感情タグBEST3
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頭と体が分離してる感じ・・・・私も覚えがあるなあ。
リアルな日常を描いているだけなのにこんなに読ませるってすごい。
時折出てくる頭痛にちょっとドキドキしながら読みました。
えー、病気で死んじゃうタイプの話~?なんて。
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12歳、考えてみればすごく中途半端だ。
何にも悩んでない、訳はないけれど中学生ってのはあんまり想像できなくてとりあえず今は毎日学校に行く。
主人公のさえが徐々にバランスが取れなくなって、苦しむ様子が切なかった。
わかるよって、言ってあげたくなった。
久しぶりにYA読んで、すごく良かったなぁと思った。
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鈴木さえ、十二歳。いろいろな意味で環境や自分が変わる年頃を春先からの一年を通して描いたお話。いまどきの子供だけれど携帯とかの話は出てこないし自分が子供だったときに思わず心を馳せて読みました。とても面白かったです。
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椰月美智子のデビュー作、小学6年生のもやもやした気持ちを瑞々しい文章で綴った珠玉の小品。何だか分からないけど涙が止まらない少女の気持ちを丁寧に描いていて、大人になって「忘れてしまっているだろう?」と問われている気がした。
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当時の12歳と今の12歳ではかなりの違いがありそうだが、著者の年齢に近いこともあり共感するシーンが多数。海も山もある小田原の風景が浮かんでくる(河川敷グラウンド(酒匂川スポーツ広場だっけ?))。
夏休みに海で足が着かなくなるシーンでなぜかじーんとした。あの頃を色々と思い出させてくれてほっこりする一冊。
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【本の内容】
鈴木さえは小学6年生。
ポートボールが大好きで友だちもいっぱいいる楽しい毎日だったはずなのに、突然何かがずれ始めた。
頭と身体がちぐはぐで何だか自分が自分でないみたいな気がする。
こんな私でも大人になったら、みんなが言うように「何かになれる」んだろうか?
第42回講談社児童文学新人賞受賞作。
[ 目次 ]
[ POP ]
大人でもなく、まるっきりの子どもでもない(と自分では思っている)12歳、小学校6年生の女の子が主人公。
水泳もピアノも絵もポートボール(懐かしい!)も少しかじってある程度できるようになると興味を失ってやめてしまう、器用貧乏な私。
「私もなにかになれるのかな?」なんて、12歳でその悩みは早すぎるだろ!!
そういう思春期の悩みは受験が始まる中学生や趣味や夢での挫折を味わう高校生になってからじゃないの?と違和感だらけ。
ところが、絵が上手なクラスメイトの女の子の、課題で描いた絵を見て気づいてしまう。
ただ絵が好きな私とこんなにすごい絵が描けるこの子とは決定的に違うんだ…。
最後のほうは文字通り教科書的で、お利口な自分探しになってしまっていてあまり好みではなかったのだが、このエピソードにとてもはっとさせられ、ここが読めただけでも、本当に読んでよかったと思う。
あさのあつこ、森絵都、佐藤多佳子…と児童文学出身で好きな作家は多い。
ぜひ一般向けの物語も書いてほしいと思う。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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ざっくりと、わたしはこのように感じました。
今を精いっぱい生きるのが大事というはなし。
どんなにつらく、もどかしい人生だとしても、
どんなにややこしく、厳しい世の中だとしても、
どんなに昔が良くても、
過去が過去であると実感しうる限りは、
地に足をつけて、今を受け止め、前を向こうというはなし。
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椰月さんは大人になってからこの小説を書いたのだろうに、12歳の女の子の感覚よくかけていると思います。
今娘が小6なので、なんとなくわかるけど、近くにいなかったらまったく忘れていた感覚だと思います。
12歳の子では感じていても表現できない感情がうまく書かれているとおもいました。
未来の自分に対するさえちゃんのやっていた落書き、早速まねしてみました。
