古内一絵のレビュー一覧

  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食を通じて人との繋がりを描く短編&エッセイ集。

    一穂ミチさん、山本ゆりさん、原田ひ香さんがよかった。大谷翔平が云々という小説は興味がなさすぎて飛ばしてしまったのだけど、それ以外は全般良かった。

    特に原田さんの「夏のカレー」は、主人公の年代や時代背景にそこはかとない切なさを感じて、久々に泣いてしまった。そんなにものすごく特別な話じゃないのに、しかも短編なのに、読み終わるときには二人の幸せを願う気持ちにさせられる。映画一本見たような感覚。筆力がすごいな。

    小説とエッセイを一度に楽しめるのが贅沢。

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    2026年07月03日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    東京で初めて本格的なアフタヌーンティーを提供したと言われている由緒正しい『桜山ホテル』を舞台に、憧れのアフタヌーンティーチームに配属された『涼音』と取っ付きにくい若きチーフ、シェフ・パティシエの『達也』を中心としたスタッフとゲストが織りなす物語。

    アフタヌーンティーと聞けば心躍らずにはいられない。三段トレイに乗せられた美しく美味しい軽食やスイーツ、薫り高き紅茶、そして何よりゆったりと贅沢な時間。
    そんなアフタヌーンティーに関われる部署に異動になり張り切るあまり少々空回り気味な『涼音』。華やかな舞台裏は中々に厳しいのだ。特に女性がキャリアを築いていくことの難しさ、差別…社会は甘くはない。だからこそ、特別なお菓子が必要なのだ。戦争を体験している涼音の祖父『滋』がとても良い存在感を出している。「お菓子はご褒美」、「現実は厳しいもんだ。それが分かったうえで、美しい面を見るのも一つの覚悟だ」とても重く、勇気づけてくれる言葉をくれる。

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    2026年07月01日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    特におすすめするほどではない。

    何名か好きな作家さんがいたので読んだが、
    普段の本の方がだいぶよく、
    テーマ縛りのリレーでこの短さだと
    まとめるのが難しいのかなと思った。

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    2026年06月28日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食にまつわるアンソロジー。
    古内一絵「ワタシノミカタ」、奥田亜希子「白と悪党」、田辺智加「初恋と食事」がお気に入り。
    田辺智加って、ぼる塾の田辺さん!
    尾形真理子は、好きだけど今回のは特に好みではなかった。期待してただけに残念。
    それにしても偶然なのかなんなのか、食にまつわるどころか幽霊にまつわる話もいくつかあって、不思議〜。

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    2026年06月26日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

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    良かった。マカン・マランシリーズ最終作だそうで。しばらく読む機会がなかったけれど(3巻を読み飛ばしてる気がするけど… )歳を経て、シャールさんの言葉がとても沁みるようになった気がする。
    『孤独を楽しめるのは自分が一人きりじゃないと知ってるから』 こんな風になれたらいいな。

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    2026年06月25日
  • 最高のウエディングケーキの作り方

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    ネタバレ

    面白いんだけど…ごはん系小説大好き+アフタヌーンティー大好き人間からするととても良いのだけど…
    とってつけたようなその恋愛要素は蛇足なんだよ〜〜〜

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    2026年06月24日
  • 百年の子

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    小学館がモデル?
    世代的に学年誌に親しみは無かったけれど、子ども起点で学年ごとに少年誌を通して学びを届けようとする学年誌の姿勢ってすごく素敵だなと思った。
    無垢である子供のうちに、一方的に偏った価値観をインプットさせるのではなく、幅広く、興味を持たせてたくさんの扉を開かせる状態にしておくことが、本来の意味で自分らしく子どもを育てることに繋がるのだと思う。

