椰月美智子のレビュー一覧

  • 緑のなかで
    淡い青春群像かと思ったら、そうではなかった。
    若い危うさが弾けながら、事実が重くのしかかってくる。
    順番が高校生活が後になっていることで、時間の儚さがより鮮明になる感覚がある。
  • 明日の食卓
    ただ普通に家族みんなでしあわせに生きていきたいだけなのに‥なんでこうなってしまうのだろう、なにか問題が起こって崩れていったとき、どうすることがいちばんいい解決につながるのか考えさせられた
  • 明日の食卓
    トルストイ『アンナ・カレーニナ』の冒頭「幸福な家庭はすべて互いに似通っているが、不幸な家庭はそれぞれその不幸のおもむきが、異なっているもの」は印象深い。

    その「不幸な家庭」も互いに似通っているのが、この小説での3家庭だった。わたしはその3家庭を追って描写される場面を、ほんとにドキドキしながら「ある...続きを読む
  • きときと夫婦旅
    夫婦って〰️と、自分も同年代だから、笑いながら読みました。同じ場面でも、みゆきの受けとめかたや気持ちと、夫の考え‼️違ってて、夫婦って〰️むずかしいなあ〰️と。
  • しずかな日々
    夏の間に読みたかった本。
    近くの本屋さん数件を巡るも置いておらず、「また来年の夏かなぁ」と思っていた所、旅先の本屋さんで発見。嬉しい。


    大人しくていつもひとりぼっちだった少年「えだいち」が、お祖父さんの家で居候をはじめた夏の日々のお話。

    こういうの大好きだ!


    庭の水撒きできらきら光る草花、...続きを読む
  • さしすせその女たち
    女性だけでなく、男性にも是非読んでいただけるといいなと思う。
    共同生活の難しさが、ひしひしと伝わる。
    男性の言い分、女性の言い分、両方に一理ある。
    人が2人以上集まれば、ごたごたはおこるものなのかもしれない。
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に
    本好きにはたまらない、本好きのための本!

    本の中で本を読んでる人たちの話。

    最後の新刊小説が撲滅されるやつとか、、、読んでて、
    いやだ!いやだ!いやだ!そんなのは嫌だ!

    昔の小説も全て読破したいと、野望があるけど、それでも、、、新刊小説が出ないなんて!!!!
    なんか、悔しくて涙がでそうでした、...続きを読む
  • 体育座りで、空を見上げて
    あぁ、わかり過ぎる。
    わかり過ぎてしんどいくらいの中学時代。
    毎日死にたいと交換日記に書いていた友だち、嫌な先生、誰かれかまわずくそだのムカツクだののたまっていた自分、穴があったら入りたい。
    なのに楽しかった思い出も沢山あるのが不思議だ。
    音楽も、あの頃聴いた曲はしっかり心に残っている。中学生の感受...続きを読む
  • 純喫茶パオーン
    表紙の字体といい読み始めから舞台の純喫茶に入って眺めているような気分で読めました。

    食べ物の描写に触発されて思わずミルクセーキを作ってしまい飲みながら飲むのはまた最高でした笑
  • 14歳の水平線
    天才、椰月美智子さん。
    よく少年の話し書けるなぁと思ってたら、お子さん男の子のようで、納得。
    まあ、男の子は馬鹿で可愛い。
    14歳の話ってどうだろうと思って読み始めたが、最後まで一気に読んだ。
    良かったです。
  • しずかな日々
    昔観た映画「アメリカングラフィティ」を思い起こさせる。もう少し幼く淡いけれど、人生の転換点となった出会いから自立への決して静かではない「しずかな日々」。
    やや理想郷的にやさしい集団、隠されていた母の仕事などミステリー要素の設定の甘さがあるけれど、暖かな視点で振り返っている作品で自分も若い頃を思い起こ...続きを読む
  • 14歳の水平線
    椰月美智子さん著書、るり姉に続き2作目
    椰月さんの本は登場人物の描写が細かい
    特に話しには直接触れられていないような周りの風景や人物背景が分かるように描写されている

  • さしすせその女たち
    子持ちの主婦はみんな80%当てはまるんじゃないか。と思う。

    世間で言うイクメンってのがどんなにすごいかわからんけど、働く主婦の凄さをわかってる旦那はいるのか?

    イクメンイクメンって家事やら育児やらを手伝う自称イクメンで、子どもの身長、体重、平熱、予防接種の有無、種類、靴や服のサイズ、好きな遊び、...続きを読む
  • しずかな日々
    母子家庭のクラスメイトの二人が最高の夏休みを過ごす。祖父との関係も深まっていく。児童書のようだったけど大人が読んでも自分の小学生時代を懐かしくアホな男子を思い出した。
  • 明日の食卓
    震える、、、、
    子どもを持つお母さんたちの心の闇が忠実に描かれる。
    しかも。おそらく普通のお母さんたち。
    でも、ニュースになるような事件に発展するのは、もしかしたら、こんな普通のお母さんたちなのかもしれない、、、、
    と、思わされる一冊。
    わたし、、、こんな息子二人だったら、、、もしかしたら、事件に発...続きを読む
  • 純喫茶パオーン
    平和でレトロでクスッと笑えるストーリー( ¨̮ )❁⃘*.゚

    1日でサクッと読めてしまうくらいの軽い文体で、
    登場人物も少ないので読みやすい。

    コージーミステリーやレトロ喫茶が好きな人にオススメの1冊です!

  • 純喫茶パオーン
    ゾウ好きなので読んでみた。
    どこにもゾウはでてこないが、魅力的な人たちがたくさん出てくる。
    ミルクセーキって飲んだことないなぁ。
    見かけたら頼んでみよう。
    ほっこり良い時間だった。
  • ミラーワールド
    読むのが辛かった。自分の身にも覚えがあることばかりで。女社会であれ、男社会であれ、性を理由に差別されながら生きていくことは本当に理不尽だし辛い。読みながらその事を改めて痛感した。
    性別に関わりなく平等に生きられる世界を目指そうとする子供たちが書かれていることが唯一の救いだった。

    文中に出てくる「婦...続きを読む
  • ミラーワールド
    女性と男性の役割が入れ替わった世界。頭が馴染むまで、何度も一旦頭の中で反対にして理解した。男女が逆になっただけで、もの凄い違和感ない。この世界がどれだけおかしなことで溢れているかと考えさせられた。最後の章では、涙が出そうになった。
  • 純喫茶パオーン
    タイトルに惹かれて衝動買いした1冊。
    ほのぼのとした昭和感溢れる喫茶店を舞台に様々な人と人の関わり合いが垣間見える。
    ページ数も少ないし交通移動の時間潰しに…と鞄に忍ばせたものの、これが楽しかった。
    仲良し3人組の来人、琉生、圭一郎、彼ら各々にも3人の関係性にも好感が持て、何よりお爺ちゃん!最高!
    ...続きを読む