あらすじ
「凪良ゆう作品集」シリーズ新装版第2弾!! 二十歳で出会い、同棲から始まった平凡で満ち足りた関係は、社会に出てもずっと続くと思っていた──25歳になり、念願のフードスタイリストのアシスタントとして修業の日々を送っていた水野(みずの)。恋人の阿久津(あくつ)の誕生日を手料理で祝うはずが、すれ違いから喧嘩になり、一方的に別れを告げられてしまう。「二度とあんな恋はしたくない」──ところが一年後、偶然の再会をきっかけに、再び友人同士として恋愛とも友情ともつかない関係をつづけることに…!? 人生の分岐点で一度は別れを選んだ男たちが、15年の時を重ねて辿り着いた愛の最終形‼ 番外編「16年目」「17年目」の2本を初収録。※口絵・イラスト収録あり ※本作品は幻冬舎コミックスから刊行された書籍『薔薇色じゃない』からカバーデザイン、口絵・イラストを一新した新装版となります。重複購入にご注意ください。
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Posted by ブクログ
とにかく悲しい涙、切なく苦しい涙、そして最後には幸せな涙を流しながら読みました。
水野と阿久津、出会って5年は順調でこのまま続くと思っていた関係がお互いに胸に小さな棘を言葉に出せずすれ違ってしまいいつもなら仲直り出来るはずなのにこの時阿久津の母が倒れてしまった事が阿久津の思いと行動を決めてしまい水野へ別れを告げてその1年後に結婚へ、と阿久津の気持ちもわかるけどでも事情を知らない(阿久津は話さない)水野のショックがとにかく辛くて辛くて。
水野が阿久津からの別れに何とか乗り越えようと心では血吐き体に様々現れながらも耐えて生きてきた姿には涙が止まらず。
その後再会し友人としての付き合いが始まるけれどお互いに胸の中では思うことがあってもどかしくてもどかしくて仕方なかったです。
阿久津は結婚離婚と母の死、水野もようやく得た恋人の浮気とか色々な事の月日を経て水野がいかに大切な存在であるのかを、水野がいなければ生きていけないとようやく悟り告白する場面では水野も受け入れるのかと思ったけど水野の答えは「NO」だったのには好きで好きで仕方ないのに何故?と思ったけれどそこからの水野の言葉の重さにそのまで傷付いていたのだと改めて分かると納得で。
その後に水野が過労で倒れ、当て馬?に触発されたのとある人の経験談からの土下座には驚きでした。
水野への仲直りのアイス、2人の「ルール」が水野の頑なな心を少しづつ溶かしていって15年の時をかけて心から繋がれた2人には感動の涙でした。
些細なすれ違いが大きなヒビを作ってしまう。
これからの2人もまだまだ色々とあるかもだろうけど巻末に収録されている「16年目」「17年目」を読むと収まるところに収まっていけるんだろうなと思えて心暖かくなりました。
社会人BL、やっぱり最高だと再確認させていただきました!
主人公たちの感情の動きがリアルすぎて、グサグサ心をえぐられました。こういうすれ違いってあるよね。私だったらどう伝えるだろう。そんなことをグルグル考えました。
ここまで深く愛してくれる人に出会うことが、どんなに幸せなことか。素敵だなぁと羨ましく思ってしまいました。
Posted by ブクログ
ほぼ10年前に読んだ作品の新装版
10年前のは処分してしまい買い直し。゚(゚´Д`゚)゚。
書き下ろし追加だからまぁ良いか
20歳で出会った2人の15年愛
16年目、17年目が書き下ろしかな?
出会いから別れ…そして再会
歳を重ねるから相手の事を理解できる
けれどなりふり構わず突っ走る事もできない
本当の気持ちにフタをして取り繕う事が上手くなる
頑張れ阿久津!
カッコつけてる場合じゃない!
光流の気持ちがわからないのか!!
当て馬君の九地が最後に言った言葉
「身体の関係がなかったんだとしても、精神的には寝てたと同じですよ」
いい事言うじゃないか〜♪
この作品の構成が好き
27歳【水野光流】と【阿久津慧一】のように
ある事柄を2人別々の視点で描かれる
これってまんま「汝、星のごとく」じゃないか!
