椰月美智子のレビュー一覧
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解説の斎藤孝さんも書いてらっしゃるが、「青春とは人生のある一つの時期ではなく、一生持ち続ける心の在り方」という、サミュエル・ウルマンの有名なフレーズもあるけれど、やはり青春時代は一時期のもので懐かしくなる。
小説では『青い山脈』『青が散る』。古くは『たけくらべ』と読んだものが浮かぶ。
その現代版のひとつ。
タイトルが青じゃなくて緑濃い季節になっているところ、青は古めかしくて緑が新しいというわけでもないが、清冽な印象であった。
「緑のなかで」が大学生生活で、併編されている「おれたちの架け橋」が高校時代。子の側から見た親子の関係と両親の大人事情、学生生活での友達との関わり。
わた -
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ネタバレまだまだ小さいと思っていた、わたしの娘。
12歳がだんだん迫ってきて、ときに難しくなってきた。
はて、12歳とはどんなことを考えていたっけ? と思い手に取った本作。
実際には娘も読めるように青い鳥文庫版を手に取りました。
椰月美智子さんは初めて。
本作はデビュー作にあたるようで、確かにところどころかなり荒いが別の話も読んでみたいなあと思わせる筆力を感じた。
けれどやはり気になるところはいつまでも気になってしまい、特に途中から作者が前面に出てきて「さえ」を使って昔語りを始めてしまうような近さがこの本の根幹が語られていく場面で出てくるので、残念ながら大事なところで集中力が切れてしまった。
それ -
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〇葵さんの初恋
同じマンションに住む2個上のお姉さん、葵さんが自分の継父とラブホにいるのを見てしまう。
高校生の主人公が淡白というかあっけらかんと状況を認識してる感じが面白かった
〇シニガミ
リアルにありそうな展開、結末だった。
葵さんの初恋の主人公もそうだったけど、この主人公も不倫を淡々としている感じがリアルだな、と思った。
〇最後の恋
これはあまりしっくりこない結末だった。
成人した息子も娘もいるどこにでもいそうな父親で課長の主人公が20代のつかめない性格の女に恋をする話。
不倫をした人は幸せになってはならない、という思い込みが誰しもあるからこの結末にもやっとしたものを抱いてしまうのか