凪良ゆうのレビュー一覧
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大変面白かった。
私は「汝、星の如く」を読んだあとにこの小説を読んだが、「仮に自分がこの立場だったらどうするだろう」という自分なりの正解が見つけられない、という点で共通していた。朝井リョウなどもそうであるが、「自分なりの正解が見つけられない」小説は素晴らしい小説だと私は思っている。
「事実」と「真実」は異なる。今回の話だけ見れば、週刊誌やネット上での議論がいかに浅く、愚かなものであるかを改めて感じた。
外面だけ見てわかった気になってジャッジしている、それは誹謗中傷のみならず「優しさ」にも適用されることを感じた。
最後の解説でもあった通り、普通を自任する人が「普通でない」と思われる人に対し「普通 -
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「世界が終わる時あなたは誰と何をする?」
あたしたちは、なんで、まっすぐ生きられないんだろう。
乱暴で甘い風に吹かれ、ぼくの心に理科の実験で使うプレパラートが舞い上がる。
一ヶ月後、小惑星が地球に衝突する。
そんな現実感のない地球滅亡の報せに、人間は瞬く間に世の中を荒廃させた。
だからこそわかる、「自分」や「自分にとって大切な物や人」を世界の最後の日までもがき苦しみながら大切にする人達の物語に、今の私なら何が大切で誰と過ごすことを望むかな…と考えさせられた一冊でした。
そして凪良ゆうさんの表現する言葉を改めて好きだと思えました!
友樹の好きな人で心が乱れる様子を舞い上がるプレパ -
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本物の思いやりと優しさがわからなくなる作品。根底から覆される物語。真実として当人たち同士でしかわからない温度や距離があるということ。誰にも何も邪魔できないけど、常識や世論がそれを邪魔する。『そういうことがあるかもしれない』という可能性や憶測にしかならないし、事実だけ切り取られるこの世の中では生きづらいなとも思う。表面的には語られる言葉や善意も、当人たちの本当の助けにはならないということ。むしろ、息苦しさにしかならないということ。-考え過ぎは良くないのかもしれない。見えないものは見ないようにする努力と、それを見たいと思い、追い求めてしまう好奇心。うまく使い分けるしかなさそう。
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読み終わった後、優しくなれる1冊。
「みんな当たり前のように、それぞれ不安がある」
この言葉を聞いて、心が軽くなったように感じました。
凪良ゆうさんの作品は、どん底に落ちる登場人物の描写が印象的で、登場人物と同じような経験をしてもしていなくても感情移入してしまう…それくらい心打たれる作品が多いです。
縁切り神社が舞台ですが、良い縁のおかげで前向きになれるという救いがあるのが本当に素敵。
P271 「『ぼくたちは同じだから仲良くしよう』より、『ぼくたちは違うけど認め合おう』の方を勧めたい。」
読み終えた時、この言葉が最も心に響きました。
登場人物の背景は一見すると「普通とは違う」 -
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やっぱりこの人の言葉ってスッと入ってくる
本屋大賞はファイアドームが確だろうけど個人的にこっちのがすき
1 - 多様性を理解することは大事だけどもっと胸を張って1人の大人として生きていくことが大切、短編なのにいろんな伏線があった。ハッとなる。(4.5)
2 - リアルでささる。女友達が多いからわかる部分がめちゃくちゃにあった。地元ではおまえは美人で広瀬すずみたいでしっかり働いて忙しいんだな、東京では普通なんだよ。胸がここまで苦しくなったのは初めてかも。普通に生きることが難しくなってるよな、俺だって自由になりたい。とりあえず読んで欲しいこの章(4.7)
4,結婚て勢いだと思う、2人に欠点なんてな -
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ネタバレ野口さんと言う平良の師匠のような存在ができたことで、より平良の核心が見えた気がしました。
野口さんは、テキトーなようでいつも核心をついた鋭い発言をするので、自分にも思い当たることがあって、不覚にも考えさせられるところがありました。
この話では、清居が拉致・監禁されるという大大大事件が起こるのですが、事件を通して、ちょっとした変化があったり、新しいことに気づいたり、いつもよりほんの少しだけ素直になれたりして、より2人の本音が伝わって来ました。
絶対にお互いがお互いを1番大切に思っているのに、一緒に生活しててもすれ違わずにはいられない2人にはやっぱりきゅんとします(⑉• •⑉)‥♡
普段はネガ -
Posted by ブクログ
ひとりは怖くて、恐ろしい。
なのに、人は他人を完全に理解することはできない。「あなたのため」の優しさが、人を傷つけ、遠ざける。この人とは一緒にいられない、一緒にいたら苦しい、と線を引かざるを得ない。
けれど、ずっと、ひとりは怖くて恐ろしい。
更紗も、文も、わたしたちとなにも変わらない。
ひとりが怖くて、他人に理解されなくて、他人を理解できなくて、遠ざけられて、遠ざける。
それでもひとりが怖いから、と世界に順応しようとしていた2人は、もう一度出会って、ひとりではなくなった。
更紗と文が一緒にいる限り、ひとりになることはないだろう。
世界中が全て敵にまわっても、なんて言葉があるけれど、きっと2 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「事実と真実は違う」
この言葉がこんなにも突き刺さる小説はこれしかないと思う。
読む手が目が止められなかったです。
常識や正義感や善意という名前がついているどこもなにも尖ってないのに、人を刺せる刃物に
たくさん刺される文や更紗に切なく、
また文と更紗が出会って、他人同士なはずの男女が恋愛とは違う何かでお互いを
優しく支えあって、想いあっている姿に、
色々とあったとしても、
2人があの時出会ったことに意味があったし、
出会えてよかったのだと思えました。
「わたしの手にも、みんなの手にも、
ひとつのバッグがある。
それは誰にも代わりに持ってもらえない。
一生自分が抱えて歩くバッグの中に、」