古内一絵のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
SNSの拡がりや、あるべき論が蔓延することで、コミュニティが細分化され、境界から少しでも外れると、自分の居場所がわからなくなったり、意にそぐわないと攻撃や無視されることに恐怖を抱きながら、生きることに疲れ果てた人たちがたどり着く夜のカフェ。
一生付き合わなければならない病を背負ったカフェのオーナー、2作目も健在でホッとするストーリー。
カフェにたどり着き、オーナーの沁みるコトバと、身体に染み渡るマクロビオティック料理、しがらみや、見栄や、虚勢、生臭いことを脱ぎ捨て、ありのままの自分でいていいことに気づき、前を向き始めた主人公たち、今回も心地よい。
そんなオーナーも、本当のことを何も話せないまま父親を見送って、辛かったろうに。
刺さった一文
•自分のことを「ただの」とか「つまらない」とか言っちゃ駄目。
それはあなたが支えている人や、あなたを支えてくれてる人たちに対して、失礼よ。
•ここは、まるで深い海の底のようだ。
形も色も違う魚たちが、思い思いに揺蕩っている。
少しでも弱いものを皆で突きまわそうとする殺伐さがどこにもない。
•年齢も境遇もまったく違うのに、豊かな語らいが淀みなく続く。
•親であることも、子であることも、まごう事なき大いなる冒険だ。
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Posted by ブクログ
以前行った台湾旅行で行った場所や食べたものを思い出しながら読みました。
舞台がマカンマランから台湾に変わっても、シャールさんもジャダも変わらずそのままで良かったです。魯肉飯は自分でも時々作るのですが、作中に出てきた素肉飯は知らなかったのですごく食べてみたくなりました。
また台湾珈琲も知らなかったので、シャールさんと同じく珈琲は苦手なのですが、飲んでみたくなりました。
台湾旅行の楽しさだけでは無く、台湾のこれまでの大変な歴史も改めて知ることができました。
シャールさんが、これからも元気でいてくれることを願いつつ、またいつか次作が出ることを待っています。
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Posted by ブクログ
マカンマラン、2冊目。
街中にあるマクロビオティックを用いたカフェを営む店主シャールさんと、お店に集まるお客さんのお話し。
シャールさんの優しいお料理と考え方と言葉に、優しい温かい気持ちになります。
生活してるとだんだん心が疲れてくる。
その疲れを、シャールさんの言葉が洗い流してくれるかのようです。
お店に夜食を食べにくお客さんが悩み苦しい時、なんだか答えがでず道が開かず苦しい。そんなときに、シャールさんと話しながら落とし所が見つかってみつかっていく。
短編集で、2冊目は4人のお客さんが登場します。
①丸の内で働くOL女性
②旅館を突然継いで欲しいと言われた小説家になりたい男性
③子供の発達に悩む主婦
④親子の関係に頭を悩ませる父
どの人も、周りにいそうな人で悩みもリアルで、自分のことのように感じます。
①は、分かるなーと思いながら読みました。
女性同士の関係性の中で嫉妬心がうまれてしまう、とてもリアルな表現がされてました。グループの中のリーダー的な人が、嫉妬心からグループの1人の悪口を日々いってしまったり、いじめてしまったりする。だいたいそういうリーダーは立場が周りより少し上で仕事ができて、上司から認められている。なのに、虐めてしまう。自分の持ってないものを持っていると羨ましくなってしまうんだろう。
もう充分、優秀だから自信を持てばいいのに。何を恐れているんだろう。仕事だけを見ればいいのに、人のことが気になってしまい虐めてしまう。
そして、そんな人間性に男性たちは気が付かない。
その人間性と人間模様がリアルに表現されていた。こういう人、いるよねーと思いながら読みました。
「人は皆、寂しいのよ」
なんか刺さった。周りに人が集まっている人でさえ、寂しいから集まってる。寂しいから虐めてしまう人もいる。でも虐めちゃいけないよね、、、
人はみんな個性がある。マジョリティとマイノリティが複雑に絡み合っている。その中で自分で生きていかないといけない。だから孤独で寂しい。そういうもんなんです。
「恐怖と不公と理不尽が溢れる世の中で、誰もが一筋縄ではいかない己の道をあるいていかなくてはならない」
人は孤独だけれど、ひとりじゃない
周りの人たちに囲まれて、それぞれが孤独だけど誰かと支え合って生きている
読み終わり、改めて気付かされました。
シャールさんとジャダさんと柳田さんのやりとりが、面白くてクスッとなります。
私もシャールさんやジャダさんに会ってみたいです。
次の作品も楽しみ。 -
Posted by ブクログ
「多様性」という言葉が叫ばれ始めてだいぶ経つが、言葉が一人歩きしている部分があったり、世間の認識不足もあり、まだまだみんなが理解して受け入れるには程遠いのだろうなと思う。
自分らしさを自分自身が認めることは、容易ではないということをこのシリーズを通して改めて考えた。自分自身が自分らしさを自己認知していなかったら、周囲に理解してもらうことは到底難しい。自分のことは、誰しも1番視えないのかも知れない。
シャールさんのようにあるがままでよいと認め、他者を解放し、肯定してくれる存在に出会えたら素敵だが、現実はみんな自分自身のことで手一杯なのだと感じる。みんなが自分自身のことを認めて、肯定してあげられれば、他者へ目を向ける余裕も生まれるのかも知れない。
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Posted by ブクログ
学生時代は生徒会長をし、男女問わず圧倒的な信頼を得ていた元エリートサラリーマンが、とある理由で仕事を辞めて都会の一角に、夜食カフェを営む。その店主シャールさんと従業員のジャダさん、クリスタさん、そしてそこに通う人々のそれぞれの人生を描いたお話。
シャールさんの言葉に、私も救われた。
「苦しかったり辛かったりするのは、あなたがちゃんと自分の心と頭で考えて、前へ進もうとしているからよ。」と。
自分が苦しくて辛くて、この辛さはいつまで続くんだろう。ずっとなんだろうかと思うこともある。シャールさんの言葉により、自分が答えを出せないことがそれでもいいんだと、少し心が軽くなった気がする。
「空っぽだと思ったら、そこを足せばいい。」
本を読んでいて、何で足そうかという答えは出なかったけど、きっと自分のやりたいことをやるということが、足すということなんだろうと思う。他にもいっぱいありそうな気がする。2作目3作目を読み進めながら、見つけられたらいいなぁ。
毎日、必死に生活をして自分の意思とは関係なくやらねばならないことをこなしていると、疲れてきてしまう。それはきっと、通り過ぎた時になんだか空っぽのような気がするからなんだろうな。
この本の中で、時折出てくるお料理がなんとも美味しそうで、私も食べたくなった。
春のキャセロール
金のカレーパン
あわもちとかぼちゃのスフレ
秋にんじんと豆乳のポタージュ
トマトゼリー
などなど、、、、
全部、美味しそう!
私もマカンマランに行ってみたい。
そして、シャールさんジャダさんクリスタさんに会いたいな、、、
お話ししてみたい
刺繍を施したドレスも気になるところです。
お針子さんたちの一つ一つ丁寧な刺繍を施したドレス。きっと綺麗だろうな、、、
この一冊の最初から最後まで優しさがいっぱい。
こころ温まるお話でした。
心が優しい気持ちになりました。
面白かった!2作目が楽しみです。