古内一絵のレビュー一覧

  • お誕生会クロニクル

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    短編集で読みやすく、それぞれの章で登場する人物が賞を跨いで繋がっている感じがホッコリします!!
    登場人物それぞれが様々な葛藤を抱えながらも前向きに生きる姿に感銘を受けた。

    また、「お誕生日」という1つの概念を経て、昭和・平成・令和の様々な価値観や考え方に触れることができた。
    「お誕生日会=楽しいもの」「お誕生日会=不平等だし準備も大変だからやらない方がいいもの」と一言で示すことは難しい。
    お誕生日会に限らず、イベントごとの良し悪しは時代や人それぞれの考え方や背景があるのだと感じた。

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    2025年08月12日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    読んでてとても楽しかった。
    スイーツとセイボリーの味を楽しむためにソロでアフタヌーンティーに行きたくなる!
    出てくるお菓子も美味しそうだし、アフタヌーンティーの歴史も分かるし、雇用問題、偏見、女性の社会進出、職場の人間関係と色んな要素も絡んでいてかつ自然に主人公の落ち込みと浮上も描かれている単なるお食事小説じゃない。でも主役はちゃんとタイトル通りアフタヌーンティーなんです。ブレない。
    ツーラインのアフタヌーンティー行きたいなあ。

    作者さんの作品読むのはこれが初めてだったけど著作を見るとジャンルが競馬、伝統芸能、カフェものと多岐に渡るようで、かつご本人は中国語の翻訳者さんということで多才な方が

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    2025年08月11日
  • 東京ハイダウェイ

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    古内さんは3作目。大衆小説で読みやすい。承認欲求とか、多様性とか、現代らしいテーマだった。

    哲学の本でも読んだけど、現代人は孤独を感じやすくて、関わりを持つために承認されたいのかな、って感じた。自分と社会を結びつけたいという欲求。

    東京は1人でも楽しい場所っていうのは本当にそうです、大共感。でもきっと心の裡は寂しいのだろう。だから承認欲求モンスターが多いのかもしれない。。

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    2025年08月10日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    やっぱり古内さんの本が好き。この本を読んで改めて感じた。「マカンマラン」が最初の出会い。本を読んでいて心から楽しい!って思えた作品。からの「アフタヌーンティーの作り方」読んでいるうちにこちらの作品も引き込まれてしまう。登場人物も目に見えるように浮かんでくる。楽しい。ホテルのアフタヌーンティー行きたくなった。

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    2025年08月10日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    ネタバレ

    やっぱり古内一絵さんの本が好き。
    前向きに頑張っている事を白い目で見られたり、陰口叩かれたり、出し抜かれたり。でもお爺ちゃんの「だったら、それで、いいじゃないか」が温かくて心にしみました。色んな感情に押しつぶされそうにもなるけど、美しい面を見られる人に私もなりたい。

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    2025年08月08日
  • 百年の子

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    タイトルが秀逸
    なぜこのタイトルなのか、最後にわかる。
    夫婦の関係、母子の関係、会社の同僚の関係、いろいろな問題が戦争を軸に展開されている。
    母親の代わりに自分を大切に育ててくれた祖母。その祖母と同じ出版社に入社した明日香。不本意な異動で仕事への意義を見出せなかったが、資料の中に祖母の名前を発見し、それから仕事の取組方が変わる。
    戦時中の雑誌の中身についても詳しく取り上げられていて、とても興味深かった。
    心に残った文章で
    『自分の頭で考えることを放棄して、大きなうねりに身を任せてしまったほうが、楽な部分も多かったのだ。』というのがある。
    これが戦争の正体なのかな?何も考えずに従うほうが責任転嫁

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    2025年08月11日
  • 東京ハイダウェイ

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    「ハイダウェイ」とはどういう意味だろうと調べたら、隠れ家・秘密の場所ということだった。この本出てくるそれぞれの主人公はハイダウェイを見つけて気持ちをリセットさせていつもの雑踏に紛れた空間へと戻っていく。でもハイダウェイがあるから頑張れる。そして、前向きに次のステップを踏める。とても素敵なお話ばかりでした。

