凪良ゆうのレビュー一覧
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最初は嘘で始まった関係だけれども、一緒にいる時間が増えるにつれて相手の飾りのない優しさに自分の中で長く閉じ込めていた「愛情」という感情に向き合うーというお話です。主人公・蓮はネガティブ思考だけど彼は彼でトラウマというか、家族に愛されず子供のころからすでに自分自身を守っていかなければいけないという孤独という深い傷に長く悩まされていたのです。だからなのか、うずうずすんな!てところもあったけど、でも仕方ないよね、とつい思ってしまいました。人間関係からうけた傷というものはそうそう治るもんじゃないし、周りが優しくしてくれたって、全て理解してくれて受け止めてくれたって治ることができるもんでもないですからね
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Posted by ブクログ
前編がほとんど二人に限って穏やかな雰囲気が漂って、最後のトキオと秋元のケンカと上京の別れ話がとても感動的で切ないだ。後篇はオネエさんと呼ばれるヤコ先生の参上のことで、一気に生き生きした雰囲気へと変化したけど、実は息が詰まりそうに苦しい感じが滲んでることに気がした。やっぱり三角関係になると、心が持ちそうはない。今回は攻めキャラがとても好きで、無口で無表情な外見を裏切って、ナツメのことときったら、何も見逃しはしない。何も関心がもっていない、ただ漫画にはまったと思いきや、ナツメのことときったら、思わず本気を出して怖いやつになった。いつもナツメが振り返ると、トキオが後ろに行って黙々と見守ってた。そんな
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せつない幼馴染みもの。「隣の猫背」というのが表題作の前に入っていて、これはトキオとナツメが10歳で出会って隣同士に住むようになってから、高校生になって別れが来るまでの年月が描かれています。
とても詳細に二人の間の出来事が描写されているので、肌感覚でトキオとナツメの気持が理解できます。片親同士で、恵まれた環境とは言い難い子供時代を送ってきた二人だけど、良い事も嫌な事も互いの絆の一部になっていて、その積み重ねがあるからこその愛なんだなと感じさせられます。トキオのナツメに対する気持が単なる恋じゃないのが伝わってくる。なのに、ナツメには友情以上の関係がわからなくて、トキオと離別してはじめて彼の存在の大 -
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幼なじみモノ。
出会ってから、ずっとお互いがかけがえのない存在の2人。
ある事件がきっかけで、受けの側を離れて、先に夢に向かうことになる攻め。
攻めの想いを知って、受けは混乱するがそれでも離れたくない。
体をよせあうけれど、結局分かれてしまう1話目。
離れたことで、自分の恋に気付いた受けは、今度こそと上京するが
仕事先は倒産、攻めには恋人が…。
彼らが再び通じあうまでの2作目が表題作。
元々、アップダウンの激しいお話を書かれない凪良さんの
さらに緩やかに切なく進む。
当て馬、すごく良い人なんで、人によっては素直に萌えられないかも?
ぜひ彼が幸せになる続編を!
報われなくても、攻めを -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終わった最初に浮かんできたのは親への感謝だった。
周りの知人が段々と子供を持ち始めて自分でも子育てをどうしていくもんかと想像している中で非常に面白い作品でした。
どうして人間はこんな愚かな生物なのか。感情という未知のものに突き動かされどうしようもないことを何度も繰り返してしまう。AIなどが発達している現代では数十年後にこの蟠りはなくなることがあるのだろうか。
改めて今の自分をここまで真っ当に(?)育ててくれた実親には感謝の気持ちでいっぱいです。まあその影響で他人に無関心な自己中的な自分が生まれてしまったわけではあるのですが。結局は小さい頃の経験がこういった人格を作っていくのだろうか、、
人 -
Posted by ブクログ
それぞれが大切にしている、少し歪な“愛のかたち”。
幸せも価値観も「普通」も、結局は人それぞれ。
それは誰かにジャッジされるものじゃない——はず。
なんだけど。
いや、それはさすがにダメでしょ、って愛もある。
好きが暴走して、ストーカーとか束縛とか、ましてや放火や殺人未遂とか。
それは愛か。
幼い頃から病弱で、定職にも就けない和久井一悟(いちご)。
「すみれ荘」の管理人である母が、恋人と暮らすため別居になったことを機に管理人代理として住人たちと静かな日々を送っていた。
PMSで月の半分を死んだように生きている美寿々。
そんな美寿々と姉弟のように戯れ合う、夢を諦めきれず生活のためにサラリー