【感想・ネタバレ】最高のウエディングケーキの作り方のレビュー

あらすじ

結婚は二人だけでするものではない?
なら、みんな、なんのために結婚するの?

「二人で最高のパティスリーを作りたい」
パティシエの達也と夢を共有し、共に生きることを決めた涼音。
店舗開業の目処もつき、いざ婚姻届を出そうとした時、あることに気付いた。
どうして自分は当たり前のように、「夫の氏」を選ぼうとしたのか?
ここにチェックをつけたら、〝遠山涼音〟は、どこへいってしまうのだろう。

夫婦別姓、結婚=幸せへの疑問……。
『最高のアフタヌーンティーの作り方』に続く、涼音の成長の軌跡。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

続編

真っ直ぐすぎる主人公の出した答えはなるほどパートナー制度か。
子供ができたり色々考えることはあるけど、しっかり考えて選択していくことが大事なんだろうな。
変化を怖がっていたら何も新しいものは手に入らない。
おじいちゃんが本当に素敵だった。
アプレを舐めちゃいけねえよ
が痺れた。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

前作よりもずっと深くて、人間味に溢れたお話だった。主人公含め登場人物みんなの考え方、わかるなと思うものもあれば、いやないわ、と、嫌悪を覚えたり憤怒の感情も芽生えたり。前作よりもずっと感情が忙しなかった気がする(笑)それでもみんな最後には、前を向いて、変わろうとしていく。眩しいなと思った。最後はちょっとうるっとしてしまったくらいには、よかった。気持ちが伝わってきた。そして相変わらず美味しそう。やっぱりアフタヌーンティー行きたい。と、思わせる作品。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

『最高のアフタヌーンティーの作り方』がとっても良くて、その続きを知りたくて読みました。タイトルから涼音と達也の為のウェディングケーキのことだろうと思ったけれど違いました。
 涼音と達也のその後のことではあるけれど、この本のテーマが予想だにしなかったもので、初めは違和感がありました。

 個人的な思いとしては、涼音と達也のその後のことをメインにしたストーリーを読みたかった。それが皆無ではないけれど、物足りなさはありました。

 結婚すれば、大概は女性が改姓する。でも、そこに違和感を抱いた涼音。かと言って、達也に改姓してほしいというわけでもない。初めは涼音のそのこだわりが重たく感じました。

 でも、読み進めるうちに、「改姓」云々ということだけではなく、その背後にあるしがらみみたいなものがあることに気づかされました。

 世間の大勢の人達が結婚に対して口にする「おめでとう」や、「お幸せに」の大合唱は「呪い」でもあると言う涼音の友人。
 初めはその意味が分かりませんでした。でも、読み進めるうちに、なるほどそういうことなのかと分かった時に、「こうあるべき」という考え、先入観に自分自身とらわれていたのだとハッとさせれられました。

 読み始めに感じた違和感、イライラは、私が当然だと思っていたことに対して、それは本当にそうなの?と問われていたからなのかもしれない。

 それにしても、涼音のこだわりを煩わしいと無視するのではなく、しっかりと向き合おうとする達也の誠実さに惹かれました。

 また、涼音のおじいちゃん、出番は少ないけれど、その一言がキラリと光っています。

 また読み直したい一冊です。

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2025年07月19日

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ネタバレ

「認めることや、理解をすることは出来なくても、相手を思いやることはできる。」
今一番大切なことだと思う。
いろいろ考えさせられる、とても素敵な作品でした。

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2025年07月12日

Posted by ブクログ

いやぁ〜。
戸惑いました、戸惑いましたとも
夫婦別姓とかフェミニズム(性差別をなくし、性差別による不当な扱いや不利益を解消しようとする思想や運動のこと)とか…
肩に力入れて考えなくてもいいのでは?と思ってるんで、延々と語られる問題定義に正直に言って、何度本を投げようかと思ったか分かりません
作者さま、ゴメンナサイ

