あらすじ
39歳の多香実は、年子の子どもを抱えるワーママ。マーケティング会社での仕事と子育ての両立に悩みながらも毎日を懸命にこなしていた。しかしある出来事をきっかけに、夫への思わぬ感情が生じ始める――。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
仕事と家事・育児の両立…もうこれ女性の永遠の課題な気がする。
結局根本的に世の中の認識が…社会制度が…人の心の中の在りようが…全て変わらないと解決しないよなぁ〜
Posted by ブクログ
こういう日常が日本には溢れているんだろうな、と哀しくも可笑しく。
でも夫婦間では笑い話にはならない。
互いにわかってくれない、では気持ちがわかるはずもなく(−_−;)
一方は自力離婚を考え、一方は結婚記念日の贈り物を考える歪さ。
話しなさいよ‼️ 会話が絶対的に足りないと突っ込んでいた私です。
Posted by ブクログ
非常にリアルな子あり共働き夫婦の話。
主人公の多香美は部下もいる正社員で保育園児2人子育て中の女性。
仕事もデキル女性なので、しっかり者で、日々の些細なモヤモヤ感情などに囚われすぎないように努力している姿が印象的だった。
内心はもちろんイライラモヤモヤしてるんだけど感情に走らず、頭が良く理性的に行動する。
作中に出てくる他の女性たちも、夫の部下くるみ以外は主人公に似た、しっかりした女性が多い。
主人公の夫は良くも悪くも余り深く考えない、人当たりも良く明るいけど細かいところまで気遣いする事はできない人。多香美のバックに入っている本のタイトルなんて考え及びもしないんだろうなぁ。
私自身は、主人公より夫(自分の感情の方が優先)やくるみに似た所(空気読めない)があるので、主人公を尊敬しつつもくるみの話ももっと読みたかった!
ただでさえ父親の方が子育てや家事の必要性を自覚
しないことが多いのに、母親がここまでしっかりしちゃってると女性の負担がハンパないな…
夫の事を「大きい長男」と例える人が一定数いるけどこんな感じのもう少しだらしない感じかなと。
Posted by ブクログ
とてもおもしろく読めた。
同時期に起こったことを、妻と夫のそれぞれの目線で語られているのだが、まったく正反対のことを考えていておもしろい。
結局女性の方がいろんなことに気が回って、そのひとつひとつに器用に立ち回れるんだろうな。
それに対して男の人は不器用で、ひとつのことしかできないのかも。
でもそれはそれとして諦めましょうとはならないし、もうこの本、あらゆる共働き夫婦に読んでほしいわ。
はっとする男性多いと思う。
Posted by ブクログ
男の人と女の人はこんなにも違うのかとびっくりするとともにゾッとした。
こんなにがんばっているのに、全くわかっていなくて、というかそれにこれっぽっちも疑問に思わず当然と思っているなんて、許せない〜という気持ちでいっぱいになりました。さしすせそなんてとてもできないというのに100パーセント同感です。
Posted by ブクログ
子持ちの主婦はみんな80%当てはまるんじゃないか。と思う。
世間で言うイクメンってのがどんなにすごいかわからんけど、働く主婦の凄さをわかってる旦那はいるのか?
イクメンイクメンって家事やら育児やらを手伝う自称イクメンで、子どもの身長、体重、平熱、予防接種の有無、種類、靴や服のサイズ、好きな遊び、友達の名前、答えられるイクメンってどのくらいいるんだろう。
とか。
ホントにな。っていう。
多分、日本中で一人か二人じゃなかろうか。
まいど椰月美智子さんの本は、まさにわたしたちの現状を詳らかに世に示してくれてるような小説で、一緒に頑張る主婦の応援歌にもなります。ホント。
逆の旦那サイドのストーリーもなかなか面白く、そうね、大体旦那はこんなもんだよね。と、そこは女性陣そこそこ想像着くオチっていうのもまた、うまいこと描くなぁ。と毎回思うのです。
Posted by ブクログ
多香美のターンでは夫・秀介の言動・行動にイライラ・ムカムカ...。秀介のターンで明かされるその時の背景をきっちり描くことでバランスが取れている。没交渉が生み出す負のスパイラル。もっとちゃんと話せば、と思うが、その時はそんな余裕ないんだよね...。感謝の言葉はちゃんと伝えよう。
Posted by ブクログ
米澤多香実と夫 秀介、子供は杏里莉と颯太.多香実は管理職で多忙の中で家庭の仕事も当然ある.秀介はやや仕事オンリーで多香実の不満も表面化している.母子家庭の美帆との会話や千恵とのやりとりも貴重な時間だ.子供の病気や会社でのトラブルもあるが順調に推移しているが、千恵の離婚は意外な話だ.若い家庭の問題を楽しく展開していると感じた.
