椰月美智子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
母子家庭の小学五年生の少年が主人公。ある夏、母親の仕事の関係で転校する状況になったが、それが嫌で母親と離れ、近くに住むおじいちゃんと2人暮らしをすることになる。
そこから祖父と孫の生活、夏休みに友だちと遊ぶ毎日が描かれてゆく。
ちょうど今くらいの季節かなぁ。
全体を通じ、はるか昔の少年時代の様々な想い出がよみがえる。
夏の空に入道雲。涼しい風。
友だちからあだ名で呼ばれる嬉しさ。クラス替えへの期待と落胆。友だちの家にお邪魔する緊張感。年寄りの担任は嫌だったこと。下手くそな草野球、麦茶の味、新しい自転車に乗り遠出、井戸水で冷やしたスイカ、夏休みのプール遊び…何もかも懐かしい。
久しぶりに会 -
Posted by ブクログ
休日にのんびり読むか~
…で、読む本ではなかった。(悪口ではない)
数ページ読み始めて、
あ これ アカンやつや
って思ったけど、予想以上にアカンかった。
書き下ろしで夫目線の話も添えてくれてたけど、これがまたさらに「アカン」に拍車をかけて、もうなんだ。つける薬もねえなと思ったし
結婚ってそもそも無理ゲーでは?
と、思った。
こんなに感覚が違うのに無理やろ。
昔はなんとか婚姻状態が保てたのは、専業主婦だった、ほとんど仕事で夫が家にいなかった、と、いう、
実質母子家庭
やっただけの話やと思う。いやほんまに。
わたしも多分に漏れず婚姻生活は破綻したシングルですけれども、この夫と元夫は怖 -
Posted by ブクログ
個人的な話を書きます。
私は今日、誕生日です。25を過ぎてからは歳をとることが嬉しくないし、特にここ数日間で仕事や恋愛で良くないことが重なり、自分は大した存在でないなあと落ち込んでいたのもあって、私は自分が生まれた日を素直に祝福できませんでした。
私のように、誕生日に憂鬱な気分になる人はよくいるそうで、バースデーブルーと言うそうです。私も今年はバースデーブルーだったので、もうケーキも食べず何もせず、今日は好きな本を読む日にしようと思いました。
積読の中から選んだのが、つながりの蔵でした。椰月美智子さんの本は何冊か読んだことがあって、いつも読み終わると優しい気持ち、心が温まったような気持ち -
Posted by ブクログ
すごく良い話だった。
11歳の"おれ"こと拓人と、友だちの忍、宇太佳の3人はスケボーが大好き。ある日神社の前でスケボーの練習をしていると、管理人さんである田中さんに出会う。スケボーをやってみて怪我をした田中さんの為にお手伝いをしに行くこととなる拓人たち。そんななか、田中さんが11歳のときに戦災で家族も家も失ったことを知る。
すごく優しい田中さんと11歳の男の子3人との友情。田中さんのことを慕い、他のみんなにも田中さんの人生を知ってもらいたいと思う拓人たち3人の一生懸命さがとても素敵だと感じた。
自分たちの街に爆弾が落とされたこと、その犠牲