凪良ゆうのレビュー一覧
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購入済み
目が溶けた
凪良さんにはいつも簡単に持ってかれますが本作は単純に好き好き〜の大団円ってお話じゃなくて、誰かと歩む「人生」の大切さかけがえのなさを再確認させられ泣かされました。個人的にも思うところのある設定で感情移入が過ぎたかもしれませんが人生の終着点まで愛する人と歩めるって何より幸せだろうと思わずにいられませんでした。朔太郎のなかなかに不運な境遇と頑なさ(仕方ないけどね。。)もツグミとゆー不器用だけど実直でポカポカした人柄に溶けてって気張らず自然体でいられるよーになったこと、BL史上最高齢カップルでは?!とゆー時期まで読ませてくれたこと共に感謝です。私も素敵な老後を送りたい(笑)。
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Posted by ブクログ
綺麗で危うくて痛々しい愛を信じられない恋愛詐欺師蓮と、彼のターゲットとなったお金持ちのお坊ちゃん加賀谷。
孤独で捻くれた男が不器用で真っ直ぐで純粋な思いに解きほぐされていく…というある種王道の展開ですが、蓮の深い孤独、心のひだが丁寧に描かれていく展開が穏やかであたたかい。
人の気持ちに深く寄り添う優しさが溢れていて、蓮と加賀谷、どちらもいとおしくなりました。
本編は130頁程度のボリュームなので展開がやや性急に感じたのが少し残念だったかな?
無事結ばれた後も蓮の抱える根深い痛み、加賀谷の家族との問題、元犯罪者の前科者であるという罪は消える事も無く、世界は二人のために全てに都合がよく優しく回る -
Posted by ブクログ
何度かチャレンジしつつも、私には合わないと玉砕していた作家さん。こちらはフェア合わせで購入しましたが、これが思いがけず良かったです。
恋人に裏切られた受が、攻と出会うことによって癒され、新しい恋に落ちる。けれど攻は、絶望でしかない障害を抱えていて…という話で、読み進めるにつれ物語が切なく辛くなっていくの必至でしたが、恋に落ちるまでの過程や落ちてからの懊悩まで、余すところなくきっちり書かれていたせいか、キャラクターの心情にどっぷり浸かってしまいました。BLとしての萌えもあって大満足です。
最後のSSについては、個人的には読んだ当初はここまで書かなくても…と思いましたが、今思えば物語にハマっていた -
Posted by ブクログ
「恋愛前夜」でかわいそうだったヤコ先生の救済ストーリーが出てくれて、ほんと嬉しいです。「おやすみなさい、また明日」で貢籐が登場した時にも喜んだんですが、その上まさかのオネエ攻めになってるとは。
待望のスピンオフは、凪良センセのコメディサイドでした。センセはシリアスな号泣ものがメインかと思われますが、味のあるコメディもすごく上手いです。「花嫁はマリッジブルー」とか「全ての恋は病から」とかいいラブコメですよね。
オネエな作家×893顔の編集。
今回もいろんなところで爆笑させてもらいました。ヤコ先生はイイ人なだけじゃなく、超男前でもありました!
お金の使い方もドーンととしてるし、困っている人はほ