【感想・ネタバレ】坂道の向こうのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2022年02月21日

『男女4人介護老人福祉施設恋愛物語 in 小田原』

なんだろう、この感覚… 同じ職場で働く男女4人の、気付いたら略奪愛!の物語なのに、暗さや嫌らしさがない。小田原を舞台に、心に引っかかるものを感じながらも、何となく過ぎゆく4人の日々を描く。もどかしさ満載!

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Posted by ブクログ 2022年07月14日

小田原市を舞台にした男女4人の群像劇。懐かしさもあるが、朝子と卓也の心情に感情移入しまくり(切ない)、正人のターンでホロリと涙する。介護現場あるあるもリアルで興味深い(ちょっと修正が必要な箇所もなくはないが...)。この文体は安定感が抜群です!

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Posted by ブクログ 2018年10月10日

老人福祉施設の元同僚で浮気の後振られた側同士も交際を始めた複雑な四人のスターウォーズや象のウメ子等すぐ側の魅力に彩られた日々が心地好い。お年寄りの話を聞いて素直に楽しいと思う朝子が眩しい。知的障害を抱える兄や同僚と妹の交際等も寄り添ってくれた。友達の不倫相手の離婚を共に喜んで見せる梓にモヤモヤした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2017年05月01日

*城下町、小田原。介護施設の同僚だった朝子と正人、梓と卓也は恋人同士。けれど以前はお互いの相手と付き合っていた。新しい恋にとまどい、別れの傷跡に心疼かせ、過去の罪に苦しみながらも、少しずつ前を向いて歩き始める二組の恋人たちを季節の移ろいと共にみずみずしく描く*

とても不思議な読後感。設定はどろどろ...続きを読む系なのに、描かれているのは、淡々と、飄々としたそれぞれの想い。その上で、好きで奪ったのに怒らせて傷つけたい厄介な感情を持ったり、恋人を奪われた状況に「そうでもないっす」と冷静に考えたりする女性陣が妙にリアルで共感してしまう。設定に反して、意外に爽やかさの残る繊細な作品。

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Posted by ブクログ 2016年12月15日

二組のカップルが、まぁ「火遊び」を発端に
互いのパートナーを入れ替えて交際するように。
その四人それぞれの視点から描かれる「連作小説」。

正直な読後感は...「しょうもないなぁ...」(^ ^;

登場人物それぞれに、考えがあり生活があり、
そしてもちろん悩みもあり。
四人全員が、どこにでもいそう...続きを読むなリアルな若者で、
それなりに魅力的だし、それなりにずるかったり。

作者が生まれ育った小田原という土地柄と、
老人介護という、ある意味特殊な職場という設定が、
物語を立体的に彩り、魅力的にしている。
この土地で、この人々に囲まれていなければ、
これほど魅力的な作品には仕上がらなかっただろう。

結局は「二組のカップルが別れ」、
「二組の新しいカップルが生まれた」わけだが、
分かれた方の男女もそれぞれに接点がある。
本当なら「うらんでもいい」はずの相手にも、
そこまで憎めないでいる姿も妙にリアルだ。

登場人物それぞれの家族や友人も魅力的。
脇役の人生もきちんと描かれていて、隙がない。
無理に「魅力的な人を描こう」とかしてない分、
それがリアルですんなり物語に入り込める。

誰も「悪人」「悪役」として登場しない。
それでも事件が起きたり、恋人と別れたり、
無意識に人を傷つけたり、相手を困らせたり...

男と女なんて、しょうもないなぁ...
恋愛なんて、しょうもないなぁ...
人間って、ホントしょうもないなぁ...

