凪良ゆうのレビュー一覧
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【2026年97冊目】
櫂と暁海を見守った教師の北原が抱える過去とは――「春に翔ぶ」、若くして亡くなった櫂と尚人の生み出した作品を世に出すことに力を入れる2人の編集者――「星を編む」、暁海と北原、二人を取り巻く人々のその後を描く――「波を渡る」。「汝、星のごとく」の続編。
「汝、星のごとく」を読んで「あまりにも救いがなさすぎる」と思った人にこそ読んで欲しい一冊です。あのままだと、止まってしまっていた登場人物たちの時が、過去から未来へと確実に動いている一作だからです。
とはいえ、最初の「春に翔ぶ」から結構重いので、そこで結構ボディブローを食らうかもしれません。「星を編む」も思わぬ流れ弾を食ら -
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『汝、星のごとく』のスピンオフ
北原先生の過去のお話、櫂の小説を発売するまでの編集者2人の奮闘、前作から北原暁海、58歳までのお話
前作で北原先生という人が謎に包まれていましたが、その境遇が分かりました。「家族」という共同体がもつ一体感の裏側を見た気持ちになりました。
前作よりも自分の年齢と近づいた分、こちらの方が馴染むだろうなと思っていました。確かに馴染みましたが、それで分かったことは、私にはそこまでハマらないということでした。これに至っては好みの問題だと思いました。
文章力、表現力、読ませる力、読みやすさ、教訓めいた言葉等等、いいと思えるところはたくさんありましたが、読みながらそうい -
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読み終わっちゃった、、
終わらないでくれとこんなにも思える本に出会えてとにかく幸せ。
ただ、映画を観てからこの本を読むべきだったかもとちょっと後悔。
「汝、星のごとく」は櫂と暁海の2人の物語だったけど、この本を読んだことで私の中でのこの小説が2人だけの物語ではなくなってしまった。
映画は2人の物語として観たかったけれどもうそうはいかなくなってしまったかもしれない。
完結してる物語の続き?の物語は読んでも読まなくても、といった本が多い中で本書はしっかり1冊の物語として成り立っていた。
北原先生がなぜあんなにも2人を気にかけてくれてあのかが分かってよかった。 -
Posted by ブクログ
本屋さんをテーマにしたアンソロジー。
本好きの自分にはとても刺さるテーマで、しかも作家陣がめちゃくちゃ豪華!
全員好きな作家さんで、どのお話もそれぞれとても良かったです♪
本は沈んだ時に一緒にいてくれる友達で、1人で好きなものに浸れる遊び場で、世界に対する開かれた窓で。
書店はそんな本の実物を手に取って比べられるポップアップショップで、誰もがふらっと立ち寄れる憩いの場で、ひと休みしたい人にとっての止まり木にもなる。
自分も本屋さんで気になる本を探しては手に取ってみる、あの時間が大好きです。
改めて、本屋さんって、本を読むっていいなぁとしみじみ思えた1冊でした(^^) -
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「真実と事実の違い」について書かれた一冊。
外側から物事を見た時、人は自分の中の真実を作り上げてしまう。その真実が本当に起きた事実とはかけ離れていても、人は自分の中の真実を曲げようとしない。なんなら、その真実を裏付けるようなことを探し求めてる。そうやって事実とは異なる真実が膨らんでいくと、事実に目を向けられなくなってしまう。そして当事者をさらに窮屈な場所へと押し込んでしまう。
「流浪の月」では、恋愛ではない男女の関係性が周りにレッテルをどんどん貼られていってしまう話だった。実際に、現実世界でも恋愛に限らず、被害者と加害者が生まれる出来事では真実と事実の乖離が起きることは少なくない。そして皮肉な -
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凪良さんの作品を読んだのはこれで5作品目。
主人公うる波と事故死し、幽霊になって帰ってきた夫、「鹿野くん」の2人と、その周りを取り巻く人たちの日常を描いたお話。
「普通」ってなんだろうと、四編の物語を通してとても考えさせられた。
うる波は鹿野くんのいる生活が「普通」だと捉えているが、叔母や周りの人たちは幽霊と暮らす生活なんて「普通」ではないと否定し、自身の「普通」を善意で押し付けようとする。他の登場人物も皆、自分だけの「普通」を抱えており、うる波は彼らと関わりながら「普通」とは何かを思考し、成長していく。
他人の「普通」を肯定も否定もせず、ただ温かく受け止められる西島さん夫妻のような人になりた -
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短編集は苦手だけど、凪良ゆうの短編集はすぐ完読できた。現代の日本人はなぜ結婚をしないのか、という理由が書かれた本だと思う。LGBTQ、地方からの上京組、フェミニズム、女性キャリア促進社会であがく女性たち。結末はそれぞれの愉しみを見つけようというポジティブな締めくくりだが、各所出てくる他社目線の身勝手な意見や正論に思わず刃向かいたくなる。反射的にそう感じてしまったわたしも、一20代女性なのであろう。
凪良ゆうの作品は、社会的マイノリティが過度に保護された社会の皮肉を炙るように他者視点(特に親や昭和世代)からも描写するので、妙にリアル。10年、20年後に読み返したらどう思うのだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ基本、浮気男は嫌いなので、櫂のこともそれほど好きじゃ
ないけど、相手がどれだけ自分のことを大切に愛おしく
思っていたかを知らずに別れたままだった二人が、最後に
一緒に過ごせたことは嬉しく思う。
愛し、愛されたと知ることは自信に繋がると思うし、残り
の人生の過ごし方にも大きく影響すると思う。
病気がわかってから暁海が駆けつけるまでの櫂が大分端折
られてたのは少し残念だけど、櫂が暁海の事をどれだけ
好きだったかが伝わってるといいな。
月一で菜々さんに会いに行くのは、暁海のためだよね?
暁海だけが悪く言われないように。
最後の時間を櫂が暁海と過ごせたのも、北原先生の優しさ
があってこそ。
興味がある -
Posted by ブクログ
ネタバレ二人にとって、仕事とプライベートの大きな転換期。
櫂は暁海に甘えてたんだな、とつくづく思う。
尚人に言った事を暁海にも伝えてたら…と思ったりする
けど、浮気男が何を言ってもあまり意味は持たないかも。
暁海風に言えば、女が馬鹿にならない限り。
思いを言葉にして伝えない櫂のせいですれ違いも多いけ
ど、櫂がどう思おうと、暁海が自分の事を自虐的に感じ
ているのは事実なので、たらればで何かが違ったとしても、
暁海は同じ決断をしたと思う。
でも、「起きて」と暁海が泣くシーンは、原作でも泣いた
けど、コミックでも泣ける。何度見てもとても悲しい。
北原先生の「子供が親を養わなくてはいけない義務はない」
が多く