古内一絵のレビュー一覧

  • 銀色のマーメイド

    Posted by ブクログ

    中学3年の春、水泳部の龍一は部の存続危機を迎える。
    幼馴染の主将がいなくなったことで退部希望者が続出し、顧問の柳田から愛好会への降格を言い渡されたのだ。
    最後の夏になんとしても大会に出場したい龍一は、部員を集めるために数少ない変わり者の後輩たちと部員勧誘を始めた。
    そんな中、市民プールでクラスメイト襟香の実力を目にし、水泳部に誘うもあっさりと断られてしまう。

    個人的にはスポーツ系の作品には手が伸びにくいけれど、「マカン・マラン」シリーズの面々が登場するということで珍しく手に取った一冊。
    全体的に、温かさとともに爽やかさが感じられる作品だった。
    話の軸として主人公龍一とクラスメイト襟香という2

    0
    2025年11月21日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

    Posted by ブクログ

    アフタヌーンティーで有名な老舗ホテル桜山ホテルで働く遠山涼音と、お付き合いしているパティシエ飛鳥井との結婚話を軸に物語が動いていく。
    甘くて美味しいお菓子がたくさん登場するが、夫婦別姓やLGBTQや、男女格差や固定概念など甘くないさまざまな問題が提議される。

    自分も感じたことある違和感や、言葉にならないもどかしさが話中で表現されていて「コレコレ」と思った。
    人それぞれ考え方や対処方法が違うけれど、違っていていいんだ。
    自分の意見が多数派でなくても、自信を無くさず俯瞰して見られるようになりたいと思った。

    0
    2025年11月17日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    私自身の現状と重なり、面白かった。

    前作を随分前に読んでいて、続編があると知って読んだ形で、幸せな結婚の話や、周りの人のその後とかかなと思っていたら、結婚にまつわる様々な問題の話が、想像していたより重く書かれてあった。ちょうど自分自身が結婚を控え、姓の問題で数ヶ月揉め、ようやくなんとか結論が出た直後だったので、リアルに想像しながら読めた。
    周りからの反対の描写など、もう本当に全く同じことを言われたなぁと。涼音の苦しみ方、悩み方にも、自分を投影した。p288「幸せを祈られたら、大抵の場合、口をつぐむしかなくなる。」等は特に大共感。
    姓の話が結論付く前は、孤独に悩み、結婚とはなにか家族とはなにか

    0
    2025年11月15日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
    204

    0
    2025年11月11日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

    Posted by ブクログ

    甘いスイーツと紅茶の香り、そしてアフタヌーンティーに関わるすべての人の優しさに包まれる物語。
    綺麗な景色を眺めながらアフタヌーンティーを堪能する時間は尊いもの。たくさん悩み、葛藤し、ひと手間かけることの温かさを思い出させてくれる。

    0
    2025年11月02日
  • 百年の子

    Posted by ブクログ

    読んでよかった。
    AIでなんでもできちゃう時代だけど、想いがこもった創作は人にしかできないし、少子化で子供向けコンテンツは減っていってしまってるけど、子供向けこそ文化だったり人の豊かさみたいなものの重要な源なのかも、と思った。商業臭が強いものももちろんあるけど、eテレとか図鑑とか子供向けの本とか、どれも作り手の愛が詰まっていると言うことに、大人になって親になってはじめてわかったけど、そういうものが軽視されたり、利用されたりする時代に戻らないように、諦めないで考える、そんな大人でありたいなと思った。ちょっと男の人が悪く書かれがちだなとは思った笑

    0
    2025年11月02日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ3 灼熱のメイダン

    Posted by ブクログ

    まったくこれまで興味のなかったスポーツ、競馬。門外漢の私がシリーズ3作をすべて読んで、そしてこんなにも感動してるとは!もちろんレースのシーンはたくさんあって、競馬ファンならもっと分かるだろう雰囲気にあふれてますが、この作品には、人と人、人と馬、そして馬と馬との関係まで、色濃く描かれてます。だから、競馬をテーマにしていながらも、深く鋭く人生と馬生を語ってくれています。

    0
    2025年11月01日
  • 銀色のマーメイド

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    マカンマランの待ちに待った最新作が出ると聞いて、マカンマランも再読しつつ、まだシャールさんがマカンマランを開店してなくて、柳田も事情を知らなくてのこの作品を読む。柳田がまだ先生としても感じ悪く(笑)、顧問をやる中学の水泳部がエースの交通事故死によって廃部にしようとする。龍一はそれを阻止しようと奮闘する。雪村のジェンダー問題をシャールさんを絡めながら、登場人物それぞれの心の変化と成長が心を打つ。龍一たちの青春が清々しくて、とてもいい作品だった!

    0
    2025年10月19日
  • 東京ハイダウェイ

    Posted by ブクログ

    一人一人の物語に引き込まれて一気に読みました。

    少し前に母を亡くしたばかりなので、久乃さんの「眺めのよい部屋」は危なかったです。途中「こんなの聞いてないよ〜」と目の奥が熱くなって、久乃さんを囲む周りの人達の優しさにもウルっと来てしまいました。
    国立近代美術館にも今度行ってみようと思います。
    品川水族館や夢の島の植物園など馴染みのある場所も登場するのでまた立ち寄りたくなりました。

    0
    2025年10月17日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

    Posted by ブクログ

    私は涼音ほど、最後まで突き抜けてこの選択肢を取るほど強くはなくて、周りの説得がめんどくさい、と思っちゃうけどでも彼女の自分の名前を尊重したい、男性の姓に当たり前のように変えるのは何故?という主張はわかるなぁ。
    名前変えるのめんどいし。
    もちろん名前を変えることに意味を見出す人はそれでいい。そうじゃない人のための選択肢があればいい、それだけの話。

