古内一絵のレビュー一覧
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ネタバレどんな小説か、前知識なく読んだ。伊吹有喜さんや古内一絵さんなど、すきな作家さんがいたから。いろんな作家さんの食べることにまつわる短編小説、と思ったし、途中中弛みして、最後まで読まなくてもいいか?と思ったが大間違いで、一番最後の窪美澄さんの作品が大号泣…お母さん、娘、定食屋の聡美さん、だれの立場も、優しく、切なく大号泣…読んでよかった。娘の巣立ちという、ある意味子育てでは成功だけど、空の巣症候群…なるよね、シングルマザーで頑張ってきたら特に。でも自分を変えなきゃ!と思って新しいことに挑戦するのとでよかった。ひいては娘の萌香さんが聡美さんも救った。なんていい話。
一つ前の古内一絵さんもさすが!ザおじさんが主人公だったのには驚いた。
時代遅れな昭和セクハラも、とても素直に自分を振り返り、妻の苦労を分かるおじさん。また、そのお母さん(もっともっとしょうわなのにさすが!)
素直な主人公たちは幸せになれる。 -
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前回に引き続き今回も泣きました。本を読んで泣いたのはこれで二回目です。
特に「秋の夜長のトルコライス」で、主人公の母親と教員をしている自分が重なり、色々考えさせられるところがありました。
子の幸せを願うからこそ一方的に押し付けたり、結果を求めてしまう気持ちもわかるし、でも子どもはただ純粋に自分のことを見てほしくて、褒めてほしくて、ありのままの自分を認めてもらいたくて、、
一生懸命になりすぎて忘れがちなことをこの本が思い出させてくれました。そしてシャールさんの「みんな寂しくて、一生懸命。それでいいじゃない。」「あなただって、そう思い詰める必要はないのよ。一旦力を抜かなきゃ、新しい力は湧かないのよ。たまにはサボりなさい。」「本当のサボタージュは怠け者の常套手段じゃなくて、もっと過敏で前向きなものなの。ある意味、がんばっている人の特権なのよ。」という言葉が染みました。全肯定でも全否定でもなく、そっと寄り添い、「大丈夫よ」と安心させてくれるようなシャールさんがやっぱり素敵だなと思いました。 -
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陳腐な言葉だが、本当は人それぞれ多かれ少なかれ悩みがあるのが他の人の目線では分からないものだなぁと思った。
過去に読んだことのある主人公の、関係する人が今回の主役だった。
小さい頃青が好きで、青い服が欲しいとお願いしたが「青は男の色だから」という理由で買って貰えず、大人になってからも服を選ぶ時は青を手に取りがちで、いつも「男の色」というのが脳を過ぎる。
そういう小さい頃からの刷り込みというのはなかなか抜け出せなくて、どんどん勝手にがんじがらめになってしまうなと思いながら読んだ。
特に最初の話は、自分が今の時代の高校生だったら生きていけないなと思った。
一挙一動を呟くツールや、人と比べられるものが世の中に溢れてしまっているように感じる。
シャールさんは救ってないと言うが、この歳になると人に話をじっくり聞いてもらえて、かつ自分のことを言語化するという機会もないため、みんな救われることが多いんだと思う。
私も自分の意見を人に押し付けず、耳を傾けられる人間になりたいと思う。 -
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ネタバレ【あらすじ】
人気作家6人による、ほろ苦くて味わい深い「食」と「人生」を描いた短編集。
■収録作
・幸せのカレーライス(伊吹有喜)
雨足が強い中、空腹に耐えきれず入ったお店で――。
・四十歳の栄養(中西智佐乃)
美容室で働く麻美。あまりの忙しさにバランス栄養食品をかじる日々……。
・フレンチと返報性(藤野恵美)
かなは大学で突然、それほど親しくない友人からフランス料理の食事に誘われる。
・二代目のミンチョさん(伊藤朱里)
アイス屋でよく見かける女性は、いつも違う男性と来店していた。
・五十の壁が高すぎる(古内一絵)
よく訪れる店で食事をしたときに、茂樹が感じた異変とは。
・真っ赤な林檎のその上で(窪 美澄)
娘の大学進学を機に一人暮らしとなり、食欲が湧かなくなってしまった。
【個人的な感想】
どの話もそんなにボリュームはないのに、そっと心に寄り添ってくれるような話が多くてほっこりしてたけど、飽きなかった。 -
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古内一絵さんの「風の向こうへ駆け抜けろ」は、地方競馬教養センターで2年間の訓練を終え、騎手免許試験に合格した18歳の女性騎手が地方競馬でデビューし、弱小厩舎で数々の試練に立ち向かいながら中央競馬を目指す物語です。女性騎手への偏見や厩舎経営の厳しさ、馬との信頼関係など、競馬の華やかな舞台の裏側も丁寧に描かれていました。
2026年5月24日、東京競馬場、芝2400mで行われた3歳牝馬の頂点を決めるクラシック競走「優駿牝馬(オークス)」では、今村聖菜騎手が騎乗するジュウリョクピエロが、並み居る強豪を後方から一気に差し切って優勝しました。今村聖菜騎手は日本人女性騎手として初めて中央競馬(JRA)のGⅠ制覇を果たしましたが、それほど女性騎手がGⅠを勝つことは難しいと考えられてきました。
私もこのレースではジュウリョクピエロを本命にも対抗にもしておらず、馬券は外れてしまいました。振り返れば、無意識のうちに「女性騎手ではGⅠは勝てない」という先入観を持っていたのかもしれません。しかし、今村騎手の堂々たる勝ちっぷりには心から感動しました。今後も重賞戦線でのさらなる活躍を期待しています。
「風の向こうへ駆け抜けろ」の初版は2014年。12年前に書かれた作品ですが、女性騎手が夢を追い続ける姿を描いたこの物語は、今村聖菜騎手の歴史的快挙によって、より現実味と説得力を持ったように感じました。古内一絵さんもこの快挙をきっと喜んでいるのではないでしょうか。 -
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「自分を憐れみたくなったら、誰かに八つ当たりしたり、甘えたりしないで、自分で自分の機嫌を上手に取って元気になる。それこそが大人の嗜みというものよ」
マカン・マランシリーズには、書き留めておきたい言葉がたくさん出てきます。
マカン・マラン名言日めくりカレンダーが発売されたらぜひとも買いたいくらい。
シリーズ四作を通じて登場人物達がゆるりと繋がっているのがファンとしては嬉しいですね。
歳の差を超えて仲良くなってる!とか、あの人とあの人がいい感じに?とか。
連作短編集では、前のお話で意地悪だったあの人も、次のお話では色々なものを抱えていたことが分かる‥‥という展開が多かったりすると思います。実は密かにタワマンの管理組合会長(意地悪)のお話があったりして、と期待していたのですが、なかったですね(^^;
逆にそこが良かったなと思います。意地悪するにも理由があるのよ、なんて言われちゃうとふざけんなよ( #`꒳´ )と思ってしまう心の狭い私(^_^;)
四部作で最終巻の本作ですが、もう一冊出ているのを知っているので落ち着いて読めました。
さぁ、本当の最終巻へ行くぞ!