古内一絵のレビュー一覧
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あおーーーーーーーぃ!
はるーーーーーーーぅ!
って思わず叫びたくなっちゃう
もうこんなの好き!
「あおい」と「はる」大好き!
「あおい」と「はる」は登場人物じゃない
「青」と「春」だ
そ、青春!
青春もの最高( ´∀`)bグッ!
あなたにもありましたよね
私にもありました
15歳の中学生のときが
まだまだ大人とは呼べない
だけど子どもでもない
難しいお年頃
こんなお年頃
大なり小なり悩みはあります
腐ってしまった大人とは違い
言葉にできない苦しい悩みが
そんな悩みを打ち明ける勇気
苦しむ仲間にそっと差し伸べ手
仲間のために必死になるその姿
これぞまさに青春!
その頑張りにまわりの大人たちも
手助けしたくなる
風変わりだけど優しさに溢れた
ドラァグクイーンのシャールさん
とにかく圧が強すぎる
これまたドラァグクイーンのジャダ
面倒くさがりで堅物の柳田先生
大人たちも頑張ってるの
おっさんたちも頑張ってるの
これもまた青春!
青春って良い(*´ω`*)
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冒頭で、桜山ホテルを退職する鈴音。あの四季折々のアフタヌーンティー空間から遠ざかってしまって、「最高のアフタヌーンティー」ファンとしては何だか寂しかった( ;∀;)
結婚も、パティスリー飛鳥井のオープンも、素敵なことなんだけどね。
『たとえ認めることはできなくても、邪魔をするのはやめましょう。私たちが思いつかなかった新しい世界に臨もうとする、若い人たちの挑戦を。…現状の一線上で互いを縛り合うのではなく、一足飛びに駆け出していける誰かを「おめでとう」と心から寿げることこそが、本当の祝福なのだ。-第四話 サマープディング-』
ホテルラウンジの香織先輩の章から、忘れないように一節を保存。夫婦別姓も同姓婚もパートナーシップ制度も、自分はリアルに直面はしてないけど、幸せの選択肢でそれぞれで選んで決めたものなら、きっと大丈夫なんだって思うようにする。
2026.1 -
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ネタバレ児童文学と戦争
この本自体が、小学館の学年誌百周年記念本のような総まとめの本だった。
大政翼賛会の中、戦中の児童文学者の葛藤が伝わってくる。
新美南吉さんの童話集にも戦争の香りは漂ってきたし(「牛をつないだ椿の木」)、宮沢賢治の世界観にもものすごく身近に戦争があった(「烏の北斗七星」など)。今では考えられない。
これを当時の子どもたちは読んでいたのかと思うと、世の中の厳しさを本当に当時の児童文学作家たちは”お手軽に済まさない“で、書き続け、子どもたちはそれを読んでいた。
それに比べると、この本は少々きれいにまとまりすぎているようにも思えた。特に終盤。
それぐらい宮沢賢治の本はなかなかシビアな物事が多かったというのもある。
「蜘蛛となめくじと狸」しかり、「よだかの星」しかり。
だから三津彦の言葉が一番よかった
「お手軽に済ませちゃいけない」
ただなあ、
女性の歴史も子どもと同様まだ百年で、これからも試行錯誤をするしかない
考え続ける
格闘し続ける
この先もずっと
は、しんどいな
それでまとめられるのは実にお手軽と思ってしまった
厳しすぎるか…
最後は、ちょっと急ぎ足に感じたけれども
そこまでは面白かったです。
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本の表紙を開くとこのような記述がある。「人類の歴史は、百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。」
これが全てといっていい内容だった。とても面白かった。
時代は、昭和の太平洋戦争期、高度成長期、そして令和のコロナ渦期。
小学館がモデルと思われるが、小学館の社長が「小学一年生」などの学年雑誌を刊行した理念が素晴らしい。あの頃(大正11年)に子どもの学びたい気持ちを後押しする会社を作れるのはすごいと思う。
しかしそのわずか20年後には、太平洋戦争が始まり、子どもの雑誌はあっという間に少年少女に戦争をあおるような内容に変貌していく。
少し名前をもじって出ておられたが、林芙美子のモデルとされる方の登場に身が引き締まる。彼女はペン部隊として戦争を煽った人間の一人である。
今の世の中の雰囲気で反戦を主張することは簡単だが、あの時代の空気感の中でその波に乗った人間を誰が責められるのか。身につまされた。人は簡単にその時代の空気にのまれていく。
太平洋戦争の頃のスエさんのお話がとてもよかった。その後の、元小学館編集長がモデルとされる野上さん(作中では野山さん)の物語ももっと読んでいたかった。
