古内一絵のレビュー一覧
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マカン・マランが大好きで、シャールさんの原点?みたいな事をどこかで見たので読んだ☆
8割ぐらいまでどうしようもない生徒達と、めんどくさい友人、頼りにならない先生の話ばっかりでめっちゃつまらなかったけど、後半から一気に今までの地道な努力が報われる、色々つながって行く場面が多くなって楽しく一気に読めた。最後のあの場面は中学生にもなればほぼ全員が分かっている事だから事前にどうにかできたと思うのでモヤモヤした。でも読後感は爽やかスッキリ☆
自分らしく生きる事って難しい時もあるよね。でも、勇気をだして打ち明けて見たら少しずつ上手くいくようになると思えた希望が持てる1冊でした☆ -
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力のある女性作家の皆さんが恋と食に関する小説とは、贅沢な本だった!
特に「ワタシノミカタ」と「SUMMER STREAMER」が良かった。「SUMMER STREAMER」では、70近い婦人が大ファンの大谷翔平さんのプレイを観たくて単身でアメリカに行く話。その中で、大谷選手はどんな人と結婚するのだろうかと。あれこれあげて、最後に一番悔しくない人は「彼の母親に似ている女性」とあり、まさしくその通りの女性と結婚していた。結婚発表より前に書かれた小説で見事言い当てていたので驚いた。大谷夫妻は素敵!嫌いと言う人はまずいないだろうな!
この本を通して、いろんな作家さんを知ったので、読書が広がりそうで嬉しい! -
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惹き込まれる。3/10に読み終えたことに、何かしらの縁を感じた。
コロナ禍の停滞し漂流していたような世情と、戦中戦後を行き来する。
私も小学生になったら、学年誌を買ってもらって読んでたことを思い出す。
その学年誌を中心とした戦中戦後、そして今の話。児童文学。大人が関わってるけれど、見つめる先は子ども達。
子どもにとっての戦後は、8/15からではない。両親が戦死した、その時から完全なる敗北が始まる。戦災孤児。美談化した話が、戦後出たけれど、それは国が、大人が、彼ら戦災孤児を二度殺したようなもの。存在を否定。自分たちの責任から目を逸らしたこと。
子は、いつか大人になる。どこで、子どもの無垢が無くなるのか。大人が自分たちの都合に合わせて鋳型に嵌め込んだときからか。
子は宝。この言葉自体が、子どもをモノ扱いしている、と。
春風の君スエさん。円さん。トメさん。静子さん。そして、明日香、待子ら、今の女性たち。
子どもの歴史は百年。
近代女性観の歴史は、戦後の選挙権取得後からとすると、まだ百年もない。だから、私たちは皆、百年の子。
話の中にずっと出ている、昔から今に続く、理不尽な我々女性を取り巻く価値観。終盤で、それに気付いたことに嫌悪感。諦めたわけじゃないけど、疲れて、素通りしてしまう自分がいる。
ロシアとウクライナの話が出てくる。今もそれは終わっておらず、特定の国を中心に拡大する戦況。
今は戦前ではなく、既に戦中なのではないだろうか。 -
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「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編。
たくさんのお菓子とフランスの風景が素敵すぎる。
そして、マカンマランのあのキャラクターが出てくるのも嬉しい♪
今回は夫婦別姓についてがテーマとしておかれている。
私の年代では夫婦が同じことが当たり前とされていたから、正直なんでそこにこだわるのか?
自分自身も職場では旧姓を使って仕事をしており、不便はなかった。
ただ、手続きに関しては順番を間違えてしまっては、倍の時間がかかるとされ
神経も時間も使い、疲労困憊だったのは記憶している。
ただ、女性が結婚を気に当たり前とされていること(この先もいっぱいある)をいい加減手放していくのもいいのではないか。
名字が家族で違うことが当たり前になればそれが一般的になるのだ。
名字が違かろうが同じであろうが、性別が違かろうが同じであろうが、本人たちが望んでいるならそれでいいではないか?
少子化の問題はそんなところではない。
もっと時代とともに、考え方も変わってくる。
考えさせられる内容であった。 -
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「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編。自分たちのお店を、自分たちの納得する形で開きたい、その目標に向けて今回も切磋琢磨する涼音と達也。
1話毎にメインの人物がいて、ストーリーは展開されていく。
結婚は、嫁入りともいわれるが、果たして“入る”という表現は正しいのか。
涼音の結婚に対する意識や価値観。それらが深まるたび、いつしか自分も一緒に考えていた(正直、そこまで考える?面倒くさいなって思っちゃったけど)。
恋愛モノはめったに読まないけど、遠回りしながらも目標に向かって、着実に進んでいく二人のストーリーは飽きずに最後まで読めた。
ホテル時代の後輩・瑠璃の話が、いろいろ衝撃的でいちばん面白かった。 -
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「子供と女性の人権の歴史はまだ百年にみたない。」
戦中戦後を生きたスエの時代に比べて令和の社会は少しは良くなってきたとはいえ、
女性にとっての不自由さは解消されたとは言い難く、むしろ女性同士を分断するような方向に向かっていくような気すらする。
すれ違う母と娘。
同僚の育休取得と職場復帰に伴うもやもや。
いつの時代も自分以外の家族の都合に振り回されがちな女性の社会生活…。
ほとほとイヤになるけれど、それでも自分なりに身近なところからでも考え続けなければならないのだろう。
「どうせ無理だとか、なにをしても無駄だとあきらめる弱い心が、一見勢いのある流れに取り込まれ、いつしか誰も逆らうことのできない大きな時代のうねりになっていってしまうのではないでしょうか。私は、そんなのは二度と御免です」
この言葉に尽きる。 -
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ネタバレ昭和から令和へ。
子どもと女性の人権の歩みについて、
小学生の学年誌の発刊に関わった人たちの視点から描かれる。
昭和では鮫島スエの視点から。
戦時に徴兵された男性の代わりに働く女性たちの姿が見えてくる。
結婚したら家庭に入ることが前提で、
子どもを産むこと、特に男児を産むことがマウントをとる価値観。
そして子どもたちが読む誌面には、戦争に身を尽くすことを称えるお話が並ぶ。
令和では市橋明日花が、
子育てしながら職場でも家庭でも肩身が狭い同僚女性たちの姿を垣間見る。
もちろん昭和よりも環境は恵まれているけれど、
育休制度が他の同僚に負担になることとか、やはりまだまだ社会の仕組みも理解も追い付いてはいない、と実感。
そして子どもたちは、コロナ禍の緊急事態の規制の中で体験を奪われていく。
それぞれの世代の女性たちに、
それぞれの苦悩があり、悩みがある。
そして子どもたちは時代背景に都合良く価値観を押し付けられる。
多様性を認められる社会になるほど、
それぞれの子どもたち、女性たちの権利を保証していくことは難しい。
でも、それでも...。
わずかな百年の歴史の中で、懸命に生きて自分の人生を全うした女性たち、子どもたちの苦悩を背負って今があることを忘れたくはない。
もっともっと、
よりよい未来のために
今考え悩み抜くことは無駄ではない。
そんな風に未来を信じて、繋ぎたいお話だと思った。