椰月美智子のレビュー一覧
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イメージコンサルティングがテーマの4話からなる連作短編集だが、第1~3話と第4話では傾向を異にしているため、2部構成とも考えられる。
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自分の魅力を最大限に引き出してくれるイメージ演出。芸能界や政界に身をおく人たちは必ず利用すると聞いていましたが、一般人の間にも広がっているとは驚きでした。
孤独の時代とも言われる現代。強くなる承認欲求を満たす手段としては確かに有効だとは思います。
けれど、繭子のコンサルティングを利用した3人の女性は、いずれも当初は狙い通りの幸せを手に入れたように見えたのですが、結局は本当の幸せはそこにはなかったということに気づきま -
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しいちゃん
-こういう力の抜けた大人の存在が子どもには必要なんだと思う。親は大抵責任感からそうはなれないことが多い。
悪口の伝染より、笑いや大好きの伝染の方が何倍も素晴らしい。そして、マイナスの伝染を別の方法で発散して止めるって立派な偉業だと思う。
私もそれをできてる自信を持とう。
忘れない夏
-中2なんて、1番敏感で心がザワザワして、いちいち正面から向き合っていた時期。大人にはいつも斜に構えた接し方をしていて、でもそれを表に出さずに心に秘めていた。そんな時期に大人の事情で振り回されたらこうなる。中2にはこの世の全てのような自分の世界がある。
合唱コンクールで団結して1番楽しい時なんて2度と -
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超・優秀なイメージコンサルタントに出会って、幸せになったりならなかったりする女性たちのいろんなお話。
私あるあるなのですが、
数ページ読んで気づきました。
あ、この本読んだことある。
これ読んで、必死でイメージコンサルタント検索したわ、と。
でもさらに数ページ読んで、
内容すっかり忘れてるからいいや、もう一回読もう。
と読んで、最後、「あー、面白かった♬」と思っているのだから
我ながら幸せです。
こういう「いろんな女性のいろんなお話」詰め合わせ、大好き。
私は、女性のお話がとかく好みなんだな(笑)
たくさんの女性がイメージコンサルタント御手洗繭子によって変わっていくお話。
一番最後の繭子自 -
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こちら軽い読み心地で面白かったです。
あっという間に読んじゃいました。
家事育児に非協力的な夫にイライラ!
主人公に自分を重ねて読んでました。
ワーキングママの気持ちを代弁してる作品。
『魔法の言葉さしすせそ』
結構ハードル高そう…。
魔法にならない自分なりの色んな“さしすせそ”には笑ってしまった。
夫視点の短編「あいうえおかの夫」もあり、読後はちょっと和やかな気分になりました。
でも家での態度は改めて欲しい!
垣谷美雨さんの作品は表題にインパクトがあって、楽しく学べる人生の教科書みたいで好きですが、椰月さんの作品も鋭い視点で他作品が気になります♪ -
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イメージコンサルタントの繭子は異色の経歴の持ち主。彼女があらゆる女性を変身させる。
おしゃれであることで周りの目が変わったり、ママ友と仲良くなったりする。
見た目で扱いが変わるなんて、嫌じゃない?
って一瞬思ったけど、
本当は自信とか期待とか内面から出るものが周りの反応の変化につながったのかなとも思った。
コンサルに従うのを辞めた主人公もいたのが意外だった。
結局この本が言いたいことは、病気やら人間関係の不和やら色んなことが起きるけど自信とか充実感を貪欲に求めるのはアリだよね!ってことだと思う。
自分に一番似合う服を着ることは自分が満足する生き方を選ぶことの比喩?と思ったから
パワフ -
Posted by ブクログ
テンポが良くて読みやすく、1時間くらいでサクッと読めました。
よくツイッターなどで見るワーママさんのつぶやきがそのまま小説になった感じ。
夫や家族の話が多いけど、タイトルにもあるように女の特性というかそういうのがよく見える小説だなと思いました。
基本的に主人公である妻目線で書かれていて、他の登場人物の気持ちや考えは主人公の憶測なので、主人公の一人相撲を見ている感じでした。
ママ友、昔からの友達、部下の社員、アルバイトなど色んな女性が出てきて、主人公は勝手に尊敬したり応援したりするけど、心の奥では、こうなりたくないって思っていそう。そして周りからもそう思われていそう。女ってそういうとこあ