    本作では、戦時中、国からの統制もあり、戦争に好意的な記事を通して子どもたちを洗脳してきた事実をありありと描いていた。
    今見るとおかしいでしょうと思うけれど、当時のように意識を植え込まれていると、なかなかこの異常性には気づけないのだろう。
    日本人として忘れてはいけない出来事だと思うし、今後このような言論統制が起きないことを心から願いたい。
    これからの子どもたちが、自分たちで自分たちの意見を持って道を切り開けるように。出版社だけじゃなく社会全体として、大人として、そういう人間でありたい。

    (オーディブルにて)

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    2026年06月21日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    ネタバレ

    今回は、人生における逃げ方の物語。

    学校でも会社でも、逃げた方がいいシーン、というのはあったりするのだけれど、何となく逃げるのはいけないこと、と言われて育った気がする。

    息子が小3のときに、初めて「クラスに苦手な子がいる」と言い出した。確かそのときには「じゃあ距離を取ればいい」とをアドバイスしたんだけど、それを、息子の担任ももっていた保育園の先生(ちょうど下の娘が通っていた)との雑談で話したら、「そういうアドバイスができるなんて、いいですね」みたいなことを言われたのだ。

    みんな仲良くなんで幻想なのだ。無理をせず、逃げればいい。

    かといって、あらゆる嫌なことから逃げ続ければいいともいかない。
    勉強が嫌いでも、逃げ続けると厄介だし、
    友だちや社会とのコミュニケーションだって、全部逃げ切れるわけじゃない。

    逃げていいところ、頑張らなきゃいけないところを見極めないといけなくて、そういうものこそ、身につけないといけないところなのかなと思ったりする。

    逃げるべきシーンだって人によって変わるから、難しいけれども。

    今回は、逃げ方に失敗している人たちが、マカン・マランを経て、どう変わったか、変わっていくかという話が多かった気がする。

    今回は出てきたトフィーが随分おいしそうで、ちょっと作ってみようかと思ってしまう。
    ジャムは無理でも、これなら作れるんじゃないかと思いつつ、レシピを調べて、砂糖の多さにおののいている。

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    2026年06月16日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    日々のルーティーンの中少しのしあわせ。気に入ったカレー屋さん、大学で知り合った裕福な友人の話がよかった。かなちゃんと友だちになれて本当によかった、と言う桃華。経済格差があると難しいけどふたりが仲良くいられますように。

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    2026年06月14日
  • 東京ハイダウェイ

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    読みやすく、さらっと読めた

    人それぞれよいと思うものは違って
    違うよねー、ですめばいいけど、
    社会では、
    それをひとつにしなくちゃいけないときがあるから
    大変なんだなー

    そのときに、
    相手を下げて自分を上げるとか
    絶対譲らずなんなら譲らない相手を怒るとか
    そういうのでトラブルになるんだろうな

    自己主張はもちろん大事なんだけど、
    自分はここちょっと引くんで、
    そちらさんも少し引いてください、とか
    こことここ合わせて、こうしてみましょうか
    とか
    そういう合意形成がいろんなところでうまくいけばいいのにね。大きなところ、アメリカとイランも。
    そんな簡単なことじゃないんでしょうけど。

    いろんな考え方の人がいるね、とか
    感じ方は人それぞれあるね、とか
    ドッチボールとおにごっこどっちで遊ぶ?とか
    学校って、いろんな人がいる中で学ぶことって
    すごく大事なことじゃないかと改めて思った

    なんか全然本の感想じゃなくなっちゃった

    本読むって、そうかこういう考え方をする人もいるのか、って学べる場でもあるなと思った。
    今日もいい本を読んだ

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    2026年06月14日
  • 食べて、寝て、しあわせ?

