古内一絵のレビュー一覧

  • キネマトグラフィカ

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    とある映画会社の同期入社の群像劇。
    入社からずいぶん時間が経った今でも同じ会社で働き続ける者も、違う道を選んだ者も、少なからず銀活にたくさんの思い入れがあって。
    不穏な始まりとそれぞれの回想後のモヤモヤ感をどう回収するのかなって思ったけど、そういう感じね。
    いい感じに登場人物のキャラクターがバラけててバランスが取れてるのも読みやすくて面白かった。
    映画が観たくなるというより、映画館に行きたくなる、そんなお話だった。

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    2026年01月17日
  • 銀色のマーメイド

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    あおーーーーーーーぃ!

    はるーーーーーーーぅ!

    って思わず叫びたくなっちゃう

    もうこんなの好き!
    「あおい」と「はる」大好き!

    「あおい」と「はる」は登場人物じゃない
    「青」と「春」だ
    そ、青春!

    青春もの最高( ´∀`)bグッ!


    あなたにもありましたよね
    私にもありました
    15歳の中学生のときが

    まだまだ大人とは呼べない
    だけど子どもでもない
    難しいお年頃

    こんなお年頃
    大なり小なり悩みはあります
    腐ってしまった大人とは違い
    言葉にできない苦しい悩みが

    そんな悩みを打ち明ける勇気
    苦しむ仲間にそっと差し伸べ手
    仲間のために必死になるその姿

    これぞまさに青春!

    その頑張りにまわりの大人たちも
    手助けしたくなる

    風変わりだけど優しさに溢れた
    ドラァグクイーンのシャールさん

    とにかく圧が強すぎる
    これまたドラァグクイーンのジャダ

    面倒くさがりで堅物の柳田先生

    大人たちも頑張ってるの
    おっさんたちも頑張ってるの
    これもまた青春!


    青春って良い(*´ω`*)

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    2026年01月11日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    素敵なアフタヌーンティーをたくさんたくさん想像して読んで、読んでる間も紅茶を淹れて静かにゆっくり読もうと思える本でした。

    育休中の先輩の愚痴と葛藤が生々しすぎて、これは体験した人にしか書けないんじゃないかなと感じた。あの頃を思い出して気持ちが塞ぐほど。

    追記
    読み終えてから一ヶ月経って、あの本よかったな…って思い出すことが何度かあったから☆3→☆4にした

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    2026年01月11日
  • 東京ハイダウェイ

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    短編連作でサラッと読める。驚きや新しさは無いけれど、ちゃんとしたクオリティで、多くの人が抱えているであろう悩みやモヤモヤに寄り添う良い作品だと思った。ちょっと疲れた人の隠れ家になるような本。
    自分は彼ら彼女らのように正しく良い人にはなれないけど、恥じないように生きてる人は、見ていて気持ちがいいよ。

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    2026年01月11日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    冒頭で、桜山ホテルを退職する鈴音。あの四季折々のアフタヌーンティー空間から遠ざかってしまって、「最高のアフタヌーンティー」ファンとしては何だか寂しかった( ;∀;)
    結婚も、パティスリー飛鳥井のオープンも、素敵なことなんだけどね。

    『たとえ認めることはできなくても、邪魔をするのはやめましょう。私たちが思いつかなかった新しい世界に臨もうとする、若い人たちの挑戦を。…現状の一線上で互いを縛り合うのではなく、一足飛びに駆け出していける誰かを「おめでとう」と心から寿げることこそが、本当の祝福なのだ。-第四話 サマープディング-』
    ホテルラウンジの香織先輩の章から、忘れないように一節を保存。夫婦別姓も同姓婚もパートナーシップ制度も、自分はリアルに直面はしてないけど、幸せの選択肢でそれぞれで選んで決めたものなら、きっと大丈夫なんだって思うようにする。

    2026.1

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    2026年01月01日
  • 二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ

