椰月美智子のレビュー一覧
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9月1日とは夏休みが明けて学校が始まる最初の日。今作では高永家4兄妹の夏休みの始まりから9月1日を迎えるまでが描かれる。
父親は再婚で、同居の現母(継母)と祖母プラス元母が出入りしており、実質的に横並びで母3人という変則的な家族構成。父はいるが母に較べると何だか影が薄い。なぜか1人保守的な長男、極めて温厚で冷静、常識的で美肌にこだわりの次男、自らの性自認を模索中の3男、強めの正義感と自己主張からSNSによるいじめの対象になってしまう末妹。それぞれの夏休みがそれぞれの立場から語られる。SNSで追い詰められる妹がいちばん辛い‥孤立しそうな3男は支えて守ってくれる友人に恵まれていてほっこり。
当事者 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み終えて、智親いいやつ、、!
まずそう思いました。
彼が自分の兄弟だったら、最高の味方である。
周りのことをよく見て、気にかけて、でも鬱陶しくない。そっと見守ってくれて、困ったら助けてくれるヒーローのような存在。
智親の優しさが、他の兄弟へバトンのようにつながっていると感じました。
私もあまり学校が好きではないタイプだったので、中学生の頃にこの作品に出会えていたら。
もっと救われていたはずだ。そう思いました。
長期休み明けは、学校や職場にに行けなくなったり命を終わらせてしまう人が多い。そんな人たちの停止線なってくれればと願ってしまう作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ日々の生活のイライラや細々とした問題、
いったん落ち着いて客観的に見たりすると
すごくいい風に考えられたり思えたりする。
そのきっかけが神社仏閣巡りだったり
仏閣巡りに行った際に食べる食べ物だったりと
とても共感できるお話でした。
全体を通してどんな人やシチュエーションでも
対応の仕方ってすごく大事だなってわかる
話だったし、そのきっかけとして
神社仏閣を巡り心を穏やかにし、その後
美味しいものを食べ英気を養い
新たな物事に立ち向かう、単純な事だけど
すごく大事な事なんだなと改めて思いました。
私も日々のあれこれをクリアにすべく
機会があればどこか行ってみようかな・・・
しかしまぁ家族と