しみじみと良い小説に出会えたなあと読んでいたが、最後の方、作者の主張が論文の結びの言葉に見えて、物語の世界から急に引き戻されてしまった感じがしたので、★マイナス一つ。うまく物語の中で生かしてほしかったなあ。 -
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2024年出版。283ページ。「ハイダウェイ」はhideaway で、隠れ家。Eコマース会社の関連人物で物語が繋がっていく...。評価は「4」にしたけど、正直を言えば微妙。この作家さんの作風なのだろうけど、エンディングで持ち上げる為に、設定展開の段階でかなりドロドロと落とす。纏めて読み進める時間が無い時に、落ちた所で中断すると、読んでいる此方までメンタルが辛くなってしまう...。本作は各エピソードでのエンドの持ち上げが大きい気がする。その分だけドロドロもキツイ。「感動的に読めた」人は高く評価するだろうと思う。重いのはもうイイよ...と感じている人には薦めない。
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憧れの桜山ホテルのアフタヌーンチームでの経験から夢を広げ、達也とともに「最高のパティスリー」を作るために1歩を踏み出した涼音だったが……。
仕事。恋愛。結婚。そして人生。
真剣に向き合うものが増えることで浮上する「自分って何?」。
真の自立をつかもうともがく涼音の8ヶ月を描くヒューマンドラマ。シリーズ2作目。
* * * * *
更衣室の小窓を開け、涼音は夜の庭園を見渡した。草むらに小さな明かりが明滅している。かと思うとそこからライトグリーンの線がすーっと伸びていく。
「蛍の夕べ」は、2万坪の日本庭園で乱舞するゲンジボタルの優雅な灯を楽しむ桜山ホテルの初夏のイベントだ。
今は午後10時。
窓辺にもたれて、その幻想的な景色を眺めつつ、涼音は感慨にふけった。
今日は涼音にとり、ラウンジスタッフとしての最後の日。
ホテルに入社してからの 11年は、瞬く間に過ぎた。特に憧れのラウンジスタッフになってからの4年は、濃密でありながら短く感じる。
手早く着替えた涼音はワンピースをランドリー袋に入れ、ロッカーの扉を閉めた。( 第1話「ピュイダムール」) ※全5話。
* * * * *
涼音と達也の物語だった前作と違い、本作は2人を取り巻く人たちの物語も描かれていて、作品として深みを感じました。
本作の主要テーマは「結婚」ですが、各話の主人公によって、その内容が大きく異なります。
第1話と最終話は涼音、第3話は達也がそれぞれ主人公で、結婚に際しての諸手続きやアイデンティティについて、いろいろと考えさせられる内容です。
第2話の主人公は、ラウンジスタッフの林瑠璃です。
20代後半になり結婚を焦る瑠璃の婚活を描くことで、「結婚観」というものにスポットを当てています。
第4話の主人公は、ラウンジチーフの園田香織です。
香織は産休と育休を取っていましたが、この度、息子を保育園の4歳児クラスに預けて職場復帰しました。
家庭では育児を香織任せにしたがる夫との関係に、職場ではパティシエールで独身の朝子との関係に、悩みの絶えない香織の姿を描くことで、家庭と仕事の両立に苦慮しがちな女性の「結婚生活」というものを浮き彫りにしていきます。
本作でよかったと思う点は2つあります。
1つ目は、各話の主人公4人ともが自身に起こる問題に苦悩するのですが、その苦悩を招いたのが自分の持つ至らない点であるというところです。 ( 人生ってそういうものだよねと思わず共感してしまいました。)
2つ目は、各主人公たちの着地点がそれぞれにふさわしいものであり、それなりに希望を見いだせるものであるというところです。
( これはバッドエンドが苦手な私の陳腐さが影響しているかもしれません。)
選択的夫婦別姓制度の成立へと今にも移行しそうな結末は見切り発車に近い気がしますし、同性婚問題の扱い方も少し浅いように思いましたが、個人的には前作よりも好もしく感じる内容でした。
最後に、最終話に登場する涼音の祖父について触れさせてください。 ( 前作同様ステキでした。 )
江戸っ子気質で人情に厚く、しかも本筋を決して外さないという涼音の祖父。
本作でも涼音の悩みを受け止め、自身で考え足を踏み出そうとする孫娘を優しくフォローしています。そして、含蓄に富みながらも決して押しつけがましくないその粋なアドバイスこそが涼音の決断と成長に大きく関わっていて、読後の爽快感につながっているということも追記しておきます。 -
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中学3年の春、水泳部の龍一は部の存続危機を迎える。
幼馴染の主将がいなくなったことで退部希望者が続出し、顧問の柳田から愛好会への降格を言い渡されたのだ。
最後の夏になんとしても大会に出場したい龍一は、部員を集めるために数少ない変わり者の後輩たちと部員勧誘を始めた。
