椰月美智子のレビュー一覧

  • つながりの蔵

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    二児の母親が小学5年生の頃に友達と体験した楽しい事や不思議な出来事を思い起こす話。子供の頃の自分が教えてくれる事ってあるよね。

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    2023年04月04日
  • 緑のなかで

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    大学青春小説と巻末高校青春小説のセット。巻末の高校編がキモでこれがないと相当つまんない。発表は時系列順で高校編が先なので大学編は後から書かれてものらしい。時系列順だったら大学生活をもっと楽しく読めたのに!

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    2023年03月23日
  • るり姉  <新装版>

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    三姉妹を中心に、るり姉を取り巻く家族たちの、愛情あふれる物語。
    るり姉の性格が太陽のようで、彼女を叔母に持つ三姉妹はるり姉がとにかく大好き。こんな、歳の離れた姉のような叔母が近くにいたら、それが難しい年頃だったら、わたしも懐いたかもしれない。
    この物語、面白いのは主人公はるり姉ではないところ。
    時期を変えて、三姉妹から、またその母親にあたるるり姉のお姉さんを通して見る目線と、るり姉の夫となった男性目線。
    基本ネタバレは書かない主義なので、あまり大したことは書けないのだけど、本当に暖かくて、終始家族愛に満ちた物語だった。

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    2023年03月10日
  • 14歳の水平線

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    ネタバレ

    ミラクルが抜群にかっこいい。光圀もほんわかしてて、加奈太と3人、いいトリオ。そしていや〜な3人組も、ケンカして相手を知って、忘れられない友達になって。
    できすぎでしょ!とも思うけど、特別な場所で出会ってもう会わないと分かっているからいつもより大げさに優しくなれる気もする。
    加奈太の父の話はそれ単体で読みたい。加奈太とは別個で考えたいな。
    私はとにかくミラクル推し。

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    2023年03月04日
  • ダリアの笑顔

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    よくある4人家族の日常生活を描いた4編の連作集。こういう小説を読むと家族って毎日一緒にいて、一番知ってるように見えるけど、本当は何も知らないのかなと思う。
    今はまだ子供が小さくて一心同体のように一緒にいるけど、手が離れたら個として尊重してあげなければ…。
    日記も、連絡帳もアプリの現代だけど、子供が自分の育児日記を見返す場面を見て、母子手帳くらいは毎年きちんと手書きしようと思った。

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    2023年02月16日
  • メイクアップ デイズ

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    化粧品会社に勤める27歳女性の兄弟と両親と祖母、そして肩に乗っかったご意見番タコの物語。特に大きな展開はない。

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    2023年02月04日
  • 十二歳

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    椰月さん2冊目の本。(私にとって)

    「何か」になれるのか
    という不安を、25歳である自分は今大きく抱えていて、
    でも、この本の12歳の主人公も同じで、
    なんだか少しほっとした気がする。

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    2023年01月21日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    ネタバレ

    第二弾はとばして。どれも面白かったが、やはり最後の藤谷治さんの『新刊小説の滅亡』。本に関わる全ての人の背筋を正すような問いかけ。もともこもないが結局本を読む人は新刊がなくても読むし、読まない人は最初から読まない。想像・創造の場が失われたわけでもない。原作なしオリジナル面白ドラマが増えるのも個人的には良い。確かに積ん読は増えてる。再読で事足りるかもしれない。「青」と「赤」のように埋もれていた既刊小説に救われる人もいる。
    けど、「それでも……!」(by バナージ・リンクス『機動戦士ガンダムUC』)と言いたい。答えになってないが(笑)、う~ん、悩む。考えさせられる

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    2023年01月15日
  • さしすせその女たち

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     アラフォー夫婦の生活と、心のすれ違いを描く。妻の視点で描く表題作と、夫の視点で描くスピンオフ「あいうえおかの夫」の2編からなる。
             ◇
    39歳の多香実には、夫と2人の子どもがいる。夫婦ともにフルタイムの仕事を持っているが、育児は多香実1人でこなしている。それどころか分担するはずの家事も夫はサボりがちだ。

     今日は土曜日だが、夫は出勤すると言って出かけていき、多香実は朝から子供の世話と家事に追われている。おまけにシングルのママ友が急な仕事が入ったからと言って2人の子どもを預けにきた。昼食を食べさせおやつも用意してやる。まさに戦争のような忙しさである。

     そうこうするうちに夕方になりママ友が子どもを引き取りに来たので、やっと買い物に出ることができた。もちろん子ども連れだ。夕飯の支度には遅いのでできあいの弁当を買って済ませることにした。

