椰月美智子のレビュー一覧

  • 未来の手紙
    しいちゃん
    -こういう力の抜けた大人の存在が子どもには必要なんだと思う。親は大抵責任感からそうはなれないことが多い。
    悪口の伝染より、笑いや大好きの伝染の方が何倍も素晴らしい。そして、マイナスの伝染を別の方法で発散して止めるって立派な偉業だと思う。
    私もそれをできてる自信を持とう。

    忘れない夏
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  • 明日の食卓
    冒頭に出てくるカタカナ表記のユウ母子は、後から登場する三組のどの母子のことなのかを考えながら読む。でもこの三組は、一見幸せそうに見えるが歯車がひとつ狂えばたちまち冒頭の母子になりかねないなと思えてくる。
    そんな中、新聞記事が突然現れ、ひぇーってなった。
    おもしろかった。
    おもしろかったけど、湊かなえ...続きを読む
  • 美人のつくり方
    イメージコンサルタントの指導で人生変わり、ハッピーエンド・・・て話では無かった。あかねの不倫相手の森村の家庭は実際どんな感じだったんだろ。繭子の章に出てきたさよ子、なんか不器用だけど一生懸命な感じで、本当は人の顔色をすごく気にして生きている感じがした。
  • しずかな日々
    緩やかに流れるある年の夏休みを描いた作品。
    確かにこんな時あったなぁと思い出しながら読んだ。「ある夏のできごと」は読んでいてホントに良いなぁと心に染みた。あと、後半に「えっ?」とちょっぴり驚いた。総じて読み返すに値する良い本でした。
  • 消えてなくなっても
    哀しく切ないラストながらも、そこに至るまでの日常やちょっとした不思議を丹念に描いた作品でした。読後、タイトルの意味が胸に迫る。科学的に証明されているものにしか理解を示せない傲慢さをぶった切られた感じ...。訪ねてみたいぞ! キシダ治療院!
  • ミラーワールド
    もし男女が逆の立場の世の中だったら…
    それぞれの性的特徴はそのままで、社会的な地位とか役割だけが逆という設定で面白かったけど頭が混乱した。
    今はこの中にあるような男尊女卑はないと信じたいけど昭和はこんな感じだったかな。
    今はジェンダーレスというもう一つステップが上がったように思う…思いたい。
    私自身...続きを読む
  • 見た目レシピいかがですか?
    超・優秀なイメージコンサルタントに出会って、幸せになったりならなかったりする女性たちのいろんなお話。

    私あるあるなのですが、
    数ページ読んで気づきました。
    あ、この本読んだことある。
    これ読んで、必死でイメージコンサルタント検索したわ、と。
    でもさらに数ページ読んで、
    内容すっかり忘れてるからいい...続きを読む
  • さしすせその女たち
    子育てと仕事両立ってこんなんなんやろうな。身近で見てるけど、当事者の感覚がすごく実感できる描写にあっという間で読んでしまった。
  • さしすせその女たち
    大変だ(^◇^;)
    子育てしながらのフル勤務。
    自分はパートでも毎日てんやわんや、若さで乗り切る、そんな日々だったのを思い出し一気に読んだ。
    あー、あの頃の自分に時間を分けてあげたい。それと引き換えに体力を分けて欲しい。

    あるあるーって共感して、夫に腹が立つ場面も多かったけど、まぁ、悪い人ではない...続きを読む
  • さしすせその女たち
    米澤多香実と夫 秀介、子供は杏里莉と颯太.多香実は管理職で多忙の中で家庭の仕事も当然ある.秀介はやや仕事オンリーで多香実の不満も表面化している.母子家庭の美帆との会話や千恵とのやりとりも貴重な時間だ.子供の病気や会社でのトラブルもあるが順調に推移しているが、千恵の離婚は意外な話だ.若い家庭の問題を楽...続きを読む
  • さしすせその女たち
    共働き夫婦の両方の視点から子育て仕事、家事の実態をリアルに描いた物語!
    子供がふたりいると、こんなに大変なのかーと読んでいて目が回りそうだった!!
    妻の視点から読むと、夫にイライラして仕方なかったが、夫の視点から読むと、男の人の方が配偶者に情があり、意外と記念日を大切にするのかなという印象を受けた。...続きを読む
  • さしすせその女たち
    こちら軽い読み心地で面白かったです。
    あっという間に読んじゃいました。

