椰月美智子のレビュー一覧
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夫婦あるあるを詰め込んだロードノベル
中学生の息子・昴が、学校をさぼって富山に住む友人の家に行ってしまった。
倦怠期夫婦のみゆきと範太郎は大急ぎで富山に迎えに行くものの、「日曜まで迎えに来るな!」という昴の発言により、金曜と土曜の二日間を富山で過ごす羽目になる。
本作は、みゆきと範太郎のそれぞれの視点で交互に物語が描かれる。
一人っ子である昴を中心に生活してきたみゆき。
筋金入りの鉄道好きで、今回の富山旅を趣味の視点からも楽しもうとする範太郎。
そんな夫婦のすれ違いがひたすらに続くのが面白い。
この世には多数の夫婦があれど、きっとどこかで共感できるポイントがあるはずだ。
いちいち気に障るような余計な一言を言ったり。
皮肉が通じないどころかマウントで返されたり。
また、作中には富山の実際の鉄道や観光スポットが多数登場する。
読んでいるだけで旅行気分になれること請け合いだ。
皆さんもどうか、ご自身のパートナーをいつまでも大切に! -
Posted by ブクログ
ご利益ごはんシリーズ第2弾。
50歳になった早智子、進学で家を出た長女
に対して様々な思いで鬱々としちゃう日々。
あぁ~これはわかる、子育てが一区切りって
時に子供に対していろいろとしてやれた
だろうか?いい親だっただろうかなんてことを
もんもんと考えてしまい、挙句の果てに
子供には今まで色々と自分的に至らなかった
ことを子供に吐き出してしまう・・・
これはほんとに子供からすると
たまらないですね。何かあったら今の関係は
ないだろうし何もないからこんなに素直な
娘さんになったんだろうと思いますしね。
でも親ってこういった考えをしちゃう時期って
きちゃうんですよね~仕方がないんですw
相変わらずの姉に母親、なんだかんだ
言ってもいい家族だなぁ~って思いました。
もちろん早智子の父親以外は・・・
推し活の定義ってこういった感じで自由で
いいと思う。そして何かに夢中になるって
いくつになってもいいもんだすよね。
読後に改めて本の表紙を見て幸せそうな
早智子の顔にすべてが詰まっていましたね。 -
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「9月1日は子どもが最も多く命を絶ってしまう日」
その事を踏まえての、敢えてのタイトル
長男・善羽 中学教師
次男・智親 高3の美容男子
三男・武蔵 高1 自分の性に揺らいでいる
末娘・民 中2 バスケ部所属
4兄妹に、父、継母、祖母で暮らしている
実の母ともたまに会う関係
4人それぞれが過ごした一学期から夏休みにかけて、そして9月1日を迎えるまで
今どきのSNSトラブルや、多様性の話、母親との関係
少しずつ悩みは抱えつつも、彼らは兄弟がいるから救われているなと感じた
そして、自己肯定感が高めだなと
椰月さんの作品は、父親の影が薄いとご本人も話しているが、今回はさりげなく理解のある父親がいた
メンタル強めと思っていた女の子 民 が、ちょっとしたことからいじめ被害者に発展していく様子はリアル
女の子の格好に憧れる 武蔵 も、周りの友人に恵まれていて救われる
ただ、ひとつ残念なのは、自死のエピソード
9月1日をタイトルに入れることで、その事を考えて欲しい意図があるのだろうが、なんとか未遂にできなかったのかな…と
亡くなった生徒ではなく、周りの学校や先生の対応にスポットを当てる描き方は、大人の都合でしかないと感じた
ああ、9月1日を迎える
学校が始まってしまう
そんな思いの中高生に読んでもらうというより、色んな事情を抱えた子供がいることを大人が知った方がいい物語と感じた -
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ネタバレ専業主婦のあすみ、フリーライターの留美子、
シングルマザーの加奈。
小学3年生の「石橋ユウ」を育てる
それぞれの母親たち。
あすみは専業主婦で、太一、義母と暮らす。
優はいい子を演じていたが、クラスメートをいじめたり、
父親を侮蔑し、認知症になった祖母を足蹴りする。
留美子は、フリーライターで豊と2人の息子と暮らす。
悠は言うことを聞かず。
夫は収入が減り、代わりに留美子が収入を上回り、
夫は自己中になり、暴力を振るうように。
シングルマザーの加奈は、勇と暮らす。
弟が金の無心に来たり、勇はいい子だか貧困家庭で過ごす。
そんなある日、「イシバシユウ」虐待死がニュースとなる。
それぞれの家庭で起きるトラブル。
こんなことがあるだろう。と想像がつく。
虐待という重いテーマではあるが、それぞれ違う視点での虐待。もしかしたら、虐待をしていたかもしれない。
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9月1日とは夏休みが明けて学校が始まる最初の日。今作では高永家4兄妹の夏休みの始まりから9月1日を迎えるまでが描かれる。
父親は再婚で、同居の現母(継母)と祖母プラス元母が出入りしており、実質的に横並びで母3人という変則的な家族構成。父はいるが母に較べると何だか影が薄い。なぜか1人保守的な長男、極めて温厚で冷静、常識的で美肌にこだわりの次男、自らの性自認を模索中の3男、強めの正義感と自己主張からSNSによるいじめの対象になってしまう末妹。それぞれの夏休みがそれぞれの立場から語られる。SNSで追い詰められる妹がいちばん辛い‥孤立しそうな3男は支えて守ってくれる友人に恵まれていてほっこり。
当事者と同年代の読者に向けられた作品‥なのかな