古内一絵のレビュー一覧

  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    アフタヌーンティーで有名な老舗ホテル桜山ホテルで働く遠山涼音と、お付き合いしているパティシエ飛鳥井との結婚話を軸に物語が動いていく。
    甘くて美味しいお菓子がたくさん登場するが、夫婦別姓やLGBTQや、男女格差や固定概念など甘くないさまざまな問題が提議される。

    自分も感じたことある違和感や、言葉にならないもどかしさが話中で表現されていて「コレコレ」と思った。
    人それぞれ考え方や対処方法が違うけれど、違っていていいんだ。
    自分の意見が多数派でなくても、自信を無くさず俯瞰して見られるようになりたいと思った。

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    2025年11月17日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    ネタバレ

    私自身の現状と重なり、面白かった。

    前作を随分前に読んでいて、続編があると知って読んだ形で、幸せな結婚の話や、周りの人のその後とかかなと思っていたら、結婚にまつわる様々な問題の話が、想像していたより重く書かれてあった。ちょうど自分自身が結婚を控え、姓の問題で数ヶ月揉め、ようやくなんとか結論が出た直後だったので、リアルに想像しながら読めた。
    周りからの反対の描写など、もう本当に全く同じことを言われたなぁと。涼音の苦しみ方、悩み方にも、自分を投影した。p288「幸せを祈られたら、大抵の場合、口をつぐむしかなくなる。」等は特に大共感。
    姓の話が結論付く前は、孤独に悩み、結婚とはなにか家族とはなにか

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    2025年11月15日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    マカンマランの二作目
    どの話も読んでいると優しい気持ちになれる
    登場人物たちも救われるようにわたし自身も浄化される感じ

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    2025年11月14日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
    204

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    2025年11月11日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    前作を読んでから随分時間が経ってしまったので
    それぞれの細かい背景をあまり思い出せないまま読みましたが、それでも4つのお話はどれも心温まるものばかりでした。
    春、梅雨、秋、冬至と季節が移り変わっていくのも良かったです。

    ラストの冬至のおうどんの話が、静かで悲しくてでも温かくて気に入りました。

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    2025年11月09日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    シリーズ3作目ということですが、1.2作目はまだ未読。
    それでもサクサクとお話の中へ入っていけて読みやすかった。
    こんな居心地の良さそうなお店が近くにあったらいいな。ここに集まる人々がとても素敵。

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    2025年11月09日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    マカン・マランシリーズは過去にでてきた人物がまた出てきたり、、、など魅力は沢山あります!なによりも私は実際料理を食べている訳では無いのに私まで素敵な気持ちになることが出来ます!連作短編集という形で読みやすく、なにより温かい気持ちになることができるのでおすすめです。

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    2025年11月08日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    マカン・マランシリーズを読むと心の奥底からすごく暖かい気持ちになれます。料理ってあたたかな気持ちになれますよね。この本も実際にそのような本でした。色々な事情がある登場人物達がマカン・マランと出会い、時には運命だって変わってしまうところが面白いです。

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    2025年11月06日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    甘いスイーツと紅茶の香り、そしてアフタヌーンティーに関わるすべての人の優しさに包まれる物語。
    綺麗な景色を眺めながらアフタヌーンティーを堪能する時間は尊いもの。たくさん悩み、葛藤し、ひと手間かけることの温かさを思い出させてくれる。

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    2025年11月02日
  • 百年の子

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    読んでよかった。
    AIでなんでもできちゃう時代だけど、想いがこもった創作は人にしかできないし、少子化で子供向けコンテンツは減っていってしまってるけど、子供向けこそ文化だったり人の豊かさみたいなものの重要な源なのかも、と思った。商業臭が強いものももちろんあるけど、eテレとか図鑑とか子供向けの本とか、どれも作り手の愛が詰まっていると言うことに、大人になって親になってはじめてわかったけど、そういうものが軽視されたり、利用されたりする時代に戻らないように、諦めないで考える、そんな大人でありたいなと思った。ちょっと男の人が悪く書かれがちだなとは思った笑

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    2025年11月02日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    なぜあなたはそんなに優しいの?―それは寂しいからじゃないかしら。人は寂しいから優しくて、一生懸命。一生懸命な私たちのために乾杯…。

    マカンマランシリーズ2冊目。本シリーズは、商店街の裏路地にある中庭付きの一軒家で、ドラァグクイーン・シャールさんが夜食の賄いを提供する夜カフェの話。2冊目もじんわり心に栄養が行き渡るようなオムニバス小説。

    前作は、ガン闘病中のシャールさんが手術し常連客が無事を祈る…というところで終わった。本作は、そんなシャールさんが入院先から帰宅するのを迎える妹分ジェッダの話から始まった。

    桃が浮かぶ甘酒のデザート、失敗したスポンジで作るトライフル、少しだけハメを外したいと

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    2025年11月02日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ3 灼熱のメイダン

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    まったくこれまで興味のなかったスポーツ、競馬。門外漢の私がシリーズ3作をすべて読んで、そしてこんなにも感動してるとは!もちろんレースのシーンはたくさんあって、競馬ファンならもっと分かるだろう雰囲気にあふれてますが、この作品には、人と人、人と馬、そして馬と馬との関係まで、色濃く描かれてます。だから、競馬をテーマにしていながらも、深く鋭く人生と馬生を語ってくれています。