わたしは涼音さんのお仕事するときの立ち居振る舞いが好きだから
涼音さんと達也さんのその後が気になったから
とってもすてきなお菓子にふれたかったから
なんで…
なんで…
大好きな世界がぁ〜(泣)って感じでした、本当に。
瑠璃ちゃんと桜山ホテルラウンジのあたらしい仲間・長谷川俊生くんが終盤までは、わたしの癒しでした(笑)
そして
あ〜やっぱりこの世界観好きっ!!ってなったのは、涼音さんの祖父・滋さんのおかげ
わたし滋さんのこと、大好きです!!
この作品好きだぁ〜って思えてしあわせでした

前作を読んでから、アフタヌーンティを体験したわたし。
テーブルに3段スタンドが置かれ、美し〜い✨と思ったのですが、テーブルの高さの関係で、スタンドからお菓子をお皿にとるのが、ムズカシイ〜ってなったのは、ここだけの秘密(笑)

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2025年07月02日

Posted by ブクログ

今回のお話も良かったー!最終話なんて、もうウルウルしちゃって大変だった。
前作に引き続き、女性と社会を扱いながら、スイーツに浸れる作品だった。今回は、結婚を大きなテーマにして、夫婦別姓や同性婚、カスハラなども扱う。とても勉強になった。

改姓への疑問をうじうじと考える涼音にはモヤモヤさせられもしたが、彼女が真剣に考えていることはとても大切なことだ。私は改姓について特にこだわりもなかった(むしろ元の名字が全国上位だったので、改姓する気満々だった)が、改姓後の手続きの面倒くささは今でも覚えている。不平等だなと思わない人はいないのではないか。
そういうことにしっかり向き合って、変えていこうとする動きはむしろ応援されるべきで、批判されるようなことはない。と、思いつつ保守派の香織の気持ちもわかる。そんな難しい問題にしっかり向き合った作品だった。

今回の新キャラ・俊夫くんがよかった。
みんなのこれから、涼音たちのお店のこれからもすごく楽しみだ。続編が出たら読み続けていきたい!

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2025年06月15日

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きのうアフタヌーンティーを読み終え
そのまま本日ウェディングケーキを読んだ
私は今作の方が読み応えがあって好き!

冒頭で達也の名前が出てきた私、心の中で小躍り笑


前作は心温まるほっこり作品だとしたら
今作は、それ+世間への訴え に感じた
登場人物の中で言うとトシオと同じ世代なのかなと、

わたしは別姓にもLGBTQ+にもどちらにも肯定的な考えで
要所で出てくる反対派に少し苛立ちを覚えながら読んでいっていた
数年後、この作品が一昔前のものになった時
多様性の考えが当たり前になっていたらいいなと感じた
最終章が一番好き
それぞれの形で世の中の変化を受け入れられる暖かい世界になって欲しいと感じた

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2025年06月09日

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第二作。夫婦別姓やらLGBTやらのテーマをうまく混ぜ込んでいて結構好きだった。さすがに次回作はないかな。

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2025年06月06日

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 憧れの桜山ホテルのアフタヌーンチームでの経験から夢を広げ、達也とともに「最高のパティスリー」を作るために1歩を踏み出した涼音だったが……。

 仕事。恋愛。結婚。そして人生。

 真剣に向き合うものが増えることで浮上する「自分って何?」。
 真の自立をつかもうともがく涼音の8ヶ月を描くヒューマンドラマ。シリーズ2作目。

      * * * * *

 更衣室の小窓を開け、涼音は夜の庭園を見渡した。草むらに小さな明かりが明滅している。かと思うとそこからライトグリーンの線がすーっと伸びていく。
 「蛍の夕べ」は、2万坪の日本庭園で乱舞するゲンジボタルの優雅な灯を楽しむ桜山ホテルの初夏のイベントだ。

 今は午後10時。窓辺にもたれその幻想的な景色を眺めつつ、涼音は感慨にふけった。今日は涼音にとり、ラウンジスタッフとしての最後の日だった。
 ホテルに入社して11年は瞬く間に過ぎた。憧れのラウンジスタッフになってからの4年は、濃密でありながら特に短く感じる。