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    2025年07月31日
  • 東京ハイダウェイ

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    めっちゃ好きな系統のお話でした。
    主人公の異なる6話の連作短編。

    40代女性管理職の世間からのラベリングに苦しむ「森の箱舟」
    同じく40代女性、あえて1人を選択しているのに都合の良いラベリングに辟易している「眺めのよい部屋」
    この二つが特に好きで、この二つに共感している時点で自分も大なり小なりそんなところがあるんでしょう。

    あと、ジェリーフィッシュは抗わない、50代の男性がハラスメントに立ち向かうお話も面白かった。

    この作品の良いのは最後にちゃんと前に向くところ。
    息苦しさに共感すると同時にちゃんと息を吐ける結末が良かったです

    2025.7.27
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    2025年07月27日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    『最高のアフタヌーンティーの作り方』がとっても良くて、その続きを知りたくて読みました。タイトルから涼音と達也の為のウェディングケーキのことだろうと思ったけれど違いました。
     涼音と達也のその後のことではあるけれど、この本のテーマが予想だにしなかったもので、初めは違和感がありました。

     個人的な思いとしては、涼音と達也のその後のことをメインにしたストーリーを読みたかった。それが皆無ではないけれど、物足りなさはありました。

     結婚すれば、大概は女性が改姓する。でも、そこに違和感を抱いた涼音。かと言って、達也に改姓してほしいというわけでもない。初めは涼音のそのこだわりが重たく感じました。

     で

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    2025年07月19日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    読後感がとてもよくて、続編を作って欲しい。

    タイトルから、仕事にまつわるお話かと思ったけれど、それだけではない。偏見や差別、育児、家族にも踏み込んでいて、身近に感じられたストーリーであり、自分自身はどうだろうかと考えさせられた。

    達也が鈴音のことを「この人は元々、美しいものを探させる眼を持っているんだ」と思ったように、「美しいものを探せる眼」を持ちたいと、読み終わって思う。

    アフタヌーンティー。この本を読むまでは、午後に飲む紅茶のことだと思っていました。アフタヌーンティーとは、スイーツを紅茶と一緒に楽しむこと。スイーツは2段あるいは3段のスタンドに盛りつけられている。贅沢だけど、1度はア

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    2025年07月13日
  • 百年の子

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    これはすごい!
    最初は要領の良いデキ婚した同僚に都合よく利用されている主人公にイライラしましたが、読んでいくうちに時代の流れで仕方なかった出版社の事情だったり、貧しくて教育を受けられなかった人のその後の人生、今では考えられない働き方など、3世代の人間の目を通した壮大な群像劇に、あれ?これってもしかしてあの方では?と予想しながら読んだものが当たったり外れたり、意外な所で繋がったりとワクワクしました。特におばあちゃんの話が良い。性格も良いし良き母ですね。
    お話が進んでいくにつれ、出てくるとイライラしていた人物達に対する評価が自分の中で変わっていくのがわかる。1人の視点で見ると、すごく嫌な奴に見えて

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    2025年07月12日
  • 百年の子

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    素晴らしい本だった

    今の自分が生かされているのは、両親、祖父母、そのずっと前からの血が繋がった人だけでなく、全ての人たちの歩みのおかげ

    時代は違っても、大人も子どもも、女性も1人の人である。
    一人ひとりに人生があり、意思があり、生きる意味がある。

    もっと祖父母の話をたくさん聞けばよかった。
    もっと両親の話をたくさん聞こう。
    大切な人の大切な人に、どれだけ素晴らしい人であるか、伝えていこう。

    未来の人たちへ、希望を持たせ続けること、企業の価値はそこにあると感じた

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    2025年06月21日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    とても面白くて一気読み!!読んだ後には、ヨーロッパに行きたくなったし、ホテルのアフタヌーンティーを食べに行きたくなった。

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    2025年06月08日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ3 灼熱のメイダン

