凪良ゆうのレビュー一覧
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攻め:仲村時生
受け:萩原なつめ
母子家庭のナツメは市営住宅の隣同士に住む父子家庭のトキオと夜ご飯を一緒に食べる幼なじみ。
そのトキオから友情以上のものを告白されて…。
すごく切なかった。
今まで友人だと思っていた相手から恋愛感情を伝えられて右往左往する一部、離れた間に自分の気持ちをやっと恋愛だと気付いて上京したのに、既に付き合っている人がいてその気持ちのもって行き場の無い自分。
しかも恋敵がいい人過ぎて辛すぎる…。
あ〜切なかった。
もうどうするの、どういう纏まり方になるのとハラハラして読み進めました。
ヤコ先生があまりにも良い人過ぎて、泣きそうになりました。ヤコ先生にちゃんとし -
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ネタバレやっぱ、この作家さんはうまいな~。。大好物の幼馴染ものです。前半はトキオ⇒ナツメの片恋。ナツメの方も特別な存在だと意識しながらも恋愛ではないからとトキオの気持ちに応えられない。関係を壊さないために、危ういギリギリのラインを超えないように、気持ちを募らせていくトキオが切ねーー!そして後半、離れて初めてトキオに対する気持ちを自覚したナツメは東京へ。けれども、トキオにはすでに新しい恋人がいた。ここがすごく切なさMAXで身悶えしそうになった。固い絆で結ばれているはず。トキオはいつまでも自分を好きでいてくれるはずだという根拠のない確信。でも、すっかり新しい恋人との生活をスタートをさせているトキオを見て、
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ネタバレ幼馴染み 片思い すれ違い
あぁ、もうこの大好きワードで嵌らないはずない。
もどかしくって、じれったくて、胸がきゅんきゅんして堪らん。
前半はひたすら攻が受に片思いし、後半は受が攻に片思いするという展開だったので、この片思いループにいっしょに嵌って胸が苦しいです。
受視点なので、後半なんて特にせつない……。
脇キャラも良い具合に飛んでて、面白かったです。
テーマが「普通」とのことですが、確かに淡々としてます。
筆力ないと、多分とっても暇でつまらないお話になると思うので、ひとつひとつの感情や言葉の拾い方が上手い作家さんだけに楽しく読めました。
欲を言えば、オネエの先生の救済話が読みたかった。 -
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最初は嘘で始まった関係だけれども、一緒にいる時間が増えるにつれて相手の飾りのない優しさに自分の中で長く閉じ込めていた「愛情」という感情に向き合うーというお話です。主人公・蓮はネガティブ思考だけど彼は彼でトラウマというか、家族に愛されず子供のころからすでに自分自身を守っていかなければいけないという孤独という深い傷に長く悩まされていたのです。だからなのか、うずうずすんな!てところもあったけど、でも仕方ないよね、とつい思ってしまいました。人間関係からうけた傷というものはそうそう治るもんじゃないし、周りが優しくしてくれたって、全て理解してくれて受け止めてくれたって治ることができるもんでもないですからね
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前編がほとんど二人に限って穏やかな雰囲気が漂って、最後のトキオと秋元のケンカと上京の別れ話がとても感動的で切ないだ。後篇はオネエさんと呼ばれるヤコ先生の参上のことで、一気に生き生きした雰囲気へと変化したけど、実は息が詰まりそうに苦しい感じが滲んでることに気がした。やっぱり三角関係になると、心が持ちそうはない。今回は攻めキャラがとても好きで、無口で無表情な外見を裏切って、ナツメのことときったら、何も見逃しはしない。何も関心がもっていない、ただ漫画にはまったと思いきや、ナツメのことときったら、思わず本気を出して怖いやつになった。いつもナツメが振り返ると、トキオが後ろに行って黙々と見守ってた。そんな
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せつない幼馴染みもの。「隣の猫背」というのが表題作の前に入っていて、これはトキオとナツメが10歳で出会って隣同士に住むようになってから、高校生になって別れが来るまでの年月が描かれています。
とても詳細に二人の間の出来事が描写されているので、肌感覚でトキオとナツメの気持が理解できます。片親同士で、恵まれた環境とは言い難い子供時代を送ってきた二人だけど、良い事も嫌な事も互いの絆の一部になっていて、その積み重ねがあるからこその愛なんだなと感じさせられます。トキオのナツメに対する気持が単なる恋じゃないのが伝わってくる。なのに、ナツメには友情以上の関係がわからなくて、トキオと離別してはじめて彼の存在の大 -
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幼なじみモノ。
出会ってから、ずっとお互いがかけがえのない存在の2人。
ある事件がきっかけで、受けの側を離れて、先に夢に向かうことになる攻め。
攻めの想いを知って、受けは混乱するがそれでも離れたくない。
体をよせあうけれど、結局分かれてしまう1話目。
離れたことで、自分の恋に気付いた受けは、今度こそと上京するが
仕事先は倒産、攻めには恋人が…。
彼らが再び通じあうまでの2作目が表題作。
元々、アップダウンの激しいお話を書かれない凪良さんの
さらに緩やかに切なく進む。
当て馬、すごく良い人なんで、人によっては素直に萌えられないかも?
ぜひ彼が幸せになる続編を!
報われなくても、攻めを -
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ネタバレクズな男や家族に人生振り回された女の子の話。
家庭環境に恵まれず、閉鎖的な島の狭い世界で出会ったから恋に落ちてしまったように思うだけ。健全に生きる彼女と、調子に乗っていき人生の保険もなく失いっぱなしに落ちていく彼氏。その上、他に女を何人も作っているのに、どうして十年以上お互いに遠距離で付き合っていると思えるのか不思議。
お互いに責任感が本当の意味でないからすれ違っていく。誠実さも足りない。大人になりきれていない。
割り切る力もない。
最後、死んでちゃらとなり美化されることが嫌いなので、這いつくばってでも真っ当に生きてから中年以降に死んで欲しかった。
そして同じことが繰り返される気味が悪い世 -
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人を愛するが故の歪んだ行動をとってしまう人たち。
親は子供を平等な愛情では愛せない。気が合う、合わないもあり、自分でも気づかないうちに左右に1人ずつ子供を載せた心の天秤が、少しずつ一方に傾いていくこともある。
文中から
神さまは人にとって無駄なものはなにもお与えにならない。冬が長く続き、きみの心は種のように眠っている。けれどいつかふたたび芽を出す。
今はまだ、その芽にはなんの名前もついていないけれど。
気づかず通り過ぎ、気付いて振り返り、慌てて戻る。間に合わないことのほうが多いが、間に合うこともいくつかはある。そして今日という日が流れ、過ぎ去り、また明日がくる。 -
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短編三つ。扉絵が可愛かった。
春に翔ぶ
北原先生と、高校生の明日見菜々ちゃん。
驚いた⁉︎結ちゃんの血縁⁉︎
〜心地よかった。〜自らの生き方を選んだのだ。〜
〜ぼくはようやく泣くことができました〜
星を編む
コミック誌の編集長と、文芸誌の編集長。
植木渋柿と、二階堂絵理。
『息を止めて深い海に潜る』
『社会的に成功している男がふとした時に見せる少年性』
『美しく理想どうりに整った愛などない』
『仕事を信じる』
波を渡る
北原暁海と15歳上の北原草介
〜物語は今の自分を映す鏡のよう〜
今治の人、菜々、ラプンツェル
ー先生、暁海さんは生きているんですよ。
ーもう余計な荷物はもっていたく