古内一絵のレビュー一覧

  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    世の中の当たり前を考え直す作品。
    結婚するなら女性が氏を変えるという暗黙の了解に待ったをかける涼音と、それに向き合う達也。愛する人と人生を共にしたいが、共にするには自身の氏を変えなければならないのか?と。
    結婚し氏が変われば、それまでの自分はどこにいってしまうのかという気持ちはおおいに共感できる。
    本書で出会ったクイニーアマン、本場のものを食べてみたいなぁ。

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    2025年09月13日
  • 東京ハイダウェイ

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    『眺めのよい部屋』と『惑いの星』のストーリーがお気に入りです。

    やっぱり生きることは簡単ではないけれど、希望を少しもらえた気がしました。

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    2025年09月11日
  • 山亭ミアキス

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    この物語は、猫に主軸が置いてある。

    猫が、
    山亭ミアキスに迷い込んだ人間達を虜にして、話しを聞いたり、美味しい食事をご馳走したり、時には精気を吸い取ってしまったり。
    山亭を出た人間達は不思議と気持ちがスッキリと穏やかになり、今までとは違った人生を歩むようになる。


    文中には、様々な猫の神話が登場する。
    少々恐ろしい神話もあるけれど、
    猫って昔から人間と共に生きてきた動物だったのね。
    高貴で賢く、時に人間をジッと観察して見守ってくれている猫が今まで以上に好きになった。

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    2025年09月11日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    楽しみにしていた続編!
    夫婦別姓について考えさせられました。
    まぁたしかに...という感じですが
    ちょっと涼音に同感しがたいかなぁ?て
    いう気持ちもありました。
    香織さんにもイライラしましたが
    言いたいことはわかると思ってしまったり。
    私も古い考え方なのかな??

    でもいろいろと考えさせられました。
    あとはやっぱりおじいちゃんが大好きです。

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    2025年09月10日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    今回も心に身体に染み入る話。

    “居場所なんて、どこかに無理やり見つけるものじゃないのよ。自分の足でしっかりと立っていれば、それが自ずとあなたの居場所になるの。”

    “大事なのは、先のことをあれこれ気にかけるより、今をできる限り上機嫌に過ごすことなんじゃないかしら。”

    読みながら心に刺さった名言。
    自分に言われているような気がしました。

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    2025年09月06日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    静かな夜に寄り添ってくれるような物語。
    それぞれの人生にそっと灯りをともしてくれる夜食(マカン・マラン)に、また心がほどけました。
    読んだ後は、優しい気持ちで眠りにつけそう。

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    2025年08月31日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    恋と食にまつわる短編小説。スキマ時間や寝る前のひとときに読みたいなと思って手に取った本。
    古内一絵さんの「ワタシノミカタ」、奥田亜希子さんの「白と悪党」、ぼる塾田辺智加さんの「初恋と食事」がよかった。また同じ作家さんの違う本を読んでみたくなった。
    田辺さんのエッセイ好きです。恋愛って頑張って、背伸びして付き合う時期があってもいいけど、いつかやっぱりボロが出るから、自然体でいかないと、長続きしないなと思った。でもあの経験があるから、今につながっているのかなと思うと、応援したくなりました。

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    2025年08月30日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    文章が上手いからか、とても読みやすい。
    難しいことを考えたくない時に読むのに最適。読後感が良くて、とてもいい気持ちになります。

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    2025年08月18日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    ネタバレ

    「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編。涼音と達也は結婚することになり桜山ホテルを退職して、自分たちの店を持つことになる。

    という冒頭から、まさかの夫婦別姓問題からのフェミニズムからのLGBTQ。美味しい食べ物の話はしっかり描かれているものの、メインテーマは社会における女性の立場問題。

    男が社会に出て女が家を守る…、経済的な余裕がそれをできなくさせている衰退する日本になったからこそ、この封建的仕組みの歪みが浮き彫りされてきた。
    「日本が強く元気だった頃はこうじゃなかった」は、因果関係が逆なんやねんなぁ。戦後民主主義が連合国側からの押し付けとはいえ、教育されてきた後、もっともっと女性の社

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    2025年08月11日
  • 東京ハイダウェイ

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    面白かったープラネタリウム。不完全な人間。惑う星に生きているわたしたち。わたしも、ゲス野郎!って言いたい笑。そう言える自信をつけたい。

