古内一絵のレビュー一覧

  • 星影さやかに

    Posted by ブクログ

    夏になると戦時物が気になり手に取ってしまうのは日本人の本能なのか、子供の頃からの教育のせいなのかと考えてしまう。
    戦中、戦後と翻弄される良彦達家族。しかし東北の田舎が舞台の為直接戦闘に巻き込まれる訳ではないので、そういった悲惨さは感じられない。が、やはり大局の流れに巻き込まれていく。
    人の二面性が深く刺さる。本当に憎らしい鬼婆も、もう一つの顔は、プライド高き元姫であったり、その婆にいじめられる母もそんな婆を尊敬していたり。
    鬱になってしまった父も自殺願望を持ちつつも、なんとか生き切ろうと足掻く姿。
    時代が違っても生きる姿に背中を押された気持ちになった。

    0
    2024年07月27日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

    Posted by ブクログ

    マカンマランシリーズ最終 このシリーズ最終章。シャールさんがもしかしたら…とも思ったけど、悲しくない終わりだったからまた次が出る可能性もある終わり。
    幸せ幸せなやり過ぎ感がなくて、地に足がついた文体だからやっぱり読みやすく、すっきりする。シャールさんが実在するなら、どんなにカッコいい人なのか見てみたい気がする。

    0
    2026年03月14日
  • 山亭ミアキス

    Posted by ブクログ

    短編集。
    急な悪天候に見舞われ誘い込まれるようにしてたどり着いた山奥のホテル「山亭」が舞台。

    散々な目にあい、死を望んでいた苑子の再起を描く「背負う女」が心に刺さった。

    0
    2024年07月10日
  • お誕生会クロニクル

    Posted by ブクログ

    お誕生日会は自分が主役になれる時だと感じるのはひと昔前の事なのかもしれない。
    親が張り切って子供の為にした事が、実は自分の叶えられなかった夢を押し付けであったりする。子供と親は全く別物なのに。
    短編最後の自分の事を忘れてしまったかのように思えた母を介護する娘の話に涙した。

    0
    2024年07月06日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

    Posted by ブクログ

    ドラッグクイーンがやってるカフェって、居心地いいかも ストーリーにめちゃくちゃ感動するとかじゃないのだけれど、ドラッグクイーンが出てくるところ、またその人が作る健康的なマクロビの料理と知識、そして人生の苦しさを知ってるだろう部分から、自然と悩みを吐露し、自然と頼りたくなってしまう人柄が想像されてふらっとお店に立ち寄るように、読んでしまう。ドラッグクイーンとか、あの人たちって、なぜか惹かれるんだよな。嫌いじゃない。

    0
    2026年03月14日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

    Posted by ブクログ

    競馬に詳しくないので、競馬のお話し面白いのかなと思って読んでみたら、ハマッてすぐ読み終えました。

    地方競馬の女性騎手と、馬たちと、その周りの人達の話で、読んでいてドキドキ、笑いあり涙ありでした。色々な人間模様や競馬のレース展開など、丁寧に描かれていて、情景が目に浮かぶようでした。

    0
    2024年06月21日
  • お誕生会クロニクル

    Posted by ブクログ

    私が一番嬉しかったお誕生日会っていつだっただろう?と考えながらの読書だった。

    読み進めながら、そんなに仲良くはない近所の子のお誕生日会に呼ばれて、どうふるまえばよいのか迷った小学生の自分を思い出した。自分のこどものお誕生日会は、お友達を招待するのもされるのもとても気を遣ったことも思い出した。お誕生日会って、自分が大好きな人に祝ってもらえたら、それだけで満足できるのに、なかなかそうはいかなかったように思う。兄弟の誕生日が近いから、まとめて祝うとか、会社で仕方なく誕生日ケーキを食べるとか、あるあるなことの当事者の気持ちを考えたのは、この本を読んで初めてかもと思った。

    『サプライズパーティー』の

    0
    2024年06月16日
  • 十六夜荘ノート

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ほとんど面識がないと言っても良い元華族の大伯母から、古い屋敷を相続する。大崎雄哉は受け継いだ資産を売却しようとするが、登記簿に謎の名前を発見する。十六夜荘とな作られた古い屋敷に今集う人たちと、大伯母がまだ家族であった頃に集った人たちの物語が交錯する。

    0
    2024年06月15日
  • 十六夜荘ノート

    Posted by ブクログ

    英国で亡くなった大叔母から、古い屋敷「十六夜荘」を相続した雄哉。彼にとって、ほとんど会ったことがない大叔母が何故遺産を残したのかは謎でした。除け者にされていた大叔母の意図を解明すべく、雄哉は彼女の過去を探り始めます。

    その過程で、十六夜荘への深い愛情と大叔母の生き様に触れることになります。物語は、雄哉が現代で生活する中で展開される現在と、大叔母が生きた戦前・中・後の時代とが交互に語られます。

    特に、大叔母が経験した戦時中のエピソードは心を揺さぶります。過去と現代を比較し、「やりたいことに無制限にチャレンジできる現代」の価値を新たに認識させられる一冊でした。また、雄哉が十六夜荘との関わりの中

    0
    2024年05月30日
  • 銀色のマーメイド

    Posted by ブクログ

    大好きなマカン・マランシリーズの原点となる一冊。シャールさんも登場しつつ、中学校の水泳部の物語だった。面白かった!