2人の気持ちを1番知ってるのは読んでるわたし!!
まさに神視点⁈
歯がゆい!でもそれがいい!笑笑
10年前にこの技にやられていたとは…
新装版ありがとうございますm(_ _)m
次は何を新装していただけますか?
仲直りはやっぱりアイスクリームよね
ケチっちゃダメ!ハーゲンダッツよ!!
Posted by ブクログ
待望の新装版第2弾!!
やはり文章が素敵で、あれもこれもと全ページについて語りたいことがあるのですが長文を垂れ流すのも違う気がするので特に印象に残ったところをピックアップしながら振り返りたいと思います。
p48~
阿久津が水野と別れた後のことですね。その事実を受け止めるのにかなり時間がかかったのですが「阿久津が1年後、女と結婚した」の1文で膝からなにから全て崩れ落ちました。
恋人になってから5年間の幸せな2人を見ていただけあってこの場面は酷く心が痛みましたね。
それより「あんなに愛し合っていたのに女だァ!?」と私は阿久津に対して些か憤りを感じてしまいました。
でもそれは大事に育ててくれた母に対する想いがあったからだということが後々明かされ私の怒りは居場所をなくし右往左往することになったわけです。
孫を抱かせてあげたいという気持ちは分からんでもないですがその事を水野に話さないものだから…
そして因果応報とはこれのこと。結局結婚した女性、庸子とも上手くいかず子供を授かることなく離婚する羽目になるのです。
また別れか…と落胆する反面少しの嬉しさもありました。
これで水野と復縁できるではないか、と。
まぁ、一筋縄でいかないのがこの作品の魅力な部分ですね。いとも簡単にそんな妄想はぶち壊されました。
庸子と離婚した後、水野と会いますがそこで早坂という男と付き合ってると言われるんです。
ぬああぁータイミングが悪い……
水野はもちろん阿久津が離婚したことは1ミリも知らないわけですから。
もどかしくてもうおかしくなりそうでした。
水野に男の影がある度に阿久津がセコムの如く追い払うわけですが、ここで初めてそれができなかった…
ここでも分岐の標識はぐるぐると回り続けていたのでしょうか。
こんなにも激しいジェットコースターに乗ったのは初めてで情緒がどうにかなってしまうところでした。
「才」の大将の助言、そして久地君がオウンゴールしてくれたおかげで念願の復縁に思わず涙です。
久地君にはこれから幸せになってほしいですね。
アイス大量買いの場面は印象深く残りました。
2人にしか分からないルール。長年共にしてきた関係だからこそ他の人には踏み入れられない領域。
阿久津と水野が出会ってから波乱万丈な15年の恋の旅路。
その後の16年、17年後の幸せそうな2人も見れてにんまりです。
自分の人生を見つめ直せる素敵な作品でした。
新装版第3弾も刊行されるのでしょうか。
続報に期待です。
Posted by ブクログ
凪良さん。
やっぱり凄い作家さんです。゚(゚´ω`゚)゚。
こんなんね、もうBLとか、そんな狭い場所に置かないで、夏の100冊に入れちゃってくださいっ!ほんと、いい本いっぱい書かれるなぁ。。。
いやぁ、良かったです。゚(゚´ω`゚)゚。
子供の頃に読んだ少女漫画は、大抵両想いになるところでお話が終わっていました。
片想いを続けて、最後に両想い。
子供の頃はずっと両想いがゴールなのだと思っていました。
大人になった今、わかりますとも。
その先ですよ。
片想いより、ずっとずっと長い世界がはじまるのですから。
お互い好きなのに、いや、好きだからこそ?仲違いしてしまったり。
好きだから求めるものが増えてしまったり。
実際は片想いの世界より、そんな時間の方が長いのかもしれません。
この本は、エロ少なめ、ギリ Rまき 指定無しで読める感じでございました(*´꒳`*)
これは男と女に当て嵌めてみてもかなり感情移入できます♪
私の気持ちは光流くん寄りでした。
何だか気持ちが分かりすぎてしまって。