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    2025年08月10日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    心にしみる物語が詰まった夜食カフェが再び読めるのは嬉しかった♪
    ドラァッグクイーンのシャールの優しい料理と不思議な時間が、迷いや疲れをそっと癒してくれる。
    日常に小さな奇跡をくれる、ちょっと切ないけれど心温まる一冊。

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    2025年08月09日
  • 東京ハイダウェイ

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    東京で働く人々が心に抱える問題と向き合いなんだか良い方向に歩き出す…
    不思議と共感できることが多く心に効いた。

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    2025年08月06日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    変化を恐れる自分にとって、改めて気付かされることが多かった。
    仕事でも中堅からベテランと呼ばれる立場になったものの、明らかに自分より優秀な同僚、後輩たちに囲まれ、自分の立場がいたたまれなく感じることがある。何も発言しなければ何もしない人と思われるのではないか、何か言おうにも的外れなことを言ってないか、邪魔になってるんじゃないかと心配になる。
    嫉妬やネガティブな気持ちは持ちたくないと思っても湧いてしまうのは仕方ない。意地張って対決するのではなく、少なくとも相手を思いやる気持ちは忘れないようにしたい。

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    2025年08月02日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    主人公、涼音のひたむきさと明るさが時折、苦しくなるけど読んでいたい小説。

    あるハンディを持っている、シェフ、達也
    憧れだったのに現実では変わり果てた先輩、香織
    アフタヌーンティーの達人
    おひとり様アフタヌーンティーの眼鏡っ子
    そしてなにより、涼音のことを見守る甘党のおじいちゃん、滋。

    色んな人の色んな苦労があるけど、
    甘いデザートで解きほぐす、そんなお話。

    …作中に出てくる「クリスタ」ってマカンマランの人かな?って一瞬思った。

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    2025年07月25日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

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    友だちとの関係に悩む女子高生
    前の本で登場した料理人の悪戦苦闘
    前の本で登場したタワマンの主婦の悩み

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    2025年07月21日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    前回からの登場人物に気になってたアパートの取り壊し阻止の方にシャールさんに初恋
    ゆっくりとした夜の時間にいい1冊でした

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    2025年07月20日
  • 東京ハイダウェイ

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    都会で生きづらさを感じながら働く人たちのハイダウェイ"隠れ家"とはどんな所だろう?
    優しい色合いの表紙に惹かれ手にしたが、人物が鮮明に描かれているので読みやすかった。
    語り手が入れ替わる六つの連作短編の中で良かったのは「森の箱舟」。「眺めのよい部屋」には泣かされてしまった。

    中堅イーコマース「パラウェイ」に新卒入社した矢作桐人。倉庫勤務から念願の本社マーケティング部へ異動するが、同期の直也から仕事のやり方を馬鹿にされる。昼休みになると出かける神林璃子の後を追った桐人が見たものは…
    「星空のキャッチボール」            

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    2025年07月17日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    アフターヌーンティー行きたくなる。

    結婚や妊娠をとにかく「おめでたいもの」にしておきたい流れの根底にある意図・・・
    無条件に繰り返される「おめでとう」という祝福の前では、それに対する違和感を口に出すこともはばかられる。
    たしかに。。。

    香織とか、涼音の両親みたいに考える人って本当に多い。
    秀夫やカスハラ爺みたいな男性も。
    「女ってやつは途中から社会に出てくるから、ちっとも感情を制御できない」
    「突如経済力を持った小生意気な女たちに、自分の作った菓子を食べ散らかせたくなかった」
    「何でもかんでも平等なわけないだろう。我々男は逆立ちしたって子どもは産めない。権利ばかり主張する女に限って、この一

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    2025年07月19日
  • 東京ハイダウェイ

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    虎ノ門にあるイーコマースの会社で働く人たちにつながる人々の物語。短編が6作品だが、全てがどこかつながっている構成です。
    この小説を読んで、僕もお昼休みは会社の外の公園など隠れ家的なところでほっと一息入れて、日頃のストレスとバランスをとっていたことを思い出しました。

    物語の舞台は実際にあるところです。今度会社帰りに港区立みなと科学館のプラネタリウムに寄って、登場人物たちと同じ空間を体験しようかな。

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    2025年07月10日
  • 東京ハイダウェイ

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    人手不足の世の中にであるにも関わらず20代で既婚の女だとなかなか雇われないとか、子育てしながら仕事を頑張っている人に対して「これだからワーママは」なんていうのもよく聞くフレーズではあるけれど、これも一種のセクハラにあたったり読んでて共感できる部分が多かった。
    一人一人何に悩んでるかなんて本人じゃないと分からない。

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    2025年07月08日