あらすじ
ドラマ化決定の大ヒット競馬小説、第2弾!
女性騎手・芦原瑞穂と弱小厩舎のメンバーを描いた爽快スポーツエンタメ小説の続編が、待望の文庫化。
舞台は再び、「藻屑の漂流先」と揶揄され、廃業寸前だった緑川厩舎。瑞穂の真摯な姿勢と情熱でメンバーが一つになり、G1桜花賞に挑戦、惨敗した翌年。今度は、中央デビュー戦で勝利した超良血馬ティエレンが緑川厩舎にやってきた。馬主はマスメディアでも有名な風水師のワン。何もかも謎めいている彼は、風水で緑川厩舎に白羽の矢を立てたと言い、厩舎を立て直すきっかけとなった魚目の馬、フィッシュアイズとの勝負を望んでいた。その狙いとは……。
奇しくもワンが告げた通りに、ティエレンとフィッシュアイズはレースで争うことに。ティエレンには瑞穂が、フィッシュアイズには中央の女性騎手、冴香が騎乗することになるのだが、冴香は、実は、調教師光司のかつての恋人だった……。
恋人との再会に心が揺れる光司。光司への思いを自覚し戸惑う瑞穂。自分を捨てた母との関係に揺れる誠……。様々な思いが交錯する中、緑川厩舎のメンバー達の新たな挑戦が始まる……。
巻末掲載の、ドラマ『風の向こうへ駆け抜けろ』主要キャストのインタビューも見逃せません。
(底本 2021年12月発行作品)
※この作品は単行本版で配信されていた『蒼のファンファーレ』の文庫版です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
やっぱり続編もよかった。馬が人間より人間で、人馬一体になってはじめてあんなレースができるんだなって。誠も光司も前より人間になってるのもよかったし、フィッシュも人間を信じる力をつけたし、誠も馬のために成長して読んでて涙腺崩壊だった。微妙な人間関係もまだあるし、続編も読まなきゃ。
Posted by ブクログ
私は競馬好きだからその立場で感想を述べると、
フィッシュアイズという競走馬がレースに勝つかどうか夢中にさせてくれる本でした。
ドラマになったそうですが、是非見たかった。
Posted by ブクログ
とても素敵な物語。
フィッシュがとてもかわいくてかわいくてしょうがない。中央競馬と違って、予算もなければ設備も
整っていない状態。赤字続きの競馬場でも試行錯誤してみんなで同じ目標に向かって頑張っている姿がかっこよくて、言葉を発しない馬との向き合っているのが心震える。
Posted by ブクログ
もう何回痺れたか、サムイボ出たのか、一気に緑川厩舎の人々の覚悟する所から調教する所からレースまで読み終える。レースでの並んであっさり抜き去り圧倒して馬の心を折るとかあるんだ!最後のフィッシュとティエレンの一瞬の戦いに外から双方の竜と例えた2頭が雪崩れ込んでゴールするとかのめり込んだ。フィッシュの元クズ人間調教師が出るしワンの正体も驚くし、テキのお母さんの言葉とか、ゲンさんが殴られても庇う、喋れと鼓舞するとか誠がテキ〜と叫んだ所が1番感動した泣けた。1も2もなんて圧倒的な内容だ!塩撒かれて始まる物語、瑞穂
Posted by ブクログ
爽快感!!
前作はどちらかと言うと馬メインだったけど
今回は人間メイン
女性ジョッキーの大変さと馬の頭の良さを
つくづく感じた
頑張れ!女性ジョッキー!!
Posted by ブクログ
誠とゲンさんとツバキトオメのくだりに胸が熱くなりました。自分より相手を思いやる心こそ人を救うのだと。。
最後のミスター•ワンもいいですね!
潔さに惹かれます(*´꒳`*)
Posted by ブクログ
女性騎手・芦原瑞穂の競馬小説第2弾。今回も実に爽快に、気持ちの良い一冊。前回から、新たな人物新たな馬も登場し、緑川厩舎をざわつかせます。ちょっとした男女の想いも絡み、彼らの挑戦を温かく、清々しい思いで一気に読み切りました。緑川厩舎の登場人物全員にエール!
Posted by ブクログ
続けて読んで本当に良かったです。
中央競馬ではなく、地方競馬を取り上げたところも貴重だと思います。
ハッピーエンドではあるのですが、地方競馬を取り巻く現状は変わりなくて、それでもみんなが前を向いて進もうとしている。
自分もこれまで中央競馬しか興味が有りませんでしたが、地方競馬の大切な役割も描かれていて、競馬に対する考え方が変わりました。
久々に気持ちの良い物語でした。
Posted by ブクログ
競馬に興味がなくても、気づけば「頑張れ!」と祈るように読んでいた。
最後のレースは、感動で胸が熱くなった。
ただ、この物語に恋愛要素はなくてもよかったのになー
Posted by ブクログ
新たな馬も登場し、緑川への恋愛感情や、誠の毒母の襲来、女性騎手のライバルの登場など、色々な波乱が巻き起こる。誠が頑張って声を出すシーンにはジーンときた。
中央競馬でくすぶる騎手、潰れる地方競馬のアイドル騎手、出ていったおかみさんなど様々な女性が出てきて、前作から「競馬に関わる女性の苦悩」がより濃く描かれている。女性は不吉だからGI馬に触るなと言われるなんて悲しい。GIで、地方馬が、女性騎手の鞍上で勝利、というのをいつか見てみたい。
Posted by ブクログ
引き続き普通に面白かった。厩舎を中心としたヒューマンドラマ、映画化もあり得るストーリー。展開読めていても勝ってうれしく爽やか。木崎誠が声を出したシーンは感動的。がんばれフィッシュ、がんばれみずほって感じ。続編期待。
Posted by ブクログ
「事実は小説より奇なり」なんてぇことをよく耳にしますが、物語に魅せられ、物語に信を置く手前のようなもんには、なかなか受け入れられねぇ言葉でもありやす
一方で確かにこりゃあなんとも奇天烈な出来事だなんてぇことがあって、そのたんびに小説家のみなみな様には、どうか奇天烈な事実に負けない物語を生み出しなすってほしいなどと手前勝手なお願いごとを押し付けているしでぇです
さて話は『風の向こうへ駆け抜けろ』に移らせて頂きます
なかなかに面白い小説ではごさいましたが、手前若いじぶんに寝ても競馬、覚めても競馬なんてぇ、まぁろくでもねぇ競馬狂いだったころがございまして、それこそ競馬の世界で語り継がれるなみだなみだの物語を星の数ほど読み漁ったのでございます
そして競馬の世界には悲劇の名馬、馬同士、人同士の好敵手、師弟や馬と人との絆、涙の復活劇なんてぇ話しがそこかしこにありやがって、なかなかこれを超えた話を作るってぇのは難しいものなんかと思うわけです
要するにわい競馬の話めっちゃ詳しいんで、競馬小説へのハードル高いかも!って2行でまとまっとるやないかーい
あ、最近は全然わかりません
だいぶ前に足洗ったのでいや洗わされたので(ノД`)