凪良ゆうのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ手に渡るべき子供たちのためにもっと話題になってほしい、そしてこの本が話題にならない世の中になってほしいと思う。
昨今ヤングケアラー問題が世の中で取り上げられるようになってきた。
この本が苦しんでいる子供たちの手に届き、夕星のように立ち位置を確認させ、歩んでいく術になってほしい。
話題になる=共感できるということがある/その時期の社会問題を反映している ということが少なからずあるのだと私は考えている。
私自身の家庭環境も一歩間違えたら、というか、もはや私はヤングケアラーだった。
暁海や櫂の親のように不安定で、子供を怒りでコントロールし、しがみついてくる、そんな親だった。
大人となりある程度自 -
Posted by ブクログ
ネタバレ
一見遠回りで、しかしそれが本当の自分の人生を生きる上で必要な時間だったと思える結末だった。
所々に散りばめられたメッセージや、構成の工夫によって最後はその仕掛けに楽しませて貰った。
また、男尊女卑、ヤングケアラー問題、育児放棄なども題材にしている。
女性目線からしても、色んな問題をしっかり抱えて、時には潰れそうになりながらも直向きに自分のできる事、そして夢を追う姿に勇気を貰えた。
【内容】
読み始め、2人の置かれた境遇から唯一無二の理解者となって恋が燃えてゆく。
恋とはその人だけでなく、所作や一緒に凄く空間や風景、匂いまでもが愛おしく感じる事がよく伝わる。
2人の視点が交互に入れ替わる -
Posted by ブクログ
ネタバレとても哀しく、とても嬉しく、とても儚いのは、強く共感してしまう部分があるからなんだろうな。
櫂の昭和みたいな男らしさとか、暁海や唯ちゃんの女らしさとか、裕一の効率的な生き方とか、二階堂絵里のジレンマとか...
誰も綺麗じゃない。誰も美しくない。
だけど、綺麗じゃない美しくないものがどうしようもないほど愛おしい。誰にも理解されなかったとしても。
小説で主人公にこれほど長い時が流れるものは多くないと思う。どれもが現実味を帯びている。正直前作よりもずっと良かったと思う。前作がなければ今作もないけれど。
暁海の成長が嬉しく哀しい。もしも、もしも櫂が生きていたのなら、どんな人だっただろう。生きていれ -
Posted by ブクログ
訳あり子持ち両片思いBL。
あとがきで書かれているように、BのLだけではなくて色んな愛の形が盛り込まれた「愛情闇鍋」的作品でした。まあ、端的に言って…好き!
Lの始まり方が少しハードめなので、身構えちゃったけれど、終盤までR18はないです。ちょっと苦手かな?と思った受けくんの過去も、苦手じゃなかった。大好物なやつでした。
攻めくんも受けくんもいわゆる「イケメン」で、「アンチイケメン」な私としては少し心配だったんだけど、ちゃんと「意味のあるイケメン」です。大丈夫(何が?)
攻めくんが健気すぎて…受けくんも実はかなり健気で…健気両片思いBLと言っても過言ではないでしょう。みんなが好きなやつ -
Posted by ブクログ
なんて綺麗な本なのだろう。
この感想に多くの人に疑問を持たれるかもしれないけど、でもそれが私の率直な感想。
登場人物たちの心は本当に綺麗だった。ヤングケアラーのことや、愛への向き合い方、取り扱っているテーマは決して綺麗ではなく、重苦しいものたちばかりだった。でもそこに乗っかっている感情はとっても綺麗だった。
そして、個人的にはみんなへ共感をしてしまっていた。世間体とは大きくずれた彼らに共感をしているということは、きっと私も世の中のいわゆる”普通”とは違った感覚なのかもしれない。でもその自覚はあるし、この本の登場人物に誰よりも純粋な敬意を払えているのは私なんじゃないかとまで思う。
この物語は、 -
Posted by ブクログ
「私の人生で、最も読むべきタイミングで、出会うことが出来た本」を聞かれたら、
今後この本を答えることになるのだと思う。
心からそう思わせてくれるくらい、今の私に必要な本だった。
妻からの拒絶・別居・離婚の一年だった。その間、妻へ送る毎日の手紙に時間を掛けたので、
趣味だった読書の時間はほとんどなくなった。
すべてが一段落つき、今の私が読むべきものを探した。
私は、どれだけ身勝手だったのだろう。
相手の精神状態や、その中での本人の気持ち、そして決意を心から尊重できる人でありたい。
途中での登場人物の振る舞いも、最悪な時の自分を見ているようで、いたたまれない気持ちになる。
衝動的に押してしまった -
Posted by ブクログ
櫂と暁海のその後の物語。
物語は綺麗に終わっても、生きている人はその先の人生をずっと生きていかないといけない。
読みたかったそれぞれのその後の物語を知ることができた。
読んでいると前作がたまたま2人の事を綴っていただけで、それぞれに人生があり
生きていく中での喜びや苦しみがあることを感じた。
北原先生は前作から謎めいたキャラクターではあったが、この章を読むことで2人に寄り添ってくれた姿勢や、自分の人生を自分で切り拓く為の手助けをしてくれた訳を知ることができた。
編集者としての2人の視点は全作には無かったので、
読んでいく中で、自分がいかに自分視点でしか物事を見られていなかったんだと気