古内一絵のレビュー一覧

  • 銀色のマーメイド

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    中学3年の春、水泳部の龍一は部の存続危機を迎える。
    幼馴染の主将がいなくなったことで退部希望者が続出し、顧問の柳田から愛好会への降格を言い渡されたのだ。
    最後の夏になんとしても大会に出場したい龍一は、部員を集めるために数少ない変わり者の後輩たちと部員勧誘を始めた。
    そんな中、市民プールでクラスメイト襟香の実力を目にし、水泳部に誘うもあっさりと断られてしまう。

    個人的にはスポーツ系の作品には手が伸びにくいけれど、「マカン・マラン」シリーズの面々が登場するということで珍しく手に取った一冊。
    全体的に、温かさとともに爽やかさが感じられる作品だった。
    話の軸として主人公龍一とクラスメイト襟香という2

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    2025年11月21日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

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    マカン・マランに訪れるあらゆる事情を抱えた人々のストーリー。

    シャールが作る、その人に合った料理や菓子で不思議と身体が満たされていく。
    読んだ後で温かい気持ちになるシリーズです。

    私は1作目と2作目をまだ読んでいないのでこれから読む楽しみが増えました。
    最新作も楽しみです!

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    2025年11月21日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    あのシャールさんが帰って来た(感涙)!
    おまけに in 台湾。

    これまで登場したメインキャラクターのエピソードに加え、おいしそうな料理や食べ物の描写もこれまで通り。
    メンバーと一緒に台湾を旅しているかのような臨場感。
    心にしみいるシャールさんの言葉をかみしめかみしめ
    最後のページへ。。
    あー、終わらないでー。

    番外編パート2、
    きっとある!と信じて…。

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    2025年11月19日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    「マカン・マラン」シリーズ四部作の番外編。シャールたちは台湾へ行く。美味しい食べ物、日本統治下のこととか、登場人物たちのコンプレックスとか。

    外国を描く小説は、その地に行きたいと思わせる作品は偏差値高い。台湾行きたい!

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    2025年11月18日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    ネタバレ

    シリーズ3作目。過去に登場した人物たちが、悩む人を「マカン・マラン」に導いていく姿を見られて嬉しかった。シリーズものだからこそ実現できた演出で、その人物の頑張る姿が頼もしかった。第一話が今までよりも尖った女性の話に感じ、それ以降も重い話が続くのか心配だったが、どれも悩みは軽いとは言えないものの、衝撃は少なく「マカン・マラン」シリーズの安心感を存分に味わえた。

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    2025年11月18日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    アフタヌーンティーで有名な老舗ホテル桜山ホテルで働く遠山涼音と、お付き合いしているパティシエ飛鳥井との結婚話を軸に物語が動いていく。
    甘くて美味しいお菓子がたくさん登場するが、夫婦別姓やLGBTQや、男女格差や固定概念など甘くないさまざまな問題が提議される。

    自分も感じたことある違和感や、言葉にならないもどかしさが話中で表現されていて「コレコレ」と思った。
    人それぞれ考え方や対処方法が違うけれど、違っていていいんだ。
    自分の意見が多数派でなくても、自信を無くさず俯瞰して見られるようになりたいと思った。

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    2025年11月17日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    台湾滞在中のシャールさん。どこにいてもシャールさんは変わらず素敵です。台湾の描写が本当に目に浮かぶようで一緒に連れて行ってもらった気分。これこそ小説の醍醐味だなあと思いました。楽しいことばかりではなく、台湾と日本の関係など勉強にもなりました。旅に加わったジャダさん、さくらさんだけでなく、お留守番組のお話もあります。それぞれに悩みながら成長していきます。
    もちろんシャールさんもいろんな思いを持ちながら旅しています。
    以前のシリーズ4冊、ハマってずんずん読みましたが結構登場人物を忘れていました。文庫の方が読みやすいので買って読み返すのもいいなと思っています。

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    2025年11月16日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    ネタバレ

    私自身の現状と重なり、面白かった。

    前作を随分前に読んでいて、続編があると知って読んだ形で、幸せな結婚の話や、周りの人のその後とかかなと思っていたら、結婚にまつわる様々な問題の話が、想像していたより重く書かれてあった。ちょうど自分自身が結婚を控え、姓の問題で数ヶ月揉め、ようやくなんとか結論が出た直後だったので、リアルに想像しながら読めた。
    周りからの反対の描写など、もう本当に全く同じことを言われたなぁと。涼音の苦しみ方、悩み方にも、自分を投影した。p288「幸せを祈られたら、大抵の場合、口をつぐむしかなくなる。」等は特に大共感。
    姓の話が結論付く前は、孤独に悩み、結婚とはなにか家族とはなにか

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    2025年11月15日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    マカンマランの二作目
    どの話も読んでいると優しい気持ちになれる
    登場人物たちも救われるようにわたし自身も浄化される感じ

