椰月美智子のレビュー一覧
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何とも不思議な読後感。
いわゆるスピリチュアルなお話が主体だが、
主人公の葛藤や焦燥など、心象描写が細かくて
とてもリアリスティック。
が、物語の大半はゆったりとした時の流れの中で
少しずつ癒されていく主人公たちが描かれる。
その中で、要所要所にクサビのように打ち込まれる
「この世のものならぬ」恐怖の体験。
終盤になると、え、そう来るか?
という展開の後、さらに「そういうことだったのか」と
驚かされ、また納得させられる。
文庫版の巻末に収録された
「本来なら連載作品になるはずだった」
節子の幼少期の話は、
ぜひ続きを読んでみたいものである(^ ^ -
Posted by ブクログ
ネタバレ*城下町、小田原。介護施設の同僚だった朝子と正人、梓と卓也は恋人同士。けれど以前はお互いの相手と付き合っていた。新しい恋にとまどい、別れの傷跡に心疼かせ、過去の罪に苦しみながらも、少しずつ前を向いて歩き始める二組の恋人たちを季節の移ろいと共にみずみずしく描く*
とても不思議な読後感。設定はどろどろ系なのに、描かれているのは、淡々と、飄々としたそれぞれの想い。その上で、好きで奪ったのに怒らせて傷つけたい厄介な感情を持ったり、恋人を奪われた状況に「そうでもないっす」と冷静に考えたりする女性陣が妙にリアルで共感してしまう。設定に反して、意外に爽やかさの残る繊細な作品。 -
Posted by ブクログ
小学生〜高校生くらいの「子ども」が主人公の短編集。
子ども目線で語られる子どもの世界が舞台だが、
決して児童文学ではない。
一つ一つの作品は独立している。
登場人物も舞台も様々である。
テーマも、ちょっとしたミステリもあり、
ファンタジーもあり、バラエティに富んでいる。
共通しているのは、主人公が皆「現代風のいい子」で、
世の中をナナメに見ているきらいはあるが、
自分は思春期だぞ、という自覚もあり。
ファンタジー設定や「濃いぃ」キャラは出てくるが、
舞台設定もセリフも「小さな事件」も、
みな実に「その辺に転がってそうな」感じで
とてもリアリティがある。
読み終わって「人間って、生きてる -
Posted by ブクログ
二組のカップルが、まぁ「火遊び」を発端に
互いのパートナーを入れ替えて交際するように。
その四人それぞれの視点から描かれる「連作小説」。
正直な読後感は...「しょうもないなぁ...」(^ ^;
登場人物それぞれに、考えがあり生活があり、
そしてもちろん悩みもあり。
四人全員が、どこにでもいそうなリアルな若者で、
それなりに魅力的だし、それなりにずるかったり。
作者が生まれ育った小田原という土地柄と、
老人介護という、ある意味特殊な職場という設定が、
物語を立体的に彩り、魅力的にしている。
この土地で、この人々に囲まれていなければ、
これほど魅力的な作品には仕上がらなかっただろう。
結 -
Posted by ブクログ
「しずかな日々」がよかったので、このたび文庫化ということで椰月美智子さん2作目♪
主人公のまひると仲良し3人の女の子。落語家を目指すまひるの彼、亮司とその友達。そして、まひるの家族などなど。
みんな真っ直ぐで、それが交差したり、ぶつかったり。
迷ったり、葛藤したり、成長したり。
亮司、死んじゃうの?とこわごわ読んでたけど、死にはしなかった。なんかこの展開で事故とかいうと、死んじゃうのかと思って。
でも、もっと辛いことに・・・。
でも、そのことを通して、亮司もまひるも、とりまく友達も、それぞれの家族も、みんなが新しい一歩を踏み出す。
高校生の恋愛なんて、と思っていたけど、この二人はホ