椰月美智子のレビュー一覧

  • きときと夫婦旅

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    夫婦あるあるを詰め込んだロードノベル

    中学生の息子・昴が、学校をさぼって富山に住む友人の家に行ってしまった。
    倦怠期夫婦のみゆきと範太郎は大急ぎで富山に迎えに行くものの、「日曜まで迎えに来るな!」という昴の発言により、金曜と土曜の二日間を富山で過ごす羽目になる。

    本作は、みゆきと範太郎のそれぞれの視点で交互に物語が描かれる。
    一人っ子である昴を中心に生活してきたみゆき。
    筋金入りの鉄道好きで、今回の富山旅を趣味の視点からも楽しもうとする範太郎。
    そんな夫婦のすれ違いがひたすらに続くのが面白い。

    この世には多数の夫婦があれど、きっとどこかで共感できるポイントがあるはずだ。
    いちいち気に障るような余計な一言を言ったり。
    皮肉が通じないどころかマウントで返されたり。

    また、作中には富山の実際の鉄道や観光スポットが多数登場する。
    読んでいるだけで旅行気分になれること請け合いだ。

    皆さんもどうか、ご自身のパートナーをいつまでも大切に!

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    2026年05月28日
  • ご利益ごはん わたしの推し活篇

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    ご利益ごはんシリーズ第2弾。
    50歳になった早智子、進学で家を出た長女
    に対して様々な思いで鬱々としちゃう日々。
    あぁ~これはわかる、子育てが一区切りって
    時に子供に対していろいろとしてやれた
    だろうか?いい親だっただろうかなんてことを
    もんもんと考えてしまい、挙句の果てに
    子供には今まで色々と自分的に至らなかった
    ことを子供に吐き出してしまう・・・
    これはほんとに子供からすると
    たまらないですね。何かあったら今の関係は
    ないだろうし何もないからこんなに素直な
    娘さんになったんだろうと思いますしね。
    でも親ってこういった考えをしちゃう時期って
    きちゃうんですよね~仕方がないんですw

    相変わらずの姉に母親、なんだかんだ
    言ってもいい家族だなぁ~って思いました。
    もちろん早智子の父親以外は・・・

    推し活の定義ってこういった感じで自由で
    いいと思う。そして何かに夢中になるって
    いくつになってもいいもんだすよね。
    読後に改めて本の表紙を見て幸せそうな
    早智子の顔にすべてが詰まっていましたね。

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    2026年05月15日
  • 明日の食卓

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    3人の同姓同名のイシバシユウ。どの家庭のユウが殺されたのかを探る話

    とてもリアルな家庭描写。イヤミスかと思うほどそれぞれの家庭が崩壊してゆく様は心が痛くて何度も手を止めた。どの家庭でも起こりうる虐待。もしかしたら私も?と思うことに真意がある

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    2026年05月10日
  • 明日の食卓

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    あすみは優が大好き
    子離れできるか心配だ
    留美子は少し叱りすぎ
    悠宇と巧巳が萎縮しなければいいと思った
    加奈は働き者
    勇とはなかなかの連携プレイで生活を楽しんでいる感じがする
    またパート仲間の小林さんの「男前」さ加減に感嘆の声がこだまする
    児童相談所の相良さんによる真摯な言葉に加奈同様に強く胸を打たれた
    「あきらめたらそこで終わり 子供を守ることも同じ あきらめたところでその子は死ぬ」相良のパワーワード炸裂っ!

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    2026年05月01日
  • 純喫茶パオーン

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    創業50年の純喫茶パオーン。主人公ぼくのおじいちゃんおばあちゃんが営むその喫茶店でのちょっと不思議なお話。
    ぼく『来人』が小学生、中学生、大学生、と成長しながら出会う不思議なおはなし。
    おばあちゃん特製のナポリタンに、おじいちゃんのミルクセーキ。読むとお腹が減ってくる。
    パオーンを舞台に流れる日常は穏やかで、みんなの心が優しくて、こころあったまる三話でした。

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    2026年04月08日
  • ご利益ごはん

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    アラフィフの日常が詰まってる。家族の愚痴や親の愚痴、すごく共感できるけど本読んでまで愚痴聞きたくないわーと思うほどリアル。
    旅行に行きたくなリます。

