古内一絵のレビュー一覧
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本書が単行本として出版されたのは、およそ10年前、その時には余り深夜カフェ形態のグルメ小説は余り出版されていなかったはずですが、10年も経てばあちこちに似たような設定の作品も多く出版されていて、正直そんなに心を動かされるのか⁉️半信半疑で読み始めました。
『第一話 春のキャセロール』を読むと、5年程前に自分の会社も希望退職を募っていたのを思い出し、ちょっと切ない気持ちになりましたが、第二話以降は思っていた以上に物語に惹き込まれて、結構面白く読み終えることができました❗️本書の魅力はなんと言っても、シャールとジャダというとても個性的なキャラクターたちが凄く魅力的だということです。個人的には、シ -
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ネタバレ児童文学と戦争
この本自体が、小学館の学年誌百周年記念本のような総まとめの本だった。
大政翼賛会の中、戦中の児童文学者の葛藤が伝わってくる。
新美南吉さんの童話集にも戦争の香りは漂ってきたし(「牛をつないだ椿の木」)、宮沢賢治の世界観にもものすごく身近に戦争があった(「烏の北斗七星」など)。今では考えられない。
これを当時の子どもたちは読んでいたのかと思うと、世の中の厳しさを本当に当時の児童文学作家たちは”お手軽に済まさない“で、書き続け、子どもたちはそれを読んでいた。
それに比べると、この本は少々きれいにまとまりすぎているようにも思えた。特に終盤。
それぐらい宮沢賢治の本はなかなか -
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インドネシア語で夜食という意味のカフェ。おかまのシャールこと御厨清住がドレスの店をやりながら、夜には夜食のお店を営む。シャールは癌を患っており、抗がん剤治療中。
第1話 私はあなたが嫌いです という罵りブログの作者は、漫画家にまとわりつくが、それは自分の日々の鬱憤を晴らしているだけだった。
第2話 日本料理の料理人が、働きすぎで味覚を失い、どのように生きていったらいいのかがわからない。
第3話 夫とうまくいかず、不倫の末に離婚することが決まっている。離婚式を開くことになるのだが、あのシャールが男装してやってきて、会場のみんなを見返す。
第4話 大家の比佐子さんの就活。 -
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老舗ホテル「桜山ホテル」のアフタヌーンティーチームに配属された涼音が、新企画をシェフ・パティシエに却下され、「最高とは何か?」を問いながら、お客様や同僚との関わりの中で自分らしいアフタヌーンティーを作り上げていく物語です。お菓子や紅茶の繊細な描写と共に、働く女性の悩みや社会の現実も描かれる、心温まるヒューマンドラマ・お仕事小説です。
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あのマカンマランシリーズの作者ということで、シャールさんを超えられるのかしら?
と思って読んだけど。やはりあのキャラクター設定は最強だったのかも。
やっぱり物足りないけど、素敵な話でした。
続編もあるそうです。
古内一絵さん、アフタヌーンティーに関して -
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本の表紙を開くとこのような記述がある。「人類の歴史は、百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。」
これが全てといっていい内容だった。とても面白かった。
時代は、昭和の太平洋戦争期、高度成長期、そして令和のコロナ渦期。
小学館がモデルと思われるが、小学館の社長が「小学一年生」などの学年雑誌を刊行した理念が素晴らしい。あの頃(大正11年)に子どもの学びたい気持ちを後押しする会社を作れるのはすごいと思う。
しかしそのわずか20年後には、太平洋戦争が始まり、子どもの雑誌はあっという間に少年少女に戦争をあおるような内容に変貌していく。
少し名前をもじって出ておられたが、林 -
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「二十三時の夜食カフェ」が好みだったので続編を買い、読んでみました。やっぱり温かみがあり優しさだったり思いやりにあふれたお話でした。これといって大きな事件があるわけではないけど、ひとつひとつの短編に芯があり、響くものがありました。
