椰月美智子のレビュー一覧

  • るり姉  <新装版>

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    三姉妹を中心に、るり姉を取り巻く家族たちの、愛情あふれる物語。
    るり姉の性格が太陽のようで、彼女を叔母に持つ三姉妹はるり姉がとにかく大好き。こんな、歳の離れた姉のような叔母が近くにいたら、それが難しい年頃だったら、わたしも懐いたかもしれない。
    この物語、面白いのは主人公はるり姉ではないところ。
    時期を変えて、三姉妹から、またその母親にあたるるり姉のお姉さんを通して見る目線と、るり姉の夫となった男性目線。
    基本ネタバレは書かない主義なので、あまり大したことは書けないのだけど、本当に暖かくて、終始家族愛に満ちた物語だった。

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    2023年03月10日
  • 14歳の水平線

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    ネタバレ

    ミラクルが抜群にかっこいい。光圀もほんわかしてて、加奈太と3人、いいトリオ。そしていや〜な3人組も、ケンカして相手を知って、忘れられない友達になって。
    できすぎでしょ!とも思うけど、特別な場所で出会ってもう会わないと分かっているからいつもより大げさに優しくなれる気もする。
    加奈太の父の話はそれ単体で読みたい。加奈太とは別個で考えたいな。
    私はとにかくミラクル推し。

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    2023年03月04日
  • きときと夫婦旅

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    息子の迎えにかこつけて鉄軌道王国の富山ではしゃぐ範太郎の姿に、最初は笑えていたのに、みゆきにちっとも寄り添わない思いやりのなさ・卑屈さが次第に嫌になってきた。実の親のこともどこか他人事で人任せだし。
    範太郎ムリだわー。みゆきが「は?」と言いたくなるのも分かる。

    進学のことで昴の肩を持つ場面でも、急に良い親ぶっちゃって~!ぐらいにしか思えなかった。

    富山旅行を経て冷戦状態は解けてきたっぽいけど、これ以上関係が良くなることはないでしょう。昴がいなくなったら逆に悪化しそう。

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    2023年03月02日
  • きときと夫婦旅

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    夫婦水入らずの旅で
    二人の冷え切った関係も
    改善されていくのか・・・
    と期待しながら読んだんですが
    全く改善されませんでした

    なんだかねー
    夫 範太郎の態度が悪すぎますよ

    バカにしたような嫌な合いの手
    入れてくるし
    元カノと偶然再会して
    自分だけテンパっちゃってるのに
    みゆきに 元カノに嫉妬してるとか
    勘違いな言葉を投げかけてくるし

    妻の態度が可愛くない
    なんて 上から目線ですが
    範太郎のほうが 100倍可愛くないです

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    2023年02月28日
  • ダリアの笑顔

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    よくある4人家族の日常生活を描いた4編の連作集。こういう小説を読むと家族って毎日一緒にいて、一番知ってるように見えるけど、本当は何も知らないのかなと思う。
    今はまだ子供が小さくて一心同体のように一緒にいるけど、手が離れたら個として尊重してあげなければ…。
    日記も、連絡帳もアプリの現代だけど、子供が自分の育児日記を見返す場面を見て、母子手帳くらいは毎年きちんと手書きしようと思った。

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    2023年02月16日
  • きときと夫婦旅

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    家出した中3の息子を連れ戻しに、富山へ向かった
    夫婦。だが息子はまだ帰らないといい、夫婦は
    外山に滞在するはめに。行く先々で衝突の絶えない
    ふたりだが…。本音炸裂の夫婦ロードノベル。

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    2023年02月24日
  • メイクアップ デイズ

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    化粧品会社に勤める27歳女性の兄弟と両親と祖母、そして肩に乗っかったご意見番タコの物語。特に大きな展開はない。

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    2023年02月04日
  • 十二歳

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    椰月さん2冊目の本。(私にとって)

    「何か」になれるのか
    という不安を、25歳である自分は今大きく抱えていて、
    でも、この本の12歳の主人公も同じで、
    なんだか少しほっとした気がする。

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    2023年01月21日
  • 本をめぐる物語 小説よ、永遠に

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    ネタバレ

    第二弾はとばして。どれも面白かったが、やはり最後の藤谷治さんの『新刊小説の滅亡』。本に関わる全ての人の背筋を正すような問いかけ。もともこもないが結局本を読む人は新刊がなくても読むし、読まない人は最初から読まない。想像・創造の場が失われたわけでもない。原作なしオリジナル面白ドラマが増えるのも個人的には良い。確かに積ん読は増えてる。再読で事足りるかもしれない。「青」と「赤」のように埋もれていた既刊小説に救われる人もいる。
    けど、「それでも……!」(by バナージ・リンクス『機動戦士ガンダムUC』)と言いたい。答えになってないが(笑)、う~ん、悩む。考えさせられる

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    2023年01月15日
  • きときと夫婦旅

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    中学生の息子が家出した。富山にいるかつての友人の元に居るという知らせを受けて、みゆきと範太郎夫婦は息子、昴を連れ戻しに富山の氷見市へ向かう。しかし2人は、今や共に暮らしていてもろくに顔を合わす事もなく、会話もしないような仲になっていた。そんな2人がツノ突き合わせながらも富山を巡って息子の元へと行こうとするが…。
    範太郎が鉄オタで、息子そっちのけで鉄道旅を楽しもうとしたりして、息子の事で頭がいっぱいのみゆきのイライラは高まるばかり。でも共に旅するうちに自分達夫婦の在り方を再考していく。
    親離れしつつある子供と、子離れしなければならない母の姿が身につまされた。序盤はやや読みづらかったけど、旅が進む

