椰月美智子のレビュー一覧
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ネタバレ第二弾はとばして。どれも面白かったが、やはり最後の藤谷治さんの『新刊小説の滅亡』。本に関わる全ての人の背筋を正すような問いかけ。もともこもないが結局本を読む人は新刊がなくても読むし、読まない人は最初から読まない。想像・創造の場が失われたわけでもない。原作なしオリジナル面白ドラマが増えるのも個人的には良い。確かに積ん読は増えてる。再読で事足りるかもしれない。「青」と「赤」のように埋もれていた既刊小説に救われる人もいる。
けど、「それでも……!」(by バナージ・リンクス『機動戦士ガンダムUC』)と言いたい。答えになってないが(笑)、う~ん、悩む。考えさせられる -
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アラフォー夫婦の生活と、心のすれ違いを描く。妻の視点で描く表題作と、夫の視点で描くスピンオフ「あいうえおかの夫」の2編からなる。
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39歳の多香実には、夫と2人の子どもがいる。夫婦ともにフルタイムの仕事を持っているが、育児は多香実1人でこなしている。それどころか分担するはずの家事も夫はサボりがちだ。
今日は土曜日だが、夫は出勤すると言って出かけていき、多香実は朝から子供の世話と家事に追われている。おまけにシングルのママ友が急な仕事が入ったからと言って2人の子どもを預けにきた。昼食を食べさせおやつも用意してやる。まさに戦争のような忙しさである。
そうこうするう -
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フィクションなのでやや誇張している部分はあるにしても、決してこういう類の男性が少数派ではないだろうことにも戦慄を覚える。夫の秀介にムカついてイライラして、一気に読み切ってしまった。日頃から家事・育児を協力し合ってこそサプライズが活きてくるのに、このままでは絶対に喜んでもらえない。
女性はマルチタスクを強いられ過ぎていると思う。もちろん男性側も大変な部分はあるだろうが、仕事も育児も全力でやりたいのにどちらかを諦めざるを得ない社会の仕組みは何だかなぁ。我が家は協力的だが、子どもの熱で仕事を休むのは100%私だし。好きでやる分にはいいが、女性が我慢して夫におもねるのは違う。 -
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バンドマンに恋をする。
よくありそうな話かと思ったら、その熱量が尋常じゃない。
私もバンドとかミュージシャンが大好きで、たくさん応援していた時期がありましたが、ここまで入れ込んだことはなかったなと。
本気で恋をするとかじゃなくて、本気で応援するスタンスがもはや異常。
恋愛関係になりたいと願う方が、まだ共感できる。
どうしてここまで彼女はすべてをかけられるんだろう。
ファンとして応援すること。
簡単なようで関係じゃない。
ずっと一人だけを応援するって、意外と難しい。
ここまで一途に、一心不乱にいられるって、羨ましいような怖いような。
冒頭で結末がわかってからのストーリーなので、ぞくっとしなが