古内一絵のレビュー一覧

  • お誕生会クロニクル

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    「お誕生日」を軸にして繰り広げられる連作短編。
    自分が主役になれるお誕生会は、ただ嬉しいだけじゃなく、時にほろ苦くせつない思い出もあるようです。
    誕生日を迎えるということは、今まで気づかなかった新しい何かに出会うこと。

    学校で、お誕生会が禁止になった小学生。
    姪のお誕生会を企画する叔父。
    夫のプレゼントに納得できない妻など、7編とも心に沁みるものばかりでした。
    物語の背景には、東日本大震災や新型コロナウィルスの流行も見られます。

    学校や職場、家族など、身近にいる人たちと祝える大切な記念日は、どんなに時代がかわっても良いものでありたいです。

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    2024年04月14日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

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    とても素敵な物語。
    フィッシュがとてもかわいくてかわいくてしょうがない。中央競馬と違って、予算もなければ設備も
    整っていない状態。赤字続きの競馬場でも試行錯誤してみんなで同じ目標に向かって頑張っている姿がかっこよくて、言葉を発しない馬との向き合っているのが心震える。

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    2024年03月29日
  • お誕生会クロニクル

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    お誕生日会にまつわる、
    ちょっと切なくてほろにがい短編集。

    お誕生日のお祝いは、本当なら楽しいはずなのに、
    いろんなしがらみが邪魔をして、
    苦しく感じる時もある。

    そんな時どっちを向いているべきなのか、
    生き方にほんの少し、指針をくれるような話。

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    2024年03月10日
  • 銀色のマーメイド

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    マカンマランおしまいの前に読むことをお薦めします。
    シリーズ最初から再読して、またシャールさんに会いたくなりました!

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    2024年03月10日
  • 十六夜荘ノート

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    ネタバレ

    『百年の子』を読んでからこれを読んだら、過去と現在を交互に描いて、主人公が(読者が)知らなかったことを読み解いていく方式が同じだった。
    雄哉が生きる現代と、玉青の生きる昭和、戦争の時代がフラッシュバックしながら、物語が進む。
    雄哉が疑問に思っていることや、困っていることが、玉青の時代にスイッチされると理解できるようになっているので、混乱することはない。

    もちろん、物語の素晴らしさがその手法によって損なわれることはない。古内さんならではの、魅力あふれる個性的な人たちが次々と現れて、ドラマを作っていく。
    以下、ネタバレあり。注意。


    玉青と雄哉が出会うこともなければ、雄哉が玉青の人生を知ること

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    2024年02月13日
  • 銀色のマーメイド

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    マカンマランの始まりの物語って感じ
    先にこの本を読んでからあのシリーズを読んでたらまた違う印象になったかもしれないなと。
    古内先生は他者との関わり方の描き方が繊細で好きです

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    2024年02月01日
  • 銀色のマーメイド

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    ネタバレ

    マカンマランを3冊読んだ後にこの本を読みました。
    やっぱりシャールさんたちが出てくるこのシリーズ大好き。
    襟香を取り巻く周りの人たちとの関わりがいい。
    衝突もあるけれど、水泳というスポーツを通して徐々に関係が変わっていくところがいいなと思う。

    シャールさん、今回も悩める孤独な人を救ってた。このお店にたどり着けて良かったね!と声をかけたくなってしまう。

    初めは癖のある柳田が理解してくれるところ、龍一の母が全てを理解して息子を誇りに思うところが良かった!


    続編、番外編求む!

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    2024年01月29日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

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    競馬の世界は、男社会で。
    女っていうだけでひどい言葉を言われたり、罵声を浴びることも多く、本当に許せない気持ちになった。
    また、自分のプライドのためにフィッシュのことを傷つけるような乗り方をして憎かった。
    地方競馬から中央競馬を目指すことは、とても難しいことだけど、できないことではない。
    この本を読んでわたしもまだまだ頑張りが足りないなって思った。続編まだ買ってないから近々買います

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    2024年01月13日
  • 二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ

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    自分のために仕事をする、確かにそうだ。
    生きていくために仕事はしなければいけないけど、やっぱりそれだけではない。
    自分1人で仕事をしているわけではないから、仕事をしていく上でいろんな葛藤がある。
    特に女性は結婚や出産が絡んでくるとより複雑。
    それでも、誰かのためじゃなく、自分のために仕事をする、結果それが誰かの潮目、誰かのためになってたりするんだなぁ。

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    2023年12月08日
  • キネマトグラフィカ

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    出だしつまずきつまずきでしたが、作り方は5人それぞれの、同時期に想いを伝える手法ですみずみ読めましたま。なんか対象が全員が麗羅だから、それと全員が見られる分浅くてもっと咲子を見たかったなと思った。その時に出ていた映画フィルムの手法に扱い方に、当時の支配人とか新鮮でした、というか知らない事が多い自分である改めて恥ずかしい。井蛙大海を知らずですね。思い入れがない分に捕まえきれずに終わった感が大ですね、息子の本当に?の意味がお母さんの仕事をやめて欲しいと言う事ですか?

