凪良ゆうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
最初はあまり面白くなかったけど徐々に面白くなる。
非現実的な話で、最初はあまり没頭して読めなかった。死ぬ間際、人々がどんな行動を取るのか、という点で、4人の視点から描かれていたがそれぞれ考える事は違って面白かった。登場人物4人とも、死ぬ間際なのに、今までの人生よりも良い日々を送っている感じがして、隕石?の衝突は悪い事なのか、良い事なのか複雑な気持ちが湧く。
Locoの描写が1番読んでいて面白かった。人気になればなるほど苦しめられていく。みんなが憧れている人だからといって幸せなわけではないのだなと思った。何かを得るには何かを捨てないといけないのが現実で、捨てていった先に地獄のような人生があった。 -
Posted by ブクログ
凪良ゆうの小説を以前読んで良かったので他のも読んでみたいと思って読んでみた。
2020年に出版されたこともあり、その時期に始まったコロナが小説内に出てくる隕石衝突と重なっているのかと思った。
主に、少年、少年の好きな同級生、少年のお母さん、再会する父親、Locoが登場人物で色々な視点から章が構成されていて読みやすかった。
最初の方の、少年がいじめっ子を殺害未遂する文があり、ミステリーなのかな?と思っていたが読み進めていくにつれ人情ものや心理的な部分が重である気がした。
後半につれて少し失速死がちでLocoに焦点が集中する章はもう少し少年や少女との絡みがあった方が面白かったように思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前、『汝、星のごとく』を読み、凪良ゆうさんが紡ぎ出す美しく繊細な文章に内包された重みのあるストーリーに引き込まれて、他の作品も読んでみたいと思うようになった。
今作は、花や葉に目隠しをされた赤子の表紙がキャッチーであり、意味深だったため、手に取ることを決めた。
世界が消滅するまでの時間に対するあらゆる登場人物の視点を描いていた。
各登場人物は、側から見て不幸だと思われる人もいれば、本人にしかわからない苦しみを抱えている人もいたが、全員に共通しているのは、残された時間を最も幸せな形で生き切ろうとする姿だった。
表紙の赤子には、これまでの人生で感じてきた引け目や苦しみ、葛藤などの負の感情を一掃し -
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ネタバレうる波と幽霊になった鹿野くん。彼らの周囲の人物のひそやかな愛の話。
佐々くんと千花の、アナフィラキシーショックでの死。機械の親友を持つ少年、小さな子供を愛する青年。美大志望の少年と学校一の美女の関係。少し外れている愛の形を描いた作品だった。
佐々くんと千花の話は、甲斐甲斐しく世話を焼く千花が、佐々くんの想いを勘違いしてしまったことによる悲劇だった。佐々くんが何を思っていたかはわからない。よくあるとも言い難いが、その愛憎は今回の作品の中ではわかる方の話だった。
機械の親友を持つ少年の話と、植物性ロミオ(金沢くん)の話はそういう形の愛を取りこぼさずに拾うのか……と感じた。小児性愛への世間の目はとて -
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ネタバレ阿部孝嗣は、14歳の時にドールの美優シリーズに一目ぼれした。美優シリーズは400万円ほどするので、大人になってお金を稼いで、マスターになることを夢見ていた。
中学高校大学と美優シリーズのオタクとして活動し、仲間もいた。
大学時代、同級生が、セックスドールとして作られたシンと結ばれるのにも一役買った(前作の「ショートケーキの苺には触らないで」)
ドールは人にそっくりのシンや美優(家事や介護用)のようなものだったが、
戦争が起こり、全ロボットが回収され、戦争の最前線に送られることになった。
戦争が終わって、壊れなかったロボットたちはスクラップになるか、顔をつぶして人には見えないロボットらしい顔に -
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ネタバレ歪んだ愛の人ばかり。
青子と三上のように度が過ぎてしまうと行き着く先は悲劇でしかない。
しかし、私は母親の悦実が一番ひどいと思う。
一吾の方を大事にするようになった過程は理解できるけど、天涯孤独になった央二の養育を拒否するのはあり得な過ぎる。
きっと子どもを平等に愛せないことで苦しんでいる親は世の中にたくさんいる。それでも責任は平等であるべき。
歪んだ愛で育った子どもは、青子のように同じく歪んだ愛で人を傷つけるのだと思う。
央二の場合は他人を傷つけないけど自己防衛で感情の欠落した人間になっている。
育つ環境って大事だなと思った。
最後の誕生日ケーキの場面はじーんときた。
これから央二がどんど -
Posted by ブクログ
人を愛するが故の歪んだ行動をとってしまう人たち。
親は子供を平等な愛情では愛せない。気が合う、合わないもあり、自分でも気づかないうちに左右に1人ずつ子供を載せた心の天秤が、少しずつ一方に傾いていくこともある。
文中から
神さまは人にとって無駄なものはなにもお与えにならない。冬が長く続き、きみの心は種のように眠っている。けれどいつかふたたび芽を出す。
今はまだ、その芽にはなんの名前もついていないけれど。
気づかず通り過ぎ、気付いて振り返り、慌てて戻る。間に合わないことのほうが多いが、間に合うこともいくつかはある。そして今日という日が流れ、過ぎ去り、また明日がくる。