椰月美智子のレビュー一覧

  • 十二歳

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    よくここまで12歳のころの感性を書けると関心します。
    自分も少しだけ、1年が永遠に続くかのように長く感じられた頃を思い出しました。

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    2012年01月20日
  • 十二歳

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    エピソードは地味なものばかりですが、どれも心に響きます。少女の無自覚なフェティシズムが暴走する、そんな妖しさが全編を覆ってますが、エロくはなく、ぐっときます。最終章で、「人間離れ」に悩み抜いて相談した主人公に、おばあちゃんがいつものように、「さえはいい子だから、なんにでもなれるさ」と言う。精神と身体、人生の答えは出ないけれど、みんな力強く成長し生きていく。子どものころ、自覚はなかったけれど、内面にはこういうものを抱えていたんだなと、初めて自覚させられる作品。

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    2010年11月28日
  • 十二歳

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    あとがきにも書かれていたが、あの頃のことをこれほど鮮明に、瑞々し覚えていることに驚く。友達のみどりちゃんと歩いていける海に出向き、水平線を目指し沖に泳いでいった主人公さえ。いつか世界旅行にいこうねとゆびきりをしたシーン。心に残った。

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    2010年09月28日
  • 十二歳

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    小学6年生の思春期を迎えた少女のお話。
    家族への思いや淡い恋心、友達と自分との違いを感じたり、
    体調の変化や感情の起伏が大きくなったり。
    そんな不安定な状態と少しずつ折り合いをつけて成長していく。
    自分の子供時代を思い出し、読みながら素敵な時間を過ごせました。

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    2009年12月26日
  • 純喫茶パオーン

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    話が進むたびに主人公たちが成長していき、それぞれ色々起きますが、根底のところは変わらず仲がよくて、喫茶店のおじいちゃんとおばあちゃんが優しく見守ってくれている。安心して読める話でした。
    ビビりなおとうさんがツボです。

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    2025年12月20日
  • ご利益ごはん

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    何事も勢いは大事。そして、何かを信じて突き進む心意気も。ご飯もさることながら、満たされることは物理的にも精神的にも、人を豊かにしていくのかもしれないと感じる物語。

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    2025年12月13日
  • 9月1日の朝へ

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    9月1日とは夏休みが明けて学校が始まる最初の日。今作では高永家4兄妹の夏休みの始まりから9月1日を迎えるまでが描かれる。
    父親は再婚で、同居の現母(継母)と祖母プラス元母が出入りしており、実質的に横並びで母3人という変則的な家族構成。父はいるが母に較べると何だか影が薄い。なぜか1人保守的な長男、極めて温厚で冷静、常識的で美肌にこだわりの次男、自らの性自認を模索中の3男、強めの正義感と自己主張からSNSによるいじめの対象になってしまう末妹。それぞれの夏休みがそれぞれの立場から語られる。SNSで追い詰められる妹がいちばん辛い‥孤立しそうな3男は支えて守ってくれる友人に恵まれていてほっこり。
    当事者

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    2025年12月08日
  • しずかな日々

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    読み終えて とてもきれいな気持ちになった。小学校5年生っていうのが 絶妙な存在感で しかも男子というのが とても愛おしい。そして 季節は夏休み。もうこれ以上の 舞台はない。事件もなにもおきてないんだけど 一生懸命考えて 真剣に感じて 大人になる準備を ゆっくりしている毎日。確かに自分にも そんな日々があったはず。えだいちとその友人たち、大人になって再開した時、どんな話をするんだろう。

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    2025年12月05日
  • 9月1日の朝へ

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    高永家の4人兄弟。それぞれの夏休み。第一章から1番気になってた武蔵の話がラスト。1番生きづらそうなのに、「意識で世界は変わる」を実行してて とても力強い!! 民と善和の話が重かった。でも高永家、なんだかんだで とても仲良し。こんな個性的な家族に途中から?入った玲子ちゃんが1番凄い!彼女から見た高永家の話も読んでみたいな。

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    2025年11月16日
  • ご利益ごはん

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    読後感は悪くない。
    アラフィフの日常が、うんうん。。。と思いながら読み進める。
    比較的オープンな性格の主人公は職場にいそうな感じ。
    わたしはお姉さんに肩入れるすなぁ。と思いながら読む

