古内一絵のレビュー一覧

  • マカン・マラン 二十三時の夜食カフェ

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    文庫になるのをずっと待ってました。

    心も身体もほっと温かく、軽くなるお料理たち。
    みんな一生懸命生きているんだよなと思わせてくれる。
    空っぽなら埋めればいい。
    ほっと、癒されました。

    〜すれば、って表現が文中にけっこう出てきて、それがだんだん気になってきたのだけど、この作家さんの文体なのかしら?

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    2026年01月11日
  • 東京ハイダウェイ

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    短編連作でサラッと読める。驚きや新しさは無いけれど、ちゃんとしたクオリティで、多くの人が抱えているであろう悩みやモヤモヤに寄り添う良い作品だと思った。ちょっと疲れた人の隠れ家になるような本。
    自分は彼ら彼女らのように正しく良い人にはなれないけど、恥じないように生きてる人は、見ていて気持ちがいいよ。

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    2026年01月11日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

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    ネタバレ

    シリーズ4作目。今まで出てきた登場人物にスポットを当てながら、シャールのことも深掘りしていく。あとがきで興味深かったのがシリーズ化するにあたって、古内さんが4部作を提案していた点だ。2作目はどんどん新しいキャラクターが出てきた一方で、3作目と今作は過去の話の繋がりを活かしたスタイルだったのもあり、毎回作成時点で続編が決まったのかと想像していたので驚いた。

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    2026年01月10日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

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    まさかの新作!今回の舞台は台湾。シャールさんはじめ縁の人達にまた会えました。初登場のアンジーもいいキャラで、ジャダとの絡みも面白かった。シャールさんの近過ぎない距離感が本当に好き。台湾珈琲も飲んでみたい。

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    2026年01月04日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    冒頭で、桜山ホテルを退職する鈴音。あの四季折々のアフタヌーンティー空間から遠ざかってしまったようで、「最高のアフタヌーンティー」ファンとしては何だか寂しかった( ;∀;)
    結婚も、パティスリー飛鳥井のオープンも、素敵なことなんだけどね。

    『たとえ認めることはできなくても、邪魔をするのはやめましょう。私たちが思いつかなかった新しい世界に臨もうとする、若い人たちの挑戦を。…現状の一線上で互いを縛り合うのではなく、一足飛びに駆け出していける誰かを「おめでとう」と心から寿げることこそが、本当の祝福なのだ。-第四話 サマープディング-』
    ホテルラウンジの香織先輩の章から、忘れないように一節を保存。夫婦

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    2026年01月01日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    最後の「クリスマスのタルト・タタン」の中で、最近いろいろと思っていたことが描かれていて……なぜ周りの評価を気にしなければ生きていけないのか、とリアルな世界とリンクさせてしまう。
    大事なことは、やはり“自分”なのだろうと思った。
    最後に印象に残ったシャールさんの一言──
    「この世に本当に魔法があるとしたら、それはきっと、自分自身にしか起こせないものよ」

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    2025年12月29日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    マカンマラン2作目。今回もシャールさんに魅せられた。1作目の登場人物とも再会できて、気づいたら沢山の人がマカンマランに集まってて嬉しくなった。

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    2025年12月27日
  • 二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ

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    『キネマトグラフィカ』の主人公達の下の世代の物語。元号が変わる年に、働く老舗映画会社の買収をきっかけに社員たちが自らの働き方や生き方を問い直していく姿に、共感するものがたくさんあった。自分はここで何をしたいか――働く人にエールを送ってくれる作品。"マナバヌ”の食えない感じと、麗羅さんの背筋が伸びた凛とした生き方が好きだな。

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    2025年12月22日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    ネタバレ

    今回もとても素敵なお話がたくさんあり、特に「蒸しケーキのトライフル」「秋の夜長のトルコライス」の話が心に残りました。
    今の自分のままで十分。それで十分。
    今回もシャールさんは、すごくすごく素敵でした。