    家事育児に非協力的な夫にイライラ!
    主人公に自分を重ねて読んでました。
    ワーキングママの気持ちを代弁してる作品。

    『魔法の言葉さしすせそ』
    結構ハードル高そう…。
    魔法にならない自分なりの色んな“さしすせそ”には笑ってしまっ...続きを読む
  • フリン
    タイプの異なる不倫を描いた6編。胸を掻き毟られたり、ぞっとしたり、キュンキュンしたり...、忙しいですぞ! 椰月先生! 頁を捲る手が止まらず一気読みでした。
    最終編での収斂と慈しむ心...。アラフィフ世代の恋愛ってこうだよな! と妙に納得してしまいました。
  • ミラーワールド
    問題提起の仕方が上手な設定だなあって思った。
    幸いなことに、共働きで父親もしっかり家事をしてくれる家庭で育った。仕事は、女性だからって珍しがられることもあるけど、鈍感なのも相まって嫌な思いをしたことはあまりない。

    でも、小学校の時の作文に「生まれ変わるなら男の子になって甲子園に行きたい」って書いた...続きを読む
  • ミラーワールド
    男女反転の物語、ミラーワールド。
    ありふれたどこにでもありそうな家族の物語、ただ男性と女性の性別だけが入れ替わったら、まるで違う世界なんですね。男女を入れ替えただけで、世の中のおかしなところがこんなにもみえてくるものなのかと驚きとともに自分自身も物心ついたときにはすでにフィルターをかけていたのかと気...続きを読む
  • 見た目レシピいかがですか?
    イメージコンサルタントの繭子は異色の経歴の持ち主。彼女があらゆる女性を変身させる。

    おしゃれであることで周りの目が変わったり、ママ友と仲良くなったりする。

    見た目で扱いが変わるなんて、嫌じゃない?
    って一瞬思ったけど、
    本当は自信とか期待とか内面から出るものが周りの反応の変化につながったのかなと...続きを読む
  • ミラーワールド
    男女の立場が真逆の世界。
    男女ではなく、女男。何もかもが、逆。
    はじめは読んでいて痛快だったけど、これはこれですごく息苦しくなってきた。当たり前のように、男、女で上下をつける。ハッとさせられた。
     ただ、ラストの章だけは、どうやって終わるのか、期待していただけに、少し物足りなかったかな。
  • さしすせその女たち
    自分の父親は、こんなに主人公の奥さんに対して思いやりのない人ではないから、何だかこの主人公が気の毒に思えた。子どもたちを含めてこの家族が将来どうなっていくのか気になった。
  • ミラーワールド
    男性が子育てと家事に勤しみ、女性は家族のために働く、男女が反転した世界を舞台とした物語。同じ中学校に通う子を持つ池ヶ谷家、中林家、澄田家の3人の主夫たちが、女尊男卑社会に理不尽を感じつつ妻子を支え毎日奮闘する中で、ある生徒が塾帰りの夜道で何者かに襲われてしまう… 主夫と中一の息子の2つの視点で物語は...続きを読む
  • さしすせその女たち
    テンポが良くて読みやすく、1時間くらいでサクッと読めました。

    よくツイッターなどで見るワーママさんのつぶやきがそのまま小説になった感じ。

    夫や家族の話が多いけど、タイトルにもあるように女の特性というかそういうのがよく見える小説だなと思いました。

    基本的に主人公である妻目線で書かれていて、他の登...続きを読む