椰月美智子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
なんとなく、タイトルとあらすじに惹かれて、読み終えてから児童文学と知った。
なんで他人家族と同居?と思ったけど、そういうことかと納得出来る理由が親にはあった…。
変わり者の同級生と同居なんて最悪!
と主人公は最初思うけど、この同級生の野々花ちゃんがとてもステキだった。
変わってはいるかも知れないけど、頭が良くて気が利いて、優しい子。
段々打ち解けて姉妹のような絆になって行くところが児童文学らしいけど、とても良いと思う。
終盤にかけては号泣。
自分はもう大人なので、主人公目線より親目線になってしまい、我が子を残して逝くことにならないよう、体調には気をつけなければ。と思ってしまった。
ラスト -
Posted by ブクログ
子どもが中学生の夫婦は、共働き、冷めきった夫婦関係で家での会話もなくただの同居人。
ある日、息子の昴が、突然、学校を無断欠席して、富山の友達の家に行ってしまう。
その息子を迎えに夫婦で行く事になり…
息子は、迎えに来ても、日曜日まで帰らないからと言うので、夫婦2人で、富山観光する事に。
家では、顔を合わせたり、会話も無いが、旅行の開放感もあってか、少しずつ会話もするようになる2人。
こういう感じなのかな…夫婦って。
我が家は、割と夫と仲が良いので、イマイチわからないけど…。
夫婦、両方の立場から描かれて、なるほど〜男性脳と女性脳の違いかな?と、すれ違う気持ちがわからなくもないかな。
最終的 -
Posted by ブクログ
この本を読みながら16くらいの時のまっすぐ過ぎた恋を思い出した。相手のことが好きすぎて、私はいつも不安だったし、いつも勘ぐって、試して、不安定だった。結果「お前の気持ちが重すぎる」と言ってフラれたわけなんだけど。
それでもそんな、なりふり構わずすべてをしゃぶりつくすような恋愛は、もはや昨日はじめて買った老眼鏡をかけながらパソコンに向かうような年齢になってもなお、甘く、苦い思い出で、もうあんな恋は一生しない。でもそんな恋を経験できたわたしはちょっといいと思う。
歳をとっておばあちゃんになって、日の当たる縁側でお茶を飲みながら「恋なんて狂気の沙汰だからね…」とか言ってニヤッとするみたいな小説。