凪良ゆうのレビュー一覧

  • 流浪の月
    世間からの事実と当事者からの事実にはこんなにも差があるのだと、そして自分を守るために起こした行動であっても、人々の固定観念はそれを簡単に覆してしまうんだと痛感しました。
    デジタルタトゥーとして残り続ける罪はいつまでも追い続けて、穏やかな日常を壊しているんだと思いました。
  • 神さまのビオトープ
    とても大好きな作品です。
    一人一人それぞれが違う悩みや考え方、夢がある。知人や社会がなんと言おうとも自分を貫く。それは簡単ではないけれど自分を大切にすることは素晴らしいことを優しく教えてくれる作品です。
    鹿野くんの話し方やキャラクター性が大好きです。
  • 滅びの前のシャングリラ
    誰もが完全ではなく、未熟で発達途上。
    未来は当たり前にあって、そのどこかで今よりも成熟した自分になり、今よりも良好な関係をパートナーや友人たちと築くことができる。夢に一歩近づくことができる。

    小惑星の衝突でその「未来」が唐突に終わることを知った時、私たちは何を望むんだろう。
    誰に謝ったり感謝したり...続きを読む
  • 流浪の月
    自分も気付かぬうちに偏見で誰かを傷つけているんじ
    やないかと考えさせられました。「いい話」というのとは違うのですが、心が揺れ動くような作品でした。架空の人物ですが、2人の幸せを願っています。
    作品の中で好きだった文章を書いときます
    ・本物なんてそうそう世の中に転がっていない。だから自分が手にしたもの...続きを読む
  • 神さまのビオトープ
    凪良ゆうは日常でうっすら感じてる違和感を、これ以上ないくらい的確に表現してくれる。


    「ある種の好意は粘性のある蜘蛛の巣に似ていて、必要としていない人間にとっては逃げづらい嫌な構造をしている」

    「誰かを愛することは、それだけで不平等を生むものなのだ」

    「わたしはわたし。あたなはあなた。適当に楽...続きを読む
  • 流浪の月
    善意の残酷さ、自分の信じたいものしか見ない人々の描写がエグくて好き。この作品に出てくる絶対悪者が少なく、また私が悪者と思った人ももしかしたら私の知らないところで何かあるかもしれないと思わせられた。
    この世にあるものは真実でなく、解釈という言葉を思い出させられた。
  • 汝、星のごとく
    もう何回、読んでる間にティッシュを取りに本を閉じたか分かんない。苦しくてしんどくなって、救われて泣いて、絶望して息を呑んで、あまりに美しくて貴くてまた泣いた。
    よく個人的に、読んでる本の好きな一節をメモしているんだけど、今回のお話もたくさん好きな言葉や文章が出てくるんだけど、メモや付箋をするよりも先...続きを読む
  • 滅びの前のシャングリラ
    地球が滅亡することが予め分かると人類は異常化する。個人的には生き延びれる可能性のある2割にかけたくなるが、自暴自棄になった人たちに巻き込まれて地球が滅びるために死ぬ可能性も高くなる。
    終わりが見えない人生に飽きて消えたいと思うこともある。それは人生の終わりはまだまだ先だと思うから。
    いざ、1ヶ月後に...続きを読む
  • 流浪の月
    数ヶ月前から本を読むようになって、初めて一気読みした作品。
    更紗と文のお互いを思いやる気持ち、家族でも恋人でもないそれ以上ともいえる愛の形。
    もう言葉にできない。
    とにかく感動しました。
  • 滅びの前のシャングリラ
    読むのが面白くて仕方なかった一冊でした。

    タイトルの通り地球が滅びる前の1ヶ月間の話なのですが、その間世界は形を変えつつでも確実に滅亡に向かっていきます。

    そんな世界においても登場人物たちは成長を続けていて、そこが読んでいてとても心地よかったです。

    おわりの対談にもありましたが、滅亡までの期間...続きを読む
  • 流浪の月
    善良な人たちの好奇心を満たすために、どんな悲劇も骨までしゃぶりつくされるというセリフが忘れられない。みんな自分を優しいと思っているって本当にそうだなと。実際に私もさらちゃんの周りの人間だったら余計な心配をしてしまうかもしれない。読めてよかった。
  • すみれ荘ファミリア
    初・凪良ゆうさん。一気読み。
    なるほど、衝撃的だった。住人たちの心温まるつながりの物語かな?などとかかっていったら、えらい目に遭う展開。
    いくつかの心理的なトリック、短編をつなぎ、それぞれの登場人物に焦点を当てながら、物語が思わぬ方向へと展開していく。実はこの人いい人だったのね、とか、こいつが犯人、...続きを読む
  • 滅びの前のシャングリラ

    自分だったらと考えた。

    群像劇になっててすごく読みやすかった。
    世界が終わる1ヶ月前。好きな人を守りたい。昔好きだった人に会いたい。子供の安全を見守りたい。自分らしくいたい。自分の本当の気持ちをしりたい。登場人物それぞれの過ごし方がリアルで、それぞれにフューチャーしてくれるから感情移入しやすかった。個人的には雪枝さんの心情...続きを読む
  • 神さまのビオトープ
    愛は単純で複雑だな。
    「マタ会オウネ」の、ロボットが唯一の友達というのは、これからそんな多様性の時代がくるんだろうなと感じる。「子供の心は明るく開かれているべき」という呪いが取り払われて全員が自分らしく生きられる世の中、周囲もそれを認める世の中になればいいなと思った。
  • 滅びの前のシャングリラ
    一ヶ月後に世界が滅亡する。
    今日から最後の日までどう生きるか。

    ずっと自分ならその最後の一ヶ月どうやって過ごすかなって考えながら読んでた。
    最後が来たら世界中のみーんな一緒に居なくなるって考えたらちょっと心強い気もするけどやっぱり怖いんだろうな。
    でも自分が大好きな人達といられたらたとえ一ヶ月間な...続きを読む
  • 滅びの前のシャングリラ
    それぞれの背負った荷物、それを他人が持ってあげることは出来ない。
    でも生きてさえいれば、あゆみ続けていけば、そこには幸せみたいなものがあらわれる。
    自分を卑下する気持ちが軽くなり、今を未来を少し明るく見れるようになるいい作品でした。
  • 滅びの前のシャングリラ
    終わりと幸せ

    きっと終わりが来なかったら幸せになれなかった人たちの物語。今を大切にしようと思った。
  • 悩ましい彼  美しい彼3
    今までで1番感動した!
    読んでるこっちさえ苦しくなるシーンもあったけど、ハッピーエンドで良かった。
    そして相変わらず濡れ場が良すぎる。抗えない本能感があって最高。
  • 憎らしい彼  美しい彼2【SS付き電子限定版】

    面白い!

    面白いし読みやすいです。BLドラマから入りました。あっという間に読めてしまいます。1が良かったので引き続き購入しました。
  • 美しい彼(3)
    正直ね、
    原作読んだ時も、
    ドラマで見た時も、

    卒業式後のキスシーンで涙はでなかった。
    だけどなぜか、コミックスでは泣いた。

    それまでの平良の考えていることがどんどん私の中にも積み重なっていく。
    あの目、あの思考、清居しかみない、見えない、狂った平良。
    そして、ぱん!と突き放された(と思った)あ...続きを読む