椰月美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
二組のカップルが、まぁ「火遊び」を発端に
互いのパートナーを入れ替えて交際するように。
その四人それぞれの視点から描かれる「連作小説」。
正直な読後感は...「しょうもないなぁ...」(^ ^;
登場人物それぞれに、考えがあり生活があり、
そしてもちろん悩みもあり。
四人全員が、どこにでもいそうなリアルな若者で、
それなりに魅力的だし、それなりにずるかったり。
作者が生まれ育った小田原という土地柄と、
老人介護という、ある意味特殊な職場という設定が、
物語を立体的に彩り、魅力的にしている。
この土地で、この人々に囲まれていなければ、
これほど魅力的な作品には仕上がらなかっただろう。
結 -
Posted by ブクログ
「しずかな日々」がよかったので、このたび文庫化ということで椰月美智子さん2作目♪
主人公のまひると仲良し3人の女の子。落語家を目指すまひるの彼、亮司とその友達。そして、まひるの家族などなど。
みんな真っ直ぐで、それが交差したり、ぶつかったり。
迷ったり、葛藤したり、成長したり。
亮司、死んじゃうの?とこわごわ読んでたけど、死にはしなかった。なんかこの展開で事故とかいうと、死んじゃうのかと思って。
でも、もっと辛いことに・・・。
でも、そのことを通して、亮司もまひるも、とりまく友達も、それぞれの家族も、みんなが新しい一歩を踏み出す。
高校生の恋愛なんて、と思っていたけど、この二人はホ -
Posted by ブクログ
「婚外恋愛」をテーマにした短編集。
各編の主人公は、とあるマンションの住人で、
それぞれのストーリーが独自に進む中、
最終章で「同じ時間」を共有するという構成。
同じマンションに住んでいるというだけで、
登場人物は年齢も性別もキャラもバラバラ。
なので、それぞれの「婚外恋愛の事情」もバラバラ。
うまくいくものもあれば、「はずれ」に終わるもの、
もともとが「妄想」だったり...と、バラエティ豊か。
その分、文体も「ストーリー内の時間の進み方」も
まちまで、一粒で何度もおいしい感じ(^ ^
それぞれのエピソードがあまりにバラバラで、
一冊通しての感想を書くのが難しい(^ ^;
が、「まとめ」 -
Posted by ブクログ
シングルマザーの物語。
どちらかと言うと、日頃は手に取らない方のジャンルなのですが、出会えて良かったと思う一冊になりました。
だけど感想は書けない。
どんな本?と問われると、凄く難しい。
始まりは、シングルマザー。
そして、不妊、人口受精、ママ友のあれこれ…子どもを育てるという事、生きて行くこと…。
この本は、時に辛く、時に勇気づけられ、時に反省し、時に涙する…。
一人で生まれ一人で大きくなったかのように、自立し、大人へと成長してゆく我が子らの幼い頃に思いを馳せ、改めて、子どもを授かったこの奇跡に感謝し、お母さんを選んでくれてありがとうと伝えたい。
その笑顔よ、いつまでもいつまでも…。