あらすじ
俺ならもっと、先輩を大事にするのに──。高校2年の高良(たから)が恋に堕ちたのは、3年の先輩・真山(まやま)。けれど彼は大切な幼なじみで親友の恋人で、いくら想っても叶いはしない…密かな想いを胸に盗み見た、綺麗な横顔。昼休みの屋上で一緒に食べたお弁当。夏休み、一度だけ奪った海辺のキス──三人の時間が心地よくて、微妙な均衡を崩せずに…!? 大切に想うあまり封印し、押し殺したはずの17歳の激情。十年後の再会が、白衣の似合う大人の男を一途な少年に還らせる──時を経て鮮やかに花ひらいた真実の愛!! 後日談となる「グッデイグッデイ」に加え、書き下ろし番外編「さくら」を収録!! ※口絵・イラスト収録あり
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14年越しの恋
普段は漫画しか読まないので最後まで読みきれるか心配でしたが、一気に読んでしまいました。
高校時代に最悪な形で出逢い、何も出来ずに別れがきて、そして月日が経って再会する。よくある話かなと読む前は思っていましたが、育った環境や立場の違う3人のそれぞれの思いが丁寧に描写されていて、BL小説とは思えないくらい感情移入しまくりで泣けるし、濡れ場もきちんとあり、とても読みごたえのあるお話でした。
マヤちゃん先輩がいい人だし可愛いし、諏訪にも幸せになって欲しい。個人的には高良の、幸せな家庭で育った後ろめたさみたいなものにすごく共感できました。ていうか高良は本当に出来た人間で、優しくて包容力があって、全てにおいて尊敬です。末永く幸せでいて欲しいと思います。
後日談もあってよかったです。すごくほっこりしました。
きっと何度も読み返すので、購入してよかったです。ありがとうございました。
好きすぎて何度も読んでます
このお話が好きすぎて、本で買った後にずっと持っていられるようにと電子でも買ってしまいました。
どこが好きって、受けの先輩が死ぬほど好きなんです。
表面的には不愛想で怖そうなのに、本当は情が厚くて温かくて、恋をしたら全力で相手に心を捧げて……それなのに出会う相手が悪くて、裏切られて傷ついて、でも嫌いになれずに一人で苦しむ……そんな彼の、高校時代と大人になってからと、真剣な二つの恋のお話でした。
恋に臆病になっている彼が、大人になった高良にどうしようもなく惹かれながら、でもきっとだめになる、また失ってしまうんだから、溺れたらだめなんだって必死になってブレーキかけようとしているところが可愛くて…!心から幸せを願いました。
高良なら大丈夫だよ、マヤちゃん!どうかいつまでも二人でお幸せに。
料理ができる不幸受け
凪良ゆう劇場によくでてくる料理や食事は、主人公たちの言語化されていない愛情表現である感じます。
この物語も、高校時代から十年後に再開した二人が、攻めは質実共にスパダリとなり、受けは幸薄く料理を生業として、食事を介してお互いの気持ちを繋ぎ止めていく様子が描かれています。
食べること(食欲)は、性欲とも繋がる、根源的なものだから、二人の関係や愛情を深める役割も果たすのだろうと思いました。
匿名
読後感良いです
凪良先生の作品すきです!どの作品も私の気持ちに刺さります。切なくて涙が勝手にでちゃいます。
恋愛や青春の気持ちが蘇ります。bl以外のジャンルの作品もすごく良いのでオススメです。
感情移入がえぐい
これだけ間男である諏訪に死んでほしいと思ったことはありませんでした。けど、死んだら余計に思いが残るからこの線は無しだな、、と思い直して読み続けました。あとがきで作者様が諏訪に対して憐れんでらしたので、そうか、そういう男かとやっと諦められました。と、そう思うほどまでも諏訪が二人を傷つけるので苦しかったです。なのに諏訪の意に反して幸せになる話しも読んでみたいと思いました。くそー、さすがだなー、、凪良先生。
甘く切ない
高校時代の友情と甘く切ない初恋。その想いを引きずり、15年を経て、大人になってもまだずっと好きだった、という想いをようやく告げる。本当に切ない恋です。でも、その想いが叶えられ、読んでいてホッとしました。