 涼音は手早く着替え、ワンピースをランドリー袋に入れるとロッカーの扉を閉めた。
( 第1話「ピュイダムール」) ※全5話。

     * * * * *

 涼音と達也の物語だった前作と違い、本作は2人を取り巻く人たち自身の物語も描かれていて、作品として深みを感じました。


 本作の主要テーマは「結婚」ですが、各話の視点人物によって、その内容が大きく異なります。

 第1話と最終話は主人公の涼音、第3話は涼音の夫になる達也で、結婚に際しての諸手続きやアイデンティティについて、いろいろと考えさせられる内容です。

 第2話はラウンジスタッフの林瑠璃です。20代後半になり結婚を焦る瑠璃の婚活を描くことで、「結婚観」というものにスポットを当てています。

 第4話はラウンジチーフの園田香織です。  
 香織は産休と育休を取っていましたが、この度、息子を保育園の4歳児クラスに預けて職場復帰しました。
 家庭では育児を香織任せにしたがる夫との関係に、職場ではパティシエールで独身の朝子との関係に悩む香織の姿を描くことで、家庭と仕事の両立に苦慮しがちな女性の「結婚生活」を浮き彫りにしていきます。


 本作でよかったと思う点は2つあります。

 1つ目は、各話の主人公4人ともが自身に起こる問題に苦悩するのですが、それぞれに至らない点があることが苦悩の一因になっているというところです。 ( 人生ってそういうものだよねと思わず共感してしまいました。)

 2つ目は、各主人公たちの着地点がそれぞれにふさわしいものであり、それなりに希望を見いだせるものであるというところです。 ( これはバッドエンドが苦手な私の陳腐さが影響しているかもしれません。)

 選択的夫婦別姓制度の成立へと移行しそうな結末は見切り発車に近い気がしますし、同性婚問題の扱い方も少し浅いように思いましたが、個人的には前作よりも好もしく感じる内容でした。


 最後に、最終話に登場する涼音の祖父について触れさせてください。 ( 前作同様ステキでした。 )
 江戸っ子気質で人情に厚く、しかも本筋を決して外さないという涼音の祖父。
 本作でも涼音の悩みを受け止め、自身で考え足を踏み出そうとする孫娘を優しくフォローしています。そして、含蓄に富みながらも決して押しつけがましくないその粋なアドバイスこそが涼音の決断と成長に大きく関わっていて、読後の爽快感につながっているということも追記しておきます。

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2025年11月29日

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アフタヌーンティーで有名な老舗ホテル桜山ホテルで働く遠山涼音と、お付き合いしているパティシエ飛鳥井との結婚話を軸に物語が動いていく。
甘くて美味しいお菓子がたくさん登場するが、夫婦別姓やLGBTQや、男女格差や固定概念など甘くないさまざまな問題が提議される。

自分も感じたことある違和感や、言葉にならないもどかしさが話中で表現されていて「コレコレ」と思った。
人それぞれ考え方や対処方法が違うけれど、違っていていいんだ。
自分の意見が多数派でなくても、自信を無くさず俯瞰して見られるようになりたいと思った。

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2025年11月17日

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ネタバレ

私自身の現状と重なり、面白かった。

前作を随分前に読んでいて、続編があると知って読んだ形で、幸せな結婚の話や、周りの人のその後とかかなと思っていたら、結婚にまつわる様々な問題の話が、想像していたより重く書かれてあった。ちょうど自分自身が結婚を控え、姓の問題で数ヶ月揉め、ようやくなんとか結論が出た直後だったので、リアルに想像しながら読めた。
周りからの反対の描写など、もう本当に全く同じことを言われたなぁと。涼音の苦しみ方、悩み方にも、自分を投影した。p288「幸せを祈られたら、大抵の場合、口をつぐむしかなくなる。」等は特に大共感。
姓の話が結論付く前は、孤独に悩み、結婚とはなにか家族とはなにかと、よく分からなくなることばかりだった。今回こちらの小説を読み、こういった価値観のズレ、結婚に関わる問題は、変化の多い世の中で、ままある話なのだなと気づけた。

とはいえ、涼音たちの考えや結論が、すべて同じ!納得!という訳では無い。夫婦同姓や男性が世帯主とかにはどっちかというと肯定派だし…。それがまた現実だなぁとは思うところである。しかし、変化を恐れず考えてみる。真っ向から否定せず、意見を聞いてみる。「それはそういうものだから。」を疑ってみる。こういったことは、すごく難しくて大変なことだけれど、私が死ぬまで、世の中はたくさん変化していくだろうから、なるべく大切にしていきたいと思った。

