古内一絵のレビュー一覧

  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

    Posted by ブクログ

    ついに最終巻‥
    この巻でおしまいとは、名残り惜しい‥
    マカンマラン繋がりの『銀色のマーメイド』を
    まだ読んでいないのが心残り‥

    【さくらんぼティラミスのエール】
    主人公の秋元希美は、幼い頃に母を亡くしてから
    周りに気遣ってもらうばかりで、周囲に気遣うことができない。その結果、無神経に友達を傷つけ、
    仲間外れにされてしまう。悲しむ希美に
    「自分を憐れむのって癖になるの。
    だって傷つくのって楽ですもの」
    と、シャールさんの言葉(厳しい)
    人間関係は難しい。結局、学校では、
    ぼっちになってしまった希美だが、
    もう、ぼっちではない。
    マカンマランで縁が出来た、シャールさんや
    ジャダさん、比佐子さんた

    0
    2025年10月30日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

    Posted by ブクログ

    【嫉みの苺シロップ】
    心が痛くなるような話だった。
    小学生の頃にいじめられてから、人を信じられなくなった弓月綾。ひたすら目立たないように
    自分を消して生きてきた彼女の楽しみは、
    ネットで匿名の嫌がらせクレームをつけて憂さを
    晴らすこと。そんな彼女にシャールは、
    あなたに料理は作れないと言う。
    「この世に本当に魔法があるとしたら、それはきっと、自分自身にしか起こせないものよ」
    シャールから渡された瓶とレシピで苺を漬ける綾。一晩置いた苺は爽やかな香りのするシロップになっていた。苺ソーダを飲みながら彼女は
    全てを他人のせいにして卑怯者になっていたことに気づく。今後、彼女がどんな風に変わっていくのか気

    0
    2025年10月26日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シャールさんが無事退院。良かった。
    まだ無理はできないようだけれど。
    今回の登場人物たちの抱えている悩みは
    前作よりも、少し重かった。

    《蒸しケーキのトライフル》
    丸の内で派遣社員で働いている西村真奈。
    職場は派遣ボスと呼ばれるベテラン派遣社員が
    取り仕切り、ボスの顔色をうかがいながら仕事を
    する日々。お昼ご飯をみんなで食べないといけないという謎の強制ルールがあったり、気に入らない
    他の派遣社員をいびったりしていた。
    嫌なのに嫌と言えないストレス。言えば仲間はずれにされる恐怖。息も詰まるような空間に主人公は
    心底疲れている。そんな日々の中、昼の「マカン・
    マラン」(舞台衣装を売るお店)に迷い

    0
    2025年10月25日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

    Posted by ブクログ

    前回同様、今回もジワーっと温かくなりましたね〜

    個人的に
    第一話と第四話がよかった!

    第一話を要約すると…
    自分で自分を卑下するようなことは言っちゃ駄目。支えてくれている人たちに対して失礼。
    結構刺さったな〜

    第四話は単純にやり取りがテンポよくて
    読んでて楽しかった!

    0
    2025年10月25日
  • 女王さまの休日 マカン・マラン ボヤージュ

    Posted by ブクログ

    終わりなんかじゃない。私たちの旅は、まだ始まった
    ばっかりだ…。シャール、ジャダ、さくらが訪れたのは、
    台湾。食、物、歴史、そして人との新たな出会いが
    あり…。「マカン・マラン」シリーズ番外編。

    0
    2025年11月26日
  • 銀色のマーメイド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マカンマランの待ちに待った最新作が出ると聞いて、マカンマランも再読しつつ、まだシャールさんがマカンマランを開店してなくて、柳田も事情を知らなくてのこの作品を読む。柳田がまだ先生としても感じ悪く(笑)、顧問をやる中学の水泳部がエースの交通事故死によって廃部にしようとする。龍一はそれを阻止しようと奮闘する。雪村のジェンダー問題をシャールさんを絡めながら、登場人物それぞれの心の変化と成長が心を打つ。龍一たちの青春が清々しくて、とてもいい作品だった!