     帰ると夫が帰宅していた。遅くなると聞いていたが風邪気味で少ししんどいので早めに帰ってきたと言う。
     念のために買っておいた弁当を出したところ、疲れているのにこんなものかと夫は不満たらたらだ。これから2人の子を入浴させる妻の手間など考えもせず、缶ビールを飲みながらソファで寛ぐだけなのにである。

     子どもたちを寝かしつけた多香実がリビングに戻ると、風呂から上がった夫はソファでうたた寝をしていた。
     入浴後の浴室掃除は夫の仕事だが案の定した様子がない。洗うよう念を押しても聞こえないふりをして寝室に行ってしまう。これが毎日繰り返される家庭生活だった。

     自分の仕事が何より優先で、同等に働く妻へのいたわりも家事分担の義務も後回しにする夫に対し、多香実の不満は抑えようもないほど膨れ上がっていた。

     そしてある決定的な出来事が起こる。

         * * * * *

     男は家事育児においてほとんど戦力にならないということが、これでもかと書かれていました。リアリティ溢れる描写です。

     夫婦共にフルタイムの勤めを持ち、保育園に通う姉弟2児もいます。生活の慌ただしさは察してあまりあります。
     なのに、上げ膳据え膳を当然のごとく考え担当の風呂掃除すら知らん顔を決め込む夫。これはひどい。昭和の時代ならともかく、現代でもこんな男が一般的なのだろうかと唖然とするばかりでした。

     中間管理職として部下の面倒を見ながら営業の最前線で戦っているとの思いがある夫ですが、実は多香実も管理職です。忙しいのが同じなのは当然のこと。
     だからこそ、家事育児に割く時間は自分で意識して捻出すべきなのです。なのに、夫はそうしない。時間は仕事に、会社に捧げる。こんな男はただの社畜でしょう。

     スピンオフで描かれる夫は、課内に気を配り部下たちを引っ張ることに力を注ぐ、やり手の営業課長です。中間管理職としては立派だし、人間的にも悪くないですが、それは「会社から見て」です。

     だから、妻の苦労やストレスをさほど大きなものとは思ってもいず、家事育児についてたまに「手伝ってやっている」程度の関わりしかしない時点で家庭人としては失格です。
     妻のキャリアを大切にしようと思わないところは、共同生活者の資格すらありません。夫のほうが立場が上だと思っているのがありありです。

     夫の協力に見切りをつけた妻が離婚を意識するのも当然と言えるでしょう。

     作品のモチーフになった「さしすせそ」のリアクションスキルは、何も夫婦間だけのものではなく、営業マンの心得でもあります。
     つまり、優秀な営業マンである夫は、当然このリアクションスキルを身につけているはずです。なのに、このバカ夫は妻のためにそのスキルを使おうとはしません。

     自分がガス抜きするためには妻の献身が必要なのに、妻のガス抜きには協力することすら考えない。スピンオフで描かれる夫の心情はちゃんちゃらおかしいだけで、同情な余地はありませんでした。

     夫が妻に対する心遣いを見せないまま物語はエンドを迎えました。
     けれど、妻が心の中でペンディングした離婚計画は着々と進行しているに違いないと思います。

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    2022年11月22日
  • さしすせその女たち

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    ネタバレ

    共働き子育て中のリアルが目に見えるような内容だった。自分の身にもかつて過去として経験がある。共働きがスタンダートとなっている現代は同じように苦悩を抱えた夫婦が多いだろう。そして子供が就学までは特に大変なことは想像つく。助けてもらえる親がいるかどうかその他環境により人それぞれ大変さは微妙に異なる。多香実と秀介の場合、まさに妻側目線では危機かもしれない。後半に秀介目線が語られていて悪い男ではないとわかるのだけれど。スイートテンダイヤをもらったら多香美がどのような感情に揺れるかは想像するしかない。

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    2022年11月17日
  • さしすせその女たち

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     フィクションなのでやや誇張している部分はあるにしても、決してこういう類の男性が少数派ではないだろうことにも戦慄を覚える。夫の秀介にムカついてイライラして、一気に読み切ってしまった。日頃から家事・育児を協力し合ってこそサプライズが活きてくるのに、このままでは絶対に喜んでもらえない。
     女性はマルチタスクを強いられ過ぎていると思う。もちろん男性側も大変な部分はあるだろうが、仕事も育児も全力でやりたいのにどちらかを諦めざるを得ない社会の仕組みは何だかなぁ。我が家は協力的だが、子どもの熱で仕事を休むのは100%私だし。好きでやる分にはいいが、女性が我慢して夫におもねるのは違う。

