古内一絵のレビュー一覧

  • 山亭ミアキス

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    2025-4

    人の心の奥にある悩みや問題を嗅ぎつけ、霧の奥深い山亭へと導く“何か”。そこで人々は美味しい食事を堪能すると共に、不思議な現象に見舞われ、自分たちが“どう生きるか”の選択肢を迫られる。
    癒される話なのかなと思えば、ゾワッと、ときどきじわっとくる話でした。ダークファンタジー?っぽいですが一応、救いはあるように感じました。

    神話・言い伝えや食事(料理)の描写はワクワクさせられました。人間の欲についてちょっと考えさせられるような話もあり。

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    2025年04月06日
  • お誕生会クロニクル

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    お誕生会なんて懐かしい!今の子たちもやるのね??こどもの頃は美味しいご馳走がたくさんあったりで、やるのも(母には感謝!)行くのもすごく楽しみなイベントのひとつで、今となっては“楽しかったな”というぼんやりした記憶しかない。自分が親になると、めちゃくちゃ気を遣ってしまうだろうし絶対やりたくないと思ってしまう。全面的に中止とした学校を支持するだろうな。

    7編とも主人公は異なるけど絶妙な角度から繋がっており、どれも面白かった。ラストのお話がひときわグッとくるのだが、図工教師が主人公の「万華鏡」と小学生の娘をもつ父の話「ベビードール」も好きだった。

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    2025年04月04日
  • 十六夜荘ノート

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    良かったです!知人の紹介で拝読しましたが、またまた良い作品を紹介してもらったと感謝です。内容としては、戦前から都内一等地に建つお屋敷「十六夜荘」、面識も記憶もほぼ無い今亡き大伯母から突然相続することになった主人公雄哉。とっととこんな物件は売ってしまおうと目論む雄哉ですが、十六夜荘はシェアハウスとなっている為、まずは住人を追い出す計画へ。しかしながら、それら住人達との出会いや、何故大伯母は自分へ相続させたのか、そもそも大伯母とはどんな人物だったのか、ここは一体どんな場所だったのか、まつわる謎を紐解いていく中で雄哉の気持ちにも変化が現れてきて、、という現代のお話と、、、戦前〜終戦までの間、十六夜荘

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    2025年04月05日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ3 灼熱のメイダン

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    地方競馬から中央へ第三作。何とドバイワールドカップ出場。勝てるのかフィッシュアイズ、芦原瑞穂。

    やはり面白かった。競馬はやらないが、読むのは本当に楽しい。

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    2025年03月30日
  • 痛みの道標

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    不思議なお話でした
    リアルな話がちょっと変わる
    リアルで辛いところもあって・・・
    どう消化しようかと思っている

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    2025年03月28日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

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    競馬に興味がなくても、気づけば「頑張れ!」と祈るように読んでいた。
    最後のレースは、感動で胸が熱くなった。

    ただ、この物語に恋愛要素はなくてもよかったのになー

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    2025年03月04日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

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    やる気もバラバラ、まとまりもゼロの地方厩舎が、中央競馬に挑む奇跡の物語。
    次第に心をひとつにし夢に向かって走っていくこの感動は、競馬に興味がなくてもきっと胸に響くはず。

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    2025年03月01日
  • 赤道 星降る夜

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    ネタバレ

    ブラック企業の理不尽な対応に、死んだ祖父の協力であれこれやって一発逆転ザマア・・・って感じの内容かと思ったら全然違った

    日本の戦争、風化させない為にとお話やテレビで目にする事もたまに有るけれど、大抵は皆こんなに耐えてました、って内容

    逆に日本が加害者だった事実は余り目にする事はなかったので、物凄い衝撃的な作品だった

    間違いなく、大事な事を伝えてくれる良作で、必要な本だと思う

    ・・・けれど、好きか?と言われたら好きではない
    多分読み返す事もない

    本に何を求めているかだと思う、自分はお金と時間を使って、辛かったり切なかったり悔しかったりする読後感の作品を読みたくない、ただただ楽しい時間を

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    2025年02月28日
  • 痛みの道標

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    ブラック企業での挫折から命を絶とうとしていた達希を救ったのは、亡くなった祖父だった
    祖父の戦争体験、いないはずの祖父が見える自分とボルネオで出会った雪音
    戦時中を生き抜いた人たちから命が繋がっていることを改めて感じるよい本だった

