古内一絵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホテル勤務のヒロインが、憧れのアフタヌーンティーの担当になり…?
美味しくて綺麗なものを大事に味わうひととき。
涼音は、老舗の桜山ホテルで、ティールームに配属されました。
紅茶やお菓子が好きで、担当したいと前から思っていたのです。
さっそく企画を出したが、シェフ・パティシエの達也に、却下されてしまう。彼は真面目で有能だけれど、やや不器用で取っつきにくいキャラ?
どこがいけないと言うのか…
涼音は、がっかりしつつも、検討を重ねます。
自分の興味のまま突っ走ったり、知識を全部詰め込んだり。ありがちですよねえ~(笑)
ホテル勤めらしく穏やかできちんとしている。お客様をよく見て、察することも出来る。
素直に人に相談もし、何度も考え直す。
その熱意は、次第に実を結ぶようになっていきます。
涼音は子供の頃、おじいちゃんが出してくれるお菓子を食べるのがとても楽しみだった。
そして、アフタヌーンティーと言えば…!
何種類もの凝ったスイーツに、紅茶に合う小さなサンドイッチやスコーンなども取り揃えた、贅沢で優雅な、夢のよう。
私も紅茶好きで、アフタヌーンティーにも興味があり、何度か店に行っていただいたこともありますので。
全く違和感なく読みましたよ。
デパートの中の店に、友達と何回か。それほどお値段も高くなく、気が晴れました。
一人で行ったこともあります。ホテルの1階に。じっくり味わえて、自分へのご褒美には最高ですもの。
今はもう、滅多に遠出は出来なくなってるんで。
この組み合わせだと、どんな感じかしら~?と、想像をたくましくしながら、読むひとときを楽しませて貰いました。
ホテル勤めや、職場でじわじわと好意が育っていく経験は、ありませんけど!(笑)
自然に気持ちが近づいていく、そんな進展も、良いものじゃありませんか☆ -
Posted by ブクログ
「快晴フライング」を改題したという本書。
中学生水泳部のお話だけれど…
マカン・マランのシャールがお店を始めたばかりの頃のお話で、シャールやジャダに会える!
我が子達も水泳をしていたから、懐かしい気持ちで読み進める。
個人種目もあり団体戦もある水泳。
我が子も個人としての成績は今ひとつでも、仲間に励まされながらリレーで記録は出すことができていたことを思い出す。
そして今は、受験生、しかももう秋なのにこれから試合のある駅伝に挑戦している次男もおり…
親としてはいつになったら勉強するんだろうとヤキモキする日々。
だけど、彼らにとって、今は今しかないわけで…
「確かにあの子の達はまだ十五歳だけど、十五歳だって一度きりしかないじゃない。皆必死よ。あたしも必死、あなたも必死、オバちゃんも必死。でも、あの子たちだって同じように必死なのよ。」
「それを見逃してあげたって、バチは当たらないと思うわ」
というシャールの言葉に受験生の母はまたしても支えられてしまった。
中学生達が支えあいながら目標に向かっている姿は本当に眩しい。
我が子のことだけ考えると部活なんかしてないで、勉強せい!と思ってしまうけれど、みんなで目標に向かうプロセスこそが本当に大切な学びなのだろう。
たとえ結果が出せなくても、彼らなりに必要な大切な時間を過ごしているんだ。
うちの十五歳も必死なはずだ。少しは見逃してあげなくちゃ。
そう思うことにして、受験生母のモヤモヤはほんの少しだけ薄らいだということにしてみた。
シャールにはいつもベストタイミングで励まされるなぁ… -
Posted by ブクログ
マカンマランシリーズ第4弾
さくらんぼティラミスのエール(空気の読めない女子高生秋元希実)
幻惑のキャロットケーキ(日本料理界の革命児芦沢庸介)
追憶のたまごスープ(タワマン若妻平川更紗)
旅立ちのガレット・デ・ロア(マカンマラン店主御厨清澄)
とうとう終わってしまう、マカンマランシリーズ…。
シャールさんの想いがぎゅっとつまった1冊。
何かを食べたら、「美味しかった」
朝起きたら、「よく寝た」
スポーツをしたり、風呂に入ったりしたときには「気持ちよかった」
そう声に出して呟くのだ。実際にはそれほどでなくても、実感を込めて呟くことで気分は変わる。
「最初に、嗚呼という感嘆詞をつけると、より効果があるわね」
「自分を憐れむ暇があったら、私は自分を元気にするほうを選ぶわ」
「私たち、本物の大人にならなきゃね」
「人と人がつき合っていく限り、仲違いとか、勘違いとかは、決してなくなることがないの。どれだけ年を重ねても、人間関係は悩ましいものよ。完全な友達なんて、どこにもいないわ。でもだからこそ、私たちは思いやりを学べるのかもしれないし」
「好きなものがある私たちは強いはずよ」
「自分を憐れみたくなったら、誰かに八つ当たりしたり、甘えたりしないで、自分で自分の機嫌を取って元気になる。それこそが、大人の嗜みというものよ」
行き先の分からない道を、己の足だけを頼りに歩いていくことはつらく、寂しい。
されど、寛大にして、誇り高き女王であれ。
なにかを得るたびに、なにかを失いながら、明確な答えのない毎日を懸命に生きている我々は、それだけで勇敢だ。
シャールさんの、格言と言ってもいいくらい含蓄のある言葉の数々が胸に染みます。
マカンマラン、とっても素敵なお店でした。