古内一絵のレビュー一覧

  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

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    とても素敵な物語。
    フィッシュがとてもかわいくてかわいくてしょうがない。中央競馬と違って、予算もなければ設備も
    整っていない状態。赤字続きの競馬場でも試行錯誤してみんなで同じ目標に向かって頑張っている姿がかっこよくて、言葉を発しない馬との向き合っているのが心震える。

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    2024年03月29日
  • お誕生会クロニクル

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    お誕生日会にまつわる、
    ちょっと切なくてほろにがい短編集。

    お誕生日のお祝いは、本当なら楽しいはずなのに、
    いろんなしがらみが邪魔をして、
    苦しく感じる時もある。

    そんな時どっちを向いているべきなのか、
    生き方にほんの少し、指針をくれるような話。

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    2024年03月10日
  • 銀色のマーメイド

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    マカンマランおしまいの前に読むことをお薦めします。
    シリーズ最初から再読して、またシャールさんに会いたくなりました!

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    2024年03月10日
  • 十六夜荘ノート

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    ネタバレ

    『百年の子』を読んでからこれを読んだら、過去と現在を交互に描いて、主人公が(読者が)知らなかったことを読み解いていく方式が同じだった。
    雄哉が生きる現代と、玉青の生きる昭和、戦争の時代がフラッシュバックしながら、物語が進む。
    雄哉が疑問に思っていることや、困っていることが、玉青の時代にスイッチされると理解できるようになっているので、混乱することはない。

    もちろん、物語の素晴らしさがその手法によって損なわれることはない。古内さんならではの、魅力あふれる個性的な人たちが次々と現れて、ドラマを作っていく。
    以下、ネタバレあり。注意。


    玉青と雄哉が出会うこともなければ、雄哉が玉青の人生を知ることもないまま、物語のラストで意外な人物が現れる。
    安心した。この人物が大叔母のことを知る限り雄哉に語ってくれるだろうから。
    安易に恋愛で幕引きしたりしないところ、雄哉の人生を決めつけない終わり方にも好感が持てた。

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    2024年02月13日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

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    競馬の世界は、男社会で。
    女っていうだけでひどい言葉を言われたり、罵声を浴びることも多く、本当に許せない気持ちになった。
    また、自分のプライドのためにフィッシュのことを傷つけるような乗り方をして憎かった。
    地方競馬から中央競馬を目指すことは、とても難しいことだけど、できないことではない。
    この本を読んでわたしもまだまだ頑張りが足りないなって思った。続編まだ買ってないから近々買います

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    2024年01月13日
  • 二十一時の渋谷で キネマトグラフィカ

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    自分のために仕事をする、確かにそうだ。
    生きていくために仕事はしなければいけないけど、やっぱりそれだけではない。
    自分1人で仕事をしているわけではないから、仕事をしていく上でいろんな葛藤がある。
    特に女性は結婚や出産が絡んでくるとより複雑。
    それでも、誰かのためじゃなく、自分のために仕事をする、結果それが誰かの潮目、誰かのためになってたりするんだなぁ。

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    2023年12月08日
  • キネマトグラフィカ

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    出だしつまずきつまずきでしたが、作り方は5人それぞれの、同時期に想いを伝える手法ですみずみ読めましたま。なんか対象が全員が麗羅だから、それと全員が見られる分浅くてもっと咲子を見たかったなと思った。その時に出ていた映画フィルムの手法に扱い方に、当時の支配人とか新鮮でした、というか知らない事が多い自分である改めて恥ずかしい。井蛙大海を知らずですね。思い入れがない分に捕まえきれずに終わった感が大ですね、息子の本当に?の意味がお母さんの仕事をやめて欲しいと言う事ですか?

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    2023年12月04日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

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    もう何回痺れたか、サムイボ出たのか、一気に緑川厩舎の人々の覚悟する所から調教する所からレースまで読み終える。レースでの並んであっさり抜き去り圧倒して馬の心を折るとかあるんだ!最後のフィッシュとティエレンの一瞬の戦いに外から双方の竜と例えた2頭が雪崩れ込んでゴールするとかのめり込んだ。フィッシュの元クズ人間調教師が出るしワンの正体も驚くし、テキのお母さんの言葉とか、ゲンさんが殴られても庇う、喋れと鼓舞するとか誠がテキ〜と叫んだ所が1番感動した泣けた。1も2もなんて圧倒的な内容だ!塩撒かれて始まる物語、瑞穂

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    2023年12月04日
  • 花舞う里

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    初めて触れた古内さん。児童文学の感覚です。とても明瞭な表現で心が伝わる。少しずつ少しずつ潤がどうして辺鄙な山奥に来なくてはならないかわかって来て、出会う人からたくさんのエネルギーを貰い、逃げるのではなくて受け入れること。お母さんが謝る姿を見て心が荒むけど解決する、花の舞に鬼に縋る想いもお母さんにあったのかな、人を殺した自分に舞う資格がないと言うけど、花の舞を踊ってみて友人を悼み生きて行く事が供養になると実感したと思う。