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    『キネマトグラフィカ』の主人公達の下の世代の物語。元号が変わる年に、働く老舗映画会社の買収をきっかけに社員たちが自らの働き方や生き方を問い直していく姿に、共感するものがたくさんあった。自分はここで何をしたいか――働く人にエールを送ってくれる作品。"マナバヌ”の食えない感じと、麗羅さんの背筋が伸びた凛とした生き方が好きだな。

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    2025年12月22日
  • 百年の子

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    ネタバレ

    児童文学と戦争

    この本自体が、小学館の学年誌百周年記念本のような総まとめの本だった。

    大政翼賛会の中、戦中の児童文学者の葛藤が伝わってくる。
    新美南吉さんの童話集にも戦争の香りは漂ってきたし(「牛をつないだ椿の木」)、宮沢賢治の世界観にもものすごく身近に戦争があった(「烏の北斗七星」など)。今では考えられない。

    これを当時の子どもたちは読んでいたのかと思うと、世の中の厳しさを本当に当時の児童文学作家たちは”お手軽に済まさない“で、書き続け、子どもたちはそれを読んでいた。

    それに比べると、この本は少々きれいにまとまりすぎているようにも思えた。特に終盤。

    それぐらい宮沢賢治の本はなかなかシビアな物事が多かったというのもある。
    「蜘蛛となめくじと狸」しかり、「よだかの星」しかり。

    だから三津彦の言葉が一番よかった

    「お手軽に済ませちゃいけない」


    ただなあ、
    女性の歴史も子どもと同様まだ百年で、これからも試行錯誤をするしかない

    考え続ける

    格闘し続ける
    この先もずっと

    は、しんどいな

    それでまとめられるのは実にお手軽と思ってしまった

    厳しすぎるか…

    最後は、ちょっと急ぎ足に感じたけれども
    そこまでは面白かったです。

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    2025年12月14日
  • 百年の子

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    本の表紙を開くとこのような記述がある。「人類の歴史は、百万年。だが、子どもと女性の人権の歴史は、まだ百年に満たない。」

    これが全てといっていい内容だった。とても面白かった。

    時代は、昭和の太平洋戦争期、高度成長期、そして令和のコロナ渦期。

    小学館がモデルと思われるが、小学館の社長が「小学一年生」などの学年雑誌を刊行した理念が素晴らしい。あの頃(大正11年)に子どもの学びたい気持ちを後押しする会社を作れるのはすごいと思う。

    しかしそのわずか20年後には、太平洋戦争が始まり、子どもの雑誌はあっという間に少年少女に戦争をあおるような内容に変貌していく。

    少し名前をもじって出ておられたが、林芙美子のモデルとされる方の登場に身が引き締まる。彼女はペン部隊として戦争を煽った人間の一人である。

    今の世の中の雰囲気で反戦を主張することは簡単だが、あの時代の空気感の中でその波に乗った人間を誰が責められるのか。身につまされた。人は簡単にその時代の空気にのまれていく。

    太平洋戦争の頃のスエさんのお話がとてもよかった。その後の、元小学館編集長がモデルとされる野上さん(作中では野山さん)の物語ももっと読んでいたかった。

    しみじみと良い小説に出会えたなあと読んでいたが、最後の方、作者の主張が論文の結びの言葉に見えて、物語の世界から急に引き戻されてしまった感じがしたので、★マイナス一つ。うまく物語の中で生かしてほしかったなあ。

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    2025年12月12日
  • 東京ハイダウェイ

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    2024年出版。283ページ。「ハイダウェイ」はhideaway で、隠れ家。Eコマース会社の関連人物で物語が繋がっていく...。評価は「4」にしたけど、正直を言えば微妙。この作家さんの作風なのだろうけど、エンディングで持ち上げる為に、設定展開の段階でかなりドロドロと落とす。纏めて読み進める時間が無い時に、落ちた所で中断すると、読んでいる此方までメンタルが辛くなってしまう...。本作は各エピソードでのエンドの持ち上げが大きい気がする。その分だけドロドロもキツイ。「感動的に読めた」人は高く評価するだろうと思う。重いのはもうイイよ...と感じている人には薦めない。