Posted by ブクログ
共働き夫婦の両方の視点から子育て仕事、家事の実態をリアルに描いた物語!
子供がふたりいると、こんなに大変なのかーと読んでいて目が回りそうだった!!
妻の視点から読むと、夫にイライラして仕方なかったが、夫の視点から読むと、男の人の方が配偶者に情があり、意外と記念日を大切にするのかなという印象を受けた。
それにしても、息子が体調崩した時の夫の発言は酷すぎたW(`0`)W
Posted by ブクログ
こちら軽い読み心地で面白かったです。
あっという間に読んじゃいました。
家事育児に非協力的な夫にイライラ!
主人公に自分を重ねて読んでました。
ワーキングママの気持ちを代弁してる作品。
『魔法の言葉さしすせそ』
結構ハードル高そう…。
魔法にならない自分なりの色んな“さしすせそ”には笑ってしまった。
夫視点の短編「あいうえおかの夫」もあり、読後はちょっと和やかな気分になりました。
でも家での態度は改めて欲しい!
垣谷美雨さんの作品は表題にインパクトがあって、楽しく学べる人生の教科書みたいで好きですが、椰月さんの作品も鋭い視点で他作品が気になります♪
Posted by ブクログ
テンポが良くて読みやすく、1時間くらいでサクッと読めました。
よくツイッターなどで見るワーママさんのつぶやきがそのまま小説になった感じ。
夫や家族の話が多いけど、タイトルにもあるように女の特性というかそういうのがよく見える小説だなと思いました。
基本的に主人公である妻目線で書かれていて、他の登場人物の気持ちや考えは主人公の憶測なので、主人公の一人相撲を見ている感じでした。
ママ友、昔からの友達、部下の社員、アルバイトなど色んな女性が出てきて、主人公は勝手に尊敬したり応援したりするけど、心の奥では、こうなりたくないって思っていそう。そして周りからもそう思われていそう。女ってそういうとこあるよねって共感しました。
というより、本当は他人に興味がないのかな。自分が一番大変で、自分が頑張っていて、認めてもらいたいのかな。それも女っぽいですよね。
自分で自分を認めてもっと肩の力を抜けば楽になるんじゃないかなと思いつつ、私はこうなりたくないなと思いました。
Posted by ブクログ
そうだよね-,奥さんが不機嫌な理由はわからないし,ダンナの不満もわからない.うう,身につまされる.
そういえば,ダンナの不倫を疑っていたけれど,ひと言アドバイス.ダンナは奥さんが思うほどもてません.
Posted by ブクログ
主人公は多香実
5歳の杏莉、4歳の颯太と夫の秀介と4人暮し
毎日、仕事、育児、家事におわれている
秀介はほぼ育児と家事は妻まかせ
熱性けいれんをおこした颯太
その時に口にした秀介の言葉に多香実は
様々な妻達の夫にかけたい「さしすせそ」
男女や夫婦のあり方、考え方の違いを感じた
何が正解かわからない
夫が考えているより妻は複雑で深刻
外で働く夫も、もちろん大変
妻も妻で色々大変なんだぞと言いたくなる1冊
Posted by ブクログ
働きながら、家事もして育児もして…日常を積み重ねるのって本当に過酷な長距離走だ!!!
多香実の夫に対する怒りや育児の大変さ、仕事との両立を悩むところに思わずわかる!分かるよ〜!!と強めに相槌をうってしまいました
多香実の怒りが俊介にまっったく伝わってなさそうなのもリアルだった!!
俊介は絶対なんか妻の機嫌悪いな〜くらいにしか思ってなさそう…
後半に俊介目線の短編も入ってるんだけど、男女の目線の違いがありありと描かれています…!
なるほど、こりゃ〜、一生すれ違いだわ!
決して悪い人ではないけど、俊介は人を慮るというのが出来てなさすぎる気がする…!営業なのに!