    0
    2025年10月19日
  • 東京ハイダウェイ

    Posted by ブクログ

    一人一人の物語に引き込まれて一気に読みました。

    少し前に母を亡くしたばかりなので、久乃さんの「眺めのよい部屋」は危なかったです。途中「こんなの聞いてないよ〜」と目の奥が熱くなって、久乃さんを囲む周りの人達の優しさにもウルっと来てしまいました。
    国立近代美術館にも今度行ってみようと思います。
    品川水族館や夢の島の植物園など馴染みのある場所も登場するのでまた立ち寄りたくなりました。

    0
    2025年10月17日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

    Posted by ブクログ

    私は涼音ほど、最後まで突き抜けてこの選択肢を取るほど強くはなくて、周りの説得がめんどくさい、と思っちゃうけどでも彼女の自分の名前を尊重したい、男性の姓に当たり前のように変えるのは何故?という主張はわかるなぁ。
    名前変えるのめんどいし。
    もちろん名前を変えることに意味を見出す人はそれでいい。そうじゃない人のための選択肢があればいい、それだけの話。

    女性が犠牲になる、我慢を強いられるような家族制度や価値観。確かにそこへの憤りは理解する。
    でもそれを犠牲と思わない人もいるし、逆に外に出ないといけないことが犠牲だと思う男の人もいる。
    べき論はない。ただ確かにそろそろパラダイムシフトはあっていいよねぇ

    0
    2025年10月16日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    食卓を囲む恋人たちの物語。
    こう書くと、幸せな話のように感じるかもしれないけれど、そんなおめでたい話ばかりではない。
    食欲は人間の二大欲求の一つだから。その上に立つ物語はそれはそれは濃いものでなければ成り立たない。人間の生と欲が濃密に描かれた短編集。

    0
    2025年10月15日
  • 東京ハイダウェイ

    Posted by ブクログ

    東京で社会の波に揉まれながらも生きる人達のお話。
    世の中って、色々素敵な部分もあるけれど、それと同じくらい苦しくて汚い部分もある。ただ、人って、ついその綺麗な部分にしか目を向けないよな〜と。

    ただ、その苦しい部分と一緒に生きようとする人にももっと向き合いたくなるような、少し活力が湧いてくるような気がします。

    0
    2025年10月13日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

    Posted by ブクログ

    心がほっこりするような本。私もいつかこんな人と出会い私の中にある当たり前を疑いより豊かな日常を送る日が来るかもしれないとワクワクした。食べ物の描写も綺麗で読みながらお腹が空いた。

    シリーズになってるみたいなのでそれも読んでみたい。

    0
    2025年10月08日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

    Posted by ブクログ

    ドラァグクイーンのシャールさんのカフェ、マカンマランに集まる人々のお話。無理に群れなくても、同調しなくても、ありのままでいい、と思わせてくれるシャールさんや仲間たちがとても良い。

    0
    2025年10月04日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    一穂ミチ目当てで手にとる。あと巻末の山田詠美のエッセイ 「恩讐の彼方のトマトサラダ」も。
    さすが山田詠美!この短い短いエッセイの中にユーモアの中にちゃんと彼女らしい美学が語られている。
    今まで振られたことはないって、「男と別れるのは、相手が逮捕されるか、強制送還されるか、死ぬか、のどれかなんで」ってすごい。
    原田ひ香の小説、(夏のカレー)初めて読んだけどこの60歳過ぎたしーちゃんと冴子の好き同士だったのに結婚には至らず40年にも渡る出会いから邂逅を経て別れまで(冴子の死)せつないラブストーリーだった。
    恋、片思い、両思い、愛、婚約、浮気、裏切り、不倫、
    恋愛に関することは”結婚”以外全部(冴子

    0
    2025年09月30日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    食べるとき
    誰と食べるかは、私たちにとって
    とても大切なことではないかなと感じる

