椰月美智子のレビュー一覧
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ネタバレただのしずかな日々ではない感じがずうっとうっすらある。
おとなしい小学生が祖父の家で暮らすことになり友達ができて楽しい夏休みがすごせた話、ではあるんだけど母親の様子がずうっと気になる。
表面上はしずかな日々だけど、ずっと必死で穏やかでしずかにあろうと自分の気持ちに予防線を張って生きている感じがあり、小学生のうちから親に気を遣っているのが痛々しい。
最後あっという間に大人になってから語られる母との関係がやっぱりそうだったのかと思わされる。しずかではいられなかった中で、祖父と過ごせたことでえだいちは彼の境遇の中では最大限のしずかな生活ができていたんだな。祖父がかっこよすぎるな。 -
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トルストイ『アンナ・カレーニナ』の冒頭「幸福な家庭はすべて互いに似通っているが、不幸な家庭はそれぞれその不幸のおもむきが、異なっているもの」は印象深い。
その「不幸な家庭」も互いに似通っているのが、この小説での3家庭だった。わたしはその3家庭を追って描写される場面を、ほんとにドキドキしながら「あるかもしれない?いや、ある」と読んだ。
子供の虐待死事件のニュース報道が頻繁。家庭での虐待が疑われる現場が多くなったように思われる昨今。これは現代病なのか、昔からこうなのか。
この小説から読み取るものはさまざま。たくさんの課題が重なっている現代社会生に生きていくのは、なまなかな覚悟ではいけない。 -
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夏の間に読みたかった本。
近くの本屋さん数件を巡るも置いておらず、「また来年の夏かなぁ」と思っていた所、旅先の本屋さんで発見。嬉しい。
大人しくていつもひとりぼっちだった少年「えだいち」が、お祖父さんの家で居候をはじめた夏の日々のお話。
こういうの大好きだ!
庭の水撒きできらきら光る草花、お祖父さんの握るでっかいおにぎり。
はじめて出来た親友との夏休み。
ラジオ体操、プール、花火、スイカの種飛ばし、お風呂ではしゃぎ回ったお泊まりの日。
なんでもない夏の日々がなんとも眩しい。
えだいちが暮らしの中で抱くモヤモヤした気持ちや、逆に浮き立つような喜びから、小学4年生らしい純粋さを感じて -
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本好きにはたまらない、本好きのための本!
本の中で本を読んでる人たちの話。
最後の新刊小説が撲滅されるやつとか、、、読んでて、
いやだ!いやだ!いやだ!そんなのは嫌だ!
昔の小説も全て読破したいと、野望があるけど、それでも、、、新刊小説が出ないなんて!!!!
なんか、悔しくて涙がでそうでした、、、、
ホント、、、、
わたしはこれだけ本が好きなんだから、もっともっともっと応援していかなくちゃならないよな!!!!と、思った。。。
さすがに月30冊は買えないので、せめて数冊でも新刊買ってく!!!!!!!!!!
全力で本屋さん支えて行きたい。。そんなふうに思う一冊でした。
千早茜さんの -
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あぁ、わかり過ぎる。
わかり過ぎてしんどいくらいの中学時代。
毎日死にたいと交換日記に書いていた友だち、嫌な先生、誰かれかまわずくそだのムカツクだののたまっていた自分、穴があったら入りたい。
なのに楽しかった思い出も沢山あるのが不思議だ。
音楽も、あの頃聴いた曲はしっかり心に残っている。中学生の感受性でしか聴けない
尾崎や浜省やチェッカーズ、ビートルズが。
勉強以外の何にでも興味があったし、仲間以外は皆敵のような気がしたし、たくさんの消したい場面やごめんなさいが浮かぶ。
今の自分はどうかと問えば、やっぱりあの頃をベースに変わってない気がして、もっと大人な大人になるはずだったのに…と思いつつ本を -
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子持ちの主婦はみんな80%当てはまるんじゃないか。と思う。
世間で言うイクメンってのがどんなにすごいかわからんけど、働く主婦の凄さをわかってる旦那はいるのか?
イクメンイクメンって家事やら育児やらを手伝う自称イクメンで、子どもの身長、体重、平熱、予防接種の有無、種類、靴や服のサイズ、好きな遊び、友達の名前、答えられるイクメンってどのくらいいるんだろう。
とか。
ホントにな。っていう。
多分、日本中で一人か二人じゃなかろうか。
まいど椰月美智子さんの本は、まさにわたしたちの現状を詳らかに世に示してくれてるような小説で、一緒に頑張る主婦の応援歌にもなります。ホント。
逆の旦那サイドのスト -
Posted by ブクログ
震える、、、、
子どもを持つお母さんたちの心の闇が忠実に描かれる。
しかも。おそらく普通のお母さんたち。
でも、ニュースになるような事件に発展するのは、もしかしたら、こんな普通のお母さんたちなのかもしれない、、、、
と、思わされる一冊。
わたし、、、こんな息子二人だったら、、、もしかしたら、事件に発展してたかも、、、
と、思えるような息子二人育てるお母さん。
ホント!これな!
って思うくらい、なんの役にもたたない旦那軍。
これ!これがあるから怒り倍増すんだよな。って人の旦那の話読みながらめっちゃムカついた。
でも、わかるのよ。
多かれ少なかれ、あるのよ、絶対、どこの家の旦那とっても絶対あ