椰月美智子のレビュー一覧

  • 見た目レシピいかがですか?

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    イメージコンサルタント繭子さんの様な方から自分をトータルコーディネートして頂きたいと切実に思いました。見た目、大事ですね。綺麗になりたいです。

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    2021年09月05日
  • 見た目レシピいかがですか?

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    椰月 美智子さんの連作短編集。

    第一話 純代の場合
    第二話 あかねの場合
    第三話 美波の場合
    第四話 繭子の事情
    の4話が収録されています。

    主人公はイメージコンサルタント・御手洗繭子(みたらい まゆこ)

    繭子のアドバイスによって相談者達がその外見だけでなく中身も変化して行く様が読んでいて気持ちが良い。
    人は中身が重要とは良く耳にするけれど、第一印象がいかに大切かも理解出来ます。

    先日訪れたデパートでカラー診断をしていて興味を持ちましたが、本書の繭子はその人に似合うカラー診断だけではなく、似合うファッション、メイク、髪型、アクセサリー、靴などもコーディネートしてくれ実に充実していて、私

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    2021年09月04日
  • 緑のなかで

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    北の大地の季節毎の情景がみずみずしい。主人公には母親や友人をめぐって事件が起こり、それにいろいろ悩んで葛藤して、でも前に進もうとする物語。大学生らしくて、悩みや空回りも懐かしい気がしました。自分の大学時代を思い出して、そして今の自分ってどうなの?とも思った。このあたりがまさにこの物語っぽいけど。

    自分の出身大学がモデルのようで、そこも楽しめました。

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    2021年08月27日
  • 緑のなかで

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    北海道の大学の寮に住んでいる大学三年生の啓太。サークルや大学のPR活動、寮でのイベントなど青春を謳歌している。そんな時、社会人の双子の弟・絢太から母親がいなくなったと連絡があった。「さがさないでください」という書き置きがあって、家族は混乱状態。結局、月日が経っても、戻ってこず、家族は日常の生活を送っていた。しかし、秋の時期に啓太に想いもかけない出来事が起こる。


    啓太の大学生活のある1年間を描いた作品でしたが、大学の模様が瑞々しく描かれていて、その頃の記憶が思い出されました。
    啓太の様々な活動を見ていると、自分も「ああしとけば良かったな」「こうしとけば良かったな」と後悔することばかりが思い浮

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    2021年08月12日
  • 伶也と

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    出だしで結末を描くという大胆な構成と、そこに向かってひた走る物語に引き込まれ、あっという間に読み終えた。40年も1人の男を愛し続けることができるというのは、とても想像できないが、こんな人生もありだよね、と思える一冊でした。

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    2021年08月02日
  • 見た目レシピいかがですか?

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    最近お洒落に興味が湧きません。若い頃は毎朝1時間半かけてヘアメイクしてたというのに。今やメイクは眉毛を書くのみ、髪型はオールバックにひっつめ、服装はダボダボのズボン。女性というよりお侍です。そんな下がりきった美意識を引き上げるようなこの本。その人に似合った外見を提案するイメージコンサルタントの繭子。彼女のお客様3人+繭子の4短編集。『純代』王道のシンデレラストーリー。『あかね』胸糞話。あかねさん最低やん。『美波』スカッとする話。『繭子』予想外の話。どの話もワンパターンでなく面白く読みました。美容院行こう。

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    2021年07月15日
  • 体育座りで、空を見上げて

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    ビルボード・ヒットチャート40が懐かしい。出てくる全てがあの頃を思い出させてくれる...。中学校時代の鬱屈した感情。ア・テスト(神奈川県限定)1週間前にドラクエⅡに没頭していた日々...。いい時代だった...。

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    2021年07月05日
  • 明日の食卓

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    3人のイシバシユウの母親の子育てについて

    構成が面白い上に母親の愛情と子育てがテーマだからツボにささる。
    こんなに思い通り行かない子育てをしているのに全員が息子を存在理由とまで思えるほど愛していて、子供を持っていないわたしはすこし恐怖心すら感じた。


    『愛して病まずそのためにあらゆる苦難に耐え、いかなる犠牲も厭わない、母性の果てにあるのは相手を思うようにしたいという、支配欲だ。この支配欲を暴力というなら、母親の暴力は父親の暴力より屈折して入り組んでいる。』
    今まで同世代の母親が当たり前のように急に持ち始める「無償の愛」が怖かった。でもこの解説を読んで無性の愛の根っこが、子供は自分の希望の投

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    2023年07月07日
  • さしすせその女たち

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    そうだよね-,奥さんが不機嫌な理由はわからないし,ダンナの不満もわからない.うう,身につまされる.
    そういえば,ダンナの不倫を疑っていたけれど,ひと言アドバイス.ダンナは奥さんが思うほどもてません.