    誰とどこで、なにを食べるのか
    1人で食べた時にふわっと思い出す
    大切な記憶。
    それが恋する人ならなおさら。
    様々な作家さんのひとつひとつの物語の中に
    表れる料理と誰かの想い。

    思わずいいなぁと声が漏れてしまう
    一冊でした

    0
    2025年09月28日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ぽかぽかした。
    男の魅力という点で、高身長というのは外せないんだな。

    おいしいものは好きなひとと食べたらもっとおいしい、みたいな言説がありふれているせいで、一人でケーキを買って食べるという楽しみをやめてしまったのだ。いつになったら食べられるんだろうな。責任をとってくれ。

    0
    2025年09月27日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

    Posted by ブクログ

    「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編。
    涼音と達也の結婚は「結婚後の氏をどうするか。」という問題に直面し、色々な人の色々な考え方や生き方に触れ迷ったり悩んだり疑問に感じたりしながら読者も巻き込んで進んでいきます。
    自分の結婚の時感じたこと、その時は気づかなかったこと、新しく知ることが良くまとまっています。うちの旦那さんは達也と違い「もし、氏を変えたくないなら、俺が変えても良い」と言ってくれたことも思い出しました。
    男女別姓のテーマが中心にありすぎて、少し読みにくいと感じましたが、負けずに読み進めて行くと心が温かくなるいつもの感じに出会えました。
    終わりの頃には美味しい丁寧に作られたお菓子

    0
    2025年09月27日
  • 百年の子

    Posted by ブクログ

    朝ドラ「あんぱん」で描かれた戦中戦後の暮らしがすごく心に残っており、昭和Ⅰ、昭和IIのスエさんパートは物語に入り込むように読みました。
    また、令和3年初夏の最後、「覚えてる…全部…」のセリフで胸が熱くなり、良い本に出会えた!と思ったのですが…

    その後の話が説明じみていて、野山さんがもっと魅力的に描かれていたらな…と少し残念でした。
    前半が良すぎて素晴らしい展開を期待しすぎて肩透かしにあった感じです。

    そのうち映像化されそうな内容なので、そちらの脚本に期待です。

    0
    2025年09月22日
  • 女王さまの夜食カフェ マカン・マラン ふたたび

    Posted by ブクログ

    更にバージョンアップしてる。
    マカン•マランにくる人達は、私達現代人の誰かに当てはまる。
    自分は自分の視点でしか物事をみれないから、
    相手にも自分の物差しを当てて期待してしまう。
    そうであることを求めてしまう。
    自身の期待や価値観や常識と思っているものと違うと感じると、相手に腹が立ったり、恐れたり、傷ついたりする。
    人は完璧を相手にも自分にも求めすぎのように感じる。
    普通であることも求めすぎてるように感じる。
    みんな違うのにみんなおんなじであることを求めすぎているように感じる。
    互いに互いを縛りあっているように感じる。
    だから息苦しいし、生きづらい。
    もっと肩の力を抜いて、生きよう。
    疲れたら

    0
    2025年09月17日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

    Posted by ブクログ

    次はどんな人がマカン・マランに辿り着くにだろうと、ワクワクしながら読み続けたシリーズ最終話。
    シャールさんの幾つもの言葉が、自分に送ってくれるもののように、すぅっと入ってきて、温かいスープを飲んだような感覚になる。
    わたしも明日からまたがんばろう。

    0
    2025年09月15日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

    Posted by ブクログ

    アフタヌーンティー
    自分は味わったことがないけれど、味わうことはもちろん、見た目の美しさや、そこにいるという満たされる時間、など、色んなものをひっくるめて楽しんでいるんだ。

    大好きな桜山ホテル、念願のアフタヌーンティー担当、大好きな仕事に就きながらも真摯に努力し続ける姿は素敵だ。

    アフタヌーンティーって、家族や友だちや大切な人と楽しむものと思ってたけど、鉄人の様に一人でも楽しむ、その人それぞれの楽しみ方があり、それもまたいいなと思った。

    0
    2025年09月15日