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    2025年12月05日
  • 銀色のマーメイド

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    マカンマランのエピソード0的な本と知って読んでみました。まだカフェとして営業していないし、おそらく場所も違っているんだろうけど、みんなの拠り所な感じは健在。

    そして中学生たちの水泳部存続をかけての大会出場。色々問題を抱えつつ一つ一つ乗り越えながら成長していく姿。ああ青春。

    部活ってその競技に興味があって入るから、普段ならクラスで一緒でも仲良くならないようなタイプの人も同じチームで、でも連帯感はすごくあったなあとか懐かしい気持ちになった。

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    2025年11月26日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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     憧れの桜山ホテルのアフタヌーンチームでの経験から夢を広げ、達也とともに「最高のパティスリー」を作るために1歩を踏み出した涼音だったが……。

     仕事。恋愛。結婚。そして人生。

     真剣に向き合うものが増えることで浮上する「自分って何?」。
     真の自立をつかもうともがく涼音の8ヶ月を描くヒューマンドラマ。シリーズ2作目。

          * * * * *

     更衣室の小窓を開け、涼音は夜の庭園を見渡した。草むらに小さな明かりが明滅している。かと思うとそこからライトグリーンの線がすーっと伸びていく。
     「蛍の夕べ」は、2万坪の日本庭園で乱舞するゲンジボタルの優雅な灯を楽しむ桜山ホテルの初夏のイベントだ。

     今は午後10時。
     窓辺にもたれて、その幻想的な景色を眺めつつ、涼音は感慨にふけった。
     今日は涼音にとり、ラウンジスタッフとしての最後の日。
     ホテルに入社してからの 11年は、瞬く間に過ぎた。特に憧れのラウンジスタッフになってからの4年は、濃密でありながら短く感じる。

     手早く着替えた涼音はワンピースをランドリー袋に入れ、ロッカーの扉を閉めた。( 第1話「ピュイダムール」) ※全5話。

         * * * * *

     涼音と達也の物語だった前作と違い、本作は2人を取り巻く人たちの物語も描かれていて、作品として深みを感じました。


     本作の主要テーマは「結婚」ですが、各話の主人公によって、その内容が大きく異なります。

     第1話と最終話は涼音、第3話は達也がそれぞれ主人公で、結婚に際しての諸手続きやアイデンティティについて、いろいろと考えさせられる内容です。

     第2話の主人公は、ラウンジスタッフの林瑠璃です。
    20代後半になり結婚を焦る瑠璃の婚活を描くことで、「結婚観」というものにスポットを当てています。

     第4話の主人公は、ラウンジチーフの園田香織です。  
     香織は産休と育休を取っていましたが、この度、息子を保育園の4歳児クラスに預けて職場復帰しました。
     家庭では育児を香織任せにしたがる夫との関係に、職場ではパティシエールで独身の朝子との関係に、悩みの絶えない香織の姿を描くことで、家庭と仕事の両立に苦慮しがちな女性の「結婚生活」というものを浮き彫りにしていきます。


     本作でよかったと思う点は2つあります。

     1つ目は、各話の主人公4人ともが自身に起こる問題に苦悩するのですが、その苦悩を招いたのが自分の持つ至らない点であるというところです。 ( 人生ってそういうものだよねと思わず共感してしまいました。)

     2つ目は、各主人公たちの着地点がそれぞれにふさわしいものであり、それなりに希望を見いだせるものであるというところです。
    ( これはバッドエンドが苦手な私の陳腐さが影響しているかもしれません。)