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    2023年12月04日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

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    誠が花舞う里の主人公に重なる所からスタートしました。生い立ちから訳ありの初対面からどんどん物語が動いて、瑞穂だけでない少数精鋭の 厩務員 迄も過去を細かく出すので余計に思い入れがある。蟹じいなんか偏屈な人間かと思ったら知識も人を思う気持ちも十分すぎる、桜花賞の前に瑞穂とフィッシュアイズでゆっくり歩くのが凄くいい、優等生だけで勝てないと、もっと話して教えて欲しいと。レースを事細かくではなく、読みやすい。本当に緑川厩舎に入ってよかった。何かが動き出したんだよ。解説が藤田菜々子も最高だった物語の一部だった

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    2023年12月04日
  • 鐘を鳴らす子供たち

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    古内一絵さん追いかけて正解だった大の正解 あの頃を語る人がどんどん居なくなってきて 元々語る雰囲気も日本の学校社会にない=これホント痛いしかないから。知りたい人間も必ずいるって事、ラジオ放送をみんなが聞いていた 馬が農耕に運送に使われていた 理不尽な学校教育 それを批判した消えた先生 玉音放送を聞いて魂が抜けた 強制的に捕まった孤児 なにより生きる為になんでもした 将太逞しくてちゃんと考えていい奴だった。キャラクター設定も好きだし成人して再会する場合も楽しみだった。なにより全員が一つのことに向かって成功したのが気持ちいい 百年の子が目に入って気になる

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    2023年12月04日
  • 鐘を鳴らす子供たち

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    戦後のラジオ放送劇『鐘の鳴る丘』をモチーフにした感動作です。
    昭和四十八年、深夜に鳴り響く黒電話の音は、戦後を代表する劇作家菊井一夫の訃報を知らせるものでした。
    主人公の良仁は、昭和二十二年の記憶に想いを馳せてゆきます。
    日本が戦争に負けてから二年も経つというのに、町はバラックやがれきの山がまだ残り、食べるものもない時代、小学六年生だった良仁たちは菅原教諭の申し出によって、「ラジオ放送劇」に出演することになります。
    子役タレントではなく、素人のふつうの子供たちが先生から活舌の特訓を受け、本番15分間の生放送に挑むという快挙を成し遂げていたのです。

    子供の目線で書かれてあるので、とてもわかりやすくその時代を体験することができました。
    でも、もし私たちがその時代に生きていたとしたら、この子たちと同じようなことを思っていたかもしれない。
    この物語を通して彼らの目に映ったすべてのものが、私たちにも鮮明に見えてくるようです。
    当時社会問題になっていた戦災孤児たち、ご褒美にもらった金平糖、生まれて初めて食べた差し入れのショートケーキ、意味もわからないまま墨で黒く塗りつぶされた教科書…。
    彼らが明日を信じて懸命に生きる姿が脳裏に焼き付いて、これらがすでに過去のことで、過ぎ去った遠い昔のことだなんて、決して言い切れないような気がします。

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    2023年10月12日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

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    爽快感!!
    前作はどちらかと言うと馬メインだったけど
    今回は人間メイン
    女性ジョッキーの大変さと馬の頭の良さを
    つくづく感じた
    頑張れ!女性ジョッキー!!

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    2023年08月27日
  • 十六夜荘ノート

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    力作ですね!
    現代青年の雄哉は 仕事バリバリ人間
    無駄は嫌い 出世と仕事だけの人

    そこに東京の一等地 十六夜荘が 大叔母によって譲られる

    面識もない人 と思う

    そこから雄哉が会社を辞める
    周りで働いている人たちの気持ちを理解するゆとりもなかった。

    現代の生活と
    大叔母の玉青が生きた 戦中戦後の世界が交互に描かれる

    会社を辞め 自分が認められている存在だ という
    プライドは なくなっていく。

    十六夜荘に住む人たちは超個性的で 雄哉には理解できなかった。

    自分のプライドがなくなっていく分 十六夜荘の人たちを受け入れることができるようになっていく。

    玉青さんの生き方はかっこいい

    最後に ひとりで生きてきた気になっていた雄哉が
    実は 愛されていたんだ と気がつく

    ドラマになっても映画になっても よさそうな本です。

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    2023年06月03日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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     不定期的に夜のみ営業する路地裏カフェのマカン・マラン。
     癒やしを求めカフェに集う人たちに、ドラァグクイーンのシャールが振る舞う今夜の料理は……。シリーズ3作目。