    マカンラマンとは全く違う作風なんだけど、真一郎は出てきそうな気がした

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    2025年02月05日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

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    ネタバレ

    新たな馬も登場し、緑川への恋愛感情や、誠の毒母の襲来、女性騎手のライバルの登場など、色々な波乱が巻き起こる。誠が頑張って声を出すシーンにはジーンときた。

    中央競馬でくすぶる騎手、潰れる地方競馬のアイドル騎手、出ていったおかみさんなど様々な女性が出てきて、前作から「競馬に関わる女性の苦悩」がより濃く描かれている。女性は不吉だからGI馬に触るなと言われるなんて悲しい。GIで、地方馬が、女性騎手の鞍上で勝利、というのをいつか見てみたい。

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    2025年02月04日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

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    ネタバレ

    中央競馬は見るけれど、地方競馬は見たことがない。そんな自分にとっては地方競馬の現状が知れて面白く読めた。実際、こういった女性差別や贔屓的なことはあるのだろうなと、昨今の競馬界の不祥事を見ていても思う。

    頑なに反抗していたフィッシュが変わるきっかけを作ったのが、先輩馬の椿乙女というのがいい。主人公とフィッシュの関係も「心優しい少女の献身で心を開く健気な馬」ではなく、勝つために反抗し合いつつ協力していくという関係性。実際地方馬がこれほど活躍するというのは夢物語だけれど、桜花賞の場面は泣けた。

    あと、魚目や白面が嫌われるというのを初めて知った。現実だとシロニイみたいに特徴ある馬が大好きなので、む

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    2025年02月02日
  • 星影さやかに

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    戦地ではなく、攻撃をほとんど受けることがなかった東北の家族のお話。
    地動説のように、時代が違えば受け入れられる話が、ある時代では迫害されてきた。
    そんな過去が遠い昔ではない日本にもあって、平和の大切さをみに沁みて感じることができる本。

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    2025年01月13日
  • 十六夜荘ノート

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    とてもドラマチックな物語。1人の青年の成長と再生の物語でもあり、玉青さんの生きた過酷な時代を描くことで、戦争、人種、性別、現代にも通ずる問題を提起して散りばめていてすばらかった。玉青さんのように、戦後過酷な時代を強いられた没落華族の人々が実際にいたらしいので、そこももっと詳しく深掘りしたくなった。

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    2025年01月04日
  • 十六夜荘ノート

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    先月末ロンドンで亡くなった大伯母笠原玉青から、都内一等地にある赤い三角屋根の屋敷「十六夜荘」を遺された雄哉。
    雄哉は、親戚からは生涯独身の変わり者と噂されていた、ほとんど面識のない大伯母について調べるために、現在シェアハウスとして使われている「十六夜荘」を訪れ、奇妙な住人4人と関わるようになる。

    雄哉が「十六夜荘」の過去を探る現在と、玉青がこの屋敷で家族と、離れのアトリエに集まる画家たちとともに過ごした昭和初期の戦中の頃のことが交互に書かれていて、二つの時代が一つに重なっていくような壮大さを感じさせられます。

    屋敷に集まる個性的な人たち、芸術に情熱を燃やす若者たちが、戦争というすさんだ時代

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    2024年12月01日
  • お誕生会クロニクル

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    なんだか、共感できない…と感じた前半。ひとりひとりそれぞれ、ちょっとダークな部分があって、けれど、それは他の人から見た私自身のことでもあるのでは?と、複雑な気持ちになりながら読み進める。