シャールさんがそこに居るだけで、なぜか安心してしまう。
何も聞かれなくても、自然と話したくなるような、胸の奥にひそめていたものをそっと吐き出したくなるような不思議な存在感。私もそんなシャールさんのような人間になって周り人を優しく包み込み、「頑張って」と力づけるのではなく、自然に前を向けるような空気をそっと渡せる人になりたい。
次も早く読みたいです。早くシャールさ -
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2024年出版。283ページ。「ハイダウェイ」はhideaway で、隠れ家。Eコマース会社の関連人物で物語が繋がっていく...。評価は「4」にしたけど、正直を言えば微妙。この作家さんの作風なのだろうけど、エンディングで持ち上げる為に、設定展開の段階でかなりドロドロと落とす。纏めて読み進める時間が無い時に、落ちた所で中断すると、読んでいる此方までメンタルが辛くなってしまう...。本作は各エピソードでのエンドの持ち上げが大きい気がする。その分だけドロドロもキツイ。「感動的に読めた」人は高く評価するだろうと思う。重いのはもうイイよ...と感じている人には薦めない。
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今作は3作目
以前の2作で出てきた登場人物も出てくる
以前の作品で気になっていた人々の深掘りがされていて心の中にあった薄暗いところとか 人恋しくて淋しかったりとかがシャールさんの癒しの力でほぐれていくところが読んでいると優しい気持ちになる
1話目ネットで陰湿な書き込みをしていた女性
そんな人居そうでゾッとした
2話目和食の修行に挫折した男性
柳田の落語の博識さ
柳田がいるとシャールさんは飾らない感じが出ている
3話目誰もが憧れるキャリアを積んでいた女性
シャールさんとの繋がりに涙した
こんなに魅力的な燿子でも届かない人だったのね
4話目土地の持ち主比佐子さん
77歳おめでとう 人に歴史あり -
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夜しかやらない夜食カフェ、マカンマラン。シリーズ3作目。4人の登場人物を巡る、マクロビ料理による癒しの4つのお話。相変わらず美味しそうな…。近所に夜中までやっているこんな夜食屋さんあったら通い詰めそう、と師走の忙しさに帰宅時間が遅くなるしがない会社員の私。
今回は、1話目がめずらしく心に闇を飼ってる登場人物がフィーチャーされていて、ドキッとした。シャールさんも、料理を振る舞わない。変化球のストーリー。なるほどこのパターンもあるのか。それでも授けるはフルーツ酢のレシピ。自らの手で自分の体をいたわるものを作ることでこの人物ははい上がる。
印象的なのは、夫から離婚式をやろうと言われる仮面夫婦の妻 -
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憧れの桜山ホテルのアフタヌーンチームでの経験から夢を広げ、達也とともに「最高のパティスリー」を作るために1歩を踏み出した涼音だったが……。
仕事。恋愛。結婚。そして人生。
真剣に向き合うものが増えることで浮上する「自分って何?」。
真の自立をつかもうともがく涼音の8ヶ月を描くヒューマンドラマ。シリーズ2作目。
* * * * *
更衣室の小窓を開け、涼音は夜の庭園を見渡した。草むらに小さな明かりが明滅している。かと思うとそこからライトグリーンの線がすーっと伸びていく。
「蛍の夕べ」は、2万坪の日本庭園で乱舞するゲンジボタルの優雅な灯を楽しむ桜山ホテルの初夏の -
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中学3年の春、水泳部の龍一は部の存続危機を迎える。
幼馴染の主将がいなくなったことで退部希望者が続出し、顧問の柳田から愛好会への降格を言い渡されたのだ。
最後の夏になんとしても大会に出場したい龍一は、部員を集めるために数少ない変わり者の後輩たちと部員勧誘を始めた。
そんな中、市民プールでクラスメイト襟香の実力を目にし、水泳部に誘うもあっさりと断られてしまう。
個人的にはスポーツ系の作品には手が伸びにくいけれど、「マカン・マラン」シリーズの面々が登場するということで珍しく手に取った一冊。
全体的に、温かさとともに爽やかさが感じられる作品だった。
話の軸として主人公龍一とクラスメイト襟香という2