椰月美智子のレビュー一覧

  • 9月1日の朝へ

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    4人の兄妹の夏休みから9月1日までの物語。4人には母が3人いる。父と離婚した母親、母がいなくなってから育ててくれた祖母、そして継母の玲子さん。周りから見れば複雑とも言える家庭だが、3人の母親と父親は、個性的でまっすぐで素直な兄妹たちを付かず離れずに大きな愛で包んでくれている。兄妹たちにとって、ぐんと成長を感じる夏の数々の体験が丁寧に描かれている。日本で子どもが一番多く命を絶ってしまう9月1日は、みんなが一歩踏み出す日になって欲しいと心から願う。

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    2025年10月04日
  • みかんファミリー

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    なんとなく、タイトルとあらすじに惹かれて、読み終えてから児童文学と知った。

    なんで他人家族と同居?と思ったけど、そういうことかと納得出来る理由が親にはあった…。
    変わり者の同級生と同居なんて最悪!
    と主人公は最初思うけど、この同級生の野々花ちゃんがとてもステキだった。
    変わってはいるかも知れないけど、頭が良くて気が利いて、優しい子。
    段々打ち解けて姉妹のような絆になって行くところが児童文学らしいけど、とても良いと思う。

    終盤にかけては号泣。
    自分はもう大人なので、主人公目線より親目線になってしまい、我が子を残して逝くことにならないよう、体調には気をつけなければ。と思ってしまった。

    ラスト

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    2025年08月30日
  • 昔はおれと同い年だった田中さんとの友情

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    思いがけず始まった85歳の田中さんと小6の3人の少年達との交流。田中さんは穏やかで優しくてどんどん好きになっていく。
    そんな田中さんの人生を戦争体験を知ってほしいと講演会を企画する。

    かつて少年達と同じ年齢だった田中さんの人生に思いを馳せ、お互い人生の彩りとなる様な素敵な友情に心温まる。チョコバナナのくだりではホロリとした。

    最後の方でお兄ちゃんが言った田中さんの期待してしまわないようにする気持ち分かるなぁ。



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    2025年08月29日
  • みかんファミリー

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    児童文学作家さんの作品です。
    タイトルにひかれ手に取りました。
    2家族、3世代の6人が古民家で共同生活を始める話です。
    最初はうまくいかないこともあるけれど、最後はお互い助け合い絆を深めていきます。
    シングル世帯が増える昨今、地域の繋がりも少なくなり、助け合っていければいいですね。

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    2025年08月17日
  • しずかな日々

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    頭で想像したときに写真として残したくなるシーンがたくさんあった。

    "丁寧な暮らし"を押し付けられる感覚がないのが良い。

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    2025年08月10日
  • 十二歳

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    デビュー作品
    おとなになるってムズカシイ。私も「何かになれる」んだろうか。第42回講談社児童文学新人賞受賞作。鈴木さえは小学6年生。ポートボールが大好きで友だちもいっぱいいる楽しい毎日だったはずなのに、突然何かがずれ始めた。頭と身体がちぐはぐで何だか自分が自分でないみたいな気がする。こんな私でも大人になったら、みんなが言うように「何かになれる」んだろうか? (講談社文庫)

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    2025年08月07日
  • 明日の食卓

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    ネタバレ

    続きが気になり、一気に読んでしまった。

    虐待の報道をみていると、他人事じゃないと思うケースがある。紙一重なんだと思う事がある。そういう作品だった。

    子どもは守らないといけない存在であると同時に、自分とは違う、思い通りにならない存在。簡単じゃないけど気をつけたいと思った。

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    2025年07月27日
  • きときと夫婦旅

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    子どもが中学生の夫婦は、共働き、冷めきった夫婦関係で家での会話もなくただの同居人。
    ある日、息子の昴が、突然、学校を無断欠席して、富山の友達の家に行ってしまう。
    その息子を迎えに夫婦で行く事になり…
    息子は、迎えに来ても、日曜日まで帰らないからと言うので、夫婦2人で、富山観光する事に。
    家では、顔を合わせたり、会話も無いが、旅行の開放感もあってか、少しずつ会話もするようになる2人。

    こういう感じなのかな…夫婦って。
    我が家は、割と夫と仲が良いので、イマイチわからないけど…。

    夫婦、両方の立場から描かれて、なるほど〜男性脳と女性脳の違いかな?と、すれ違う気持ちがわからなくもないかな。
    最終的

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    2025年07月03日
  • みかんファミリー

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    小学校高学年から中学生向けの児童文学

    2組の3人家族が一軒家で一緒に暮らすことになる
    どちらも、おばあちゃんとお母さんと娘の女3世代

    中1の美琴と野々花、クラスは違えど同級生の2人
    タイプの違う2人が少しずつ距離を縮めて、姉妹のようになっていく姿は微笑ましい

    お互いの家族に足りないところを助け合って、程よい関係で暮らしていく
    家族の形にとらわれない、新しい共同生活もいいのかもしれない

    たまに読む児童文学は心が休まります

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    2025年06月18日
  • 恋愛小説

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    この本を読みながら16くらいの時のまっすぐ過ぎた恋を思い出した。相手のことが好きすぎて、私はいつも不安だったし、いつも勘ぐって、試して、不安定だった。結果「お前の気持ちが重すぎる」と言ってフラれたわけなんだけど。

