椰月美智子のレビュー一覧

  • さしすせその女たち

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    かっこうの…のほうが好きだったけど、これもライトに読めて良かった。
    夫の考え方が面白かった。
    後書きだけでも、忘れた頃にもう一度みたい。

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    2019年10月19日
  • 14歳の水平線

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    暑い夏の日の読書にうってつけの一冊。14歳の少年の夏の物語。
    14歳の加奈太、かつて14歳だった父征人。征人の故郷の島、天徳島に帰省し、加奈太は中二男子限定のキャンプに参加する。
    もやもやしていた14歳。思春期。色んなことがあるけど、友達って素敵。島でのひとときはキラキラ輝くようだ。
    加奈太の夏と征人の14歳のころの夏が交互に語られて、ひとつの物語によられていく。
    天徳島には東京にはない豊かな自然と海があり、同時に昔ながらの風習が息づく「神様の島」。美しく神秘的で不気味で、自由で窮屈でそんな島で加奈太が見つけたもの。ひと夏の少年の出会いと冒険を通した成長もの。
    登場する仲間たちがそれぞれに魅力

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    2019年08月06日
  • かっこうの親 もずの子ども

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    不妊治療の末に授かった息子とよく似た子供を見かけ、その謎に迫っていく物語かな?と思っていたけど、その要素は薄かった。
    良い意味で期待はずれ。

    息子を育てる親の戸惑いや葛藤、切なさ、愛しさ…そういう感情がいろんなところから溢れ出ていた。
    今、妊娠中の私には不安を掻き立てられるような描写もあったけど、だからこそ身近に感じられたのかもしれない。

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    2019年07月07日
  • かっこうの親 もずの子ども

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    今こうして生きていることが、
    どれだけの奇跡と幸運の積み重ねか。
    科学や医学の進歩によって、
    昔では生まれるはずのないや助からなかった命が
    生きることが出来る時代になった。
    だからこそ日々の生活に追われて、
    生きている有り難みを忘れがちになる。
    いつの日か、この物語の主人公のような子育てが、家族が当たり前のような世の中になるのだろうか。
    そして、どんなに時代が変わっても
    母親の偉大さは永遠に変わらないんだろうな。

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    2019年05月15日
  • かっこうの親 もずの子ども

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    AIDで授かった子どもとのシングルマザーの物語。
    子育てしていれば誰もが体験するエピソードも多く、あるある!とうなずける。

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    2019年04月04日
  • 見た目レシピいかがですか?

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    印象って大事ですよね。

    好きな格好と似合う格好は必ずしも一致しない。

    昔カラー診断をしてもらったことを思い出しました。幸いにも好きな色と合っていたような。

    周りの目が変われば、自信が出て、
    自信が出ると、振る舞いが変わって、
    振る舞いが変わると、また周りの目が変わる。

    さて、今の私はどう見せたいのだっけ?

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    2019年03月17日
  • 14歳の水平線

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    王道、といえば王道のストーリーですが、ひと夏の出会いと冒険(キャンプ)を通して6人の中学二年生の男子たちが成長してゆく姿は感動的です。
    距離感を上手くつかめず、探りあったり反目したりしているなかで、少しずつ互いの良さを見つけてゆく、胸襟を開いた付き合いができるのも、この年頃だからこそ、だと感じます。

    沖縄という空間のもつ独特の魅力と夏休みのキャンプという環境。
    登場人物たちの得た、かけがえのない絆がとても羨ましく感じます。

    YAとして、夏休みに中1や中2の生徒に是非推薦したいと思う1冊です。

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    2018年12月19日
  • さしすせその女たち

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    翻訳ミステリーや経済学書ばかり読んでいると、たまに浮気心で気楽に読める本はないかと、なにげに選んだのが、本書。読みを終わるとヒューマンリレーションのノウハウがするすると一気に軽く読めてしまう。営業マンにも参考になるかも。
    新聞のコラムにでていたが、クレーム対応でd言葉は絶対だめ。さしすせそ言葉が有効とあった。dとは「でも」「だから」「ですから」etcさは「さようでございますね」「参考にさせていただきます」「失礼いたしました」etc
    読んで損しない本だと思います。

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    2018年12月08日
  • さしすせその女たち

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    面白かった!
    特にさしすせその後に、“あいうえおかの夫”があって、さしすせそのダメダメ夫が突然良い人に思えてくる。
    子育てしながら働く女性の大変さを夫は身をもって理解してくれているのか?
    妻と夫の駆け引きが面白かった!

