凪良ゆうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読み終わった後のこの感じ、なんで表現すればいいかな。
暁海と櫂の隣で、一緒に17歳から32歳まで生きたような感覚になった。
だいたい半分くらい読んだところで、うわー!ってなって、読書メモ書いた↓
170〜泣きながら読んだ
暁海の気持ちを想像して胸がギュッとなった
かいの気持ちも共感はできんけど、あー,,ってなった
男あるあるなんかな
お互いの気持ちを口に出せてたらもう少し違った?
いやでも、かいはほったらかしすぎるな
読み終わってからこのメモ見返して、そんなただの恋愛だけの物語じゃなかったで笑ってちょっと笑けた。笑
プロローグとエピローグの描き方が面白かった。
プロローグを読んだ時 -
Posted by ブクログ
とても面白かった。
気になるページの下の端に折り目をつける、不思議な癖のあるあの人のことを思いながら読み終えた。
これ以上合う人なんて居るのかしら?と思い、短い間に思いを重ね、距離が離れて、ちょっとした事ですれ違い。思いゆえに深く傷つけ合って離れてしまう。
愛情と執着と思いやりがないまぜになって、我を失い傍目からはなぜその選択を?と思われる選択をする。
時が流れて少しずつ狂気から覚めていく。熱狂が収まり、はたと気付く。心がフラットになった後、それでも残る想いがある。
お互いを想うからこそ遠ざけてしまう、そんな不器用な愛。それを取り巻く普通ではないけど確かにある絆。更にその全てを包み込む愛 -
Posted by ブクログ
ヤングケアラー、毒親、依存・執着(アルコール・異性等)をテーマに扱いつつも、人に依存しない生き方や幸せを掴むということ、選ぶもしくは捨てることの大事さなど、人生に関する色んなメッセージが込められた温かい小説でした。
もっと若いうちに、、高校生の頃に読んで自分の中の財産に早くしておきたかった作品でした。
刺さったことば↓
「あんたの中心はあんたやで。どんだけ惚れても自分の城は明け渡したらあかん。自分で自分のことつまらんとかも言うな。あんたの価値はあんたが決めるんや」
「わたしにとって、愛は優しい形をしていない。どうか元気でいて、幸せでいて、わたし以外を愛さないで、私を忘れないで。愛と呪い -
Posted by ブクログ
ネタバレこの小説には、2つのテーマが描かれていてるように思う。1つは、自分が抱えている問題を、他人に委ねることことなく、自分自身で乗り越えていくことの強さについて。もう1つは、限りある人生の中で、何と、誰と、どのように向き合い、時間を過ごしていくのかということ。
ヤングケアラーとして、切り離せない大人達に振り回され、幾度となく傷つきながらも、無力な自分ができる最大値を考え、家族を維持するための自分の役割を全うする。暁海と櫂の両者の心情が理解でき、特に、自分のことを後回しにしてでも、その役を生真面目に貫く暁海に感情が引きずられ、心に深く重く刻まれた小説となった。
人生の早い段階で、簡単には消せない問 -
Posted by ブクログ
ネタバレ良かった、悪かったで評価するなら良かった。
最後の方は泣きながら読みました。
櫂も暁海もどちらも青春を経験して、大人になってお互いの気持ちが伝わらぬまま拗れてしまってと、大人になると誰しもが悩む問題に直撃しており、対話することの大切さがわかりました。
お互いが大きな問題を自分1人で抱えてしまうのが切なくて、第三者からみたら「もっと頼ればいいのに」と思ってしまうところも狭い世界しか知らないから伝わらず苛立ちに変わってしまうのも共感できました。
よい大人が周りにいてくれたのが幸いで、その世界だけじゃないんだと時間をかけて伝えていくところがとても良かったです。
愛情深くて、切なくて、儚くて、温かいお -
Posted by ブクログ
かつての誘拐犯・文と被害者・更紗が、時を経て再び出会う。世間が想像する関係とは違い、そこには家族愛とも恋愛とも呼べない、名前のつけられない結びつきがあった。
読む前から内容は少し知っていた。それでも、更紗の「家に置いてほしい」という願いを、文は受け入れるべきではなかったのではないかと、読みながら何度も立ち止まった。文は「きちんとした人」でありながら、自分自身の病気に苦しみ続けている。その背景を思うと、あの選択もまた簡単には割り切れないものに感じられた。
15年後の物語では、文、更紗、亮それぞれが抱える歪みの背景に、幼少期の母親との関係が浮かび上がってくる。母親との関係性が、その後の人格形成