さすがです
凪良先生の作品が大好きです。恋愛作品は一途に好きという作品が好まれるんだろうけど現実は一途な人ばかりではない。だからこそ作品にリアリティが加わって深みが出ると思います。切ないけど良いです。
切なくて泣ける
三角関係の話で、前編は高校時代、後編は再会して三十路の十年(以上)愛です。スパダリ×薄幸美人
高校時代は高良(ゲイ寄りのバイで後々の攻)視点で話が進みます。
高良の親戚の諏訪(バイ)×マヤちゃん先輩(ゲイ)カップルに高良が横恋慕するのですが、諏訪が訳アリ男なので憎めない…後書きにあるようなスピンオフで救済されてほしい!と思ってしまいます
本編の後編(三十路以降)はマヤちゃん先輩視点で、本編の後に入ってる短編2本は高良視点に戻ります。
ちゃんと両想いになりますが、攻が受のこと大々大好きで攻視点メインなのが読んでてキュンキュンします。
高校時代の攻の片想いも高校時代から(相手は違えども)ずっと続く受の健気さもどちらも切なくて泣けます。
切ない話で泣きたい人におすすめです。
Posted by ブクログ
旧版は読んだことがなかったので文庫版として再販は嬉しいです。攻め視点のBLって今では珍しいような気がします。マヤちゃん先輩が綺麗なだけでは高良はここまで惚れることはなかったのかもしれないと思いました。(諏訪と付き合っていて見た目とは反して健気な姿をみせる真山により一層惹かれたのかなと)
表紙のデザインで損してる気もします...
Posted by ブクログ
出会うタイミングが違ったら、色々変わったのかな。そう思わずにはいられない話だった。遠回りしたからこそ、良かった部分もあるだろうけど。
高良とならゆったりとした穏やかな時間が過ごせそう。今後も変わらず、2人には一緒にいて欲しいと思った。
良かった
高良視点と真山視点からのストーリーが丁寧に描かれていたので、内容が入りやすく一気に読めてしまいます。
それにしてもだから…
いい男に成長してて なんかグッときた。
とにかくもどかしい。最後に成就したのでまぁよかったのですが、そこに至る14年の過程が実にもどかしさの連続です。諏訪の再登場にドキドキしてこれはもうだめか、と思いましたが、彼も心に傷を抱えながら必死に生きてるだけで悪い人間ではなかったようで安心しました。
一途に
色んな意味で葛藤のある高校生。
ふと、親戚の彼氏が気になり始めるところから13年。
どちらも甘酸っぱいところがなんとも言えないですね。
元々の性格は変わらないけど、やっぱり月日とともにそれぞれ大人になってて、その時々の想いもすごく濃かったです。
Posted by ブクログ
凪良さんのBLを読んでみようって思った時、
宝井理人さんの絵が好きなのもあってこちらを選んで購入。
これは面白かったです。
眼科医の息子でまじめな高良は、ノンケだった親友、諏訪に彼氏を紹介された。
その彼氏、マヤ先輩を好きになってしまった。
どうやらマヤ先輩がめちゃくちゃ諏訪が好きでアタックしたらしい。
諏訪は複雑な家庭環境から一人になるのが嫌で、マヤ先輩と付き合ってからも
どうも女の影がちらほら。
そのたびに大好きなマヤ先輩が傷ついているのを横で見ているのはつらい。
そんなとき、泊まり込みで海の家のバイトに夏休みに3人行くことになり・・・
なんかもう、みんなみんな幸せになってほしい。
って思う話でした。
そして挿絵の宝井さんの絵はやっぱいいな~
匿名
宝井理人さんの挿絵に惹かれて購入。
高校生から社会人になるまでの三角関係の作品。
友人である高良が自分の恋人を好きであるのを知っていながら容赦ない諏訪はなんてひどい奴と思ったけれど、後半、彼の抱えているものが高良視点で徐々に明らかにされるにつれ、やっぱり憎み切れないキャラで、彼のその後はどうなったのか気になった。
高良の両親があまりにも良い人でした。
もやっとする
諏訪以外はみんないい人たちで高良先生の家族もサクッと認めてくれて
ただたちの悪い諏訪がちょいちょい出てきて掻き回すのが
ちょっと嫌な感じ
なので☆三個