【感想・ネタバレ】つながりの蔵のレビュー

あらすじ

小学5年生だったあの夏、幽霊屋敷と噂される屋敷には、庭園に隠居部屋や縁側、裏には祠、そして古い蔵があった。初恋に友情にファッションに忙しい少女たちは、それぞれに“哀しみ”を秘めていて――。

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Posted by ブクログ

個人的な話を書きます。

私は今日、誕生日です。25を過ぎてからは歳をとることが嬉しくないし、特にここ数日間で仕事や恋愛で良くないことが重なり、自分は大した存在でないなあと落ち込んでいたのもあって、私は自分が生まれた日を素直に祝福できませんでした。

私のように、誕生日に憂鬱な気分になる人はよくいるそうで、バースデーブルーと言うそうです。私も今年はバースデーブルーだったので、もうケーキも食べず何もせず、今日は好きな本を読む日にしようと思いました。

積読の中から選んだのが、つながりの蔵でした。椰月美智子さんの本は何冊か読んだことがあって、いつも読み終わると優しい気持ち、心が温まったような気持ちになれるので、今日の日にぴったりだと思い、あっという間に読みました。

本の中で、5歳で天国に行ってしまった莉央斗くんが、僕は長くは生きられないとわかっていても、みんなに会うために生まれてきたんだよ。と言う場面が一番印象に残りました。

みんなに会うために生まれてきたんだよ。この言葉は、自分が生まれた日を喜べない私の心に響きました。私は、大人になった自分を大した存在でないと言って、生まれてきて良かったんだろうかと誕生日を喜べないでいたけれど、周りを見渡せば、沢山の愛情をかけて育ててくれた両親や、祖父母、兄弟、楽しい友人、恋人、沢山の人に囲まれているんだな。25年前の今日に生まれていなければ、私の大好きな人たちにも、出会うことはできなかったんだな。わたし、生まれてきて良かったのかも。そう思えました。

この本を読んでもっと他に受け取るべき教訓はありますが、今日の私はこの言葉に出会えたことが一番嬉しかったです。椰月美智子さんから、自分の生まれた日を祝福していいんだよ。という言葉のプレゼント貰った気がしました。

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2024年09月28日

Posted by ブクログ

こんな素敵な物語を大きな大人になっても読めるのが倖せだよ。出だしも終わり方も凄く良いから、入って来るから、不思議な四葉ちゃんは不思議なオーラだけで実際には常識ある人間味ある痛みの解る女の子、3人の友情に小学5年生に、とても大切な時間だと思う。美音が実はずーっと心に悩みを抱えていて、思わぬ形で解決できる。蔵の出来事は不思議だけど、信じたいし、正しい事を言っているし、気持ちのいい場所に居ると言えた弟は幸せで美音も救われた。四葉の家をキチンと描く、役目を終えた蔵、5年3組の同窓会が出来る絆が非常に羨ましい

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2024年08月15日

Posted by ブクログ

『消えてなくなっても』とはまた少し趣を変えたプチファンタジー。遼子、美音、四葉の日常の遣り取りから、どこか懐かしい場所に連れて行ってもらったような読後感。御詠歌「地蔵和賛」からの後半の流れで、一気にもっていかれました! ラストも好みでした。

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2022年04月10日

Posted by ブクログ

椰月美智子さん3作目
後半めちゃめちゃファンタジーだけど気づいたら読み終わっていた

大人の感じ方で子供時代を振り返っていて、クラスの様子の描写などが秀逸だった

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2023年06月29日

Posted by ブクログ

二児の母親が小学5年生の頃に友達と体験した楽しい事や不思議な出来事を思い起こす話。子供の頃の自分が教えてくれる事ってあるよね。

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2023年04月04日

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