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2025年11月15日

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私は涼音ほど、最後まで突き抜けてこの選択肢を取るほど強くはなくて、周りの説得がめんどくさい、と思っちゃうけどでも彼女の自分の名前を尊重したい、男性の姓に当たり前のように変えるのは何故?という主張はわかるなぁ。
名前変えるのめんどいし。
もちろん名前を変えることに意味を見出す人はそれでいい。そうじゃない人のための選択肢があればいい、それだけの話。

女性が犠牲になる、我慢を強いられるような家族制度や価値観。確かにそこへの憤りは理解する。
でもそれを犠牲と思わない人もいるし、逆に外に出ないといけないことが犠牲だと思う男の人もいる。
べき論はない。ただ確かにそろそろパラダイムシフトはあっていいよねぇ。
 

お前の名前になんの価値があるんだよ、と言い放った彼女の兄だけはマジで許せん笑
お前のもな、と言ってやりたい。

2025.10.16
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2025年10月16日

Posted by ブクログ

「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編。
涼音と達也の結婚は「結婚後の氏をどうするか。」という問題に直面し、色々な人の色々な考え方や生き方に触れ迷ったり悩んだり疑問に感じたりしながら読者も巻き込んで進んでいきます。
自分の結婚の時感じたこと、その時は気づかなかったこと、新しく知ることが良くまとまっています。うちの旦那さんは達也と違い「もし、氏を変えたくないなら、俺が変えても良い」と言ってくれたことも思い出しました。
男女別姓のテーマが中心にありすぎて、少し読みにくいと感じましたが、負けずに読み進めて行くと心が温かくなるいつもの感じに出会えました。
終わりの頃には美味しい丁寧に作られたお菓子を食べたくなりました。

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2025年09月27日

Posted by ブクログ

世の中の当たり前を考え直す作品。
結婚するなら女性が氏を変えるという暗黙の了解に待ったをかける涼音と、それに向き合う達也。愛する人と人生を共にしたいが、共にするには自身の氏を変えなければならないのか?と。
結婚し氏が変われば、それまでの自分はどこにいってしまうのかという気持ちはおおいに共感できる。
本書で出会ったクイニーアマン、本場のものを食べてみたいなぁ。

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2025年09月13日

Posted by ブクログ


楽しみにしていた続編!
夫婦別姓について考えさせられました。
まぁたしかに...という感じですが
ちょっと涼音に同感しがたいかなぁ?て
いう気持ちもありました。
香織さんにもイライラしましたが
言いたいことはわかると思ってしまったり。
私も古い考え方なのかな??

でもいろいろと考えさせられました
あとはやっぱりおじいちゃんが大好きです。

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2025年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「最高のアフタヌーンティーの作り方」の続編。涼音と達也は結婚することになり桜山ホテルを退職して、自分たちの店を持つことになる。

という冒頭から、まさかの夫婦別姓問題からのフェミニズムからのLGBTQ。美味しい食べ物の話はしっかり描かれているものの、メインテーマは社会における女性の立場問題。

男が社会に出て女が家を守る…、経済的な余裕がそれをできなくさせている衰退する日本になったからこそ、この封建的仕組みの歪みが浮き彫りされてきた。
「日本が強く元気だった頃はこうじゃなかった」は、因果関係が逆なんやねんなぁ。戦後民主主義が連合国側からの押し付けとはいえ、教育されてきた後、もっともっと女性の社会的立場を改めていくべきだった。

国家の繁栄という意味では、もう手遅れかも知れないけど、国なんか知ったことか、個人それぞれの価値観を認めて生きていく社会を構築するという意味でなら、まだ間に合うと思う。

だれがどんな名前で生きようが、誰が誰と恋に落ちようが、第3者はほっといてやったらエエねん。
戸籍が定まってないと行政が困るから?あんだけごり押ししたマイナンバーカードがあるやん。きちんと国民の背番号を管理したら戸籍管理しなくても税金のとりっぱぐれはないはずやのに、旧態依然の体制を押し付けるのは立法府と行政府の怠慢にすぎない。さぼるな政治家、手を抜くな官僚。