そんな中、市民プールでクラスメイト襟香の実力を目にし、水泳部に誘うもあっさりと断られてしまう。
個人的にはスポーツ系の作品には手が伸びにくいけれど、「マカン・マラン」シリーズの面々が登場するということで珍しく手に取った一冊。
全体的に、温かさとともに爽やかさが感じられる作品だった。
話の軸として主人公龍一とクラスメイト襟香という2人の成長が描かれているのと、マカン・マランシリーズの前日譚的な要素があり、スポーツ系の作品をあまり読まない自分にも読みやすさを感じた。
メインは2人の成長物語であるけれど、他の部員たちの成長や活躍も少しずつ描かれていたのが良かった。
また、マカン・マランシリーズのシャールさんの人々をそっと照らすような温かさは、シリーズ同様に素敵。
自分がこれまで読んだシリーズでは大人たちがマカン・マランで癒されていく物語が多かったと記憶しているので、子どもたちが、シャールさんという自分に正直に自由に生きる大人と関わり、成長していくような物語ももっと読んでみたいなと思った。 -
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ネタバレ私自身の現状と重なり、面白かった。
前作を随分前に読んでいて、続編があると知って読んだ形で、幸せな結婚の話や、周りの人のその後とかかなと思っていたら、結婚にまつわる様々な問題の話が、想像していたより重く書かれてあった。ちょうど自分自身が結婚を控え、姓の問題で数ヶ月揉め、ようやくなんとか結論が出た直後だったので、リアルに想像しながら読めた。
周りからの反対の描写など、もう本当に全く同じことを言われたなぁと。涼音の苦しみ方、悩み方にも、自分を投影した。p288「幸せを祈られたら、大抵の場合、口をつぐむしかなくなる。」等は特に大共感。
姓の話が結論付く前は、孤独に悩み、結婚とはなにか家族とはなにかと、よく分からなくなることばかりだった。今回こちらの小説を読み、こういった価値観のズレ、結婚に関わる問題は、変化の多い世の中で、ままある話なのだなと気づけた。
とはいえ、涼音たちの考えや結論が、すべて同じ!納得!という訳では無い。夫婦同姓や男性が世帯主とかにはどっちかというと肯定派だし…。それがまた現実だなぁとは思うところである。しかし、変化を恐れず考えてみる。真っ向から否定せず、意見を聞いてみる。「それはそういうものだから。」を疑ってみる。こういったことは、すごく難しくて大変なことだけれど、私が死ぬまで、世の中はたくさん変化していくだろうから、なるべく大切にしていきたいと思った。 -
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料理と恋愛にまつわる短編集。
料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。
一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。
ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。
カレー食べたくなるよ
2025.11.11
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読んでよかった。
AIでなんでもできちゃう時代だけど、想いがこもった創作は人にしかできないし、少子化で子供向けコンテンツは減っていってしまってるけど、子供向けこそ文化だったり人の豊かさみたいなものの重要な源なのかも、と思った。商業臭が強いものももちろんあるけど、eテレとか図鑑とか子供向けの本とか、どれも作り手の愛が詰まっていると言うことに、大人になって親になってはじめてわかったけど、そういうものが軽視されたり、利用されたりする時代に戻らないように、諦めないで考える、そんな大人でありたいなと思った。ちょっと男の人が悪く書かれがちだなとは思った笑 -
Posted by ブクログ
私は涼音ほど、最後まで突き抜けてこの選択肢を取るほど強くはなくて、周りの説得がめんどくさい、と思っちゃうけどでも彼女の自分の名前を尊重したい、男性の姓に当たり前のように変えるのは何故?という主張はわかるなぁ。
名前変えるのめんどいし。
もちろん名前を変えることに意味を見出す人はそれでいい。そうじゃない人のための選択肢があればいい、それだけの話。
女性が犠牲になる、我慢を強いられるような家族制度や価値観。確かにそこへの憤りは理解する。
でもそれを犠牲と思わない人もいるし、逆に外に出ないといけないことが犠牲だと思う男の人もいる。
べき論はない。ただ確かにそろそろパラダイムシフトはあっていいよねぇ。
お前の名前になんの価値があるんだよ、と言い放った彼女の兄だけはマジで許せん笑
お前のもな、と言ってやりたい。
2025.10.16
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