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    2025年11月01日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

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    ついに最終巻‥
    この巻でおしまいとは、名残り惜しい‥
    マカンマラン繋がりの『銀色のマーメイド』を
    まだ読んでいないのが心残り‥

    【さくらんぼティラミスのエール】
    主人公の秋元希美は、幼い頃に母を亡くしてから
    周りに気遣ってもらうばかりで、周囲に気遣うことができない。その結果、無神経に友達を傷つけ、
    仲間外れにされてしまう。悲しむ希美に
    「自分を憐れむのって癖になるの。
    だって傷つくのって楽ですもの」
    と、シャールさんの言葉(厳しい)
    人間関係は難しい。結局、学校では、
    ぼっちになってしまった希美だが、
    もう、ぼっちではない。
    マカンマランで縁が出来た、シャールさんや
    ジャダさん、比佐子さんた

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    2025年10月30日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    【嫉みの苺シロップ】
    心が痛くなるような話だった。
    小学生の頃にいじめられてから、人を信じられなくなった弓月綾。ひたすら目立たないように
    自分を消して生きてきた彼女の楽しみは、
    ネットで匿名の嫌がらせクレームをつけて憂さを
    晴らすこと。そんな彼女にシャールは、
    あなたに料理は作れないと言う。
    「この世に本当に魔法があるとしたら、それはきっと、自分自身にしか起こせないものよ」
    シャールから渡された瓶とレシピで苺を漬ける綾。一晩置いた苺は爽やかな香りのするシロップになっていた。苺ソーダを飲みながら彼女は
    全てを他人のせいにして卑怯者になっていたことに気づく。今後、彼女がどんな風に変わっていくのか気

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    2025年10月26日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

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    ネタバレ

    シャールさんが無事退院。良かった。
    まだ無理はできないようだけれど。
    今回の登場人物たちの抱えている悩みは
    前作よりも、少し重かった。

    《蒸しケーキのトライフル》
    丸の内で派遣社員で働いている西村真奈。
    職場は派遣ボスと呼ばれるベテラン派遣社員が
    取り仕切り、ボスの顔色をうかがいながら仕事を
    する日々。お昼ご飯をみんなで食べないといけないという謎の強制ルールがあったり、気に入らない
    他の派遣社員をいびったりしていた。
    嫌なのに嫌と言えないストレス。言えば仲間はずれにされる恐怖。息も詰まるような空間に主人公は
    心底疲れている。そんな日々の中、昼の「マカン・
    マラン」(舞台衣装を売るお店)に迷い

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    2025年10月25日
  • 銀色のマーメイド

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    ネタバレ

    マカンマランの待ちに待った最新作が出ると聞いて、マカンマランも再読しつつ、まだシャールさんがマカンマランを開店してなくて、柳田も事情を知らなくてのこの作品を読む。柳田がまだ先生としても感じ悪く(笑)、顧問をやる中学の水泳部がエースの交通事故死によって廃部にしようとする。龍一はそれを阻止しようと奮闘する。雪村のジェンダー問題をシャールさんを絡めながら、登場人物それぞれの心の変化と成長が心を打つ。龍一たちの青春が清々しくて、とてもいい作品だった!

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    2025年10月19日
  • 東京ハイダウェイ

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    一人一人の物語に引き込まれて一気に読みました。

    少し前に母を亡くしたばかりなので、久乃さんの「眺めのよい部屋」は危なかったです。途中「こんなの聞いてないよ〜」と目の奥が熱くなって、久乃さんを囲む周りの人達の優しさにもウルっと来てしまいました。
    国立近代美術館にも今度行ってみようと思います。
    品川水族館や夢の島の植物園など馴染みのある場所も登場するのでまた立ち寄りたくなりました。

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    2025年10月17日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    私は涼音ほど、最後まで突き抜けてこの選択肢を取るほど強くはなくて、周りの説得がめんどくさい、と思っちゃうけどでも彼女の自分の名前を尊重したい、男性の姓に当たり前のように変えるのは何故?という主張はわかるなぁ。
    名前変えるのめんどいし。
    もちろん名前を変えることに意味を見出す人はそれでいい。そうじゃない人のための選択肢があればいい、それだけの話。

    女性が犠牲になる、我慢を強いられるような家族制度や価値観。確かにそこへの憤りは理解する。
    でもそれを犠牲と思わない人もいるし、逆に外に出ないといけないことが犠牲だと思う男の人もいる。
    べき論はない。ただ確かにそろそろパラダイムシフトはあっていいよねぇ

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    2025年10月16日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食卓を囲む恋人たちの物語。
    こう書くと、幸せな話のように感じるかもしれないけれど、そんなおめでたい話ばかりではない。
    食欲は人間の二大欲求の一つだから。その上に立つ物語はそれはそれは濃いものでなければ成り立たない。人間の生と欲が濃密に描かれた短編集。

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    2025年10月15日
  • 東京ハイダウェイ

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    東京で社会の波に揉まれながらも生きる人達のお話。
    世の中って、色々素敵な部分もあるけれど、それと同じくらい苦しくて汚い部分もある。ただ、人って、ついその綺麗な部分にしか目を向けないよな〜と。

    ただ、その苦しい部分と一緒に生きようとする人にももっと向き合いたくなるような、少し活力が湧いてくるような気がします。

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    2025年10月13日