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    瑞穂ちゃんだいすき。
    瑞穂ちゃんの頑張りが本当素敵。
    恋もレースもなかなかうまくいかないけど、瑞穂ちゃんに頑張ってほしいって思って泣きそうになった。もし、瑞穂ちゃんみたいな騎手がいたら絶対応援したい。瑞穂ちゃんに近いのは、菜七子ちゃんだと思ってるからまた、菜七子ちゃんに頑張ってほしい。

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    2025年06月07日
  • 痛みの道標

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    ネタバレ

    青年が労働に蝕まれ、追い詰められた結果ビルから飛び降りたが、昔に死んだはずの祖父が幽霊となり現れ、命を救われたというベタすぎる設定に驚きもしたが、読み進めば読むほど深くなる話。
    話は戦争の話。

    ここに書かれた戦争の話は、沖縄、広島、長崎などの国内の悲惨ではなく、インドネシアでの話。
    戦線を拡大していきオランダを打ち払った日本だが、やがて連合軍に玉砕されるまで。

    連合軍の接近による焦りや動揺からか、現地人による抗日を捏造し、現地人を大規模迫害したのは紛れもなく日本人だった。
    そして次第に雲行きが怪しくなり、やがて突破され続ける戦況のなか、玉砕されている事実すら知らされぬまま、島に見捨てられた

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    2025年06月07日
  • 銀色のマーメイド

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    生徒たちの奮闘ぶりにも心を動かされますが、何より『マカン・マラン』につながるかつての「同級生」コンビのやりとりが大好きです。痛みを知った分だけ、人にやさしくなれる。シャールさんのまかないに、自分も元気をもらえた気分!

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    2025年05月24日
  • 百年の子

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    令和3年春から始まる。
    そして昭和19年へと、場面が交互に入れ変わりながら進んで行く。
    令和3年は、新型コロナの感染拡大真っ最中だった
    主人公明日花は大手出版社、文林館入社5年目。

    学年誌で有名な文林館の今と、昭和19年頃、戦争まっただ中の学年誌出版の様子。

    同時に、明日花と母待子、祖母スエ。
    女三代の葛藤、そして絆。

    児童文学の作家 佐野三津彦曰く、
    一般的には戦後は8月15日から始まる、と言われているが、両親と姉を一度に奪われた3月10日(東京大空襲)こそが、自分にとっての敗戦だ。
    両親を奪われたら、その後の戦況がどうなろうと、子供にとっては完敗だ。

    p269
    戦後「鐘の鳴る丘」っ

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    2025年05月18日
  • 百年の子

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    古内一絵さん著「百年の子」
    著者の作品は今作品が初読み。

    読み応え抜群の作品、とても素晴らしい作品だった。

    まず、もうすぐ50歳となる自分には「小学○年生」という学年別学年誌には思い出がある。書店で母親に買ってもらった記憶も思い出され、付録で母親と一緒に遊んだ記憶、母親との忘れていた懐かしい記憶が温もりとなって押し寄せてきた。
    終始その母の温もりの様な温かさで包まれた自分の幼少期の記憶を想起させられ不思議な感覚での読書になった。
    今まで様々な作品を読んできたがこういう感情を揺さぶられる作品は読んできてなかったのでは?そう思うとそれだけでも充分すぎる作品だった。

    そして当然それだけでは収ま

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    2025年05月07日
  • 風の向こうへ駆け抜けろ

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    同級生に薦められた古内一絵さん。競馬はするので大まかな知識はあるが競馬の物語を読むのは初めてだった。男性社会の中でしかも地方競馬で壁にぶつかりながら成長していく少女に心を打たれます。実際に瑞穂がレースを走るのであれば全部単勝で買うと思います(笑)巻末の藤田菜七子の寄稿がちょっと切なくなりました。

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    2025年04月30日
  • 百年の子

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    久しぶりの大泣き(笑)
    出版社勤務の明日花
    ファッション誌から思わぬ部署に異動
    よくある話だが
    それをきっかけに戦争との関わりを感じ始める。
    予想できうるストーリーなんだけど
    展開に涙が止まらない。

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    2025年04月29日