椰月美智子のレビュー一覧

  • メイクアップ デイズ

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    お仕事小説に分類したが...
    ファンタジー成分も満タンである(^ ^

    ちょっと「不思議ちゃん」な主人公 箱理と、
    その肩に乗ってる茹でダコのタコリ(^ ^;

    幼少期から、何かにつけて箱理を導いてくれた、
    お姉さん的茹でダコ...のはずだが、
    本作においては意外と影が薄い(^ ^;
    っていうか、扱いが雑(^ ^;

    妖怪シロシロクビハダのお祖母ちゃんとか、
    ベースメイクが緑色の「弟の婚約者の母」とか、
    他に強烈なキャラがたんと出てくるので、
    肩の上の茹でダコなんてへ! ...みたいな(^ ^;

    一応は、箱理の成長につれて
    タコリの存在が薄くなっていく、という設定かと。
    さらに最後の方で「正

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    2017年11月20日
  • 消えてなくなっても

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    何とも不思議な読後感。
    いわゆるスピリチュアルなお話が主体だが、
    主人公の葛藤や焦燥など、心象描写が細かくて
    とてもリアリスティック。

    が、物語の大半はゆったりとした時の流れの中で
    少しずつ癒されていく主人公たちが描かれる。
    その中で、要所要所にクサビのように打ち込まれる
    「この世のものならぬ」恐怖の体験。

    終盤になると、え、そう来るか?
    という展開の後、さらに「そういうことだったのか」と
    驚かされ、また納得させられる。

    文庫版の巻末に収録された
    「本来なら連載作品になるはずだった」
    節子の幼少期の話は、
    ぜひ続きを読んでみたいものである(^ ^

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    2017年11月07日
  • その青の、その先の、

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    17歳の高校二年生まひるは、個性的な親友四人や落語家を目指す彼氏・亮司と過ごす高校生活を楽しんでいた。しかし、亮司に起こった事故をきっかけに周囲が一変する。恋や友情などすべてが詰まったあの頃を綴る青春小説。
    優越感と自己嫌悪が交互にやってくるような日々が青春時代である。結局は、自分で己の道を切り開くしかなく、この物語に登場する若者たちは、そのことに気付くだけでもえらい。特に亮司の存在感が圧倒的に素晴らしい。古典落語にも興味を持った。

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    2017年09月11日
  • その青の、その先の、

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    今まで読んできた青春小説の中で3本の指に入るだろう。それほど面白かったし愛おしい作品でした。
    あらすじ(背表紙より)
    17歳のまひるは、親友4人で騒ぐ放課後や落語家を目指す彼氏・亮司とのデートが何よりも楽しい高校生活を送っていた。将来の夢はぼんやりしていて、大人になるのはもっと先だと思っていたが、亮司に起こった事故をきっかけにまひるの周囲は一変する。大好きな人のため、憧れに近づくため、道を切り拓いていく若者たちの成長を爽やかに綴った物語。

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    2017年08月30日
  • 体育座りで、空を見上げて

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    中学生の等身大が描かれている。
    思春期、反抗期の葛藤とか描かれていて、かなり共感できるところとかもある。
    自分が中学生のころもこんな態度だったのかなと思うと申し訳なくなる。
    でも中学時代が鮮明に蘇ってくる。
    時が経つのは早いなぁ

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    2017年06月03日
  • 坂道の向こう

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    ネタバレ

    *城下町、小田原。介護施設の同僚だった朝子と正人、梓と卓也は恋人同士。けれど以前はお互いの相手と付き合っていた。新しい恋にとまどい、別れの傷跡に心疼かせ、過去の罪に苦しみながらも、少しずつ前を向いて歩き始める二組の恋人たちを季節の移ろいと共にみずみずしく描く*