    それでもそんな、なりふり構わずすべてをしゃぶりつくすような恋愛は、もはや昨日はじめて買った老眼鏡をかけながらパソコンに向かうような年齢になってもなお、甘く、苦い思い出で、もうあんな恋は一生しない。でもそんな恋を経験できたわたしはちょっといいと思う。

    歳をとっておばあちゃんになって、日の当たる縁側でお茶を飲みながら「恋なんて狂気の沙汰だからね…」とか言ってニヤッとするみたいな小説。

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    2025年06月08日
  • ご利益ごはん

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    良かった〜!
    神社仏閣いいね
    全然興味なかったんだけど行ってみたいって思っちゃった

    家族のお話の悩みが全部自分に当てはまるというか、どっちかというと子供側で自分のお母さんがこう思ってるんではないかと心配になってしまった。
    反省です。もう少し自分のことは自分で、家のこともやりますと読みながら苦しくなりました…笑

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    2025年06月08日
  • みかんファミリー

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    素敵なお話!いろんな家族の形があっていい。人ってやっぱり繋がって生きていける。助け合いながら生きていけるのも素敵だし、同居生活が子供達への愛情や何かあった時の備えで始まったっていうきっかけももちろん素敵。

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    2025年06月04日
  • しずかな日々

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    青い鳥文庫にもなっている作品ということで
    読む前はわたし向きじゃないかな?とも思ったけど
    懐かしくノスタルジーがあり、じんわりと良い話だった。

    自分が小学生だった頃、
    友達と自転車で遠く(当時の感覚)に行った時の冒険気分を思い出したりした。

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    2025年06月02日
  • ご利益ごはん

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    50前後の姉妹が、仲良くご利益のあるお寺や神社に出かけるお話。そこで美味しいものに出会う。
    出かけるきっかけは、日常にあることばかりで、イラッとしたりうわーっとしたりしたけど、そのあとお姉ちゃんに導かれて色々なことに出会っていくことが、すてきだな、と思う本でした(^^)

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    2025年05月31日
  • みかんファミリー

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    この著者の作品は「明日の食卓」しか読んでなかったが、最近は同系統の女性作家が増えてきてどの作品が誰の作品だったか迷ってしまう。本作はやや年齢層が下を狙って書かれていると思うが読後感の良い物語ではあった、もう少し長いスパンでこの二つの家族はどうなって行くのだろうかと気になるところだが、そうなるとドロドロとした話になりそうでやめておいたほうが良いかもしれない、しかしこの作品はあっさり終わり過ぎのような気がする。

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    2025年05月26日
  • 見た目レシピいかがですか?

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    これを読んでいると、私もトータルコンサルタントを受けてみたくなる。
    見た目って大事だ。まわりからの評価というより、自分の気持ちにつながる。
    自分にとって似合うことを知りたいなあ。

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    2025年05月23日
  • みかんファミリー

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    設定が面白い。女六人集まれば無敵!かも、確かに。大人が何人かいたら誰かしらが子供見られるし。もちろん一人一人がちゃんと自分の役割やらなきゃダメだけど。子供置いてどこか行っちゃう母親も、病気のこと子供に言えない母親も、今どき。子供たち、どっちもいい子だ。お話の主人公って無駄にいい子過ぎたりいじけ過ぎたり極端なこと多いけど、実際は目立たない地味な子がほとんどなんだよね。そういう子にスポットあたって嬉しい。おばあちゃんの急死はショックだけど、介護無しで逝くのは今の時代ものすごい子供孝行だと思う。子供たち、幸せになれよ。

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    2025年05月10日
  • ミラーワールド

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    よかった!!やっぱり、椰月美智子さんは、最高!最近の鬱々とした疲れがふったんだ!

    没入感。
    読後は、自分が少し威張りっぽく?自信家っぽくなれる。俊太くん、かっこいい!

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    2025年04月15日
  • ともだち

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    小学生新聞連載作だそうで、不思議に事件性多めに感じました。説教くささのない感じを意識してる感じなんでしょうかね。最後にちょっとした趣向があり、ほう・・・と思いました。それで何が変わるわけでもないけど、読者の固定観念をちょっと揺さぶってくる、現代的ないい趣向だと思った。

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    2025年03月28日
  • 14歳の水平線

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    14歳になった今、久しぶりに読み返しても色褪せない面白さ。これこそ小説、って感じで冬なのに夏の匂いがします笑。小1に初読み。小4で二度目。そして今に至ります。最近はクラスの男子に貸しても好評なので中学生とか高校生はわくわくすると思います。私は小学生の頃はガサツで年中半袖短パンだったので読めたのかな、と思います。大人の方でも昔の頃を思い出せるので良いのではないでしょうか。

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    2025年03月15日