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    2026年03月27日
  • 9月1日の朝へ

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    「9月1日は子どもが最も多く命を絶ってしまう日」
    その事を踏まえての、敢えてのタイトル

    長男・善羽 中学教師
    次男・智親 高3の美容男子
    三男・武蔵 高1 自分の性に揺らいでいる
    末娘・民 中2 バスケ部所属

    4兄妹に、父、継母、祖母で暮らしている
    実の母ともたまに会う関係

    4人それぞれが過ごした一学期から夏休みにかけて、そして9月1日を迎えるまで

    今どきのSNSトラブルや、多様性の話、母親との関係
    少しずつ悩みは抱えつつも、彼らは兄弟がいるから救われているなと感じた
    そして、自己肯定感が高めだなと
    椰月さんの作品は、父親の影が薄いとご本人も話しているが、今回はさりげなく理解のある父親がいた

    メンタル強めと思っていた女の子 民 が、ちょっとしたことからいじめ被害者に発展していく様子はリアル

    女の子の格好に憧れる 武蔵 も、周りの友人に恵まれていて救われる

    ただ、ひとつ残念なのは、自死のエピソード
    9月1日をタイトルに入れることで、その事を考えて欲しい意図があるのだろうが、なんとか未遂にできなかったのかな…と

    亡くなった生徒ではなく、周りの学校や先生の対応にスポットを当てる描き方は、大人の都合でしかないと感じた

    ああ、9月1日を迎える
    学校が始まってしまう
    そんな思いの中高生に読んでもらうというより、色んな事情を抱えた子供がいることを大人が知った方がいい物語と感じた

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    2026年03月21日
  • 9月1日の朝へ

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    自分、不器用なんで
    かわいい登場人物たちが
    器用そうでいて、そうでもないところが
    気に入りました。

    人はひと、自分は自分って
    達観しているように見えたってさ、
    当人の中では
    台風が暴れているんよなー

    それは、登場人物たちが
    若くてかわいいなんて話じゃない。
    当人にとっては死にたくなるくらい
    つらい状態なんよ。そーなのよ。

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    2026年03月15日
  • ともだち

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    中学受験、というキーワードで本を探したら、検索結果に出てきた本。
    中学受験のことは書いてありません!
    登場人物の一人のスカイくんが中学受験するから、検索にでてきたんだろうなー。
    小学校6年生の外国籍の児童も多い学校の話。

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    2026年03月12日
  • 9月1日の朝へ

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    そりゃあ夏休み明けってのは複雑な思いがあったろうなぁ。あまりに遠い過去で記憶の彼方だけど、自由な家庭から拘束される学校に戻る憂鬱は普通に抱いてた。学校はなんとも微妙な場所で、気心の知れた仲間と過ごすのは楽しいが、規則だの指示だの課題だの厄介で辛い。だけど一定のレールが敷かれていると妙な安心感もあったりする。ほかに社会を知らない子ども時分には、良くも悪くもライブ感があり、今振り返れば刺激的な非日常が懐かしい。この高永家の兄弟妹たちは、自分の個性を大切にしながら、いい距離感で互いを尊重し合っている。親たちも。

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    2026年03月10日
  • ご利益ごはん わたしの推し活篇

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    長女が大学進学と共に独立し、50歳の早智子は
    ”長女ロス”の真っ只中。そんな早智子を姉は奈良・
    薬師寺へ誘い…。双子の息子たちももう高校生。
    待ち受ける次なるステージは、子離れ、親との距離、
    そして推し活!?