    とても不思議な読後感。設定はどろどろ系なのに、描かれているのは、淡々と、飄々としたそれぞれの想い。その上で、好きで奪ったのに怒らせて傷つけたい厄介な感情を持ったり、恋人を奪われた状況に「そうでもないっす」と冷静に考えたりする女性陣が妙にリアルで共感してしまう。設定に反して、意外に爽やかさの残る繊細な作品。

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    2017年05月01日
  • 未来の手紙

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    小学生〜高校生くらいの「子ども」が主人公の短編集。
    子ども目線で語られる子どもの世界が舞台だが、
    決して児童文学ではない。

    一つ一つの作品は独立している。
    登場人物も舞台も様々である。
    テーマも、ちょっとしたミステリもあり、
    ファンタジーもあり、バラエティに富んでいる。

    共通しているのは、主人公が皆「現代風のいい子」で、
    世の中をナナメに見ているきらいはあるが、
    自分は思春期だぞ、という自覚もあり。

    ファンタジー設定や「濃いぃ」キャラは出てくるが、
    舞台設定もセリフも「小さな事件」も、
    みな実に「その辺に転がってそうな」感じで
    とてもリアリティがある。

    読み終わって「人間って、生きてる

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    2017年02月22日
  • 未来の手紙

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    表題作を含む6編。どの作品も味わい深い。

    ちっさいおっさんってなんでやねん!とツッコみたくなるけど、「未来の息子」がよかったなw

    「月島さんちのフミちゃん」もよい。
    私もカンちゃんや瑛子ちゃんみたいな、イケてる兄姉が欲しかったなぁ!ww

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    2017年01月17日
  • 未来の手紙

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    表題作を含む6編。どの作品もハズレなし、とても面白かった。特に「しいちゃん」が好き。
    あらすじ(背表紙より)
    いじめを受ける五年生のぼくは、未来のぼくへ手紙を出す。中学一年から三十二歳まで二十年間分。一年ごとの明るい目標を書いた手紙は、毎年ぼくの元へ届けられた。そして三十三歳になったある日、来るはずのない「未来の手紙」が届く。それは、悪夢の手紙だった…。(表題作)確実に何かが変わってしまう十代前半の少年少女。その不安と期待を等身体で描く珠玉の短編集。

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    2016年12月31日
  • メイクアップ デイズ

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    椰月さんらしい独特の世界観でぐいぐい読みました。ちょっと生真面目で自分の世界に籠もりがちの主人公が他人とのやりとりを一所懸命するのだけれどちぐはぐになったり勘違いされたりする感じとかにはすごく共感したし、シロシロクビハダとかタコリとかの突拍子もない設定も、読み進むうちにきちんと落とし前をつけてもらえてスッキリ。面白かったです。

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    2016年12月20日
  • 坂道の向こう

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    二組のカップルが、まぁ「火遊び」を発端に
    互いのパートナーを入れ替えて交際するように。
    その四人それぞれの視点から描かれる「連作小説」。

    正直な読後感は...「しょうもないなぁ...」(^ ^;

    登場人物それぞれに、考えがあり生活があり、
    そしてもちろん悩みもあり。
    四人全員が、どこにでもいそうなリアルな若者で、
    それなりに魅力的だし、それなりにずるかったり。

    作者が生まれ育った小田原という土地柄と、
    老人介護という、ある意味特殊な職場という設定が、
    物語を立体的に彩り、魅力的にしている。
    この土地で、この人々に囲まれていなければ、
    これほど魅力的な作品には仕上がらなかっただろう。

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    2016年12月15日
  • 坂道の向こう

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    神奈川県の小田原在住の2組の恋人同士のお話です。恋愛小説としても、介護の仕事や小田原のコミュニティーを舞台にした物語としても読める秀作です。4人が日常を送りながらも、互いの恋人の存在が時折思い出されたりする心の襞が丁寧に描かれていて読む側としても丁寧に読みたくなる一冊でした。男性、女性共に楽しめる作品だと思います。