    【印象深かった言葉】
    ・誰かと一緒にいたくて、でも、しがらみのある友人や知人とは喋りたくない。
    そんな矛盾した人恋しい夜が誰にでもあるのよ

    ・ジャダさんの「もうここまでくると、ゲリラ豪雨じゃなくて、ゴリラゲイウよね」に不覚にも笑ってしまった笑

    ・親の心子知らず。子の心親知らず。
    たとえ親と子であっても、ひとりひとりが別の人間。

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    2025年12月18日
  • 百年の子

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    ネタバレ

    児童文学と戦争

    この本自体が、小学館の学年誌百周年記念本のような総まとめの本だった。

    大政翼賛会の中、戦中の児童文学者の葛藤が伝わってくる。
    新美南吉さんの童話集にも戦争の香りは漂ってきたし(「牛をつないだ椿の木」)、宮沢賢治の世界観にもものすごく身近に戦争があった(「烏の北斗七星」など)。今では考えられない。

    これを当時の子どもたちは読んでいたのかと思うと、世の中の厳しさを本当に当時の児童文学作家たちは”お手軽に済まさない“で、書き続け、子どもたちはそれを読んでいた。

    それに比べると、この本は少々きれいにまとまりすぎているようにも思えた。特に終盤。

    それぐらい宮沢賢治の本はなかなか

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    2025年12月14日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    インドネシア語で夜食という意味のカフェ。おかまのシャールこと御厨清住がドレスの店をやりながら、夜には夜食のお店を営む。シャールは癌を患っており、抗がん剤治療中。

    第1話 私はあなたが嫌いです という罵りブログの作者は、漫画家にまとわりつくが、それは自分の日々の鬱憤を晴らしているだけだった。

    第2話 日本料理の料理人が、働きすぎで味覚を失い、どのように生きていったらいいのかがわからない。

    第3話 夫とうまくいかず、不倫の末に離婚することが決まっている。離婚式を開くことになるのだが、あのシャールが男装してやってきて、会場のみんなを見返す。

    第4話 大家の比佐子さんの就活。

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    2025年12月13日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    老舗ホテル「桜山ホテル」のアフタヌーンティーチームに配属された涼音が、新企画をシェフ・パティシエに却下され、「最高とは何か?」を問いながら、お客様や同僚との関わりの中で自分らしいアフタヌーンティーを作り上げていく物語です。お菓子や紅茶の繊細な描写と共に、働く女性の悩みや社会の現実も描かれる、心温まるヒューマンドラマ・お仕事小説です。

    ‥‥‥
    あのマカンマランシリーズの作者ということで、シャールさんを超えられるのかしら?
    と思って読んだけど。やはりあのキャラクター設定は最強だったのかも。
    やっぱり物足りないけど、素敵な話でした。
    続編もあるそうです。
    古内一絵さん、アフタヌーンティーに関して

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    2025年12月12日
  • 百年の子

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    本の表紙を開くとこのような記述がある。「人類の歴史は、百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。」

    これが全てといっていい内容だった。とても面白かった。

    時代は、昭和の太平洋戦争期、高度成長期、そして令和のコロナ渦期。

    小学館がモデルと思われるが、小学館の社長が「小学一年生」などの学年雑誌を刊行した理念が素晴らしい。あの頃(大正11年)に子どもの学びたい気持ちを後押しする会社を作れるのはすごいと思う。

    しかしそのわずか20年後には、太平洋戦争が始まり、子どもの雑誌はあっという間に少年少女に戦争をあおるような内容に変貌していく。

    少し名前をもじって出ておられたが、林

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    2025年12月12日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    「二十三時の夜食カフェ」が好みだったので続編を買い、読んでみました。やっぱり温かみがあり優しさだったり思いやりにあふれたお話でした。これといって大きな事件があるわけではないけど、ひとつひとつの短編に芯があり、響くものがありました。

