椰月美智子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
北海道の大学の寮に住んでいる大学三年生の啓太。サークルや大学のPR活動、寮でのイベントなど青春を謳歌している。そんな時、社会人の双子の弟・絢太から母親がいなくなったと連絡があった。「さがさないでください」という書き置きがあって、家族は混乱状態。結局、月日が経っても、戻ってこず、家族は日常の生活を送っていた。しかし、秋の時期に啓太に想いもかけない出来事が起こる。
啓太の大学生活のある1年間を描いた作品でしたが、大学の模様が瑞々しく描かれていて、その頃の記憶が思い出されました。
啓太の様々な活動を見ていると、自分も「ああしとけば良かったな」「こうしとけば良かったな」と後悔することばかりが思い浮 -
Posted by ブクログ
3人のイシバシユウの母親の子育てについて
構成が面白い上に母親の愛情と子育てがテーマだからツボにささる。
こんなに思い通り行かない子育てをしているのに全員が息子を存在理由とまで思えるほど愛していて、子供を持っていないわたしはすこし恐怖心すら感じた。
『愛して病まずそのためにあらゆる苦難に耐え、いかなる犠牲も厭わない、母性の果てにあるのは相手を思うようにしたいという、支配欲だ。この支配欲を暴力というなら、母親の暴力は父親の暴力より屈折して入り組んでいる。』
今まで同世代の母親が当たり前のように急に持ち始める「無償の愛」が怖かった。でもこの解説を読んで無性の愛の根っこが、子供は自分の希望の投 -
Posted by ブクログ
71歳の直子と64歳の伶也が餓死死体で発見されるシーンから始まります。なかなか衝撃的です。どうしてそんなことになったのか、40年にも渡るファンとミューシャンの物語です。
あらすじで想像しているのと相当違いました。狂信的なファンの話か、ファンに付け込むクズな話かと想像していました。
ファン心理というのは僕にはわからなくて、どんなに好きな芸能人でも心を全部持っていかれるような事は無いし、何十年にも渡って変わらず好きでいられるというのは凄い事です。
直子は初めてみたゴライアスというバンドの伶也に魅了され、なんと伶也と親しくなって長きに渡ってバンドの相談役みたいな立場になっていくのですが、荒唐無稽と感 -
Posted by ブクログ
暑い夏の日の読書にうってつけの一冊。14歳の少年の夏の物語。
14歳の加奈太、かつて14歳だった父征人。征人の故郷の島、天徳島に帰省し、加奈太は中二男子限定のキャンプに参加する。
もやもやしていた14歳。思春期。色んなことがあるけど、友達って素敵。島でのひとときはキラキラ輝くようだ。
加奈太の夏と征人の14歳のころの夏が交互に語られて、ひとつの物語によられていく。
天徳島には東京にはない豊かな自然と海があり、同時に昔ながらの風習が息づく「神様の島」。美しく神秘的で不気味で、自由で窮屈でそんな島で加奈太が見つけたもの。ひと夏の少年の出会いと冒険を通した成長もの。
登場する仲間たちがそれぞれに魅力