…閑話休題
ということで、どっちかというと美味しいものの話が脇役っぽくなっていたので、ちょっとだけ期待外れ。でも古内一絵さんの小説は、旧態依然とした既得権益のために虐げられる人々への応援歌的側面は必ずあるんで、これでよし。

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2025年08月11日

Posted by ブクログ

変化を恐れる自分にとって、改めて気付かされることが多かった。
仕事でも中堅からベテランと呼ばれる立場になったものの、明らかに自分より優秀な同僚、後輩たちに囲まれ、自分の立場がいたたまれなく感じることがある。何も発言しなければ何もしない人と思われるのではないか、何か言おうにも的外れなことを言ってないか、邪魔になってるんじゃないかと心配になる。
嫉妬やネガティブな気持ちは持ちたくないと思っても湧いてしまうのは仕方ない。意地張って対決するのではなく、少なくとも相手を思いやる気持ちは忘れないようにしたい。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

アフターヌーンティー行きたくなる。

結婚や妊娠をとにかく「おめでたいもの」にしておきたい流れの根底にある意図・・・
無条件に繰り返される「おめでとう」という祝福の前では、それに対する違和感を口に出すこともはばかられる。
たしかに。。。

香織とか、涼音の両親みたいに考える人って本当に多い。
秀夫やカスハラ爺みたいな男性も。
「女ってやつは途中から社会に出てくるから、ちっとも感情を制御できない」
「突如経済力を持った小生意気な女たちに、自分の作った菓子を食べ散らかせたくなかった」
「何でもかんでも平等なわけないだろう。我々男は逆立ちしたって子どもは産めない。権利ばかり主張する女に限って、この一番大事な女性の役割を果たしていない」

むしろ涼音や朝子みたいなタイプは少ない。
嫁を貰う、もらっていただく、内助の功・・・

洋菓子のメモ
ピュイダムール(カスタードパイ)
セミフレッド(アイスクリームの原型)
クイニーアマン
サマープディング(ベリー果汁に浸した食パン)

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2025年07月19日

Posted by ブクログ

前作の『最高のアフターヌーンティーの作り方』が良かったので、続編のこちらも手に取りました。

序盤は涼音の結婚に伴う改姓への違和感とそれに伴う話題が中心で、みんなモヤモヤしたものを抱えており、ウェディングケーキや新しくオープンするパティスリーの話しをもっと読みたかったなぁと少し残念な気持ちに。

半、徐々にみんなが自分なりの正解を出していき、気持ちも前向きになっていくのを感じ、最終話を読み、やっぱりこの本を読んで良かったなと思えました。
余談ですが、私は香織と考え方が似ていて『世間に対して真面目な優等生』なので、香織の涼音や周囲に対する苛立ちにはすごく共感してしまいました。

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2025年06月09日

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前作が好きだったので続編が出ると知り楽しみでした

夫婦別姓や結婚、しあわせとは何かをテーマにした今作。重い話でした。
あと、屋号の話も…。

二人の結婚の形ではなく、涼音と達也の二人が切磋琢磨していく姿が読みたかったです。

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2025年12月04日

Posted by ブクログ

前作の『最高のアフタヌーンティーの作り方』が良かったのでこちらも読みました。
自分自身が結婚するとき、名字を変える手続き等々大変でした。
主人公もそんな流れでマリッジブルーなのかな?と思いきや、
段々読み進めるにつれて、夫婦別姓や戸籍制度についてなど、政治的な思想が強く出てきていました。
私とは反対の考えだったため、あまり共感出来ませんでした。

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2025年11月01日

Posted by ブクログ


アフタヌーンティーラウンジで働いていた涼音はパティシエの達也と二人でお店を始める為奔走していたが婚姻届の筆頭者と世帯主の欄を記入する所で涼音は疑問を持つ 結婚して男性の籍に入るのではなく二人で新しい籍を作るのではないのかと 戦災孤児の祖父の言葉が涼音を励ましてくれる