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    2016年11月25日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    今回は私好みのSFっぽい話が多くて面白かった!(^^)でも読み終えてみたら、青春甘酸っぱ系だった千早茜さんの「あかがね色」が一番好き(*^^*)

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    2016年08月09日
  • その青の、その先の、

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    「しずかな日々」がよかったので、このたび文庫化ということで椰月美智子さん2作目♪

    主人公のまひると仲良し3人の女の子。落語家を目指すまひるの彼、亮司とその友達。そして、まひるの家族などなど。

    みんな真っ直ぐで、それが交差したり、ぶつかったり。
    迷ったり、葛藤したり、成長したり。

    亮司、死んじゃうの?とこわごわ読んでたけど、死にはしなかった。なんかこの展開で事故とかいうと、死んじゃうのかと思って。

    でも、もっと辛いことに・・・。

    でも、そのことを通して、亮司もまひるも、とりまく友達も、それぞれの家族も、みんなが新しい一歩を踏み出す。

    高校生の恋愛なんて、と思っていたけど、この二人はホ

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    2016年07月14日
  • メイクアップ デイズ

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    化粧品会社に勤める「箱理」を中心とした心に温まる家族の話。 とても楽しく読めた。 椰月さんは主人公を取り巻く家族の物語を描くのがとても上手いと思う。 最初から最後まで面白く読めます。

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    2016年04月30日
  • 体育座りで、空を見上げて

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    初めて読む作家さん。主人公和光妙子の中学3年間をごくごく普通に本人目線で描いた作品。不思議なくらい自分自身の中学3年間とシンクロする、読んでいてそんな懐かしい気持ちになれる一冊。

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    2016年03月29日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    8人の作家による「小説」をテーマにしたアンソロジー。色んな切り口で切り刻まれた「小説」や「物語」を小説で読むことで、物語の深みに勝手に囚われたり、メタ的なゾワゾワ感に包まれたりする。小説って面白い、と実感。

    秀作が揃っているが、ワシは、物語の禁じられた世界で物語を知覚し出会う男女を描く「赤と青の物語」(加藤千恵、著)と、物語を創り出すAIの成長とブレイクスルー後の世界を描いたSF要素もある「ワールドエンド×ブックエンド」(海老沢めろん、著)が、特にお気に入り。

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    2015年12月24日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    作家陣も表紙も、10代向け直球。中堅作家が並んで、平均点以上は約束されている。知らない作家を発見する喜びはなかったけれど、どの作品もお話を読む楽しさを提示してくれ、安定感があった。

    奇しくも「いじめ」がからんでくるものが8本中3〜4本あり、いじめにあってる子が本を読んで本の世界に救いを見いだすという図式が、かなり一般的なようである(本といじめって親和性高いんだなあ…)。

    神永学で軽やかに入り、一番よかったのが千早茜、そして藤谷治の問題提起で終わる。小ぶりながらよくまとまったアンソロジーだった。

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    2015年12月14日
  • どんまいっ!

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    女の子を求め飢えまくる男子高校生三人組の輝かない青春の日々を描いた群像劇。彼ら三人だけでなく、コンパがきっかけで付き合い始めた女子三人や、友人・家族のストーリーもあるのがこの作品のミソ。
    『どんまい』とは「don't mind」の略。「気にするな。心配するな」の意味だ。その言葉を地でいく、彼ら彼女たちの不屈の精神がたくましくて清々しい。前を向いても下を向いても同じ明日は来る。ならば『どんまい』心で歩いて行こう。

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    2015年10月16日
  • 坂道の向こう

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    結果的に恋人を取られた片割れ同士がくっついてしまう話。四人の男女の心の動きが良く描かれていた。この間読んだエッセイは好きになれなかったけど、とても面白かった。結局入れ替わって良かったという不思議な小説だな。略奪された経験者としては複雑だが。
    地域の福祉のお仕事小説としても機能しております。

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    2015年10月04日