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    2025年11月16日
  • ともだち

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    よくわからない部分も、そのまま進む…これが小6男子の解像度かも。卒業式の呼名で明かされる事情に、あぁってなる。

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    2025年11月16日
  • ご利益ごはん

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    神社仏閣、好きな人多いですね。
    私は特に…だったけど、もういい歳なので、そろそろ目覚めても良いかな。

    そして、いい気を浴びに、少し遠出をして、美味しいものをいただくっていうのも、これからの幸せかな、と、思わせていただきました。

    なんで生意気な双子、なんてひどいお母様って、思ったけど、
    終わりよければ…って感じかな。

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    2025年10月31日
  • 9月1日の朝へ

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    ネタバレ

    読み終えて、智親いいやつ、、!
    まずそう思いました。
    彼が自分の兄弟だったら、最高の味方である。
    周りのことをよく見て、気にかけて、でも鬱陶しくない。そっと見守ってくれて、困ったら助けてくれるヒーローのような存在。
    智親の優しさが、他の兄弟へバトンのようにつながっていると感じました。
    私もあまり学校が好きではないタイプだったので、中学生の頃にこの作品に出会えていたら。
    もっと救われていたはずだ。そう思いました。
    長期休み明けは、学校や職場にに行けなくなったり命を終わらせてしまう人が多い。そんな人たちの停止線なってくれればと願ってしまう作品でした。

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    2025年10月13日
  • しずかな日々

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    人生は劇的ではない。ぼくはこれからも生きていく。
    しずかな日々
    そういう意味かぁ、なるほど。
    少しエモいお話。

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    2025年10月13日
  • 9月1日の朝へ

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    長い夏休み明けの9月1日。学校通ってる子どもたちにとって「1年でいちばん落ちる日」で、自殺者が最多の日なんだと。みんなに会えるのでワクワクしていたような気がするが…「テキトーにやり過ごしたり、他の人のことなんてどーでもいい」と、ノー天気に「自分を生きて」来たから?それぞれに悩み抱えた4人の兄妹たちが、9月1日に立派な蛹に。

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    2025年10月03日
  • 純喫茶パオーン

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    ネタバレ

    こんな喫茶店あるといいよね、って喫茶店ものを読むと毎回思う。

    今回は、おじいちゃん・おばあちゃんが切り盛りする喫茶店。
    実家の方はまさにそんな感じだったなぁ。
    こんな雰囲気の喫茶店が作れるのだろうか…。

    来人の成長と日常の謎。
    彼らの話をもっと見ていたかったな。

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    2025年09月27日
  • きときと夫婦旅

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    キトキトって、音感的にてっきりギシギシした関係の、とかそんなんかと思って読んでた!本当の意味は文中で。前半は、本当にギシギシした夫婦の旅日記だから、いやはや、聞いてるだけでしんど~〜!でも、奥さんが思い切って一人行動するようになってから、二人の関係が変わっていって…

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    2025年09月10日
  • ご利益ごはん

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    ネタバレ

    アラフィフ姉妹が神社仏閣を巡る旅をしながら、日々のイライラと向き合おうとする物語。ご祈祷と精進料理のお膳がセットになっている豊川稲荷が魅力的。お参りの後に食べる物がどれも美味しそうで、旅情を掻き立てられる。

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    2025年09月06日
  • ご利益ごはん

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    ネタバレ

    日々の生活のイライラや細々とした問題、
    いったん落ち着いて客観的に見たりすると
    すごくいい風に考えられたり思えたりする。
    そのきっかけが神社仏閣巡りだったり
    仏閣巡りに行った際に食べる食べ物だったりと
    とても共感できるお話でした。

    全体を通してどんな人やシチュエーションでも
    対応の仕方ってすごく大事だなってわかる
    話だったし、そのきっかけとして
    神社仏閣を巡り心を穏やかにし、その後
    美味しいものを食べ英気を養い
    新たな物事に立ち向かう、単純な事だけど
    すごく大事な事なんだなと改めて思いました。

    私も日々のあれこれをクリアにすべく
    機会があればどこか行ってみようかな・・・

    しかしまぁ家族と

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    2025年09月03日
  • 明日の食卓

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    ネタバレ

    どの家も夫がどうしようもない。
    夫がもっとまともだったらなぁ、、、。

    あすみの息子、あれは将来やばい奴になるだろ…
    次に新聞に載るのはあすみ家じゃないかな…

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    2025年08月28日