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    2025年11月14日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
    204

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    2025年11月11日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    前作を読んでから随分時間が経ってしまったので
    それぞれの細かい背景をあまり思い出せないまま読みましたが、それでも4つのお話はどれも心温まるものばかりでした。
    春、梅雨、秋、冬至と季節が移り変わっていくのも良かったです。

    ラストの冬至のおうどんの話が、静かで悲しくてでも温かくて気に入りました。

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    2025年11月09日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    シリーズ3作目ということですが、1.2作目はまだ未読。
    それでもサクサクとお話の中へ入っていけて読みやすかった。
    こんな居心地の良さそうなお店が近くにあったらいいな。ここに集まる人々がとても素敵。

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    2025年11月09日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    マカン・マランシリーズは過去にでてきた人物がまた出てきたり、、、など魅力は沢山あります!なによりも私は実際料理を食べている訳では無いのに私まで素敵な気持ちになることが出来ます!連作短編集という形で読みやすく、なにより温かい気持ちになることができるのでおすすめです。

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    2025年11月08日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    久しぶりのマカンマランシリーズ‼︎
    シャールさんや、ジャタや常連の皆さん健在だし、最高のアフタヌーンティーで出てきたあのサラリーマン風の一人客って!とサプライズもありつつ、なんと言っても台湾旅が印象的。王道からガイドブックには載ってない歴史的背景も勉強になったし、台湾スイーツも薬膳要素がマカンマランのご飯と共通する部分もあって。とにかく余す所なく充実した一冊。
    回想する部分は忘れてる部分もあって、読み直したいなと思った。
    そして台湾行きたい。

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    2025年11月08日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    マカン・マランシリーズを読むと心の奥底からすごく暖かい気持ちになれます。料理ってあたたかな気持ちになれますよね。この本も実際にそのような本でした。色々な事情がある登場人物達がマカン・マランと出会い、時には運命だって変わってしまうところが面白いです。

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    2025年11月06日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    ご存知、マカンマランシリーズ最新作。シャール、ジャダ、さくらが台湾を舞台に、改めて自分を、人生を見返し、新しい事に気づく。似た境遇や年齢の人と比べてしまう真奈や、自分を悪く言う同僚の言葉に揺れるさくらを、やっぱりシャールさんの魔法の言葉は効果てきめん。自分はダメだと思う気持ちって、自分をどんどん下に落としてしまう。これでいい、これがいい、こうしたい、自分を認めていくって大切だなぁと思う。台湾に行ってみたくなったなー。

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    2025年11月04日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    甘いスイーツと紅茶の香り、そしてアフタヌーンティーに関わるすべての人の優しさに包まれる物語。
    綺麗な景色を眺めながらアフタヌーンティーを堪能する時間は尊いもの。たくさん悩み、葛藤し、ひと手間かけることの温かさを思い出させてくれる。

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    2025年11月02日
  • 百年の子

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    読んでよかった。
    AIでなんでもできちゃう時代だけど、想いがこもった創作は人にしかできないし、少子化で子供向けコンテンツは減っていってしまってるけど、子供向けこそ文化だったり人の豊かさみたいなものの重要な源なのかも、と思った。商業臭が強いものももちろんあるけど、eテレとか図鑑とか子供向けの本とか、どれも作り手の愛が詰まっていると言うことに、大人になって親になってはじめてわかったけど、そういうものが軽視されたり、利用されたりする時代に戻らないように、諦めないで考える、そんな大人でありたいなと思った。ちょっと男の人が悪く書かれがちだなとは思った笑

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    2025年11月02日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    なぜあなたはそんなに優しいの?―それは寂しいからじゃないかしら。人は寂しいから優しくて、一生懸命。一生懸命な私たちのために乾杯…。

    マカンマランシリーズ2冊目。本シリーズは、商店街の裏路地にある中庭付きの一軒家で、ドラァグクイーン・シャールさんが夜食の賄いを提供する夜カフェの話。2冊目もじんわり心に栄養が行き渡るようなオムニバス小説。

    前作は、ガン闘病中のシャールさんが手術し常連客が無事を祈る…というところで終わった。本作は、そんなシャールさんが入院先から帰宅するのを迎える妹分ジェッダの話から始まった。

    桃が浮かぶ甘酒のデザート、失敗したスポンジで作るトライフル、少しだけハメを外したいと

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    2025年11月02日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ3 灼熱のメイダン

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    まったくこれまで興味のなかったスポーツ、競馬。門外漢の私がシリーズ3作をすべて読んで、そしてこんなにも感動してるとは!もちろんレースのシーンはたくさんあって、競馬ファンならもっと分かるだろう雰囲気にあふれてますが、この作品には、人と人、人と馬、そして馬と馬との関係まで、色濃く描かれてます。だから、競馬をテーマにしていながらも、深く鋭く人生と馬生を語ってくれています。

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    2025年11月01日