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2025年10月26日

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ホテルのアフタヌーンティーが舞台の前作とは全く違う内容。
登場人物の心情が細かく描かれている作品。
主人公はの涼音はいつもキリッとしていて素敵だけれども、こだわりが強く誤解されやすい。
祖父の言葉には重みも説得力もあり、心に沁みた。私もお菓子を頂く時は、ご褒美として大切な時間にしようと思う。

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2025年08月18日

Posted by ブクログ

涼音が絶対的に正しい人という書き方に違和感を覚えた。
日本ほど先祖を辿れる国はなく、確かそれは戸籍制度のおかげだったはず。
夫婦別姓には賛成だけど、合理的ではない、保守的、日本では女性の権利がーとかではなく、ちゃんとどうして運用出来ないか記載して欲しい。 瑠璃ちゃんの話の方がよほど共感が出来た。

このカップルはパートナーシップ制度を選んだけど、また子供が出来た時にこの国はーと、文句を言うんだろうなと思った。

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2025年08月10日

Posted by ブクログ

お菓子がメインというより
人間関係がメインの内容

夫婦はどうして男性に苗字を変えるのか
婚活はどのくらい急がなきゃいかないのか
高齢出産はどうしてこんなにも地獄なのか
同棲同士の結婚はどうしてまだ承認されないのか

色々なことを
主人公、涼音が人と交流しながら解きほぐしていく…

そんなお話しでした。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

前作のアフタヌーンティーが最高に良かったので、続編への期待値が上がりすぎていたのかも。改姓にまつわるお話がメインで肩透かしをくらった感が。こだわりもわからなくはないけれど、要は自分らしい生き方とは何ぞやみたいなことを突き詰めたお話だったのかな。瑠璃ちゃんのたくましさが小気味良かったし、ラストの演出もさすがだなぁと。

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2025年08月02日

Posted by ブクログ

「最高のアフタヌーンティーの作り方」は、良かったのですが、今作はわたしには少し合わなかったかもです。

鈴音、達也、瑠璃、香織、それぞれの登場人物の視点で描かれた短編連作になっています。

結婚を決め老舗ホテルを辞めた鈴音が、選択的夫婦別姓について、あれこれ悩みすぎなあたりに共感できず…
婚姻後の改姓については鈴音のような考えなら、はなから事実婚でいいじゃない?と思ったし、そこで結婚話が消えるならどうせいずれうまくいかなくなるとしか思わず。
 社会が制度が、って話ばかりでもないのかなと。冒頭がそれだったので読むのが遅々として進まず…。

ただ、瑠璃や香織のパートは、なるほど〜って感じで、中盤から後半はおもしろく読めました。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

全編があるとは知らずに読み始めたけど楽しめた。涼音と達也を含め登場人物はみな仕事にプライドと向上心を持って働いている。プライベートでの考え方はそれぞれで多様性を受け入れて行こうというラストでした。

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2025年06月20日

Posted by ブクログ

夫婦別姓とかの社会問題が〜って書いてるレビューを事前に見ていたので「まぁそういうのも話題の1つとしてあるよなぁ」と思って読んだら驚くほどメインテーマだった。結婚がテーマというより夫婦別姓、ひいてはその後ろの男尊女卑的なのがテーマで話が動いてて、前回の甘酸っぱい恋愛感を期待して読むとかなり毛色が違うのでびっくりすると思う。
作者の方の思想も結構強そうというか、その割にはキャラの思考が単調すぎるというか……男性キャラがすぐに受け入れすぎてて説得力に欠ける気がする。心理描写甘めだったかも。
最後も「それ……解決してる……?」って感じだったし、主人公の言い分もかなり楽観的であてにならないし、まぁ……本人達がいいならいいんだけど……きっともっと後のことって考えてないんだろうなぁ、とは思ったり。
前作がめちゃくちゃ良かったから、と思って読むとキツいかも。面白かったけどね……。

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2025年06月17日

Posted by ブクログ

女性ならではの苦悩がやや苦かったけれど最後はキレイに仕上がっていた。
涼音や香織にはかなり苛ついたので、彼女たちが主役の話は休み休み読んだ。
本作でもアフタヌーンティーの鉄人クリスタがいい味を出していた。

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2025年06月17日

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