古内一絵のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大好きなマカン・マランシリーズの番外編。
「さよならの夜食カフェ」でもうシャールさんに会うことないんだと思ってたから、番外編でもまたシャールさんに会えて、本当に嬉しい。
番外編の舞台は台湾。
シャールさんが滞在中のところに妹分?のジャダとマカン・マランの常連でライターのさくらが2泊3日で訪れる。
台湾のお料理が何でも美味しいことは、言わずもがな。
でも、文章にしても美味しさが伝わってくるのは、さすが。
台湾に行ったことのない私でも、お料理の美味しさだけでなく、物語の中に出て来る情景も目に浮かぶようで、とても情緒的な4編だった。
もちろん、今は友好国である台湾も日本には嫌な記憶もあるし、そうい -
Posted by ブクログ
仕事で心が荒んだ時、疲れた時に、この物語に没頭すると自然と心が回復してきて、頭の中のもやもやが洗われる。読み進めるうちに、自分を大切にして日々健やかに生活していこう、と思い直させてくれる。
シャールさんの提供するまかない、登場する料理の描写にはなぜか自炊意欲をかき立てられる感じがして、自分も丁寧に生活したいなと思わせてくれる。
例えばシャールさんがいつも淹れてくれるお茶があるのだが、「湯気と共にシナモンとジンジャーの香りがふわりと立ち昇る、ハーブとスパイスの効果で夏はほてりが引き、冬は体が温まる…」みたいな丁寧な描写で表現されるので、私もちょっと作ってみようかな、飲んでみたいなぁみたいな気持 -
Posted by ブクログ
様々な悩みを抱えたお客さんが訪れるカフェ「マカン・マラン」。一人一人と真摯に向き合い、丁寧に接する店主・シャールの姿が印象的だった。相手に合わせて出される飲み物や料理には温かさが宿り、それ以上に、人との出会いや縁の尊さを感じさせてくれる。シャールがかける一言一言には重みと優しさ、そして温かさがあり、お客さんだけでなく読者自身も救われるような言葉に何度も出会えた。
様々な過去を背負った人々が登場する中で、シャール自身もまた、決して平坦ではない過去を持っているのかもしれない、とふと感じさせられる。だからこそ、相手の気持ちに寄り添えるのだろう。マカン・マランは、人の心の拠り所になるような場所であり -
Posted by ブクログ
全ての人にオススメしたい!
ロシアとウクライナ、アメリカとイラン主体の戦争は対岸の火事ではなく、明らかに世界中の人たちを巻き込んでいます。
今こそひとりひとりが考え行動する時!
古内一絵さんのマカンマランシリーズは疲れた心を癒してくれるお話ですが、本作は戦争がいかに人の心を蝕むか、人間の愚かさ、家族愛、生きることを考えさせてくれる壮大な物語です!
主人公 明日花の生きる令和、祖母が生きた昭和を繋ぐ物語は、明日花の勤める出版社での異動から始まります。
華やかな女性ファッション誌の編集部から、学年誌100周年記念チームに異動になり、何故自分が…と納得がいかず仕事にも身が入らない明日花。
しかし、 -
Posted by ブクログ
マカン・マランシリーズが大好きで、シリーズ4の「おしまい」を読み終えた時には、この世界には浸れないのかととても寂しかった。それだけに今回の「女王さまの休日」を発見した時には心から嬉しくなった。そして、話が台湾への旅、それゆえ休日なのかとわかった。
小説のあちこちに心に残る言葉があり、味わって読んだ。私も学生時代に長く旅行に行ったことのある台湾。たしかに親日であることを実感したが、それ以上にいろいろな思いが台湾の方の思いにあることをシャールさんと同じく知った。台湾でのシャールさんの呼び名は夏露(シャールー)。なんと素晴らしい名前なのだろう。本を読んでいた夏の終わりにしっくりきた。マカン・マ