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    2018年10月13日
  • 坂道の向こう

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    老人福祉施設の元同僚で浮気の後振られた側同士も交際を始めた複雑な四人のスターウォーズや象のウメ子等すぐ側の魅力に彩られた日々が心地好い。お年寄りの話を聞いて素直に楽しいと思う朝子が眩しい。知的障害を抱える兄や同僚と妹の交際等も寄り添ってくれた。友達の不倫相手の離婚を共に喜んで見せる梓にモヤモヤした。

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    2018年10月10日
  • さしすせその女たち

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    面白かった!!
    子ども二人を保育園に預け、家事に育児に仕事に奮闘する妻とその夫。
    一日一日を必死に、まるで綱渡りをするように
    職場と保育園と自宅との間を飛び回る妻に対して
    夫のなんと緊張感のないことか、、、
    フルタイムで働きながら子どもを育てる妻の大変さをヒシヒシと感じた後で読む夫サイドのストーリの能天気さが、もう笑えてしまうのである。
    夫に悪気はないのは分かる。上手におだてて育てよという説もわかる。
    だけど妻は夫の母親ではないのだ。
    優しくしてほしかったら
    妻に甘えていないで、自立した一人の大人として
    家事と育児に責任をもたなきゃね。
    がんばれ、若いお父さんたち!

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    2018年09月24日
  • 伶也と

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    平凡で刺激のない人生を過ごしていた32歳の直子に訪れた衝撃的な出会い。バンドボーカルの伶也に捧げた彼女の人生は、恋愛を超えた究極の感情だった。狂おしいほどの愛と献身を描く問題作。
    相手に尽くす愛とは、結局は自己満足に過ぎないと思ってしまうのは、所詮は客観的な見方だからだろうか。人はどこまで人を愛せるのか。欲望なき愛情に勝る美しきものは、この世に存在しない。

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    2018年08月31日
  • かっこうの親 もずの子ども

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    幼児誌の編集部で働くシングルマザーの統子。四歳の息子は不妊治療の末授かったが、結局は離婚に至る。親子の絆と命の尊さを描く家族小説。
    子育ては毎日が戦場だ。例え、我が子だけきちんと教育しても、周囲の環境に幼き者は簡単に影響を受ける。それでも、全うな愛情を注いだ分、ひとかどの人間になってくれるはず。揺れまくる統子の心情が、痛いほど伝わってくる。親子の絆はとても強いが、ひとつ間違えば簡単に切れる繊細なものだ。

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    2018年07月30日
  • メイクアップ デイズ

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    お仕事小説に分類したが...
    ファンタジー成分も満タンである(^ ^

    ちょっと「不思議ちゃん」な主人公 箱理と、
    その肩に乗ってる茹でダコのタコリ(^ ^;

    幼少期から、何かにつけて箱理を導いてくれた、
    お姉さん的茹でダコ...のはずだが、
    本作においては意外と影が薄い(^ ^;
    っていうか、扱いが雑(^ ^;

    妖怪シロシロクビハダのお祖母ちゃんとか、
    ベースメイクが緑色の「弟の婚約者の母」とか、
    他に強烈なキャラがたんと出てくるので、
    肩の上の茹でダコなんてへ! ...みたいな(^ ^;

    一応は、箱理の成長につれて
    タコリの存在が薄くなっていく、という設定かと。
    さらに最後の方で「正

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    2017年11月20日
  • 消えてなくなっても

