古内一絵のレビュー一覧
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ついに最終巻‥
この巻でおしまいとは、名残り惜しい‥
マカンマラン繋がりの『銀色のマーメイド』を
まだ読んでいないのが心残り‥
【さくらんぼティラミスのエール】
主人公の秋元希美は、幼い頃に母を亡くしてから
周りに気遣ってもらうばかりで、周囲に気遣うことができない。その結果、無神経に友達を傷つけ、
仲間外れにされてしまう。悲しむ希美に
「自分を憐れむのって癖になるの。
だって傷つくのって楽ですもの」
と、シャールさんの言葉(厳しい)
人間関係は難しい。結局、学校では、
ぼっちになってしまった希美だが、
もう、ぼっちではない。
マカンマランで縁が出来た、シャールさんや
ジャダさん、比佐子さんた -
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【嫉みの苺シロップ】
心が痛くなるような話だった。
小学生の頃にいじめられてから、人を信じられなくなった弓月綾。ひたすら目立たないように
自分を消して生きてきた彼女の楽しみは、
ネットで匿名の嫌がらせクレームをつけて憂さを
晴らすこと。そんな彼女にシャールは、
あなたに料理は作れないと言う。
「この世に本当に魔法があるとしたら、それはきっと、自分自身にしか起こせないものよ」
シャールから渡された瓶とレシピで苺を漬ける綾。一晩置いた苺は爽やかな香りのするシロップになっていた。苺ソーダを飲みながら彼女は
全てを他人のせいにして卑怯者になっていたことに気づく。今後、彼女がどんな風に変わっていくのか気 -
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ネタバレシャールさんが無事退院。良かった。
まだ無理はできないようだけれど。
今回の登場人物たちの抱えている悩みは
前作よりも、少し重かった。
《蒸しケーキのトライフル》
丸の内で派遣社員で働いている西村真奈。
職場は派遣ボスと呼ばれるベテラン派遣社員が
取り仕切り、ボスの顔色をうかがいながら仕事を
する日々。お昼ご飯をみんなで食べないといけないという謎の強制ルールがあったり、気に入らない
他の派遣社員をいびったりしていた。
嫌なのに嫌と言えないストレス。言えば仲間はずれにされる恐怖。息も詰まるような空間に主人公は
心底疲れている。そんな日々の中、昼の「マカン・
マラン」(舞台衣装を売るお店)に迷い -
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私は涼音ほど、最後まで突き抜けてこの選択肢を取るほど強くはなくて、周りの説得がめんどくさい、と思っちゃうけどでも彼女の自分の名前を尊重したい、男性の姓に当たり前のように変えるのは何故?という主張はわかるなぁ。
名前変えるのめんどいし。
もちろん名前を変えることに意味を見出す人はそれでいい。そうじゃない人のための選択肢があればいい、それだけの話。
女性が犠牲になる、我慢を強いられるような家族制度や価値観。確かにそこへの憤りは理解する。
でもそれを犠牲と思わない人もいるし、逆に外に出ないといけないことが犠牲だと思う男の人もいる。
べき論はない。ただ確かにそろそろパラダイムシフトはあっていいよねぇ -
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一穂ミチ目当てで手にとる。あと巻末の山田詠美のエッセイ 「恩讐の彼方のトマトサラダ」も。
さすが山田詠美!この短い短いエッセイの中にユーモアの中にちゃんと彼女らしい美学が語られている。
今まで振られたことはないって、「男と別れるのは、相手が逮捕されるか、強制送還されるか、死ぬか、のどれかなんで」ってすごい。
原田ひ香の小説、(夏のカレー)初めて読んだけどこの60歳過ぎたしーちゃんと冴子の好き同士だったのに結婚には至らず40年にも渡る出会いから邂逅を経て別れまで(冴子の死)せつないラブストーリーだった。
恋、片思い、両思い、愛、婚約、浮気、裏切り、不倫、
恋愛に関することは”結婚”以外全部(冴子 -
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「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編。
涼音と達也の結婚は「結婚後の氏をどうするか。」という問題に直面し、色々な人の色々な考え方や生き方に触れ迷ったり悩んだり疑問に感じたりしながら読者も巻き込んで進んでいきます。
自分の結婚の時感じたこと、その時は気づかなかったこと、新しく知ることが良くまとまっています。うちの旦那さんは達也と違い「もし、氏を変えたくないなら、俺が変えても良い」と言ってくれたことも思い出しました。
男女別姓のテーマが中心にありすぎて、少し読みにくいと感じましたが、負けずに読み進めて行くと心が温かくなるいつもの感じに出会えました。
終わりの頃には美味しい丁寧に作られたお菓子 -
Posted by ブクログ
更にバージョンアップしてる。
マカン•マランにくる人達は、私達現代人の誰かに当てはまる。
自分は自分の視点でしか物事をみれないから、
相手にも自分の物差しを当てて期待してしまう。
そうであることを求めてしまう。
自身の期待や価値観や常識と思っているものと違うと感じると、相手に腹が立ったり、恐れたり、傷ついたりする。
人は完璧を相手にも自分にも求めすぎのように感じる。
普通であることも求めすぎてるように感じる。
みんな違うのにみんなおんなじであることを求めすぎているように感じる。
互いに互いを縛りあっているように感じる。
だから息苦しいし、生きづらい。
もっと肩の力を抜いて、生きよう。
疲れたら