いろいろズバッと解決するような展開ではないけど、面白くてするする読めます
Posted by ブクログ
マーケティング会社で働く多香実は、ふたりの子どもを持つお母さん。仕事と子育ての両立に悩みながらも毎日を懸命に生きていた。しかしある出来事をきっかけに、多香実のなかに思わぬ感情が生じていき……。(あらすじより)
ふたりの子を持つワーママとしてあらすじを見て気になって読んでみた。
働く母の気持ちが痛いほどわかる1冊。
子どもが体調不良になったときに、子どもに危険性がなければ、まず仕事の心配をしてしまう、そんな自分に自己嫌悪する気持ち…。そしてなんで私だけこんな思いをしてるんだろうと、さらに夫を恨めしく思う気持ちがわかりすぎる。
物語として、すっきりした落としどころを期待していたけど、
結局夫と妻は考える視点がすれ違ったまま…という結末。
妻は離婚を選択肢の持ったまま日々を過ごしていくし
夫は1回のプレゼントですべてがうまくいくと思っている。
結局、覚悟した女性が強い、ということがよくわかる1冊。
Posted by ブクログ
共働き夫婦の子育ての妻目線、夫目線のそれぞれの物語。
子どもが保育園の頃は毎日が戦いで、常に効率しか考えていなかった自分を思い出して、妻目線の物語の中では共感でしかなかった。
イクメンなんて、この世の中にいるの?って思って生活していたあの頃、夫目線の物語を読んで、はたして共感するところはあっただろうか。
どちらにしても、お互いに話し合うことがあれば、少しの溝も簡単に埋まることがあるんだと思った。
Posted by ブクログ
共働き子育て中のリアルが目に見えるような内容だった。自分の身にもかつて過去として経験がある。共働きがスタンダートとなっている現代は同じように苦悩を抱えた夫婦が多いだろう。そして子供が就学までは特に大変なことは想像つく。助けてもらえる親がいるかどうかその他環境により人それぞれ大変さは微妙に異なる。多香実と秀介の場合、まさに妻側目線では危機かもしれない。後半に秀介目線が語られていて悪い男ではないとわかるのだけれど。スイートテンダイヤをもらったら多香美がどのような感情に揺れるかは想像するしかない。
Posted by ブクログ
フィクションなのでやや誇張している部分はあるにしても、決してこういう類の男性が少数派ではないだろうことにも戦慄を覚える。夫の秀介にムカついてイライラして、一気に読み切ってしまった。日頃から家事・育児を協力し合ってこそサプライズが活きてくるのに、このままでは絶対に喜んでもらえない。
女性はマルチタスクを強いられ過ぎていると思う。もちろん男性側も大変な部分はあるだろうが、仕事も育児も全力でやりたいのにどちらかを諦めざるを得ない社会の仕組みは何だかなぁ。我が家は協力的だが、子どもの熱で仕事を休むのは100%私だし。好きでやる分にはいいが、女性が我慢して夫におもねるのは違う。
Posted by ブクログ
共働きで2人の子どもを育てている多香美。夫の秀介は子育てにも家事にも積極的ではない。
忙しく働き、家事をし子育てもしている中で、多香美はどんどんストレスを募らせていく。
やがてオッへの思いも変化して離婚も考え始め…。
女性が輝く社会をと言われて久しいが、輝くためにはその倍以上に苦労をしなければならない。そんな現実を女性目線で描いている。読んでいる方も追い詰められるような感覚になる。
最後に夫目線の章もあって、なかなか皮肉だなと思わせる。問題提起のある作品。
Posted by ブクログ
子育てしながら共働きをしている妻。
夫の協力を望んでいるが、なかなか思うような協力は得られない。
仕事で疲れているのはお互い様なのだけれど、夫の意識は低い。
子育て・家事についての責任感が、女性と比べるととても低いのだ。
自分がしなければ妻がやってくれると思うのだろう。
妻の視点から書かれた物語の後、夫の視点から書かれた章があって、夫婦の考え方の差が興味深かった。
Posted by ブクログ
同じワーママということで、感情移入して読んでしまった。
まず夫がありえない。家事はしない、育児も大してしないくせに自分がすべきことには文句ばかり。
読んでるだけでだいぶストレスが溜まった。笑
さしすせそ…さすが、知らなかった、すごい、センスいい、そうなんだ。ずいぶん前にモテるワードとして世の中に出た気がするけど、夫婦間でも有効な使い方をしたら良い関係が築けるのかも。でもそれを容易く使えないのが夫婦というものでもある。
ちっちゃいことでイライラするし不満も溜まるし、持ち上げてばっかいられないよねー。
夫側の話も読んで、男の人というのは本当に何も考えてないんだなーと実感。
妻側が色々溜め込んでも伝わるはずがないし、きつい言い方をしても逆効果だということがよくわかった。やっぱり上手に褒めながら関係を築いて行くのが1番なのね…