椰月美智子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレこの本、子育て中の女性はものすごく共感すると思う。
なのでむしろそのパートナーである男性たちに読んでほしい。
女性が活躍できるかどうかは、どんなパートナーと暮らしているかにかかっていると思う。
家事育児、家のことなめんなよ!と言いたい。
多香実の両親のような、専業主婦&何もやらない夫、という組み合わせの生き方が多数派であることが、今頑張っている女性たちの足を引っ張っているのかも。
秀介の部下のくるみのような、お茶入れやお酌に勝手に勤しむ空気読めない女が、専業主婦の立場にすべり込むことも、
前時代的な男女役割分業を固定化させているのではないか。
とりあえず、多香実が子供たちを宝物のように感 -
Posted by ブクログ
ふたりが迎えた衝撃の結末は最初のページで明かされる。
32歳の直子は初めて訪れたライブで「ゴライアス」のボーカル・伶也と出会う。
持てるお金と時間を注ぎ込み、すべてをなげうち伶也を見守り続ける直子。
失われていく若さ、変わりゆく家族や友人たちとの関係。
恋愛を超えた究極の感情を描く問題作。
**************************************
ただただ、日々の出来事を読み進める感じやけど、気づいたら、内容に入りすぎて、こんなにも時がたってたんかと思った。
主人公の直子も、毎日が楽しすぎて、この状況を変えたくなかってんやろうなと。
目を覚まして現実を、と言う -
Posted by ブクログ
この作品を読んでいて、時折出てくる未来の話というか書かれている現在進行形のその後みたいな文が好きで、昔からエピローグとかがなぜか好きだったなと思い出した。
このあと十年間で九回旅行にいって、その旅行した土地の内訳を書いてそのうち二回同じ所に行った一回が二人の最後でこの時(二人で行った最初の旅行)の旅行の十分の一にも満たない気持ちだったのは男に女ができたからだ。みたいな描写。
現在からしたら過去に起きた出来事が書かれている、登場人物はその後も生きたんだなあというか人って変わるっていうのを肯定じゃないけどそんなものだよねって思うし。
タイトルは思い出せないけど柔道マンガの最終回のエピローグで誰 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最初の物語に出てきた高校生達が、物語ごとに、それぞれが主役となり、物語への出方を変え、そして、みるみるうちに年を重ね、最後は、そのうちのふたりの子供が主役の物語になってしまうという構成。
感想を一言いうと、人間っておもしろいなーってことです。
いろんな人が、いろんなこと考えて、日々生活しているんだな、と。
同じ日常を過ごしていても、いま隣にいてるあいつは、あいつの世界があって、あいつなりの考えがある。
そんな当たり前のことを物語として描写して楽しませてくれた。
この本に出てきた何人もの主人公たちは、それぞれがそれぞれを好きだと思ってたり、バカだと思ってたり、年月が経っても忘れられなかっ