    文乃先生が教えてくれた、昔は「数え」で、年が明けたらみんな一斉に歳をとる、だから端午の節句や七五三やひな祭りがあって、誕生日を祝う日本の童謡はないということ。
    この話が最後にちゃんと繋がっていて、結局最後は涙。
    誕生日への向き合い方、ちょっと変わります。

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    2024年11月30日
  • 十六夜荘ノート

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    ネタバレ

    前進することだけを考えてきた雄哉が、初めて挫折を味わったことで見えてきた、過去に与えられてきた、いろいろなもの。
    戦争という苛酷な状況の中、自らを「身の程知らず」と評した玉青が決して失わず、手放さなかったもの。
    まるで目の前で展開されているかのように鮮やかに描かれていた。

    戦中~戦後の、目を逸らしたくなるような光景は、その時代に生きた人の弱さや傲慢さをまざまざとつきつけられる。
    自分が知っている知識と合わせて考えれば、たしかにそうだったのだろう。でも、そうならざるを得ない状況にあったのも想像にかたくない。
    その中で自分の信念を持ち続けられたひとは少なかったと多くはなかったと思う。
    兄の一鶴や

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    2024年11月16日
  • 痛みの道標

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     会社に追い詰められ、多額の借金を背負い、騙されて会社の不正経理の責任を押しつけられそうになり、自殺するところを祖父・勉の幽霊に救われた達希。その祖父が頼みを聞いてくれたら、祖父の隠し口座のありかを教えてやると言う。
     祖父の頼みとは、人探しをすること。ボルネオ島サマリンダにいるであろう石野紀代子という女性を探し出すこと。
     そして、達希と祖父の幽霊との旅が始まる。

     その旅と並行して、戦時中に祖父がボルネオ島で従軍した時の出来事が描写される。それは本当に悲惨なもの。
     上司の命令に納得がいかなくても、部下は従わざるを得ない事が多々ある。特に戦時中、軍隊ともなれば上司の命令は絶対だっただろう

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    2024年11月03日
  • 東京ハイダウェイ

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     東京の中心地にある中堅eコマース会社を中心に繰り広げられる連作短編ヒューマンドラマ。各話で主人公が異なる、群像劇の体裁で描かれる。
              ◇
     アラームの鋭い電子音で矢作桐人は目が覚めた。アラームをとめても頭はまだぼんやりしている。それでも自分が汗まみれであることに気がつき、桐人はシャワーを浴びようとふらふら立ち上がった。睡眠不足なのは明らかだ。

     梅雨明けから連日の猛暑日と熱帯夜が続いている。熱中症予防のため、夜中もエアコンの使用が推奨されているが、桐人はどうしてもつけっぱなしにしておけない。
     桐人が育った家は裕福でなかったことと、極度の倹約家だった父親の影響で、エアコ

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    2025年10月04日
  • 痛みの道標

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    ブラックな会社で追い詰められて、自殺を図った達希は、祖父の幽霊に救われて、祖父が戦時中従軍したボルネオに人探しに行く。戦時下その地で何があったのか、時に沿って丁寧に描かれます。温かな交流をしていた現地の人々に対して、部隊の上層部の身勝手な方針に変更により暴力で向かうなど読むのが辛くなる展開。占領した地で何があったのか、あまり知らされていないけど実際にあったこと。
    2章からは良かったんだけど、1章が現実離れした展開で辟易してしまったのが残念。

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    2024年10月27日
  • 銀色のマーメイド

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    マカン・マランの前日譚であり、廃部寸前の水泳部員達の成長物語であり、訳アリ美少女・襟香とのせつない青春小説でもある作品。水泳部の部員達もシャールさんに負けないキャラの濃さで楽しませてくれました。シャールさんの相手との距離感、やっぱり好き。

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    2024年10月10日