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    2022年10月07日
  • さしすせその女たち

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    共働きで2人の子どもを育てている多香美。夫の秀介は子育てにも家事にも積極的ではない。
    忙しく働き、家事をし子育てもしている中で、多香美はどんどんストレスを募らせていく。
    やがてオッへの思いも変化して離婚も考え始め…。
    女性が輝く社会をと言われて久しいが、輝くためにはその倍以上に苦労をしなければならない。そんな現実を女性目線で描いている。読んでいる方も追い詰められるような感覚になる。
    最後に夫目線の章もあって、なかなか皮肉だなと思わせる。問題提起のある作品。

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    2022年09月21日
  • 見た目レシピいかがですか?

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    また読み返したくなるか、というとそうではないけれど、たのしく読めた。
    繭子先生のパーソナルカラー診断はもう断然受けたくなる!
    外からの評価も力になるけれど、みんな自分に自信を持ちたいんだよな。

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    2022年08月29日
  • 恋愛小説

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    傑作「るり姉」の作者による長編エロ小説。「恋愛小説」よりも「モンスター」のタイトルの方が合っているのでは?男を翻弄する主人公の行動は驚愕的、作者の妄想が暴走している。

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    2022年06月05日
  • 伶也と

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    バンドマンに恋をする。
    よくありそうな話かと思ったら、その熱量が尋常じゃない。
    私もバンドとかミュージシャンが大好きで、たくさん応援していた時期がありましたが、ここまで入れ込んだことはなかったなと。
    本気で恋をするとかじゃなくて、本気で応援するスタンスがもはや異常。
    恋愛関係になりたいと願う方が、まだ共感できる。

    どうしてここまで彼女はすべてをかけられるんだろう。
    ファンとして応援すること。
    簡単なようで関係じゃない。
    ずっと一人だけを応援するって、意外と難しい。
    ここまで一途に、一心不乱にいられるって、羨ましいような怖いような。

    冒頭で結末がわかってからのストーリーなので、ぞくっとしながら読みました。

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    2022年05月20日
  • 消えてなくなっても

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    ネタバレ

    椰月美智子さんこんなのも書ける。
    あれ、じゃぁあの二人の掛け合いは幽霊同士でやってたってこと。誰にも見られないところでも。
    んーまあでも人が見てないところで何があっても不思議じゃないか?そうか?
    節子どんおばさんだろう。少しふくよかな感じ?それとも痩せた感じか?跡継ぎいないのさびしいね

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    2022年05月19日
  • 十二歳

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    読んでいる途中は少し肌に合っていない、なんだかしっくりこないイメージがしていました。ですが、今思えばそれも12歳という不安定な時期の描写の一つでは無いかと、自分自身で納得しています。

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    2022年05月10日
  • さしすせその女たち

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    子育てしながら共働きをしている妻。
    夫の協力を望んでいるが、なかなか思うような協力は得られない。
    仕事で疲れているのはお互い様なのだけれど、夫の意識は低い。
    子育て・家事についての責任感が、女性と比べるととても低いのだ。
    自分がしなければ妻がやってくれると思うのだろう。

    妻の視点から書かれた物語の後、夫の視点から書かれた章があって、夫婦の考え方の差が興味深かった。

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    2022年04月15日
  • 美人のつくり方

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    4話完結。
    一人称視点はその都度変わり、
    主人公たちはイメージコンサルタントの御手洗繭子によって、変貌を遂げていく。

    人間は中身とは言うけれど、
    第一印象で左右されることは多々ある。
    一度出来てしまった印象やイメージを覆すのは意外と難しい。
    自分に似合う色や髪型などを知り、自分に自信が持てると印象はがらりと変わる。
    小説では、全てうまくいくような話だけではなく、
    酸いも甘いも一様に描かれている。

    でも、それでもやはり自分に似合う色は知ってても良いかなとは思うけれど、
    どういう風に生きていきたいか、最終的には何事もコレに尽きるのかな。

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    2022年04月08日
  • さしすせその女たち

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    ワーキングマザーの悲喜こもごもを描いたお話。子どもの体調が悪くなると、仕事の段取りをまず考えてしまって自己嫌悪。わかる!!子どもが心配じゃない訳ではないんだよ。でも現実、どうやってこの先の予定をやりくりしようか、考えてしまうんだよ。
    夫の無関心さや口の悪さにはイライラしました。
    夫目線の話もあったけど、やっぱり能天気で、共感はできなかったな。

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    2022年03月15日