心を込めたお料理って、いいですよね(*´꒳`*)
2泊3日でまたまた大阪にお笑いを見に行っていた娘から、
「18:00前には浜松着くよ!母ちゃんのご飯食べるっ!」
とLINEがあったので浜松駅まで仕事終わりにそのまま迎えに行きました。
ご飯があると、家族が帰ってきてくれますね (๑˃̵ᴗ˂̵)و
切なくて愛しい
「未完成」新装版に続き、こちらの作品も夢中でよみふけりました。
凪良先生の登場人物たちの過去の傷つきや機微な気持ちの描写に脱帽です。
阿久津慧一と水野光流のふたりの思いが離れたりニアミスしたりしながら物語が進んでいく様にワクワクドキドキしました。
そして、最後の章は改心した阿久津と水野の可笑しく愛おしいやりとりに笑いながら読み終わりました。
読むべきBLの一冊
2人の長い年月のあれこれを、すぐそばで見ているような、リアルさがあります。
夢のあるファンタジーも好きですが、嘘くささがなく、血のかよった人間みを感じさせてくれます。
筆者の筆力の凄さでしょうか
最後まで、2人がどうなるのか分からず、一気に読んでしまいました。
Posted by ブクログ
社会人同士の復縁モノ。
20歳で出逢って付き合い始めて、別れて、再会して、友人になり、別の恋人ができたり、結婚したり。
腐れ縁なのか、運命なのか。
ちょっとしたタイミングの悪さで、こんなふうに破局するんだというリアル。
ずっと攻めにモヤモヤしちゃうな。気持ちは分かるけど。でも、最後振り切ったので星5。
Posted by ブクログ
「まちがえたらやり直して、壊れたら修理して、何度も何度も繰り返す。」
恋愛ってどの世界でも変わらない。楽しいけれどそれだけじゃなくなってくる。
凪良さんが昔書かれていたBLが次々と復刊しているという事で、第1作目の『未完成』は様子見したのですがこちらはみんみんさんが面白いと教えて下さったので早速読んでみました。
凪良さんがあとがきで
「ファンタジー全盛の昨今のBL小説で、もはや遺物となった良くも悪くも市井の男たちの物語、どうぞ広い心で楽しんでいただけるとありがたいです。」
と書かれていましたが、ファンタジーBLが流行っているのですね、また新しい知識がインプットされました。
本作は凪良さんが仰る通り普通の人達が頑張って働いて夢を追いかけて、その中で恋愛や結婚について悩んで進んで行くお話。
家庭環境のせいで男は弱音を吐かずに家を守るという亭主関白気質になってしまった阿久津と、フードコーディネーターの夢を諦めずに追い続ける水野。阿久津は水野にすら素直に疲れている事を話せないのでたまにぶつかってしまう。
水野は頑張っている阿久津の事は認めているが、自身も夢を叶える為に奮闘しているので余裕の無い時もある。
阿久津にとって水野の料理は心を癒してくれる大切なもの。だから疲れている時にはどうしても欲してしまう。
その辺りをきちんと説明できないので水野には伝わらない。
小さな違和感が積もって行くうちにズレが生じ始める。
20歳で自然と惹かれ合い恋人になり同棲を始めていた2人だが、阿久津は25歳で別れを決意する。
なんでだ!こんなお似合いなのになんで別れるんだよ!!と、前情報として知っていたのに阿久津にちょっと怒る私。これは阿久津が悪いと思う、疲れて料理するのって大変なんだからな!
とぷんすかしていたのですが、実は阿久津にも深い事情があった…。すまんかった…!それは辛い…
別れた後の2人には新しい恋の訪れや、仕事の転機などがそれぞれにやって来てそれぞれの人生を歩んでいました。けれど15年の間、ずっと傍にあったお互いの存在。
別れた後も共に年を重ねて行く2人。
本当に、ゲイとかストレートとか関係なく何処にでもありそうな話なんです。なのに凪良さんの美しい文章と、阿久津と水野の2人の視点で交互に語られて行く構成のお陰で、壮大な人間ドラマを読んでいるような気分に。
みんみんさんも書かれていましたが、成程、これが『汝、星の如く』の原点か!
