ダン・ブラウンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ相変わらず面白い。
ウィンストンというAIが出てくるが、IBMのワトソンと関連あるのかと思ったらウィンストン・チャーチルが由来でした。
主人公と毎回変わる相手役が『007』のジェームス・ボンドとボンド・ガールみたいでちょっとマンネリを感じてしまいましたが、内容としては全然マンネリじゃなくて上中下巻をほぼ一気に読んでしまいました。
『我々はどこから来てどこに行くのか』という問いに対する回答を見つけた、というコンピューター科学者であり未来学者であるエドモンド・カーシュがその回答を全世界に向けて発表するために用意した会場で殺害される。
会場に招待されていたラングドンはカーシュの協力者の美術館館長で -
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ダンブラウンの長編。ラングドン教授シリーズ。
いつにも増して世界史的、宗教的、美術的側面が作中に散りばめられているが、その事にストレスを感じない程、不穏な雰囲気を纏って物語が進行していく。
天才が発見した世界を覆す様な真実。宗教家達の衝撃と喪失感。序盤から目が離せないスピード感。
探偵には相棒がいる事が多く、ワトソン然り、ヘイスティングス然り名探偵が持っている鋭さは持っていないが、人間的な魅力、愛嬌がある人柄が探偵の相方として相応しい様に描かれるが、今回ラングドンを導くのは、AI(人口知能)であるウィンストンであり、全てにおいて最高のバディだと感心してしまった。
物語の導入から序盤の構 -
Posted by ブクログ
上中下巻一気読み。今回は冒頭、ラングドン教授の記憶喪失状態で物語が進行していき、何が起きたのかを追体験していく様な感覚。『真実』が『真実』ではないという作品はいくつもあるが、インフェルノほど数多くの真実を隠し続ける作品は少ないだろう。
歴史のウンチクは多いが、上中下巻とそれぞれ驚くべき山場があり、1つず真実が明らかになっていくストーリー構成は読後に余韻を与えてくれる。
(読んだ当時にレビューをわけていなかったため、それぞれの巻ごとの感想では無く全体のレビューになるが)
個人的にはもっとバットエンドによって欲しかったので(話は逸れるが、なぜハッピーエンドばかり受け入れられるのだろう) -
Posted by ブクログ
ダンブラウン、恐ろしい……
実在する信仰、都市、科学、建物、全てに気を配り、読者の知的好奇心を途絶えさせない物語を何作も……
難しい、本当に、難しいのよ!ちゃんと理解できてないところもたくさんあると思う。それでもめっっっっちゃおもしろい。
前作までは宗教信仰に深く関係していたので、「ふーん」くらいにしか思わなかったけど、今回は、夜中布団の中で「魂の質量」についての箇所に読んでいるとき、確実に死の恐怖を感じた。身体からなくなった魂はどこに行くのか。この意識はどうなってしまうのか、って。
純粋知性科学、学びたいなぁ。この間一人で美術館に行った時に気づいた。私、展示を見てると段々頭痛と息苦しさが -
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ダヴィンチコードが面白すぎたので、天使と悪魔も、と意気込んで。
高校時代の英語の先生が、授業60分を丸々この本の紹介に使っていた記憶がある。あの時は、高校って怖い場所だなとしか思わなかったけど、高校ではなく、この本がすごいからですな……
上はちょっとテンポ?が良くない感じがして読み進めにくかったけど、中下はあっという間。
枢機卿の惨い殺され方にイルミナティの本気を感じて怖かった。焼き印て。お饅頭とちゃうねんから。
コンクラーベも根比べで脳内再生されて笑っちゃうし。
っていうのは置いといて。
タイムアップまでのドキドキで読むスピードも早くなるし、カメルレンゴと前教皇との関係性も、彼の物語の締 -
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妹が実家に残して行った小説。
確か高校生の頃に天使と悪魔が映画化されて、ダヴィンチコード→天使と悪魔の順で発行されたと思いきや、読み出すと前作があるっぽい書きっぷり。
なんと、映画化と発行の順番は違っていた。順番通りに読めば良かったなぁと思いつつ、上の半分を過ぎたあたりから面白すぎることに気付きそんなことを忘れて4日間で上中下を完走!
面白かった……!!!!!
沢山ある蘊蓄で満たされる知識欲。
キリスト教、西洋史、美術史を詳しく知らずともスラスラ読めた。暗号の解説も分かりやすかった。これは翻訳してくださった方の手腕が良かったんだろうななぁ。
ずっとあの人が悪者やと思っていたのでまんまと騙さ