椰月美智子のレビュー一覧

  • かっこうの親 もずの子ども

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    シングルマザーの目を通した、親子の絆の話。「生殖医療、保育園問題など、出産と育児にまつわるテーマ」と案内にはあるけれど、保育園についてはそんなに大きなポイントにはなっていないかな。自分がまったく同じ立場ではないからよくわからないけど、それをそこまで気にする?と思う部分と、そうだよね、と思う部分と。

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    2020年02月01日
  • かっこうの親 もずの子ども

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    子どもはすべて親の都合で生まれてくるんだな。望んでいたとしても考えてなかったとしても、避妊しないで性行為している以上子どもが生まれる可能性がある。この人は避妊治療のうえ子どもを産んでいるけど、それだって親の都合なんだなーって考えた本。でも、子どもは愛される。

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    2019年11月21日
  • さしすせその女たち

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    世の中の働くお母さんには共感できるとこしかないんじゃないかなー。さすが、知らなかった、すごい、センスあるね、そうなんだの家庭円満の魔法のことば。でもさ、そうやって男をたてて女ががまんをする時代は終わったんじゃないの!?とも思うよね。

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    2019年06月19日
  • その青の、その先の、

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    ネタバレ

    まひるやまわりのみんなが色んな経験をして成長していく。みんな頑張れ!と声を掛けたくなる話
    亮司が事故に遭い、おじいちゃんがお見舞いに来た時には泣かされたなぁ

    切断した足って、火葬場で焼くんだ…
    知らなかったなぁ

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    2019年05月15日
  • ダリアの笑顔

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    ある一家のお話。
    家族でも、みんな違うんだよなぁ〜と改めて思うきっかけになりました。

    特に娘のお話と娘の成長していく姿が良かったです。

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    2019年03月22日
  • 明日の食卓

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    ネタバレ

    同姓同名の三人の小学生ユウくんとその母親の行き着く先に心臓バクバクしながらページをめくる。まさに帯通りの「父であることの無責任さ」を体現したような夫たち、背筋が凍る優くんの言動、我が身に置き換えると絶句する恐ろしさ。どの母親にも自分が投影されてしんどかった。ポジティブに切り替えていく加奈の心構えが救い。
    「あきらめたらそこで終わり。あきらめたところで、その子は死にます」という児童福祉司の相良さんの言葉は子育てそのものだな。物理的な死というより、その子という存在の死。心に刻まれる。


    三人のユウくんの中では、シングルマザーである加奈の息子が精神面でも落ち着いて真っ直ぐ育っている印象。
    両親が揃

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    2022年08月19日
  • 14歳の水平線

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    中二病真っ只中の少年が、夏休みに父親の故郷の島でキャンプに参加することに。14歳の息子とかつて14歳だった父親の、いつの時代も変わらぬ思春期の葛藤を描く青春小説。
    少年は夏を過ごすごとに大人になる。キラキラと輝くあの頃の出来事は生涯忘れることはない。だからこそ、毎日を大切に過ごしてほしいと思うのが親心である。でも肝心の当人はなかなかそのことに気づかない。是非とも子供たちに読んでほしい一冊である。

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    2019年03月07日
  • さしすせその女たち

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    表題作は、子育て中の夫婦を妻の目線で書いた作品です。
    幼い子供の面倒から、風呂掃除までこまごまとした家事を分担してくれない夫への日々の不満が澱のように積もっていきます。

    シングルマザーの友人、夫婦仲の良い大学時代の友人、そして自分と、三者三様な夫婦の在り方について考えたり悩んだりの主人公。

    読んでる間にこっちまでイライラが募ってきて「離婚だ!」と思ってる自分が居ました(笑)
    子供が4歳とか5歳とかのうち、あとで考えたらそれはもう一番かわいかったころかもですが、毎日気の休まるときのない日々にちがいないので、もうちょっと家のことしろよーー!と主人公に激しく共感しました。


    2作品目は、夫の目

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    2019年02月27日
  • さしすせその女たち

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    人当たりがいいだけの構って欲しいちゃん夫を持つ不幸,読んでいるだけでストレスが溜まりそう.わかっていても「さしすせそ」を使いたくないという気持ち,ほんとよくわかる.

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    2019年02月16日
  • さしすせその女たち

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    多香実と同じ思いをしているワーキングウーマンは多いのではないだろうか? それにしても多香実の夫はひどすぎる! でも、そんな夫もたくさんいそう。。。そんな夫たちに読んでほしい本。

    「さすが」「しらなかった」「すごい」「せ(忘れた)」「そうなんだ」が夫婦円満の秘訣と友人に教えてもらうが、私も多香実と同じように、なんで女がこうやって男を持ちあげなくちゃいけないんだ! って憤りを覚えましたね。ホステスじゃないんだよ!

