凪良ゆうのレビュー一覧
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ネタバレ和久井一悟
三十三歳。実家は「すみれ荘」もちつ下宿を経営している。管理人代理。幼いころから身体が弱い。虚弱体質で高三の夏以降は入退院を繰り返して就職もできず、すみれ荘の大家代理に落ち着いている。妻を亡くしており、娘は妻の両親の下で育てられ、今年で五歳になる。
芥一二三
和久井が乗る自転車に衝突される。事故で右手の甲にヒビが入り、和久井に仕事を手伝ってもらうためにすみれ荘に入る。二十九歳。小説家。右目の下に涙形のほくろがある。三年前に妻を事故で亡くす。本名は斉藤央二。二十四年前に別れた一悟の実の弟。
玉城美寿々
二十歳ですみれ荘に入居し、六年目を迎える。PMS(月経前症候群)で体調の悩みを抱 -
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ネタバレいつ、この状況が終わるのだろう。とハラハラした気持ちで読んだ。
鹿野くんが、うる波の幻想なのかと思ったけれど、うる波の知らない事を鹿野くんが知っていたり、本当に存在してるんだ…と思えば思うほど鹿野くんが消えてしまうのが怖かった。
でも、ずっとずっとこのままで居られるなら…
これほど心強いことってないなと思う。
そりゃ鹿野くんさえ居ればそれでいい。
そう思うよね。
周りから見えてる事が全てではない。
佐々くんと千花ちゃんは、途中でヤバいなと思ってたけど、彼女が直接 佐々くんの命を奪ったわけではなかったところはホッとした。まぁ、命を奪ったも同然だと思う気持ちもわかるけど。
私も自分の感覚で、人 -
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和久井一悟は33歳、実家が経営する下宿すみれ荘の管理人をしている。彼が乗る自転車に故意に当たってきた男がいた。その男は芥一二三と名乗った。すみれ荘には、玉城美寿々、上郷青子、平光隼人の3人が下宿しているが、そこへ芥も加わることに。芥は作家だというが、いったい何者か。
表面上は穏やかな日常に見えても、その下では一人一人それぞれの感情が渦巻いていて、どことなく不穏な空気が常に漂っている。何かほんのちょっとしたきっかけで均衡が崩れてしまう危うさを孕んでいる一方、人を思い信じることの強さと喜びも確かにある現実、そのバランスをうまく取りながら、人はみな生きていく。
ちょっとミステリー的な要素もあって -
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今を時めく人気作家、凪良ゆうさんが最近気になってきたので、まずこの本から読んでみました。
主人公は〈わたし〉、鹿野うる波28歳、週5日私立高校で美術の非常勤講師をしている。結婚して2年になる夫鹿野くんが、交通事故で亡くなった。葬儀後、祭壇には遺骨があるのに、鹿野くんが縁側に現れた。
これは連作短編集ですね。「プロローグ 秘密I」と「エピローグ 秘密II」の間に、「アイシングシュガー」、「マタ会オウネ」、「植物性ロミオ」、「彼女の謝肉祭」が収録されています。
この本丸ごと一冊、一見しただけではわからない、当事者の心の中だけにある真実(本作においては「秘密」)について、周囲にいる人たちが意識 -
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ネタバレ内容は日常的な出来事で、興奮するものはなかったが、時々ハッとする一文があった。「世界は面倒なことであふれている。けれどあらゆる面倒な仕事や面倒な人間関係 のしがらみこそが、自分を支えていたりもする。それらがなければ しんどい思いをして面倒ごとに立ち向かう理由はどこにあるだろう。 そうして手間をかけるほど、ますますそれらは大事なことになっていく」
「もう何が正しくて何が間違ってるのかわからない まるだったら 当事者がよければそれでいいじゃないか まる全ては 精錬にすることができないのなら 濁ったまま それでも少しでも良い方に進んでいきたい。」 -
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ネタバレ寝る前にちょこちょこ読んで、やっと読み終わった本。
まず、ミスズのPMSがキツそうすぎて読み進まなかった。
そして隼人もまあ、業界人って・男の友情って
そんな感じなのかな〜くらいの感想。
しかし、
青子さん、、、え、、、、和久井をちょっとずつ殺しにかかってたなんてすごい試み。気付かなかったわあ( ̄д ̄;)
今までと展開なんだが違くない??
これも愛だなんて、拗らせまくってる、これは面白くなってきた、、?!と思ったけども、
このパートのみが最初で最後のピークって感じだった。
といっても、悪いとわかっていることをしつつ、なぜ祈るのか、私にはよくわからなかったけどねえ。
全体的にあんまり共感でき