     前巻から年が明け、3月からその年のクリスマスイブまでを描く。全4話。

          * * * * *

     ますます物語が広がりを見せていることに驚きました。特に、各話の主人公をマカン・マランに導くストーリー展開が見事です。

     例えば1話目は、人間不信に陥り他人をこき下ろすブログを開設してウサを晴らす女性が主人公なのですが、この女性にレギュラーでもある漫画家・藤森裕紀とも関係性をもたせることで、うまくマカン・マランに繋げていました。

     同様に、2話目では自分を見失った若手料理人とさくらを取材で関わらせ、3話目ではセレブ夫人の燿子がシャールの元同僚だったという設定にしていて、マカン・マランの扉は開かれているというのがわかります。

     いずれも自然で無理がありません。
     結局は、レギュラー陣が自在に動き出すほどこなれた物語になっているからなのでしょう。

     4話目はガラッと調子を変えて、比佐子さんの日々の記録、という設えにしていたのも印象的でした。
     喜寿を迎えた比佐子。
     健康上予断を許さないシャール。
     2人で祝う比佐子の誕生日はクリスマスイブでもあります。ほのぼのしつつも少し淋しさも感じる場面でした。

     12月19日の記述にこうあります。

    「ここでは誰もが厳しい現実から逃れ、揺蕩うように自分の世界に遊んでいる。」

     マカン・マランは砂漠に現れたオアシスのような存在です。いつ涸れてもおかしくありません。
     だから、終わりがあることを予感させるような比佐子とシャールの静かなクリスマスイブには、いっそうはかなさと美しさを感じました。

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    2026年06月26日
  • キネマトグラフィカ

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    さすが東京創元社。ハズレがない
    とても面白かった。移ろいゆく時代、移ろいゆく自分たち、そのなかでも変わらないもの。過去のものとなってしまったフィルムと、当時と今抱く気持ち。美しい対比だった

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    2023年03月16日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

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    地方競馬場と女性ジョッキー、その所属厩舎の調教師、厩務員と競走馬たちの物語。⁡
    ⁡
    瑞穂が初めて手綱を持って一人で馬の背に乗ったときの、草原を駆ける表現が、とても美しかった。⁡
    馬と折り合いをつけるのがうまい瑞穂だけど、心に傷を負った魚目の馬、フィッシュアイズと初めて心がかよったシーンは、さすがにウルッときた。⁡
    ⁡
    馬同士の関係も興味深かった。ツバキオトメの毅然とした態度、安心して本来の姿を見せるフィッシュアイズ。⁡
    競馬は興行の側面が大きいとも感じるけれど、緑川厩舎のように、馬たちが大切にされているといいなと思う。⁡
    (なお、私の推しはツバキオトメ。と、口は悪いけれど、ゲンさんも。)⁡
    ⁡
    瑞穂への扱いは、同じ女性として腹立たしい部分もあったけれど、厳しい世界というのは、性別に関係なく事実なのだろう。⁡
    厩舎や調教の様子、馬主との関係、出走するレースが決まる様子など、競馬に興味はあったけれど、競馬界のことは知らなかったので、なるほど、興味深かった。⁡
    特にレース最中に騎手たちがしゃべっているのには驚いた。競馬中継観てると、馬が駆ける音はかなり大きいと思っていたけど、鞍上でそんなバトルが繰り広げられているとは。⁡
    競技としての競馬を観る、視点が増えておもしろかった。⁡
    藤田菜七子さんの特別寄稿も読み応えあり。⁡
    ⁡
    続編も、近々必ず読みたい。⁡

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    2023年02月28日
  • キネマトグラフィカ

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    同期入社の6人それぞれが、悩みを抱えながらも一生懸命生きてきた四半世紀。
    映画業界、世の中、どんなに変わろうとも変わらないものもある。
    夢や理想や目標、なりたかった自分に今なれていなくても、何も残せていないように見えても、その時、その瞬間一生懸命生きてきた時間は無駄ではなかった。
    私は私を生きるしかない。

    「人の歩いていく道は、これまでも、これからも、こうした刹那の積み重ねの中で形成されていくのだろう。
    そこには絶えず、生まれてくるものと、消えていくものがある。

    時代の波に呑まれて消えていくものがあるように、誰もがなにかを失いながら生きていく。
    それでも生きている限り、たとえいくつになろうと、なにを失っていようと、自分たちはいつだって"これから"なのだ。」

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    2023年02月07日
  • 痛みの道標

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    古内さんの本ということで、あらすじも知らずに買った本でしたが、思っていた方向とだいぶ異なる出だしに戸惑いました。それでも読み進めるうちに話に引き込まれ、一気に読みました。重みを伴った、でも古内さんらしい小説らしい小説でした。

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    2023年01月03日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ2 蒼のファンファーレ

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    誠とゲンさんとツバキトオメのくだりに胸が熱くなりました。自分より相手を思いやる心こそ人を救うのだと。。

    最後のミスター•ワンもいいですね!
    潔さに惹かれます(*´꒳`*)

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    2022年09月20日