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    2021年06月07日
  • 市立第二中学校2年C組 10月19日月曜日

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    生々しい…

    ノンフィクションじゃないよねと
    思わず確認したいくらい
    中学生の生態があふれている。

    大事件は起きない。
    だからこそ、怖い。

    養護教諭の言葉が染みるよ。
    大人になるほど、自由になれる。

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    2021年06月05日
  • 十二歳

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    当時の12歳と今の12歳ではかなりの違いがありそうだが、著者の年齢に近いこともあり共感するシーンが多数。海も山もある小田原の風景が浮かんでくる(河川敷グラウンド(酒匂川スポーツ広場だっけ?))。
    夏休みに海で足が着かなくなるシーンでなぜかじーんとした。あの頃を色々と思い出させてくれてほっこりする一冊。

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    2021年05月31日
  • 消えてなくなっても

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    荒唐無稽と捉え書評されている方が多いようだが、わたしは純粋な心の持ち主なので、泣いたぞ。泣かされるなんて思わなかったのにちゃんと泣いた。
    未読な方にはタイトルに縛られず、読んでほしい。

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    2021年05月26日
  • さしすせその女たち

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    めちゃくちゃリアルなワーママ小説だった。
    あるあるって感じ。

    あいうえかの夫で
    夫目線からのストーリーも読んだけど、ほんと噛み合ってないというか笑。

    やっぱり会話が必要だなって本当に思うし、察しては無理だし、そして指示してもやらないひとはやらないw

    諦めが肝心なんだけど、正直育てるのは子どもだけで十分よね。夫をほめて育てるとか好きじゃないなww

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    2021年05月12日
  • その青の、その先の、

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    ネタバレ

    その青の、その先の、

    タイトルがいいなと思いました。
    ずっとずっと果てしなく続いているようにも、
    十七歳という一瞬を切り取ったようにも思えて。

    色んな時間帯が、変わっていく空の色合いで表現されていて、目の前に空が広がっていくようで読んでいて心地よかったです。

    「わたしたちは真剣に、真面目に十七歳を生きているのだ。」
    まさにその通りでした。

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    2021年04月12日
  • どんまいっ!

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    おバカなあだ名から始まるクスっと笑えて楽しめて、どこか懐かしい短編連作。自身の人生を振り返りながら、泣いたり笑ったり...。
    「マッハの一歩」で、氣志團の『マブダチ』が脳内再生されていた(笑)
    登場人物一人ひとりに、そして自分自身に「ドンマイ!」
    「けれど、いちばん大事なのは感性です。自分で自分のやり方を見つけるのが、いちばんいいんですよ」

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    2021年04月10日
  • 伶也と

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    71歳の直子と64歳の伶也が餓死死体で発見されるシーンから始まります。なかなか衝撃的です。どうしてそんなことになったのか、40年にも渡るファンとミューシャンの物語です。
    あらすじで想像しているのと相当違いました。狂信的なファンの話か、ファンに付け込むクズな話かと想像していました。
    ファン心理というのは僕にはわからなくて、どんなに好きな芸能人でも心を全部持っていかれるような事は無いし、何十年にも渡って変わらず好きでいられるというのは凄い事です。
    直子は初めてみたゴライアスというバンドの伶也に魅了され、なんと伶也と親しくなって長きに渡ってバンドの相談役みたいな立場になっていくのですが、荒唐無稽と感

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    2021年03月22日
  • かっこうの親 もずの子ども

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    読みやすかった。シングルマザーの育児は大変だよ。子供が産まれてくることは奇跡みたいなもんだよってことが言いたいのかな?と考えて家族と一緒にいる普段の生活を大切にしたいと思った

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    2021年03月09日
  • 14歳の水平線

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    44歳の父と14歳の息子が夏休みに故郷の天徳島に帰ってくる。
    息子はキャンプに参加して見知らぬ6人と過ごし、当初はうまくいかなかったけど、友人と言い合える関係を築く。
    父の30年前、14歳の時の友人との出来事が描かれる。
    同じ14歳という時間。
    子どもの時のことを忘れずに、大人になろう。

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    2020年10月25日
  • 見た目レシピいかがですか?

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    この方の作品は女性のリアルを書いていておもしろい。
    こんな人もいる。あんな人もいる。
    そして最後さっぱりできるので気持ちいい。

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    2020年09月30日
  • しずかな日々

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    ネタバレ

    何もかもが憂鬱で毎日こたつで一時間半しか眠れない日々に救いを求めて、一晩で読んだ。

    静かに暮らすことがどれだけ難しい事か知りすぎてしまった大人である僕は、最後の一行まで「どうかこの子に不幸なことが何も起きませんように」と思いながら。

    どうかおじいさんが死にませんように。

    押野と喧嘩したり、押野が急に転校したりしませんように、と。

    子供らしい瑞々しさを含んでいて、ちょっと眩しい物語だった。

    おじいさんがいたら「そんな難しく考えんでも自然にしてたらいい」って言ってくれるんだろうな。

    そしたら僕はきっと泣いてしまう。

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    2024年01月18日