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    ネタバレ

    伊吹さん目当てで読んだが、藤野さんがおもしろかった。
    伊藤さんはよく分かりませんでした。
    「食べて」はよく出てきましたが「寝て」がピンときませんでした。

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    2026年06月10日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

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    ネタバレ

    シリーズ最終巻。
    今回も心温まる作品ばかりでした。
    前作の登場人物との繋がりもあり、面白かったです。
    最後の「明確な答えのない毎日を懸命に生きている我々は、それだけで勇敢だ」という言葉。
    辛くなったときに思い出そうと思います。

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    2026年05月21日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食べ物を囲む二人の間柄も境遇も様々。ほっこり穏やかばかりではない。
    丁寧で淡白だったり、舌が痺れるほどジャンクな味わいだったり一筋縄でいかない閉じた空間は止まらない味わい。

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    2026年05月20日
  • 東京ハイダウェイ

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    タイトルに惹かれて
    最初の短編読んでいる途中で
    前にも読んだことがあることに
    気づいたけど
    心地よいリズムで読めて
    ちょっとほっこりする
    上質な作品でした

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    2026年05月19日
  • きまぐれな夜食カフェ マカン・マラン みたび

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    ネタバレ

    今回も美味しそうな心温まる食べ物ばかりでした。
    前作の登場人物がきっかけで、マカンマランに辿り着いた、人のつながりを感じました。

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    2026年05月12日
  • お誕生会クロニクル

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    ネタバレ

    表紙に惹かれて購入した。
    とりわけ『万華鏡』『月の石』『刻の花びら』には心を打たれた。『あの日から、この日から』は少し引っかかる部分があった。
    世間がコロナ禍に突入する狭間の時期を題材にしているだけに、身近な物語として受け入れることができた。

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    2026年05月06日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    ヌン活という言葉が作られるほど女性の市民権を得たアフタヌーンティー。私もその流行りに乗っかり多くて月に3回してた時期もある。
    華やかで美味しくて美味しくて、でも値が張る。友達とおしゃべりしながら楽しい時間を過ごせる。
    舞台裏はこんな感じなのかな〜と思いを馳せながら読んだ。登場人物に魅力は感じなかったけど設定だけで読み切れたから私はやっぱりアフタヌーンティーが好きなんだなぁ。

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    2026年04月29日
  • さよならの夜食カフェ マカン・マラン おしまい

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    昼はダンスファッションのお店、夜は夜食カフェとなる「マカン・マラン」。その店の店主、長身体躯のイケメンドラァグクイン、シャールのもとには、昼は普通の社会人で夜は派手な姿のドラァグクインたちが集まり、みんなでドレスを縫っている。そんな店にカフェの客として訪れる人々は人知れず悩み、苦しみを抱えていた。
    友人達とうまくいかなくなってきた女子高生、カリスマ料理人としてマスコミにももてはやされていたが些細なことでネットで炎上してしまった若き料理人、若く美しいこと、それだけが取り柄だったが思わぬ妊娠に悩むタワマン住まいのセレブ妻。彼らはふと訪れたマカンマランで口にした夜食と、シャールの言葉に癒され励まされて、また新しい一歩を踏み出す。
    シリーズ最後の作品。一風変わったマカンマランとシャールが客たちを癒していくのがいい。
    最後なのは残念だけど、読みやすくて面白い作品だった。

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    2026年04月21日
  • 東京ハイダウェイ

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    友達でも職場の人でも
    大体表面上の付き合いしかなくて
    そこまで深い事情は知らない
    ちょっとずつ繋がりのある人たちの短編集

    内容がコロナコロナでちょっとげんなり
    コロナの話はもうあまり聞きたくない
    というのは置いておいて

    人それぞれ価値観があるので、
    押し付けてくる人、押し付けてこない人
    色んな人がいる、多様性社会
    良いところも悪いところも表現されているなと。

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    2026年04月05日
  • 最高のアフタヌーンティーの作り方

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    四季折々の美しい庭園を眺めながらアフタヌーンティーが楽しめる桜山ホテル。
    そのラウンジで最高のアフタヌーンティーを提供すべく働く人々の努力と成長の話。
    とにかくでてくるお菓子や食べ物が美味しそう。
    涼音たちが働くラウンジで1人でゆっくりとアフタヌーンティーを食してみたい。

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    2026年03月30日