ダン・ブラウンのレビュー一覧
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大統領選挙を舞台にした一大スペクタクルの下巻。
もはや大統領選挙は主題では無い気もする。
下巻のあらすじを書くと言うのは上巻のネタバレが大前提になってしまうので書きづらい。
でも書いてしまおう。
隕石の秘密を知った3人(レイチェル・トーランド・コーキー)は
デルタフォースに狙われながらも何とか潜水艦によって助け出され、
レイチェルの上司、ピカリングの指示でNRO本部へ戻るべくヘリコプターに乗り込む。
それをしったNASA長官のエクストロームと大統領側近のマージョリー・テンチは
レイチェル達が事実を発表するのを阻止するために暗躍する。
一方、隕石についての大統領の発表を受け大打撃を受けたセ -
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『天使と悪魔』『ダ・ヴィンチ・コード』の著者による最新作…と思いきや、
ラングドンシリーズの合間に書かれた作品。文庫化につき購読。
アメリカの大統領選挙を舞台に、NASAやらデルタフォースやらNRO(国家偵察局)やらが出てきて、
“これらの団体は実在する”と書かれたダン・ブラウンらしい作品。
現職大統領の対立候補として有力なセジウィック・セクストン上院議員は
現政府のNASAに対する莫大な費用を取り上げ、大統領の座を狙う。
昨今のNASAの成果の無さも相まって、セクストン上院議員は国民からかなりの支持を得ていた。
その娘・レイチェルはNRO職員として、ホワイトハウスに近い仕事をしている。
自 -
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ロバートラングドンのフリーメイソンの友ピーターからの講演の依頼。
すぐワシントンに飛んだラングドンに巻き起こる、事件の数々。
ダンブラウン作品は史実や実際の建造物とリンクしていて、よりリアルに迫ってくる。
ワシントンの秘密、聖書の謎、マラークの正体…衝撃の展開が次々と。
ピラミッドの謎を解いても解いても新しい問いが出てきて、ほんとうにラングドン&キャサリンにしか解けへんやんって思った笑
後解説にあったページ・ターナー(次々ページをめくりたくなる本)とはまさに、という感じだった。
個人的には、純粋知性科学という分野がとても印象深く精神や魂には質量がある。一人ではなく複数の方がよ -
ネタバレ 購入済み
立方体の箱は十字に、そしてその真ん中には薔薇を表す丸中黒。おまけにエオウァ・サンクトゥス・ウヌスの意味もわかって、俄然謎解きが面白くなってきた。
前作ダ・ヴィンチ・コードともつながりそうな感じだけど、次のヒントが出る絶妙なタイミングで続きはお預け。相変わらず誰が敵か味方か分からんのはいいとして、ヴィットリアどころかヌヴーも全然出ないのなぁ。暗号解読官なんて便利なキャラだと思ったんだが。 -
ネタバレ 購入済み
種としての人類が自分たちより偉大な力への信頼を放棄するときは、おのれの行為への責任感をも放棄する。
宗教とは縁遠い私だけど、災害の話とかでも通じるよなぁと思ったり、演説の力強さは圧倒的だった。
カメルレンゴは結果的に間違えてしまったけれど、その思想は一つの真理だった。やはりイルミナティもただの幻だったけど、彼の最期は光に包まれていた。 -
ネタバレ 購入済み
ローマ、ギリシャ、太陽、ミトラ…様々な神を取り込んだキリスト教の歴史は、仏教や神道の歴史に通じるものがあるんだなぁ、面白いなぁ。
そして無名な彫刻家の正体がまさかベルニーニとは。土・空気・火・水、四つの彫刻、四つのアンビグラム、そして四人のプリフェリーティ。行く先々には楕円のマーク。こういう符合にはわくわくするけど、話が進むにつれ、ロバートって学者…なの?ってなる。 -
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ネタバレ人類の未来を永久に変えてしまう、恐るべきゾブリストの野望---。
破壊的な「何か」は既に世界のどこかに仕掛けられた。WHO事務局長シンスキーと合流したラングドンは、目に見えぬ敵を追ってサン・マルコ大聖堂からイスタンブールへと飛ぶ。しかし輸送機の中でラングドンに告げられたのは、驚愕の事実だった! ダンテの<地獄篇>に込められた暗号を解読し、世界を破滅から救え! 怒涛のクライマックス!
(当書裏表紙あらすじより)
私は根が単純なので作家のミスリードには大抵引っ掛かります。今回も見事に引っ掛かりました。
と言いますか本作は前編と中編の様々なところに仕掛けられていて後編で怒涛の謎解きが展開されていき -
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自然災害の多い日本という国に住んで人間も自然の一部であるという考え方を当然に思って生きている自分としては、キリスト教の「神は超絶的唯一最高の存在でそれに似せて作られた人間は他の生物とは一線を画した特別な存在である」とは思っていないので、このお話の「重大発表」は別に何を今さら騒いでいるの?って感じでした。
地動説やダーウィンの進化論にキリスト教会が騒ぐのもピンとこなかったけれど、この本を読んで少しその感覚が理解できました。
アメリカ人とか信仰とは別にキリスト教文化が社会基盤になっている多くの国の人が時として傲慢に思えるのは、人間は特別な存在だと思っているからなのかも。
全部じゃなくても仏教とか -
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スペインが舞台なので、やはりガウディさんが出てきた。聖家族教会も不思議な形で暗号や象徴めいたものが多いから、やはり重要な舞台になりそう。
針小棒大でご都合主義な展開は相変わらずだけど、うまく騙しながら知的好奇心を刺激してくれるのならばいいかと目を瞑ることにする。
ただ、アメリカは王族がいないからわからないのだろうけれど、フィクションで実際とは違うとは言え今の時代の話として実在の国の王族やその婚約者を登場させて主要な登場人物として動かすのはどうなのだろう?
自分だったら日本が舞台で秋篠宮ポジションの人が陛下を差し置いて娘の婚約者と大活躍みたいな話を韓国の人が書いて世界的ベストセラーになったりし -
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ロバート・ラングドン教授シリーズの第5作め。
もう毎回このパターンでいくのでしょう。
最初に身近な人物から命題が与えられ、それを公表されると不利益を被る組織にラングドンさんは狙われて美女とともに逃走。逃げ回る過程で律儀な誰かが残した暗号を解きながら破壊的行為を行った相手を追いつめていく。
毎度のごとく大袈裟な設定&人物描写はイマイチだけど、命題や謎解きが多くの人の興味を引く宗教や団体に絡むものだし、もう『水戸黄門』的に読むことにしました。
今回はスペインが舞台で命題は「われわれはどこから来たのか。われわれはどこへ行くのか。」というゴーギャンの絵のタイトルみたいなヤツ。
知的好奇心を刺激して -
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人口が減少している日本にいると世界の人口爆発の問題がなかなか理解しにくいんだけど、確かにアフリカの難民キャンプとか生産的な労働はしないで子供だけ増やしてる悪循環は半世紀以上変わらないし、目先の倫理やキレイごとだけでは先が見えずに悪化していくだけのことってたくさんあるよなぁ…って思いました。
マキアベリさんの「目的は手段を正当化する」というセリフは悪い使われ方ばかりするけれど、政治家はもっとマクロ的な視点からも物事を見なくてはいけないし、日本の今の政治屋のように権力を握って傲慢になり自分やお友達のためだけに動くのは社会の末期症状だな…とも思いました。
こういうとき無宗教な日本人は地獄なんて信じ