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    2026年04月24日
  • 明日の食卓

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    ネタバレ

    専業主婦のあすみ、フリーライターの留美子、
    シングルマザーの加奈。
    小学3年生の「石橋ユウ」を育てる
    それぞれの母親たち。

    あすみは専業主婦で、太一、義母と暮らす。
    優はいい子を演じていたが、クラスメートをいじめたり、
    父親を侮蔑し、認知症になった祖母を足蹴りする。

    留美子は、フリーライターで豊と2人の息子と暮らす。
    悠は言うことを聞かず。
    夫は収入が減り、代わりに留美子が収入を上回り、
    夫は自己中になり、暴力を振るうように。

    シングルマザーの加奈は、勇と暮らす。
    弟が金の無心に来たり、勇はいい子だか貧困家庭で過ごす。
    そんなある日、「イシバシユウ」虐待死がニュースとなる。

    それぞれの家庭で起きるトラブル。
    こんなことがあるだろう。と想像がつく。
    虐待という重いテーマではあるが、それぞれ違う視点での虐待。もしかしたら、虐待をしていたかもしれない。


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    2026年01月23日
  • 純喫茶パオーン

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    ミルクセーキ飲んなことないおいしそう
    ナポリタンも食べてみたい
    起こりそうで起こらない事件のおはなし

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    2026年01月14日
  • 明日の食卓

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    初めて読んだ作者さん。
    三人の石橋ユウの母、誰が虐待してしまうんだろう…とドキドキしながら読んだ。
    専業主婦のあすみさん、フリーライターの留美子さん、シングルマザーの加奈さん、それぞれの子育て、色々大変だよねぇと思いつつ、シンママの勇くんがいい子過ぎではとちょっと心配。

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    2026年01月10日
  • さしすせその女たち

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    ネタバレ

    夫目線編を単体で読むと、夫は夫で考えてることもあるしそこまでヤなやつでもないだけに、
    うっかり夫目線編を先に読んでから本編を読むと、さらに「ぎゃっ!」ってかんじになるのかもしれないとおもった。
    自分は自分なりにいいとおもってやってますよー!っていう日常が、身近なひと目線だとこんなに無神経に見えちゃうという圧倒的な客観性の足りなさは、現実を生きている身としてほとんどサイコホラーだとおもう。男女問わず立場問わず気をつけねばならぬところ…。

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    2026年01月05日
  • 昔はおれと同い年だった田中さんとの友情

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    いい話だけど、誰におすすめかと言われるとわからない。
    彼らも田中さんもいい人だけど、なんだかいい人過ぎて味がない感じ。
    教科書っぽいエピソード、かな。

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    2025年12月30日
  • 純喫茶パオーン

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    話が進むたびに主人公たちが成長していき、それぞれ色々起きますが、根底のところは変わらず仲がよくて、喫茶店のおじいちゃんとおばあちゃんが優しく見守ってくれている。安心して読める話でした。
    ビビりなおとうさんがツボです。

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    2025年12月20日
  • ご利益ごはん

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    何事も勢いは大事。そして、何かを信じて突き進む心意気も。ご飯もさることながら、満たされることは物理的にも精神的にも、人を豊かにしていくのかもしれないと感じる物語。

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    2025年12月13日
  • 9月1日の朝へ

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    9月1日とは夏休みが明けて学校が始まる最初の日。今作では高永家4兄妹の夏休みの始まりから9月1日を迎えるまでが描かれる。
    父親は再婚で、同居の現母(継母)と祖母プラス元母が出入りしており、実質的に横並びで母3人という変則的な家族構成。父はいるが母に較べると何だか影が薄い。なぜか1人保守的な長男、極めて温厚で冷静、常識的で美肌にこだわりの次男、自らの性自認を模索中の3男、強めの正義感と自己主張からSNSによるいじめの対象になってしまう末妹。それぞれの夏休みがそれぞれの立場から語られる。SNSで追い詰められる妹がいちばん辛い‥孤立しそうな3男は支えて守ってくれる友人に恵まれていてほっこり。
    当事者と同年代の読者に向けられた作品‥なのかな

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    2025年12月08日
  • しずかな日々

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    読み終えて とてもきれいな気持ちになった。小学校5年生っていうのが 絶妙な存在感で しかも男子というのが とても愛おしい。そして 季節は夏休み。もうこれ以上の 舞台はない。事件もなにもおきてないんだけど 一生懸命考えて 真剣に感じて 大人になる準備を ゆっくりしている毎日。確かに自分にも そんな日々があったはず。えだいちとその友人たち、大人になって再開した時、どんな話をするんだろう。

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    2025年12月05日