     選択的夫婦別姓制度の成立へと今にも移行しそうな結末は見切り発車に近い気がしますし、同性婚問題の扱い方も少し浅いように思いましたが、個人的には前作よりも好もしく感じる内容でした。


     最後に、最終話に登場する涼音の祖父について触れさせてください。 ( 前作同様ステキでした。 )
     江戸っ子気質で人情に厚く、しかも本筋を決して外さないという涼音の祖父。
     本作でも涼音の悩みを受け止め、自身で考え足を踏み出そうとする孫娘を優しくフォローしています。そして、含蓄に富みながらも決して押しつけがましくないその粋なアドバイスこそが涼音の決断と成長に大きく関わっていて、読後の爽快感につながっているということも追記しておきます。

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    2025年11月29日
  • 銀色のマーメイド

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    中学3年の春、水泳部の龍一は部の存続危機を迎える。
    幼馴染の主将がいなくなったことで退部希望者が続出し、顧問の柳田から愛好会への降格を言い渡されたのだ。
    最後の夏になんとしても大会に出場したい龍一は、部員を集めるために数少ない変わり者の後輩たちと部員勧誘を始めた。
    そんな中、市民プールでクラスメイト襟香の実力を目にし、水泳部に誘うもあっさりと断られてしまう。

    個人的にはスポーツ系の作品には手が伸びにくいけれど、「マカン・マラン」シリーズの面々が登場するということで珍しく手に取った一冊。
    全体的に、温かさとともに爽やかさが感じられる作品だった。
    話の軸として主人公龍一とクラスメイト襟香という2人の成長が描かれているのと、マカン・マランシリーズの前日譚的な要素があり、スポーツ系の作品をあまり読まない自分にも読みやすさを感じた。
    メインは2人の成長物語であるけれど、他の部員たちの成長や活躍も少しずつ描かれていたのが良かった。
    また、マカン・マランシリーズのシャールさんの人々をそっと照らすような温かさは、シリーズ同様に素敵。
    自分がこれまで読んだシリーズでは大人たちがマカン・マランで癒されていく物語が多かったと記憶しているので、子どもたちが、シャールさんという自分に正直に自由に生きる大人と関わり、成長していくような物語ももっと読んでみたいなと思った。

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    2025年11月21日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    アフタヌーンティーで有名な老舗ホテル桜山ホテルで働く遠山涼音と、お付き合いしているパティシエ飛鳥井との結婚話を軸に物語が動いていく。
    甘くて美味しいお菓子がたくさん登場するが、夫婦別姓やLGBTQや、男女格差や固定概念など甘くないさまざまな問題が提議される。

    自分も感じたことある違和感や、言葉にならないもどかしさが話中で表現されていて「コレコレ」と思った。
    人それぞれ考え方や対処方法が違うけれど、違っていていいんだ。
    自分の意見が多数派でなくても、自信を無くさず俯瞰して見られるようになりたいと思った。

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    2025年11月17日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    ネタバレ

    私自身の現状と重なり、面白かった。

    前作を随分前に読んでいて、続編があると知って読んだ形で、幸せな結婚の話や、周りの人のその後とかかなと思っていたら、結婚にまつわる様々な問題の話が、想像していたより重く書かれてあった。ちょうど自分自身が結婚を控え、姓の問題で数ヶ月揉め、ようやくなんとか結論が出た直後だったので、リアルに想像しながら読めた。
    周りからの反対の描写など、もう本当に全く同じことを言われたなぁと。涼音の苦しみ方、悩み方にも、自分を投影した。p288「幸せを祈られたら、大抵の場合、口をつぐむしかなくなる。」等は特に大共感。
    姓の話が結論付く前は、孤独に悩み、結婚とはなにか家族とはなにかと、よく分からなくなることばかりだった。今回こちらの小説を読み、こういった価値観のズレ、結婚に関わる問題は、変化の多い世の中で、ままある話なのだなと気づけた。