    シャールさんがそこに居るだけで、なぜか安心してしまう。
    何も聞かれなくても、自然と話したくなるような、胸の奥にひそめていたものをそっと吐き出したくなるような不思議な存在感。私もそんなシャールさんのような人間になって周り人を優しく包み込み、「頑張って」と力づけるのではなく、自然に前を向けるような空気をそっと渡せる人になりたい。

    次も早く読みたいです。早くシャールさ

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    2025年12月08日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    短編それぞれの主人公は、自分とは全く立場や職業が違うんだけど、一人一人の悩みに共感してしまいました
    そして、ほんのちょっとだけシャールさんが関わり、みんなそれぞれ自分で前に進んでいける
    決して押し付けがましい悩み相談小説ではなく、ほんのちょっと、自分に向き合うことができるシャールさんのお店。
    私も一緒に前向きになれました。

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    2025年12月07日
  • 東京ハイダウェイ

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    2024年出版。283ページ。「ハイダウェイ」はhideaway で、隠れ家。Eコマース会社の関連人物で物語が繋がっていく...。評価は「4」にしたけど、正直を言えば微妙。この作家さんの作風なのだろうけど、エンディングで持ち上げる為に、設定展開の段階でかなりドロドロと落とす。纏めて読み進める時間が無い時に、落ちた所で中断すると、読んでいる此方までメンタルが辛くなってしまう...。本作は各エピソードでのエンドの持ち上げが大きい気がする。その分だけドロドロもキツイ。「感動的に読めた」人は高く評価するだろうと思う。重いのはもうイイよ...と感じている人には薦めない。

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    2025年12月05日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    今作は3作目
    以前の2作で出てきた登場人物も出てくる
    以前の作品で気になっていた人々の深掘りがされていて心の中にあった薄暗いところとか 人恋しくて淋しかったりとかがシャールさんの癒しの力でほぐれていくところが読んでいると優しい気持ちになる
    1話目ネットで陰湿な書き込みをしていた女性
    そんな人居そうでゾッとした 
    2話目和食の修行に挫折した男性
    柳田の落語の博識さ
    柳田がいるとシャールさんは飾らない感じが出ている
    3話目誰もが憧れるキャリアを積んでいた女性
    シャールさんとの繋がりに涙した
    こんなに魅力的な燿子でも届かない人だったのね
    4話目土地の持ち主比佐子さん
    77歳おめでとう 人に歴史あり 

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    2025年12月04日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    登場人物を自分と重ねるからか、シャールの寄り添いが心地よいからか、いや、調味料を使わず素材を活かした料理を思い浮かべてお腹が空くからだ。

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    2025年12月01日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    夜しかやらない夜食カフェ、マカンマラン。シリーズ3作目。4人の登場人物を巡る、マクロビ料理による癒しの4つのお話。相変わらず美味しそうな…。近所に夜中までやっているこんな夜食屋さんあったら通い詰めそう、と師走の忙しさに帰宅時間が遅くなるしがない会社員の私。

    今回は、1話目がめずらしく心に闇を飼ってる登場人物がフィーチャーされていて、ドキッとした。シャールさんも、料理を振る舞わない。変化球のストーリー。なるほどこのパターンもあるのか。それでも授けるはフルーツ酢のレシピ。自らの手で自分の体をいたわるものを作ることでこの人物ははい上がる。

    印象的なのは、夫から離婚式をやろうと言われる仮面夫婦の妻

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    2025年11月30日
  • 銀色のマーメイド

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    マカンマランのエピソード0的な本と知って読んでみました。まだカフェとして営業していないし、おそらく場所も違っているんだろうけど、みんなの拠り所な感じは健在。

    そして中学生たちの水泳部存続をかけての大会出場。色々問題を抱えつつ一つ一つ乗り越えながら成長していく姿。ああ青春。

    部活ってその競技に興味があって入るから、普段ならクラスで一緒でも仲良くならないようなタイプの人も同じチームで、でも連帯感はすごくあったなあとか懐かしい気持ちになった。

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    2025年11月26日