椰月美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女の子と男の子、子供が2人いる平凡な40代の綿貫さん夫婦。
この『ダリアの笑顔』は4つの章から成り立つ小説で、それぞれ父親の明弘、妻の春子、長女の真実、長男の健介の立場から描かれている。(各章は登場人物は同じだが、時間軸は異なる)
大きな事件が起こるわけでなく、平凡な日常が淡々と描かれている。
長女の真実は、小学5年で編み物好き。カリスマ性あるダリアのような友人に憧れている。母親が書いていた自分の生まれた時のことを記した育児日記を読んで、涙ぐむいい子。
長男の健介は、小学5年でリトルリーグで野球に夢中。野球の上手い女子が転校してきて、レギュラーの座を脅かされるが、友情を深めていく爽やかなスポーツマンの子。
母親の春子は、保健の外交員の仕事に疲弊、事務の仕事を始める。近隣に同級生がたくさんいて、いろんな話をしながら息抜き。スーパーでこっそり買って食べるハーゲンダッツが唯一の贅沢。応援したくなる。
父親の明弘は、万年係長で会社を辞めたがっている。友達が仕事関係以外で誰もいないが、地域のインラインスケートサークルに入り、だんだんと生きがいを見出してゆく。
それぞれの章でちょっと感動。皆んな家族思いでほっこりする。
いい小説だなあ。 -
Posted by ブクログ
母子家庭の小学五年生の少年が主人公。ある夏、母親の仕事の関係で転校する状況になったが、それが嫌で母親と離れ、近くに住むおじいちゃんと2人暮らしをすることになる。
そこから祖父と孫の生活、夏休みに友だちと遊ぶ毎日が描かれてゆく。
ちょうど今くらいの季節かなぁ。
全体を通じ、はるか昔の少年時代の様々な想い出がよみがえる。
夏の空に入道雲。涼しい風。
友だちからあだ名で呼ばれる嬉しさ。クラス替えへの期待と落胆。友だちの家にお邪魔する緊張感。年寄りの担任は嫌だったこと。下手くそな草野球、麦茶の味、新しい自転車に乗り遠出、井戸水で冷やしたスイカ、夏休みのプール遊び…何もかも懐かしい。
久しぶりに会う母親に対して恥ずかしくてはにかむ気持ち。しかし久しぶりに会った母親は派手になっていて、嫌悪する心境がわかる。
知らず知らずのうちに少年が成長していくさまが、文章上でわかり、嬉しくなった。そして五年生の夏休みは静かに過ぎてゆく…。
最終章では大人になった少年の回想があるけど、これは個人的には蛇足だった気がするなぁ…少年期のまま終わるほうがよかったかも。
ああ、孫が欲しくなった。 -
Posted by ブクログ
休日にのんびり読むか~
…で、読む本ではなかった。(悪口ではない)
数ページ読み始めて、
あ これ アカンやつや
って思ったけど、予想以上にアカンかった。
書き下ろしで夫目線の話も添えてくれてたけど、これがまたさらに「アカン」に拍車をかけて、もうなんだ。つける薬もねえなと思ったし
結婚ってそもそも無理ゲーでは?
と、思った。
こんなに感覚が違うのに無理やろ。
昔はなんとか婚姻状態が保てたのは、専業主婦だった、ほとんど仕事で夫が家にいなかった、と、いう、
実質母子家庭
やっただけの話やと思う。いやほんまに。
わたしも多分に漏れず婚姻生活は破綻したシングルですけれども、この夫と元夫は怖いくらい同じやった。
なんだこれ、モデルは元夫か? てくらい。
こうなるのが予想できたのでわたしは子どもが小さいうちは働かなかった、ちゅうか、自分の仕事のキャリアは諦めたけど、数年間専業主婦をやってても結局離婚してるんやから、あかんものは何をどうしてもあかんねやろな。
この夫がスイートテンダイヤモンドを伴侶に贈ったときの惨状も想像できるし、ますます離婚への気持ちが高まるやろうね…。
この夫のこういうおおらか? なところが魅力ではあるけど、子どもがいるとそればっかりではない…、ちゅうか、子どもに対しておおらかではないから、結局「自分の機嫌がいいときにだけ自分のものさしで他人に優しくできる」というタイプなんよね。それっておおらかとは言わんやろ…。
あかん。文句を言い始めたらきりがない。
そのくらい、
「ああ…」
って思うので、夫に不満のある経産婦の方は読まんほうがいいかもしれない。
「わかるわ…」
が、64pt太字ゴシックすぎて、
「わかるわかるぅー! うちもな~、」
などというほがらかランチタイム雑談レベルではないので。
どうすればいいのかはわからんね。
子育てと仕事の両立は社会が認めてくれていないからなあ。
女性進出? だとか、育休制度? だとか謳ってるわりに、この30年で何がわかったかって、それだけやからなあ。
それを考えると、若い方に申し訳なくなるね…。