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    2019年01月09日
  • さしすせその女たち

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    さしすせその女たち
    椰月美智子さん。

    おもしろかった

    さしすせその女たち
    椰月美智子さん。

    おもしろかった

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    2019年01月06日
  • その青の、その先の、

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    まひるがどんどん変わっていくのが感じられた。
    読んでいて自分は遠くにいて、キラキラしているけどセピアがかってるような印象を受けた。
    起きて良かったとは到底言えない出来事だけど、この物語の誰もにとって必要な出来事だったんだろうと。なんとなく大人になってしまった身としては、少し羨ましい思いもした。

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    2018年12月25日
  • メイクアップ デイズ

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    正直タコリは必要ないんじゃないかと思ったけど、最後まで読んだらまぁ納得。
    でもファンタジーはやっぱり苦手だ。

    おもしろかったのは箱理の仕事内容。
    感覚を言葉にするってすごく難しい。

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    2018年11月11日
  • 未来の手紙

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    子どもの感性と大人の常識の間に挟まれ、日々確実に変化する十代前半の少年少女。その不安と期待を等身大で描く6作品の短編集。
    大人になんかなりたくなかったあの頃。でもいつの間にか、理屈で理論武装して一人前のことを抜かすようになってしまうのがこの年齢。椰月さんは何故こんなにも、彼彼女たちの繊細な心を知り尽くしているのでしょう。

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    2018年10月26日
  • 見た目レシピいかがですか?

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    本当に似合う色や服、髪型等を提案する繭子と娘からださいと言われた主婦、彼の私服が許せない不倫母、バンドファンに、繭子の幼少期からCA時代や子育てと繭子目線のコンサルタント。不倫やママ友の一人に教えたくないと言い合う疎外の悪びれなさは引っ掛かったけれど一方向に向かわない様々なパターンが明るくて清々しい。

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    2018年10月13日
  • 市立第二中学校2年C組 10月19日月曜日

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    二年C組の面々の朝から夜までが分刻みでくるくると主人公を変え語られ全部で一つの物語のよう。決まらない前髪、苛立ちを持て余し手首を切る子、女子と男子の距離、保健室への避難、連んだ仲の良さ。何でもない日常の臨場感が良い。素朴さの一方でいじめや嫌いな子のいる女子たちが同時に存在する他人事さに複雑になった。

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    2018年10月10日
  • かっこうの親 もずの子ども

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    幼児誌の編集部で働く四十一歳バツイチの統子が四歳の息子をシッターに頼りながら育てる。非配偶者間人口授精で授かった息子、雑誌で見つけた息子にそっくりな双子の少年、生身の幼児達の身体や性に戸惑う母親達の投稿、息子が大好きである事。一つ一つがふとした弾みでほどけてバラバラになってしまいそうな印象を受けた。

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    2018年10月10日
  • さしすせその女たち

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    ネタバレ

    育児。家事。仕事。夫婦。離婚。
    共働きで起こる夫婦摩擦。読みながらしんどい。大変だよね……。
    不倫してても機嫌よくいてくれるんだったら不機嫌でいられるよりマシって胸にくるなぁ。
    書き下ろしの『あいうえおかの夫』は、夫側の言い分なのかなと思ったけど、それにしては妻側との分量のバランスが取れてなくてちょっとモヤっとする。

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    2018年10月09日
  • 体育座りで、空を見上げて

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    和光妙子の中学校の入学式から卒業式までの日々が濃密で、少し冗長にも思えたけれどリアルで瑞々しく、チェッカーズ他、知らない時代の話ではあるのだけれど、飲み込まれるようだった。教師に中にためずもっと殻を破ったらと柔らかくも一方的に言われ悔しくて泣きそうになる所が昔の自分と重なって、無防備で、切なかった。

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    2018年10月09日
  • 14歳の水平線

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    親子二代の子供から大人へと変わるひと夏の体験。

    かつて庵野監督はエヴァの主人公を14歳にして理由を
    「14歳は哲学のようなものが出来る年齢」と語っていた。

    ままならぬ現実に苛立ちを覚える14歳の息子と、
    かつては将来のことを考えていない14歳だった父親。
    形は変わってもいつまでも終わらない故郷のような友情と、
    一瞬で終わる美しい花火のような友情が二人を変えて行く。

    「小説では調子のいいことをいくらでも書けるけれど・・」
    という征人の嘆きに共感を覚えてしまう年齢になり、
    10代でこの小説に出会えなかったのは残念だが、
    それでも爽やかな読後感を得られた。

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    2018年08月19日