    とはいえ、涼音たちの考えや結論が、すべて同じ!納得!という訳では無い。夫婦同姓や男性が世帯主とかにはどっちかというと肯定派だし…。それがまた現実だなぁとは思うところである。しかし、変化を恐れず考えてみる。真っ向から否定せず、意見を聞いてみる。「それはそういうものだから。」を疑ってみる。こういったことは、すごく難しくて大変なことだけれど、私が死ぬまで、世の中はたくさん変化していくだろうから、なるべく大切にしていきたいと思った。

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    2025年11月15日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
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    2025年11月11日
  • 百年の子

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    読んでよかった。
    AIでなんでもできちゃう時代だけど、想いがこもった創作は人にしかできないし、少子化で子供向けコンテンツは減っていってしまってるけど、子供向けこそ文化だったり人の豊かさみたいなものの重要な源なのかも、と思った。商業臭が強いものももちろんあるけど、eテレとか図鑑とか子供向けの本とか、どれも作り手の愛が詰まっていると言うことに、大人になって親になってはじめてわかったけど、そういうものが軽視されたり、利用されたりする時代に戻らないように、諦めないで考える、そんな大人でありたいなと思った。ちょっと男の人が悪く書かれがちだなとは思った笑

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    2025年11月02日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ3 灼熱のメイダン

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    まったくこれまで興味のなかったスポーツ、競馬。門外漢の私がシリーズ3作をすべて読んで、そしてこんなにも感動してるとは!もちろんレースのシーンはたくさんあって、競馬ファンならもっと分かるだろう雰囲気にあふれてますが、この作品には、人と人、人と馬、そして馬と馬との関係まで、色濃く描かれてます。だから、競馬をテーマにしていながらも、深く鋭く人生と馬生を語ってくれています。

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    2025年11月01日
  • 銀色のマーメイド

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    ネタバレ

    マカンマランの待ちに待った最新作が出ると聞いて、マカンマランも再読しつつ、まだシャールさんがマカンマランを開店してなくて、柳田も事情を知らなくてのこの作品を読む。柳田がまだ先生としても感じ悪く(笑)、顧問をやる中学の水泳部がエースの交通事故死によって廃部にしようとする。龍一はそれを阻止しようと奮闘する。雪村のジェンダー問題をシャールさんを絡めながら、登場人物それぞれの心の変化と成長が心を打つ。龍一たちの青春が清々しくて、とてもいい作品だった!

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    2025年10月19日
  • 東京ハイダウェイ

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    一人一人の物語に引き込まれて一気に読みました。

    少し前に母を亡くしたばかりなので、久乃さんの「眺めのよい部屋」は危なかったです。途中「こんなの聞いてないよ〜」と目の奥が熱くなって、久乃さんを囲む周りの人達の優しさにもウルっと来てしまいました。
    国立近代美術館にも今度行ってみようと思います。
    品川水族館や夢の島の植物園など馴染みのある場所も登場するのでまた立ち寄りたくなりました。

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    2025年10月17日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    私は涼音ほど、最後まで突き抜けてこの選択肢を取るほど強くはなくて、周りの説得がめんどくさい、と思っちゃうけどでも彼女の自分の名前を尊重したい、男性の姓に当たり前のように変えるのは何故?という主張はわかるなぁ。
    名前変えるのめんどいし。
    もちろん名前を変えることに意味を見出す人はそれでいい。そうじゃない人のための選択肢があればいい、それだけの話。

    女性が犠牲になる、我慢を強いられるような家族制度や価値観。確かにそこへの憤りは理解する。
    でもそれを犠牲と思わない人もいるし、逆に外に出ないといけないことが犠牲だと思う男の人もいる。
    べき論はない。ただ確かにそろそろパラダイムシフトはあっていいよねぇ。
     

    お前の名前になんの価値があるんだよ、と言い放った彼女の兄だけはマジで許せん笑
    お前のもな、と言ってやりたい。

    2025.10.16
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    2025年10月16日