古内一絵のレビュー一覧
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騎手学校で優等生だった瑞穂は、卒業後、地方の緑川調教師の下に配属が決まるが、そこのスタッフは過去に問題を起こしたことのある人や年輩で行き先のない人ばかりで、"藻屑の漂流先"と言われている厩舎だった。
そんな厩舎ゆえ、馬にも恵まれず、競馬で勝つどころか、スタッフの間でも投げやりな感じが蔓延していたが、中央競馬に出る馬の併せ馬として、虐待を受けるに近い状態にあったフィッシュアイズを引き受けることにしてから、流れが変わる。
フィッシュアイズの桜花賞レース出場を目指し、厩舎の筆頭、光司やフィッシュ担当厩務員の誠を始め、スタッフが一丸となってフィッシュアイズを育てる。
桜花賞出場を -
Posted by ブクログ
ネタバレ軍隊、体育会系、ブラック企業…。どうしてこういうものを尊がる、ありがたがる傾向があるんだろうか?俺も若いころ、そんな気があったことは否めないのでエラそうなことは言えないけど。
根性論は人に押し付けるものではなく、自分の中で密かに燃やすものであって、人には技術や工夫を情報共有すればそれで十分だと思うのだが…
閑話休題。
押し付けの根性論やヤマト魂やらが生んできた不幸を、もっと真摯に見直して、もう二度とこの手の失敗を繰り返さないようにしないといけない。
この本は、その再発防止に大きな力となってくれるように思う。なんだか物騒な世の中になってきているからこそ、気を付けておきたいことが、この本には -
Posted by ブクログ
祖父が経験した戦争を通して、とんでもない状況に耐えられず命を断とうとした孫が、もう一度立ち直るまでのお話。
霊が見えたり、ファンタジーっぽさは否めませんが、
不思議とスッと入ってきます。
戦争についての描写(特に心理描写)が詳しくて、痛いほど良くわかるからかもしれません。
自分の命は己だけのものではない。祖父が一生懸命生き抜いてくれたおかげでもあるんだということに気づき、前を向く主人公の生き様がかっこよかった。
同時に、ちょっと目線を変えたり、世界が広がったりすると、意外とちっぽけに思えたりもするんだよなーと。
「ヒビが入っても、潰れても、心はきっと、何度でも生まれ変わる。」