古内一絵のレビュー一覧
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東京で初めて本格的なアフタヌーンティーを提供したと言われている由緒正しい『桜山ホテル』を舞台に、憧れのアフタヌーンティーチームに配属された『涼音』と取っ付きにくい若きチーフ、シェフ・パティシエの『達也』を中心としたスタッフとゲストが織りなす物語。
アフタヌーンティーと聞けば心躍らずにはいられない。三段トレイに乗せられた美しく美味しい軽食やスイーツ、薫り高き紅茶、そして何よりゆったりと贅沢な時間。
そんなアフタヌーンティーに関われる部署に異動になり張り切るあまり少々空回り気味な『涼音』。華やかな舞台裏は中々に厳しいのだ。特に女性がキャリアを築いていくことの難しさ、差別…社会は甘くはない。だからこそ、特別なお菓子が必要なのだ。戦争を体験している涼音の祖父『滋』がとても良い存在感を出している。「お菓子はご褒美」、「現実は厳しいもんだ。それが分かったうえで、美しい面を見るのも一つの覚悟だ」とても重く、勇気づけてくれる言葉をくれる。 -
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小学館がモデル?
世代的に学年誌に親しみは無かったけれど、子ども起点で学年ごとに少年誌を通して学びを届けようとする学年誌の姿勢ってすごく素敵だなと思った。
無垢である子供のうちに、一方的に偏った価値観をインプットさせるのではなく、幅広く、興味を持たせてたくさんの扉を開かせる状態にしておくことが、本来の意味で自分らしく子どもを育てることに繋がるのだと思う。
本作では、戦時中、国からの統制もあり、戦争に好意的な記事を通して子どもたちを洗脳してきた事実をありありと描いていた。
今見るとおかしいでしょうと思うけれど、当時のように意識を植え込まれていると、なかなかこの異常性には気づけないのだろう。
日本人として忘れてはいけない出来事だと思うし、今後このような言論統制が起きないことを心から願いたい。
これからの子どもたちが、自分たちで自分たちの意見を持って道を切り開けるように。出版社だけじゃなく社会全体として、大人として、そういう人間でありたい。
(オーディブルにて) -
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ネタバレ今回は、人生における逃げ方の物語。
学校でも会社でも、逃げた方がいいシーン、というのはあったりするのだけれど、何となく逃げるのはいけないこと、と言われて育った気がする。
息子が小3のときに、初めて「クラスに苦手な子がいる」と言い出した。確かそのときには「じゃあ距離を取ればいい」とをアドバイスしたんだけど、それを、息子の担任ももっていた保育園の先生(ちょうど下の娘が通っていた)との雑談で話したら、「そういうアドバイスができるなんて、いいですね」みたいなことを言われたのだ。
みんな仲良くなんで幻想なのだ。無理をせず、逃げればいい。
かといって、あらゆる嫌なことから逃げ続ければいいともいかない。
勉強が嫌いでも、逃げ続けると厄介だし、
友だちや社会とのコミュニケーションだって、全部逃げ切れるわけじゃない。
逃げていいところ、頑張らなきゃいけないところを見極めないといけなくて、そういうものこそ、身につけないといけないところなのかなと思ったりする。
逃げるべきシーンだって人によって変わるから、難しいけれども。
今回は、逃げ方に失敗している人たちが、マカン・マランを経て、どう変わったか、変わっていくかという話が多かった気がする。
今回は出てきたトフィーが随分おいしそうで、ちょっと作ってみようかと思ってしまう。
ジャムは無理でも、これなら作れるんじゃないかと思いつつ、レシピを調べて、砂糖の多さにおののいている。 -
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読みやすく、さらっと読めた
人それぞれよいと思うものは違って
違うよねー、ですめばいいけど、
社会では、
それをひとつにしなくちゃいけないときがあるから
大変なんだなー
そのときに、
相手を下げて自分を上げるとか
絶対譲らずなんなら譲らない相手を怒るとか
そういうのでトラブルになるんだろうな
自己主張はもちろん大事なんだけど、
自分はここちょっと引くんで、
そちらさんも少し引いてください、とか
こことここ合わせて、こうしてみましょうか
とか
そういう合意形成がいろんなところでうまくいけばいいのにね。大きなところ、アメリカとイランも。
そんな簡単なことじゃないんでしょうけど。
いろんな考え方の人がいるね、とか
感じ方は人それぞれあるね、とか
ドッチボールとおにごっこどっちで遊ぶ?とか
学校って、いろんな人がいる中で学ぶことって
すごく大事なことじゃないかと改めて思った
なんか全然本の感想じゃなくなっちゃった
本読むって、そうかこういう考え方をする人もいるのか、って学べる場でもあるなと思った。
今日もいい本を読んだ
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昼はダンスファッションのお店、夜は夜食カフェとなる「マカン・マラン」。その店の店主、長身体躯のイケメンドラァグクイン、シャールのもとには、昼は普通の社会人で夜は派手な姿のドラァグクインたちが集まり、みんなでドレスを縫っている。そんな店にカフェの客として訪れる人々は人知れず悩み、苦しみを抱えていた。
友人達とうまくいかなくなってきた女子高生、カリスマ料理人としてマスコミにももてはやされていたが些細なことでネットで炎上してしまった若き料理人、若く美しいこと、それだけが取り柄だったが思わぬ妊娠に悩むタワマン住まいのセレブ妻。彼らはふと訪れたマカンマランで口にした夜食と、シャールの言葉に癒され励まされて、また新しい一歩を踏み出す。
シリーズ最後の作品。一風変わったマカンマランとシャールが客たちを癒していくのがいい。
最後なのは残念だけど、読みやすくて面白い作品だった。