椰月美智子のレビュー一覧
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購入済み
いつでも戻れる
ページを繰る毎に逝った日々!あ~そうだった!に包まれる。台所の木製の長椅子に寝転び 蝉の鳴き声を聞きながら
読み 最後の一行で泪が流れた
(人生は劇的ではない 僕はこれからも生きていく)
劇的だった人生をずった生きてきた もう終わる
いつでもあの頃に戻れる -
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イメージコンサルを受けて人生がちょっと変化する人たちと、コンサルタントの4つのお話。
人は見た目じゃない、中身だといいつつも、私たちは見た目の印象で自分なりのレッテルを貼り他者を分類する。
その他者からの微妙な反応の変化で私たちの意識が変わる。
見た目を変えることは他者から受ける反応を変えることだしそれによって自分の中身を変えること。
とてもポジティブな気持ちにさせられる本でした!
だけど物語のひとつひとつに出てくる女の心情は学生時代のような、大人になりきれてない幼稚な思考回路だったり行動だったりして、そこのコントラストがなんだか笑えてほっこりした笑
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Posted by ブクログ
非常にリアルな子あり共働き夫婦の話。
主人公の多香美は部下もいる正社員で保育園児2人子育て中の女性。
仕事もデキル女性なので、しっかり者で、日々の些細なモヤモヤ感情などに囚われすぎないように努力している姿が印象的だった。
内心はもちろんイライラモヤモヤしてるんだけど感情に走らず、頭が良く理性的に行動する。
作中に出てくる他の女性たちも、夫の部下くるみ以外は主人公に似た、しっかりした女性が多い。
主人公の夫は良くも悪くも余り深く考えない、人当たりも良く明るいけど細かいところまで気遣いする事はできない人。多香美のバックに入っている本のタイトルなんて考え及びもしないんだろうなぁ。
私自身は、主 -
購入済み
少年時代
井上陽水の少年時代の歌を思い出した。
小学5年生の夏休みを中心とした日々を淡々としたし確かな筆致で描き出している。日常生活の出来事 身近な周辺の人たち 祖父 母 友人たち そうだったよな と自分自身の小学5年生の頃を思い浮かべてしまった。このような日常の出来事のみで物語を作り上げた作者の力量に敬服した。
敢えて難を言うと、題名と、最終章が少し書きすぎの感があるとことぐらいか。
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Posted by ブクログ
テンポよく読み進められるお話。
フルタイム以上に働いて、保育園児2人の子育て、夫は家事を全然しなくて、家庭内で夫との会話もほとんど無くて、忙しすぎて時間も無くてイライラ。。
多香実に感情移入して、きっと多香実なら1人で子供2人育てられる、そんなストレス抱えてるよりも、別れちゃえ〜って思いながら読んでた。
魔法のさしすせそのパターンに、思わず声をあげて笑ったり同調した。
後半
秀介のあいうえおか。
嬉しい裏切り?。男女での差なのか、まさか秀介がそんな風に思っていたとは。
「さしすせそ」も「あいうえおか」も、思わずメモに残しちゃったよ。
最近、いい本に巡り会えて嬉しいなぁ(✩´꒳`✩) -
Posted by ブクログ
う〜ん...いいねぇ...(^ ^
この人の小説を読むと、いつも「いいねぇ...」と思う(^ ^
人間って、まだまだ捨てたもんじゃないって思う(^ ^
本作も、普通の高校生の日常を描き、
「普通の悩み」や、これはちょっと「普通じゃ無い事件」
などを通して、成長していく様子がテーマで。
途中まで、実は「今どきの『普通』って、
こんなんじゃね〜よな〜...
高校生ってもっと大人で、もっとガキで、
ズルくて汚くて、でも純粋で傷つきやすくて...
この本に出て来るのは
『大人の脳内にしか存在しない普通』じゃん」
みたいに斜に構えて読んでいたのですが(^ ^;
でも後半、そんなんど〜でもよくなる