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高校生の真奈美は、カレと入ったラブホテルで、自分の父親が同じマンションに住むOLの葵さんと一緒に歩いているのを目撃してしまう(「葵さんの初恋」)。元カレと逢瀬を繰り返す主婦、人生最後の恋に落ちた会社員、壮絶な過去を持つ管理人の老夫婦……。ある川辺に建つマンションを舞台に繰り広げられる反道徳の恋。愛憎、恐怖、哀しみ……様々なフリンの形を通じて、人と人の温かさ、夫婦や家族の関係性を描ききった連作短編集。
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Posted by ブクログ
とあるマンションの住人たちの、不倫の短編集。 各話、こんな着地をする不倫話って読んだことないよ...。スカッとしたり因果応報だったりキュンときたり。そして最後の管理人老夫婦のお話による大団円。ウルっときちゃったよ。 不倫のドロドロや嫌な感じがなく、風が通り抜けるような爽やかさのある物語。だけど結果...続きを読む的に今の場所に辿り着いたことで、失ったものもあることを教えてくれる。恋って不思議だ。思いもよらないところに人を連れて行く。 なんだか大切なことを学んだような気になる1冊でした。
川辺に建つ「リバーサイドマンション」を舞台に、複数の老若男女の不倫(婚外恋愛)をテーマにした連作短編集。 突然、落ちる恋。その自制できない感情に対して、また家庭を既に手に入れている者は、どうすべきなのか。 もちろん、答えはない。幸せか不幸せかでもない。ただ、自分が必要とされるのであれば、それに応える...続きを読むべきということなのだろう。
タイプの異なる不倫を描いた6編。胸を掻き毟られたり、ぞっとしたり、キュンキュンしたり...、忙しいですぞ! 椰月先生! 頁を捲る手が止まらず一気読みでした。 最終編での収斂と慈しむ心...。アラフィフ世代の恋愛ってこうだよな! と妙に納得してしまいました。
「婚外恋愛」をテーマにした短編集。 各編の主人公は、とあるマンションの住人で、 それぞれのストーリーが独自に進む中、 最終章で「同じ時間」を共有するという構成。 同じマンションに住んでいるというだけで、 登場人物は年齢も性別もキャラもバラバラ。 なので、それぞれの「婚外恋愛の事情」もバラバラ。 ...続きを読むうまくいくものもあれば、「はずれ」に終わるもの、 もともとが「妄想」だったり...と、バラエティ豊か。 その分、文体も「ストーリー内の時間の進み方」も まちまで、一粒で何度もおいしい感じ(^ ^ それぞれのエピソードがあまりにバラバラで、 一冊通しての感想を書くのが難しい(^ ^; が、「まとめ」のような最終章の話の効果か、 「あぁ、えぇもん読ましてもろた」という読後感。 折を見て再読・三読したい好著(^ ^
カタカナで「フリン」と書いちゃってるくらいな、婚外恋愛を重たすぎず、人生を形づくるひとつの出来事として描いた短編集。 倫ではないけれど、そこに感情があるからどうしようもないのが恋愛。 構成がお上手でした。
さらっと読める恋愛小説。 実際、婚外恋愛なんてきっともうめずらしいことじゃない。 誰にでも起こりえる、日常の些細な出来事になりつつある。 携帯ではなくケータイだったり、彼氏ではなくカレシであったりするように、フリンとカタカナで表記されたタイトルには、そんな意味も込められているのかもしれない。 特...続きを読むに強い印象を残したのは「シニガミ」。 それはまあ当然ばれているでしょうね、というのと、やっぱり女性の感情は女性に向かうんだな、というのと、あの状況での「因果ですよ」という言葉。 いちばんリアリティがある話。 最後の一話はないほうがよかったように思う。 連作短編で、それぞれの登場人物が一堂に会してしまうのはなんだか興醒めだった。
〇葵さんの初恋 同じマンションに住む2個上のお姉さん、葵さんが自分の継父とラブホにいるのを見てしまう。 高校生の主人公が淡白というかあっけらかんと状況を認識してる感じが面白かった 〇シニガミ リアルにありそうな展開、結末だった。 葵さんの初恋の主人公もそうだったけど、この主人公も不倫を淡々としてい...続きを読むる感じがリアルだな、と思った。 〇最後の恋 これはあまりしっくりこない結末だった。 成人した息子も娘もいるどこにでもいそうな父親で課長の主人公が20代のつかめない性格の女に恋をする話。 不倫をした人は幸せになってはならない、という思い込みが誰しもあるからこの結末にもやっとしたものを抱いてしまうのかもしれない。 〇年下の男の子 これは普通に面白かった 不倫というより主婦がほんのり息子の同級生に恋するお話。 日常のちょっとした幸せとイベント 〇魔法がとけた夜 理解力だ足りないのか結末が良くわからなかったけど、確かに魔法がとける瞬間ってあると思う。 〇二人三脚 これまでの登場人物が全員出てくる所が面白かった。総括のような年配夫婦の不倫を交えた壮絶な人生がこれまた淡々と語られていた。
川辺に建つリバーサイドマンションの住人たちの不倫を描いた連作短編集。 テンポの良い文章であっという間に読んでしまいました。奥田英朗のような雰囲気。 「不倫」と言ってしまうと私たちが想像するものはワンパターンな気がしますが、カタカナ表記の「フリン」だといくらでも変形できそう。 フリンっていうのは結局た...続きを読むだの呼称でしかないような気がする。 配偶者も子供も何もかもを傷つける言語道断な不貞だけれど、それでもそういうかたちでしか成し得なかった恋愛というか。ついつい正当化してしまいたくなるような話ばかりだった。 だからこそと言うべきか、自分が不倫した因果からか夫が亡くなってしまう「シニガミ」と、妻の自由を許しすぎた宗太郎が突然我に帰る「魔法がとけた夜」の後味の悪さはたまらない。 いったいどうしたらいいのさ。
テーマが不倫の短編集なので後味はよくない。その中では一番最後の「二人三脚」が淡々としているのに、ストーリー展開が早くて面白かった。
不倫をテーマにしてるからと言ってドロドロしたものでもなかった。不倫と言うより、浮気。浮気にすらいかない話もあった。
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