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    2023年12月04日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

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    もう何回痺れたか、サムイボ出たのか、一気に緑川厩舎の人々の覚悟する所から調教する所からレースまで読み終える。レースでの並んであっさり抜き去り圧倒して馬の心を折るとかあるんだ!最後のフィッシュとティエレンの一瞬の戦いに外から双方の竜と例えた2頭が雪崩れ込んでゴールするとかのめり込んだ。フィッシュの元クズ人間調教師が出るしワンの正体も驚くし、テキのお母さんの言葉とか、ゲンさんが殴られても庇う、喋れと鼓舞するとか誠がテキ〜と叫んだ所が1番感動した泣けた。1も2もなんて圧倒的な内容だ!塩撒かれて始まる物語、瑞穂

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    2023年12月04日
  • 花舞う里

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    初めて触れた古内さん。児童文学の感覚です。とても明瞭な表現で心が伝わる。少しずつ少しずつ潤がどうして辺鄙な山奥に来なくてはならないかわかって来て、出会う人からたくさんのエネルギーを貰い、逃げるのではなくて受け入れること。お母さんが謝る姿を見て心が荒むけど解決する、花の舞に鬼に縋る想いもお母さんにあったのかな、人を殺した自分に舞う資格がないと言うけど、花の舞を踊ってみて友人を悼み生きて行く事が供養になると実感したと思う。

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    2023年12月04日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

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    誠が花舞う里の主人公に重なる所からスタートしました。生い立ちから訳ありの初対面からどんどん物語が動いて、瑞穂だけでない少数精鋭の 厩務員 迄も過去を細かく出すので余計に思い入れがある。蟹じいなんか偏屈な人間かと思ったら知識も人を思う気持ちも十分すぎる、桜花賞の前に瑞穂とフィッシュアイズでゆっくり歩くのが凄くいい、優等生だけで勝てないと、もっと話して教えて欲しいと。レースを事細かくではなく、読みやすい。本当に緑川厩舎に入ってよかった。何かが動き出したんだよ。解説が藤田菜々子も最高だった物語の一部だった

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    2023年12月04日
  • 銀色のマーメイド

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    襟香が悩んでる、それを肉親に目誰にも言えないってキツイ。それでも毎日を過ごすのは大変なんだよ、正義を振りかざしてイジメをするしょーもない女に取り巻きに、どうして日本はこんな人間がたくさんいて日本は変わらないのだろう。襟香の事をシャールが解決するのだが、てっきりマンガチックにするのかと思いきや自分の生い立ちも入れて時間を掛けて解決するしかないと言う。親友の死から始まる物語だけど、水泳部を残すことだけで自分のことだけじゃない逃げない気持ちが尊敬する 全部上手く行った。レースの各々は猛練習を見ていたので喜

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    2023年12月04日
  • 鐘を鳴らす子供たち

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    古内一絵さん追いかけて正解だった大の正解 あの頃を語る人がどんどん居なくなってきて 元々語る雰囲気も日本の学校社会にない=これホント痛いしかないから。知りたい人間も必ずいるって事、ラジオ放送をみんなが聞いていた 馬が農耕に運送に使われていた 理不尽な学校教育 それを批判した消えた先生 玉音放送を聞いて魂が抜けた 強制的に捕まった孤児 なにより生きる為になんでもした 将太逞しくてちゃんと考えていい奴だった。キャラクター設定も好きだし成人して再会する場合も楽しみだった。なにより全員が一つのことに向かって成功したのが気持ちいい 百年の子が目に入って気になる

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    2023年12月04日
  • 鐘を鳴らす子供たち

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    戦後のラジオ放送劇『鐘の鳴る丘』をモチーフにした感動作です。
    昭和四十八年、深夜に鳴り響く黒電話の音は、戦後を代表する劇作家菊井一夫の訃報を知らせるものでした。
    主人公の良仁は、昭和二十二年の記憶に想いを馳せてゆきます。
    日本が戦争に負けてから二年も経つというのに、町はバラックやがれきの山がまだ残り、食べるものもない時代、小学六年生だった良仁たちは菅原教諭の申し出によって、「ラジオ放送劇」に出演することになります。
    子役タレントではなく、素人のふつうの子供たちが先生から活舌の特訓を受け、本番15分間の生放送に挑むという快挙を成し遂げていたのです。

    子供の目線で書かれてあるので、とてもわかりや

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    2023年10月12日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

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    爽快感!!
    前作はどちらかと言うと馬メインだったけど
    今回は人間メイン
    女性ジョッキーの大変さと馬の頭の良さを
    つくづく感じた
    頑張れ!女性ジョッキー!!

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    2023年08月27日
  • 十六夜荘ノート

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    力作ですね!
    現代青年の雄哉は 仕事バリバリ人間
    無駄は嫌い 出世と仕事だけの人

    そこに東京の一等地 十六夜荘が 大叔母によって譲られる

    面識もない人 と思う

    そこから雄哉が会社を辞める
    周りで働いている人たちの気持ちを理解するゆとりもなかった。

    現代の生活と
    大叔母の玉青が生きた 戦中戦後の世界が交互に描かれる

    会社を辞め 自分が認められている存在だ という
    プライドは なくなっていく。

    十六夜荘に住む人たちは超個性的で 雄哉には理解できなかった。

    自分のプライドがなくなっていく分 十六夜荘の人たちを受け入れることができるようになっていく。

    玉青さんの生き方はかっこいい

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    2023年06月03日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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     不定期的に夜のみ営業する路地裏カフェのマカン・マラン。
     癒やしを求めカフェに集う人たちに、ドラァグクイーンのシャールが振る舞う今夜の料理は……。シリーズ3作目。

     前巻から年が明け、3月からその年のクリスマスイブまでを描く。全4話。

          * * * * *

     ますます物語が広がりを見せていることに驚きました。特に、各話の主人公をマカン・マランに導くストーリー展開が見事です。

     例えば1話目は、人間不信に陥り他人をこき下ろすブログを開設してウサを晴らす女性が主人公なのですが、この女性にレギュラーでもある漫画家・藤森裕紀とも関係性をもたせることで、うまくマカン・マランに繋げて

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    2023年04月12日
  • キネマトグラフィカ

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    さすが東京創元社。ハズレがない
    とても面白かった。移ろいゆく時代、移ろいゆく自分たち、そのなかでも変わらないもの。過去のものとなってしまったフィルムと、当時と今抱く気持ち。美しい対比だった

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    2023年03月16日