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    何とも不思議な読後感。
    いわゆるスピリチュアルなお話が主体だが、
    主人公の葛藤や焦燥など、心象描写が細かくて
    とてもリアリスティック。

    が、物語の大半はゆったりとした時の流れの中で
    少しずつ癒されていく主人公たちが描かれる。
    その中で、要所要所にクサビのように打ち込まれる
    「この世のものならぬ」恐怖の体験。

    終盤になると、え、そう来るか?
    という展開の後、さらに「そういうことだったのか」と
    驚かされ、また納得させられる。

    文庫版の巻末に収録された
    「本来なら連載作品になるはずだった」
    節子の幼少期の話は、
    ぜひ続きを読んでみたいものである(^ ^

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    2017年11月07日
  • その青の、その先の、

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    17歳の高校二年生まひるは、個性的な親友四人や落語家を目指す彼氏・亮司と過ごす高校生活を楽しんでいた。しかし、亮司に起こった事故をきっかけに周囲が一変する。恋や友情などすべてが詰まったあの頃を綴る青春小説。
    優越感と自己嫌悪が交互にやってくるような日々が青春時代である。結局は、自分で己の道を切り開くしかなく、この物語に登場する若者たちは、そのことに気付くだけでもえらい。特に亮司の存在感が圧倒的に素晴らしい。古典落語にも興味を持った。

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    2017年09月11日
  • その青の、その先の、

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    今まで読んできた青春小説の中で3本の指に入るだろう。それほど面白かったし愛おしい作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    17歳のまひるは、親友4人で騒ぐ放課後や落語家を目指す彼氏・亮司とのデートが何よりも楽しい高校生活を送っていた。将来の夢はぼんやりしていて、大人になるのはもっと先だと思っていたが、亮司に起こった事故をきっかけにまひるの周囲は一変する。大好きな人のため、憧れに近づくため、道を切り拓いていく若者たちの成長を爽やかに綴った物語。

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    2017年08月30日
  • 体育座りで、空を見上げて

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    中学生の等身大が描かれている。
    思春期、反抗期の葛藤とか描かれていて、かなり共感できるところとかもある。
    自分が中学生のころもこんな態度だったのかなと思うと申し訳なくなる。
    でも中学時代が鮮明に蘇ってくる。
    時が経つのは早いなぁ

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    2017年06月03日
  • 坂道の向こう

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    ネタバレ

    *城下町、小田原。介護施設の同僚だった朝子と正人、梓と卓也は恋人同士。けれど以前はお互いの相手と付き合っていた。新しい恋にとまどい、別れの傷跡に心疼かせ、過去の罪に苦しみながらも、少しずつ前を向いて歩き始める二組の恋人たちを季節の移ろいと共にみずみずしく描く*

    とても不思議な読後感。設定はどろどろ系なのに、描かれているのは、淡々と、飄々としたそれぞれの想い。その上で、好きで奪ったのに怒らせて傷つけたい厄介な感情を持ったり、恋人を奪われた状況に「そうでもないっす」と冷静に考えたりする女性陣が妙にリアルで共感してしまう。設定に反して、意外に爽やかさの残る繊細な作品。

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    2017年05月01日
  • 未来の手紙

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    小学生〜高校生くらいの「子ども」が主人公の短編集。
    子ども目線で語られる子どもの世界が舞台だが、
    決して児童文学ではない。

    一つ一つの作品は独立している。
    登場人物も舞台も様々である。
    テーマも、ちょっとしたミステリもあり、
    ファンタジーもあり、バラエティに富んでいる。

    共通しているのは、主人公が皆「現代風のいい子」で、
    世の中をナナメに見ているきらいはあるが、
    自分は思春期だぞ、という自覚もあり。

    ファンタジー設定や「濃いぃ」キャラは出てくるが、
    舞台設定もセリフも「小さな事件」も、
    みな実に「その辺に転がってそうな」感じで
    とてもリアリティがある。

    読み終わって「人間って、生きてる

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    2017年02月22日