    女性が犠牲になる、我慢を強いられるような家族制度や価値観。確かにそこへの憤りは理解する。
    でもそれを犠牲と思わない人もいるし、逆に外に出ないといけないことが犠牲だと思う男の人もいる。
    べき論はない。ただ確かにそろそろパラダイムシフトはあっていいよねぇ

    0
    2025年10月16日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    食卓を囲む恋人たちの物語。
    こう書くと、幸せな話のように感じるかもしれないけれど、そんなおめでたい話ばかりではない。
    食欲は人間の二大欲求の一つだから。その上に立つ物語はそれはそれは濃いものでなければ成り立たない。人間の生と欲が濃密に描かれた短編集。

    0
    2025年10月15日
  • 東京ハイダウェイ

    Posted by ブクログ

    東京で社会の波に揉まれながらも生きる人達のお話。
    世の中って、色々素敵な部分もあるけれど、それと同じくらい苦しくて汚い部分もある。ただ、人って、ついその綺麗な部分にしか目を向けないよな〜と。

    ただ、その苦しい部分と一緒に生きようとする人にももっと向き合いたくなるような、少し活力が湧いてくるような気がします。

    0
    2025年10月13日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    一穂ミチ目当てで手にとる。あと巻末の山田詠美のエッセイ 「恩讐の彼方のトマトサラダ」も。
    さすが山田詠美!この短い短いエッセイの中にユーモアの中にちゃんと彼女らしい美学が語られている。
    今まで振られたことはないって、「男と別れるのは、相手が逮捕されるか、強制送還されるか、死ぬか、のどれかなんで」ってすごい。
    原田ひ香の小説、(夏のカレー)初めて読んだけどこの60歳過ぎたしーちゃんと冴子の好き同士だったのに結婚には至らず40年にも渡る出会いから邂逅を経て別れまで(冴子の死)せつないラブストーリーだった。
    恋、片思い、両思い、愛、婚約、浮気、裏切り、不倫、
    恋愛に関することは”結婚”以外全部(冴子

    0
    2025年09月30日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    食べるとき
    誰と食べるかは、私たちにとって
    とても大切なことではないかなと感じる

    誰とどこで、なにを食べるのか
    1人で食べた時にふわっと思い出す
    大切な記憶。
    それが恋する人ならなおさら。
    様々な作家さんのひとつひとつの物語の中に
    表れる料理と誰かの想い。

    思わずいいなぁと声が漏れてしまう
    一冊でした

    0
    2025年09月28日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    ぽかぽかした。
    男の魅力という点で、高身長というのは外せないんだな。

    おいしいものは好きなひとと食べたらもっとおいしい、みたいな言説がありふれているせいで、一人でケーキを買って食べるという楽しみをやめてしまったのだ。いつになったら食べられるんだろうな。責任をとってくれ。

    0
    2025年09月27日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

    Posted by ブクログ

    「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編。
    涼音と達也の結婚は「結婚後の氏をどうするか。」という問題に直面し、色々な人の色々な考え方や生き方に触れ迷ったり悩んだり疑問に感じたりしながら読者も巻き込んで進んでいきます。
    自分の結婚の時感じたこと、その時は気づかなかったこと、新しく知ることが良くまとまっています。うちの旦那さんは達也と違い「もし、氏を変えたくないなら、俺が変えても良い」と言ってくれたことも思い出しました。
    男女別姓のテーマが中心にありすぎて、少し読みにくいと感じましたが、負けずに読み進めて行くと心が温かくなるいつもの感じに出会えました。
    終わりの頃には美味しい丁寧に作られたお菓子

    0
    2025年09月27日
  • 百年の子

    Posted by ブクログ

    朝ドラ「あんぱん」で描かれた戦中戦後の暮らしがすごく心に残っており、昭和Ⅰ、昭和IIのスエさんパートは物語に入り込むように読みました。
    また、令和3年初夏の最後、「覚えてる…全部…」のセリフで胸が熱くなり、良い本に出会えた!と思ったのですが…

    その後の話が説明じみていて、野山さんがもっと魅力的に描かれていたらな…と少し残念でした。
    前半が良すぎて素晴らしい展開を期待しすぎて肩透かしにあった感じです。

    そのうち映像化されそうな内容なので、そちらの脚本に期待です。

    0
    2025年09月22日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

    Posted by ブクログ

    アフタヌーンティー
    自分は味わったことがないけれど、味わうことはもちろん、見た目の美しさや、そこにいるという満たされる時間、など、色んなものをひっくるめて楽しんでいるんだ。

    大好きな桜山ホテル、念願のアフタヌーンティー担当、大好きな仕事に就きながらも真摯に努力し続ける姿は素敵だ。

    アフタヌーンティーって、家族や友だちや大切な人と楽しむものと思ってたけど、鉄人の様に一人でも楽しむ、その人それぞれの楽しみ方があり、それもまたいいなと思った。

    0
    2025年09月15日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

    Posted by ブクログ

    世の中の当たり前を考え直す作品。
    結婚するなら女性が氏を変えるという暗黙の了解に待ったをかける涼音と、それに向き合う達也。愛する人と人生を共にしたいが、共にするには自身の氏を変えなければならないのか?と。
    結婚し氏が変われば、それまでの自分はどこにいってしまうのかという気持ちはおおいに共感できる。
    本書で出会ったクイニーアマン、本場のものを食べてみたいなぁ。

    0
    2025年09月13日
  • 東京ハイダウェイ

    Posted by ブクログ

    『眺めのよい部屋』と『惑いの星』のストーリーがお気に入りです。

    やっぱり生きることは簡単ではないけれど、希望を少しもらえた気がしました。

    0
    2025年09月11日