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エピソードは地味なものばかりですが、どれも心に響きます。少女の無自覚なフェティシズムが暴走する、そんな妖しさが全編を覆ってますが、エロくはなく、ぐっときます。最終章で、「人間離れ」に悩み抜いて相談した主人公に、おばあちゃんがいつものように、「さえはいい子だから、なんにでもなれるさ」と言う。精神と身体、人生の答えは出ないけれど、みんな力強く成長し生きていく。子どものころ、自覚はなかったけれど、内面にはこういうものを抱えていたんだなと、初めて自覚させられる作品。
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あとがきにも書かれていたが、あの頃のことをこれほど鮮明に、瑞々し覚えていることに驚く。友達のみどりちゃんと歩いていける海に出向き、水平線を目指し沖に泳いでいった主人公さえ。いつか世界旅行にいこうねとゆびきりをしたシーン。心に残った。
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小学6年生の思春期を迎えた少女のお話。
家族への思いや淡い恋心、友達と自分との違いを感じたり、
体調の変化や感情の起伏が大きくなったり。
そんな不安定な状態と少しずつ折り合いをつけて成長していく。
自分の子供時代を思い出し、読みながら素敵な時間を過ごせました。
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まだまだ小さいと思っていた、わたしの娘。
12歳がだんだん迫ってきて、ときに難しくなってきた。
はて、12歳とはどんなことを考えていたっけ? と思い手に取った本作。
実際には娘も読めるように青い鳥文庫版を手に取りました。
椰月美智子さんは初めて。
本作はデビュー作にあたるようで、確かにところどころかなり荒いが別の話も読んでみたいなあと思わせる筆力を感じた。
けれどやはり気になるところはいつまでも気になってしまい、特に途中から作者が前面に出てきて「さえ」を使って昔語りを始めてしまうような近さがこの本の根幹が語られていく場面で出てくるので、残念ながら大事なところで集中力が切れてしまった。
それでも、色んなことがジェットコースターのようにめまぐるしく過ぎ去っていったのに、あるものについてはいつまでも濃く、アンバランスで危うくて、ダサくてイタい……でもそういうものこそ今の自分のベースになっているあの貴重な時間のことを「人間離れ」するさえを見ながら思い出した。
身体の変化や思想の変化、あんなに近いと思っていた友達と自分との間に横たわる相容れない距離、不意に顔を上げたときの世界と自分との間にある果てしなさ、それでも自分は何者かになれるだろうという楽観と、そうかと思えば深淵の前で背中をトンと押されるかのようなあの急転直下の絶望と。
あるいは、どんなことにも自分の想像を超える努力や継続が必要なのだ(あるいは”だったのだ”)という当たり前の、だが天井ごと落ちてくるような避けきれない事実に直面したときのやさぐれ感。などなど。
さて、本作は「さえ」の抱えるこころの靄がラストまでハッキリと分かりやすく晴れることはない。
「ああ! もう少しで思い出せそう……!」というときのような歯痒い描写であれこれ描かれていたと思えば、ラストでは勝手に自分の中で解決してしまったようで、読者であるわたしを置いて晴れ晴れと小学校を卒業してしまったので読後は寂しかった。
いや、実際には「さえ」の心の中で何が起こり、どう解決したのかは書かれてはいるのだがそれがあまりにも作者の個人的な実感に基づきすぎている気がしてしまい気になるのだ。
作者がいかに12歳の自分に戻って書いたとて、本当の12歳になれたわけでない。
そしてまた、12歳を思い出すつもりで読むわたしもいい大人で、どれだけ没頭しても決して本当の12歳にはなれない。
分かっている。
だが、そうだとしてももしわたしが12歳でこの本を手にしていたら、「さえ」が短いページ数の中で、最後は駆け足で箇条書きのようなスピード感で解決してしまった(あるいは自分の中で落としどころを見つけてすっきりしてしまった)ことにとても裏切られたような気持ちになってしまうかもしれないなあと思ったのでした。
いやいや、救われる12歳もいるのだろうから、わたしに合わなかったというだけのことです。
なのでいつまでも大人の作者の姿を透けて見てしまうのをやめられなかったのが申し訳なかったです。
でも児童文学面白いなあ。
大人でも夢中になれるカテゴリーなのですね……!(目から鱗)
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椰月さん2冊目の本。(私にとって)
「何か」になれるのか
という不安を、25歳である自分は今大きく抱えていて、
でも、この本の12歳の主人公も同じで、
なんだか少しほっとした気がする。