一穂ミチさんの『メロウレイン』の時にも書きましたが、日常の中の心境の変化や何気ない恋愛模様は書くのが難しいと思うのです。その中で2人が昔のお互いに感じていた事と向き合い、遅ればせながら気付きを得たり。
離れられないのに道はどんどん外れて行くような2人に、どうなるんだこれ?!まさか復縁しないで終わるんじゃなかろうね?!と必死にページを捲っていました。
それにしても、ゲイの方々にとっては結婚して家族になれないと言う問題がかなりネックになるんですね。
子供ができない云々の問題は男女の夫婦間でもありますけど、親に話せずに結局は女性と結婚する方もいると書かれてあり驚きました。確か三島由紀夫さんの『禁色』でも同じような事が書かれていたような。
阿久津が何度も自問自答していた台詞。
「右折しますか?
左折しますか?
こちらでいいですか?」
これがやけに心に残ってしまった。まさに人生ってこれの繰り返しですよね。
時間がかかっても良いから最後は進む道を間違えないでおくれよ!と途中から阿久津を全力応援していたけれど、まさかの私もびっくりの荒技に出る阿久津!
あー…恋って、恋って良いなあー!!(発作が始まった)
苦しい事もあるけど、やっぱり良い!!
仲直りのアイスクリームを食べるシーンもめちゃくちゃ良い!
ちくしょー!いつまでもそうやって食べさせ合っていなさいよ!!(キュンが行きすぎて怒り出した)
本作は驚く程にラブシーンが少なく、(イチャイチャはしてますけども)凪良さんのBLも気になるけど中々手が出せないと悩まれている方にはお勧めです。
恋愛を含めた人生がここにあります。
前から読みたかった『ショートケーキの苺には触らないで』も復刊との事で、今から楽しみです。
凪良さんのBL…宜しいですなあ。(しみじみと)
Posted by ブクログ
復縁系BL小説。
キャラ文庫で出している凪良ゆうBL新装版作品集の二巻目。
もうね、復縁ものだから主要カップルが他の人と付き合ってたりする描写が長くてですね。次どうなっちゃうの?え、そういう選択する??え??え??ってなって一気読みでした。
別れに至る理由がリアルすぎて。これ異性同性関係ないよ!ていうね。私だって常日頃思うことあるよ!ていう感じ。
主婦の方々、首がもげそうになるんじゃないかな。女子高生とかじゃなくて既婚者or同棲経験者に読んでほしい。
R18描写はすごくライトなので初心者にもお勧めしたい。
誰かと一緒に暮らしていくってさあ、ほんと「薔薇色」だけじゃやっていけないのよね。それでも一緒にいたくて一緒にいるんだよね、としみじみしちゃった。
Posted by ブクログ
【2025年86冊目】
水野と阿久津が出会ったのは、ゲイが集うパーティ会場。わかりやすくお互いの性指向を理解した上で付き合い始め、順風満帆のまま同棲をスタートさせる。フードスタイリストを目指す水野を生活面で支える阿久津だったが、水野が仕事を持ち始めたことで二人の関係性に変化が訪れ、別れてしまう。一年後、阿久津に再会した水野は阿久津が女性と結婚したことを知って――。
まさかのすんなりお付き合いからスタートする今作。どういう話の展開になるのかしらと思ってたら、まさかの片方が結婚!でも友人としての付き合いは続き、離婚したと思ったら今度はもう片方に彼氏ができていて…という綺麗過ぎるほどのすれ違い合戦。時には水野の立場で、時に阿久津の立場にたって、非常にモヤつきながら読み進めました。
でも、さっさと元の鞘に戻りなよ!と言えない感情が丁寧に描写されており、外野(読者)はやきもきするばかり。水野は阿久津に、阿久津は水野に振り回されていましたが、こっちは2人に振り回されっぱなしでした。ぐっ、面白かった…
凪良ゆうさんの文章は本当に読みやすくて、するする入ってきて淀みなく読めてしまいます。そして面白い。BL初心者の方で、でも読んでみたいなという方は凪良ゆうさんの本から入って欲しいくらい(それ以外をほぼ読んだことがないので何とも言えませんが)というか、BLだからって倦厭しないで読んで欲しい!凪良ゆうさんの話はどれも良いので!
大将がいいキャラで好きでした。私も飲みに行ってみたい
Posted by ブクログ
○『薔薇色じゃない』
新装版シリーズ二冊目!