と思いつつ、ついニヤニヤしながら
登場人物の一挙手一投足を見守ってしまう。
そんな小説です(^ ^

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Posted by ブクログ 2016年11月25日

神奈川県の小田原在住の2組の恋人同士のお話です。恋愛小説としても、介護の仕事や小田原のコミュニティーを舞台にした物語としても読める秀作です。4人が日常を送りながらも、互いの恋人の存在が時折思い出されたりする心の襞が丁寧に描かれていて読む側としても丁寧に読みたくなる一冊でした。男性、女性共に楽しめる作...続きを読む品だと思います。

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Posted by ブクログ 2015年10月04日

結果的に恋人を取られた片割れ同士がくっついてしまう話。四人の男女の心の動きが良く描かれていた。この間読んだエッセイは好きになれなかったけど、とても面白かった。結局入れ替わって良かったという不思議な小説だな。略奪された経験者としては複雑だが。
地域の福祉のお仕事小説としても機能しております。

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Posted by ブクログ 2013年08月17日

とても心にじんわりとくる作品だった。設定のわりにビックリするくらいドロドロしていないのが印象的。それぞれの心情を丁寧に描いていて良かった。個人的には卓也が良かったかな

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Posted by ブクログ 2023年05月25日

小田原を舞台に付き合う相手が入れ替わった2組のカップルの物語。あり得なさそうなプロットはいい思い付きだがストーリーが平板でうねりがない。

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Posted by ブクログ 2021年11月03日

介護職の4人の恋愛(四角関係!)をめぐる物語というあらすじに興味をもって読んでみた。考えてみれば……というか考えてみるまでもなく介護職も恋愛しているんだろうけど、なかなかそういう小説ってないんじゃないだろうか。
この著者の小説を読むのは『明日の食卓』に続き2作目。『明日の食卓』は児童虐待というテーマ...続きを読むに関心を引かれはするけど、話の筋や構成としてはあんまりわからずという読後感だったんだけど、この本はけっこう面白く読み終えた。
いまつきあっている朝子と正人、そして梓と卓也。それぞれがもともとは朝子と卓也、梓と正人というカップルだったという。それがなんじゃらかんじゃらあって、いまのようになって、章ごとにそれぞれの立場から綴られる。全6章のうち、女性2人が2章ずつ、男性は1章ずつ。この比率は恋愛や生き方のあざやかさによる比率といえるかも。
女性たちがカレシとの関係もこなしつつそれ以外の生活も送っているのに対し、男性2人は何だか気持ちがはっきりしない。結局男性にとってカノジョって趣味のマンガや好きなスポーツと同じ程度のモノでしかないのかなって最近思っているんだけど、正人も卓也もそこまで不実とはいわないけど、恋愛やカノジョに対する引いた感じがある。そしてそれが現代のリアルでもある気がする。
一方で、男性2人が何ともやさしい。はっきりしない卓也も、知的障害のある兄をいとおしむ正人も。そういう恋愛以外のことに対する彼らのやさしさが彼らの魅力に思える。
そして、自分としては卓也はちょっと正人を慕いつつ恋してる気がする場面(二人で寿司屋に行った思い出)があるんだけど、そんなことにドキリとした。
おつき合いって好きだからしているとは限らず、押し切られたりなりゆきでそうなってることもままあるだろう。だから恋愛至上じゃないわけで、小説ってわりと恋愛至上で筋が進むものが多いので、こういう一歩引きながらつき合っている小説はリアルで新鮮でわりとほのぼのしてていいもんだ。

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Posted by ブクログ 2016年05月03日

業種が介護業界という特殊な環境なのだが、そこは特にドラマチックでなく、単純な社内恋愛の成れの果てというお話。特に可もなく不可もなく。たんたんと物語は進んでいくし読み込める。しかし、心に残った箇所があるかというと特にない。

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Posted by ブクログ 2014年07月24日

城下町小田原を舞台に、男女四人の群像劇を描いた恋愛小説。
元恋人同士も絡むので、ドロドロの傷つけ合うような話しと思いきや、淡々と静かに日々の過ぎ去るような、何とも歯応えのない物語だった。
但し、それは彼らが一大人として、内面に抱えた感情を表面に出さないだけという、ちょっとしたモヤモヤ感が伝わってくる...続きを読む。その感覚が私には曇天のようにスッキリ感を与えなかった。

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Posted by ブクログ 2013年04月30日

福祉施設で働く男女4人の連作短編集。何げに面倒な4人の関係。『るり姉』もだけど、群像劇を書かせたら、この作家さんは上手なのかも知れないけれど、なんだか解決策のない話だったような気もする。ちょっと期待した分残念かな。

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