    0
    2024年05月20日
  • 銀色のマーメイド

    Posted by ブクログ

    gender identity disorder 生きていくのが大変だと思う。シャールさん、ありがとう

    0
    2024年05月19日
  • 銀色のマーメイド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マカンマランシリーズを読んでから本作を読んだから、お馴染みの名前が出てきて嬉しかった!もったいない、と思いつつ休みに一気読み。図書カードと喪章とマトマイニの境遇には泣いた。リレーで優勝しないまでも、すんなり終わらせてあげてよ、と思った。でも、お互い親友ができて良かった。もう1回マカンマランおしまいを読みたくなった。

    0
    2024年05月12日
  • 山亭ミアキス

    Posted by ブクログ

    始まりから少し怖さ?のようなものを感じたけど、読み進めて最後まで読むと、繋がっていて、連ドラを見ている感じだった。それぞれの悩みがそれぞれで解決していくのは面白い。中で出てくるお料理が美味しそう。

    0
    2024年05月08日
  • 山亭ミアキス

    Posted by ブクログ

    森の中にあるミステリアスな山亭。暖炉の薪は林檎の木。ごはんもデザートもとてもおいしく、ベッドは天蓋つき。美貌のオーナー、白髪でオッドアイの青年シェフ、小太りのフロントスタッフ。これだけ聞いたら間違いなく宿泊したくなる。私は「序」で語られる小さな女の子のことを終始考えながら読み進めた。

    目の前の道が突然、悪天候で通れなくなったりして、山亭に導かれる人たち。今、皆が見て見ぬふりをしていることに、関わっている人たちがたどり着く場所。芸能界の闇、無責任な人、女性の生き方、部活動の闇、マタニティハラスメント。それぞれ皆がわかっていることなのに、流されてしまっていることを山亭での出来事が向き合わせてくれ

    0
    2024年05月06日
  • 銀色のマーメイド

    Posted by ブクログ

    マカンマランの”おしまい”の一話を読んだ後にたまたま最後のページをめくり、そこに載っていたので調べてみたら、おしまいを読む前に読んだ方がいいという感想があったので、先にこちらを読むことに!

    主将を失い、部員もかなり減ってしまった水泳部を存続させるため奮闘する龍一。
    大切なのは自分の泳ぎで、周囲には全く興味もなかった龍一が、主将となり新しい部員たちと共に成長する物語。
    頭の硬い顧問の柳田先生も成長してた(笑)
    シャールさんと柳田先生の再会もここで描かれていたし、ジャダさんもでてきた!
    やっぱりシャールさんいいわ〜
    “なにが正解かなんて、あたしにも分からない。でもしょうがないわよ。教師もオカマも

    0
    2024年04月22日
  • お誕生会クロニクル

    Posted by ブクログ

    まさにタイトルどおり、お誕生会にまつわる連作短編集。楽しいはずの一日が人によっては苦い思い出になってしまっていたり、逆に楽しい記憶を思い出させてくれたり。後半はコロナの描写が懐かしく感じられた。大人になってお誕生会をやることはなかなか無いけど、今まで色んな人に祝ってもらった記憶を大事にしていきたくなるような本だった。

    0
    2024年04月19日
  • お誕生会クロニクル

    Posted by ブクログ

    誕生日にまつわる連作短編。小学校でお誕生会が禁止になったり、姪のためにサプライズをしようとしたり、3.11に生まれた双子など本人やその親たちが迎える誕生日。毎日なにかに追われて生活している人たちの様子と、誕生日だから自分やこれからに目を向けてどうにかしようとする決意の瞬間だったりと色々な瞬間が温かく鮮やかに描かれている素敵な一冊。

    0
    2024年04月12日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

    Posted by ブクログ

    引き続き普通に面白かった。厩舎を中心としたヒューマンドラマ、映画化もあり得るストーリー。展開読めていても勝ってうれしく爽やか。木崎誠が声を出したシーンは感動的。がんばれフィッシュ、がんばれみずほって感じ。続編期待。

    0
    2024年04月07日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

    Posted by ブクログ

    色物だと思ったけど面白かった。競馬を知らない人でも楽しめて競馬に興味を持つようになる作品。実際にYouTubeで何個か動画を見るようになったぐらい。展開は予想できるけど、それでも面白い。学びはないけど応援しながら読める良い作品。

    0
    2024年03月29日
  • 山亭ミアキス

    Posted by ブクログ

    面白かったー。お店がベースの連作短編はあまり読んでなかったのだけれど、このお話好き。今いる場所からどん!て突き出される。それをきっかけに、次の一歩や方向を、自分の足で踏み出していく。シビアで冷たくてでも、決して無慈悲ではない猫たちの姿に魅入られる。
    なんかいいな。
    あたたかさややさしさはあれど、それは決して無償のものではなく、相手によるというか。ある意味とても公平というか。とても好きだな、てなった。

    0
    2024年03月13日