古内一絵のレビュー一覧
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アフターヌーンティー行きたくなる。
結婚や妊娠をとにかく「おめでたいもの」にしておきたい流れの根底にある意図・・・
無条件に繰り返される「おめでとう」という祝福の前では、それに対する違和感を口に出すこともはばかられる。
たしかに。。。
香織とか、涼音の両親みたいに考える人って本当に多い。
秀夫やカスハラ爺みたいな男性も。
「女ってやつは途中から社会に出てくるから、ちっとも感情を制御できない」
「突如経済力を持った小生意気な女たちに、自分の作った菓子を食べ散らかせたくなかった」
「何でもかんでも平等なわけないだろう。我々男は逆立ちしたって子どもは産めない。権利ばかり主張する女に限って、この一 -
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ネタバレめちゃくちゃ読みやすかった。
史実も混ぜてあり、本はこのようにして紡がれてきたのであると、勉強になった。
(どこまで史実なのかは勉強しないといけない。)
徐々に繋がりが明らかになって進んでいくので、最後まで読んでいて楽しい展開だった。
タイトルの意が、子どもの歴史が百年そこそこであるというのは思いつきもしなかった。あわせて女性も。
振り返るとスエは(致し方ない事情もあるが)自分で考えて、自分の気持ちに正直に行動した子どもだった。
本書内でも触れられているが、子どもを尊重することの難しさがあると思う。
今度東京に行った際には神田の古本屋に訪ねようと思う。
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自分の頭で考えることを放 -
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「恋と食」 がテーマの、小説新潮に掲載された短編を収録したアンソロジー。甘やかで幸せなだけのお話が一編もなくて逆に楽しめた。
一穂ミチさんは、淡白な味を好む淡白そうに見えるカップルのまったく淡白ではない情念のお話。言われてみればポン酢ってしびしびしてるかも。
古内さんは、計算だけではないけど計算も働かざるを得ない大人の恋愛の話。旨味調味料はハマると駄目になる気がして避けて生きてます。
君嶋さんはこの中で最もオーソドックスな恋愛小説。キュンとします。
錦見さんの短編は語り手が料理上手なだけあって一番美味しそうな料理が登場した。不思議なお話で、恋愛だったの??という感想。
奥田さんは毒親を捨てる -
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2021年出版。アフタヌーンティーを供する老舗ホテルが舞台、最高のアフタヌーンティーの提供を夢見て実現の階段を登りゆく女性が中心人物。描写視点は中心人物と、「気になる存在」のチーフパティシエの男性。主題は「既存の価値観や常識」に自らを縛り、可能性や幸せを棄てたり、他人を傷付けるのってどうよ?って事らしい。その主題が、少し押し付けがましく感じられる記述が重なって感じたのは、自分のココロの貧しさ故だろうか?
女性に対する偏見の多さ・深さに関する記述が多め。その点で共感する人も多いかも知れない。
評価感としては3.5位の印象だが、アフタヌーンティーと云う自分にはまったく縁のない事象世界を間接体験出来 -
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★3.5
人は誰かの“続き”として生きている。
百年のあいだ、ある学年誌が見つめてきた、三世代の女たちの物語。
「百年の時を超えて、受け継がれるもの。」
物語は、あるひとつの学年誌を軸に、祖母、母、娘の時間をゆっくり繋いでいく。
昭和、平成、令和――それぞれの時代の空気が、台詞の端や仕草にやわらかく宿っていて、その生き様に寄り添えるように、静かに耳を澄ましていた。
物語の構成は少し入り組んでいるが、その“混線”すらも、家族というものの曖昧さを映しているようだった。
特別に何かが起こるわけではない。
けれど、登場人物たちの人生の“湿り気”が、ふとした描写のなかに染みていて、読んでいて息が