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    2022年12月13日
  • さしすせその女たち

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     アラフォー夫婦の生活と、心のすれ違いを描く。妻の視点で描く表題作と、夫の視点で描くスピンオフ「あいうえおかの夫」の2編からなる。
             ◇
    39歳の多香実には、夫と2人の子どもがいる。夫婦ともにフルタイムの仕事を持っているが、育児は多香実1人でこなしている。それどころか分担するはずの家事も夫はサボりがちだ。

     今日は土曜日だが、夫は出勤すると言って出かけていき、多香実は朝から子供の世話と家事に追われている。おまけにシングルのママ友が急な仕事が入ったからと言って2人の子どもを預けにきた。昼食を食べさせおやつも用意してやる。まさに戦争のような忙しさである。

     そうこうするう

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    2022年11月22日
  • さしすせその女たち

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    ネタバレ

    共働き子育て中のリアルが目に見えるような内容だった。自分の身にもかつて過去として経験がある。共働きがスタンダートとなっている現代は同じように苦悩を抱えた夫婦が多いだろう。そして子供が就学までは特に大変なことは想像つく。助けてもらえる親がいるかどうかその他環境により人それぞれ大変さは微妙に異なる。多香実と秀介の場合、まさに妻側目線では危機かもしれない。後半に秀介目線が語られていて悪い男ではないとわかるのだけれど。スイートテンダイヤをもらったら多香美がどのような感情に揺れるかは想像するしかない。

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    2022年11月17日
  • きときと夫婦旅

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    夫婦の問題は解決法があるわけでは無く、その都度その都度、折り合いをつけて二人で乗り越えていくしかないのでしょうね。
    その為にも、内に籠った自分を遠くから眺めることが大切だと思いました。
    それができるのが、旅の良さですね。
    富山の旅!いいですね。

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    2022年11月13日
  • きときと夫婦旅

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    家事育児は妻任せの範太郎と、それにイライラするみゆきの夫婦が、家出をした息子を迎えにいくために富山へ!最初はカリカリしているみゆきと、呑気すぎる範太郎に少しイラつきながら読んでいったが、清々しいほどお互い噛み合ってないのが逆に面白くなってきて、途中からは「いいぞもっとやれ」って感じで読んだ。特にみゆき側に共感。でもやっぱり、息子の昴くんが一番大人!いつか自分の子どもたちも、こんな風に客観的に親を見て、「やめなよ」って気持ちになるんだろうなぁ。自分がそうだったし。
    巣立っていく子どもを頼もしくも、寂しく思うみゆきの親心、10年後に読んだらもっと共感できそう。

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    2022年11月09日
  • きときと夫婦旅

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    みゆきの怒りが自分に向けられているようで読むのが辛くなったが、苛立つ気持ちはよく理解できた。でも富山旅はいいなー

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    2022年10月25日
  • きときと夫婦旅

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    夫婦関係とか家族、友人関係とか、読んで何かイライラするという類の印象が強いが、とりあえず富山には行ってみたくなった。

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    2022年10月17日
  • さしすせその女たち

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     フィクションなのでやや誇張している部分はあるにしても、決してこういう類の男性が少数派ではないだろうことにも戦慄を覚える。夫の秀介にムカついてイライラして、一気に読み切ってしまった。日頃から家事・育児を協力し合ってこそサプライズが活きてくるのに、このままでは絶対に喜んでもらえない。
     女性はマルチタスクを強いられ過ぎていると思う。もちろん男性側も大変な部分はあるだろうが、仕事も育児も全力でやりたいのにどちらかを諦めざるを得ない社会の仕組みは何だかなぁ。我が家は協力的だが、子どもの熱で仕事を休むのは100%私だし。好きでやる分にはいいが、女性が我慢して夫におもねるのは違う。

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    2022年10月07日
  • きときと夫婦旅

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    あー、富山いいなあーまた行きたい。黒部ルートに。富山の風景、電車旅、富山料理、一緒に富山旅行をした気分になれる。家出した息子を追いかけるのは倦怠期の夫婦旅。旅に出て夫婦で過ごす時間を持ち、夫婦の仲が変わる…わけはなかった!!そんなにすんなり問題は解決しない。夫婦それぞれの本音が炸裂するこの旅は仲が戻るのか離婚一直線か。ハラハラしながら読みました。

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    2022年09月24日
  • さしすせその女たち

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    共働きで2人の子どもを育てている多香美。夫の秀介は子育てにも家事にも積極的ではない。
    忙しく働き、家事をし子育てもしている中で、多香美はどんどんストレスを募らせていく。
    やがてオッへの思いも変化して離婚も考え始め…。
    女性が輝く社会をと言われて久しいが、輝くためにはその倍以上に苦労をしなければならない。そんな現実を女性目線で描いている。読んでいる方も追い詰められるような感覚になる。
    最後に夫目線の章もあって、なかなか皮肉だなと思わせる。問題提起のある作品。

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    2022年09月21日
  • きときと夫婦旅

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    この作品読んで椰月美智子さんのエッセイ「ガミガミ女とスーダラ男」を思い出したんだけどまだ一緒にいんのかな、スーダラ男とは。
    夫婦って家族って、って思うけど、ずっと仲良しでいたいなぁ…(結婚3年目)

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    2022年08月31日