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読んでいる途中は少し肌に合っていない、なんだかしっくりこないイメージがしていました。ですが、今思えばそれも12歳という不安定な時期の描写の一つでは無いかと、自分自身で納得しています。
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さえやみどりやカナはこれからどんな大人になるのかなぁ。きっと面影を残しながらもきれいな女性になっていくんだと思う。西田をはじめ男の子たちは面影どころかそのままで、大人というよりもただの大きな人になってるんじゃないかな。男って大人になってもずっとばかなままなんじゃないかな。遊び方も規模こそ大きくなったりするけど根本はあまり変わってない気がする。
少なくとも小学6年生のさえが考えたり悩んだことを同じ小学6年生の男の子がするとは思えない。というかずっと追いつかないようになっているような気もする。
そんなさえがお父さんと好きなものが似ているのが面白い。そういうときはふたりは共犯者になって愉快な方法で楽しむって、娘がいる父親なら羨ましくて仕方ない。
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凄く劇的に何かが起こるわけでもなく、ありがちな12歳の日常を描いている。読んでて共感出来ることも、懐かしく思うことも多かった。日々の暮らしを一生懸命頑張ろうみたいな。
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ポートボールに馬乗り、懐かしい。自分も小学生時代に良くやった。十二歳の時の記憶が色々と蘇ってくる。作者さんと同じ歳なので小学生時代はだいぶ昔になってしまったけど、あの頃はあの頃でいい時だったのなぁと思い出させてくれました。主人公がおばあちゃんにいつの時代が良かったか?と質問し、今、と答えていたけど確かに自分も今と答えるよなぁと妙に共感した。
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女の子の十二歳は、男の子の十二歳とは違う。確実に。
6年生の娘も息子もいる自分には、それが手に取るようにわかる。
主人公・さえちゃんの“自分が自分でないような感覚”(彼女はそれを「人間離れ」と表現した)。この時期にたぶん特有の不安定さは、乗り越えられるものでも目をそらせるものでもなく、しばらくはこれと付かず離れずの関係を保ちつつ、成長していくのかもしれない。
十二歳の日々のささいな出来事や学校行事を通して、揺れる女の子の心情がとても繊細に、丁寧に描かれていた。
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著者の"しずかな日々"を先に既読。"しずかな~"は男の子、今刊は六年生女子・さえちゃん。学校行事での出来事を軸に進む一年は、さすがっ!、女子!!…多感さが煌めきを増す。二冊とも、大人目線の懐かしさぶりに変に媚びない"サラサラ感"が好きだな♪
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大人でもなく、子どもでもない、そんな危ういお年頃。
十二歳のときの自分がどんな子だったか。さえみたいに、「人間離れ」はしなかったけど、色々と渦巻いていた。何も感じなかった子どもの頃には戻れないし、しっかりと固まって大人になるのはもう少し先。十二歳は特別な年頃だ。それが、小学校を卒業する年齢というのも何か面白い。
家族や友達、先生やクラスメートのちょっとしたことが、細々と書いてある。そういうなんでもない気付きが、この小説の魅力。
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自分の感じかたと周りのみんなの感じかたの違いに敏感に気づき始める頃。
あいつが嫌い、って一心で心燃やせる頃。
小学生にしか味わえない感覚と感情を追体験できる。
夏休みの部活で、主人公が楽しみにするごほうびが砂糖入りの麦茶、というところが好き。
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第42回講談社児童文学新人賞受信作
さえのいうところの『人間離れ』わかるな。
突然自分が誰だかわからなくなって怖くなるあの感じ。
12歳の自分があまり鮮明に思い出せないけど、たしかにこんなんだった気がする
Posted by ブクログ
さらっと読める、だけど全体を通すと少しもやっとする文章でした。十二歳なりにいろいろと考えてみる主人公のの感性が印象的。自分と他人との食い違いに気付き始めてもどかしい、そんな時期を思い出します。個人的には最後の、余韻を残したままあっさり終わる一文が気に入りました。