○凪良ゆう(著)
○口絵・本文イラスト 円陣闇丸(えんじんやみまる)
○徳間書店
○BL小説
○新品を購入
愛や成長、人生の選択が交錯する感動的なBL小説です。
登場人物たちの切ない恋愛模様が、わたしたち読者を、最後まで惹きつける魅力的な物語。
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(あらすじ)
二十歳で出会った水野光流(みずのひかる)と阿久津慧一(あくつけいいち)は、順調に同棲生活を送っていた。しかし、仕事の忙しさやすれ違いから喧嘩が増え、25歳の誕生日に突然別れを告げられた。
一年後、偶然再会し、友人関係を築く中でお互いに成長していく二人。
果たして、彼らの運命は再び交わるのか?
心の中には、どんな想いが秘められているのか?
(主な登場人物の魅力と特徴)
・水野光流(みずのひかる)
イケメンで、フードスタイリストを夢見る主人公。
料理が得意で情が深く、周囲を思いやる心を持っている。
しかし、彼は仕事に追われて心の余裕を失ってしまう。
大学時代に出会った阿久津慧一(あくつけいいち)と恋に落ち、同棲生活を始めたが、忙しさや喧嘩から別れてしまう。
・阿久津慧一(あくつけいいち)
光流(ひかる)の恋人。
男らしく整った顔立ち。
家事が苦手なので、いつも光流を頼りにしている。
母子家庭で育ち、母親を守るという強い意識を持っているため、自分の感情をあまり人には話さないタイプだ。
彼もまた、光流との関係を大切に思っているが、ある理由で別れを選んでしまう…
この二人の関係性や、それぞれの成長が物語の大きな魅力だ。
再び出会うことになる彼らは、友人関係を築きながらお互いに変わっていく。
果たして、彼らの運命は再び交わるのか?
過去の痛みや愛が、二人にどんな影響を与えるのか?
読み進めるうちに、彼らの感情にどんどん引き込まれること間違いなし。
(舞台や世界観)
物語は、現代の日本を背景に、登場人物たちの仕事や恋愛、家族との関係がリアルに描かれていた。
光流のフードスタイリストという職業を通じて、料理や食の大切さも強調されていて、その描写が情感を豊かにしていると感じた。
(ページをめくりたくなる展開)
20歳で出会った光流と慧一は、まるで磁石のように惹かれ合い、同棲を始めた。
最初は順調だったが、仕事の忙しさから心に余裕がなくなる。
お互い相手を思って行動しているはずなのに、心が通じずギクシャクした日々が続き、25歳のときにとうとう別れることに…
この物語では、2人それぞれの視点で彼らの思いや感情が語られている。
彼らのもどかしさや切なさを直接感じることができるだろう。
喧嘩の後、仲直りすると思いきや…
どうしてこうなってしまったのか?
という疑問を抱えつつ、続きを読みたくてページをめくる手が止まらない。
彼らの未来には再び希望が訪れるのか?
気になって仕方がない!
一年後、仕事を通じて偶然再会した光流と慧一。
私は、ぜひ彼らに復縁してほしいという気持ちでいっぱいになった。
おそらくひかれ合っているはずなのに、なかなか進展がない。
そんなじれったい展開が、逆に人間らしくて魅力を感じた。
彼らのこの微妙な関係が、いつまでも読み続けたくさせてしまうところなのだろう。
果たして、2人はどうなる?
過去の経験から何を学んだのか?
彼らの心の葛藤や、これからの選択が、物語をどのように動かしていくのか?
目が離せない展開が待っている…
(ひとこと)
愛と人生の選択について深く考えさせられる作品でした。
光流、慧一のどちらの気持ちも理解できるからこそ、もどかしかったです。
好きな人とずっと一緒にいたいと思う気持ちはよくわかりますし、それはとても素敵なことです。
しかし、別れることも実際にあることで…
恋愛小説は、人と人との気持ちが複雑に絡み合って、先の展開が予想できない魅力があり、その中毒性にはまります。
さらに、光流が、食に対して真剣に向き合う姿勢から、命をいただいて生かされていることへの感謝の気持ちを忘れてはいけないと、改めて強く感じました。
一気に引き込まれて夢中になって読みました。
とても素敵な作品でした!